上高地から眺めていた吊尾根とジャンダルムへ
- GPS
- 33:27
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 2,702m
- 下り
- 2,058m
コースタイム
- 山行
- 6:59
- 休憩
- 2:54
- 合計
- 9:53
- 山行
- 5:51
- 休憩
- 3:26
- 合計
- 9:17
天候 | 快晴→午後からはときどきガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
間に合わせるためには15:15の下りロープウェイが最終で、しかもロープウェイ乗り継ぎ時間の余裕があまりありませんので注意 https://www.nouhibus.co.jp/routebus/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
マーキングはありますが、ところどころ探すのに迷いました。 岩場よりガレやザレのほうが厄介かと感じます |
その他周辺情報 | 新穂高周辺に温泉はいくつもありますし、平湯の温泉もよいですが今回はバスのため寄れず。 上高地帰りによく寄る竜島温泉せせらぎの湯へ。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
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備考 | 前穂でガスストーブを使おうとしたら着火しなかった。たまにこういうことがあるので(メタル)マッチは持っていくべきだった。 |
感想
ずっと憧れていた上高地から見える稜線、前穂〜奥穂〜西穂の稜線へ。
選んだルートは、上高地から岳沢を登って、前穂高、吊尾根、奥穂高へと行き、穂高岳山荘で一泊。
翌日は奥穂高からジャンダルム、西穂高へ行って、西穂山荘から上高地側へ下山。
1泊2日の行程でした。
全体的な感想としては、さすが国内最高レベルの難易度ルート。
槍ヶ岳や剱岳などとも比較になりません。
妙義山の稜線と比べてみても、気を抜けるところが少ないため、体力的にこちらのほうが難しいと感じています。
山と高原地図にも岩稜経験者向きとありますし、槍〜奥穂間の経験はしておくべきかと思いました。
そして、そこを1日で抜けられる体力があることも目安になると思います。
ド快晴のため終始絶景で、普段は上高地から見上げるところを、逆にずっと上高地を見下ろすという経験が出来ました(笑)
行けてよかった!!
次にまた行くかと問われれば、今はバテすぎてて不安しかないです。
自分とは逆の西穂側からだと登り基調なので、難易度もそうですが体力的にもそうとうキツそうですね。
次に反省点をいくつか。
1. コースタイム設定は慎重に
30L程度のザック(12kgくらい)だと、自分の平均が0.7〜0.8がレンジだと判断していますが、今回は難路初挑戦ということもあり、0.9で計画。しかし結果として1.0どころか1.1オーバー。初日からペースが上がらないのと、通常以上に慎重に行かないとならなかったのが原因と推測。結果、下山は西穂からロープウェイを使うという自分の中のエスケープルートを使うことに。
2. ガスストーブが使えない
故障ではなくその後では使えたのだけと、稀に高山だと点火しないことがあります(SOTOのウィンドマスター)。過去に経験があったため、メタルマッチも忍ばせておくことがありますが、今回は忘れた。コーヒーを飲めなかったくらいなので大きな障害ではないですが、食料を食べられなかったら大変なことに。
3. ジャンダルムでゆっくりできなかった
コースタイム設定がヤバそうなのは最初に気づいたので、ジャンダルムほかあちこちでのんびりできなかった。せっかくの念願のルートだったのに残念。
4. エスケープルートもきっちりと確認を
いくつかのエスケープルートを考えていましたが、どれも事前調査はほとんどせず。新穂高ロープウェイからバスを使って沢渡まで戻りましたが、これも下山時の西穂山荘付近で時刻表を確認して、結果ギリギリ最終時刻のに間に合った感じです。あと30分遅れてたらバスに間に合いませんでした。また、平湯〜沢渡間は原則事前予約制です。空席があったからよかったですが、この辺りの確認も怠らずに。
区間ごとの感想です。
1. 上高地〜岳沢小屋
ゆるゆるとした樹林帯の登り。特に問題なく、歩きやすい。
2. 岳沢小屋〜紀美子平
地図を見てわかるとおりの急登。途中で登り下りで分かれた一方通行のあたりからはストックもしまったほうが良い。岩場も出てくるので奥穂から下る場合は涸沢経由のほうが安全と感じました。
3. 紀美子平〜前穂高
思ったより急登。コースタイム設定は槍ヶ岳の穂先と同じくらいですが、あちらより長くハードに感じました。鎖はない急登(2の延長レベル)です。自分もそうですが皆さん紀美子平にザックデポしてピストン。
4. 吊尾根
ルート的には難しくない稜線ルート。ただそこまでに体力を削られているので、奥穂手前のあたりで疲労が如実に表れました。
5. 奥穂高〜穂高岳山荘
特に難しいところはありませんが、小屋前の急登で滑落がたまにあるようです。自分も10年くらい前にリアルで見ました。
6. 奥穂高〜ジャンダルム
いきなりのウマノセ下り。手足の置き場所を常に確認。下りなので高度感も相当なものですが、手足に集中していたので高度感忘れる(笑)。ウマノセを見て恐怖感を感じるなら迷いなく引き返すべきかと思います。ロバの耳は気づかずでした。ジャンダルムは西穂側へ巻いて登れば、ガラ場ですが危険性はなし。山頂も思ったよりは幅広い。
7. ジャンダルム〜天狗のコル
ルンゼ内鎖もありますが、鎖はそこまで難しくはありません。ガレ、ザレの下りなので、緊張感を保ちながら歩行。
8. 天狗のコル〜間ノ岳
この間、アップダウンが多く体力をさらに削られます。まず垂直の鎖を登ります。ホールドもしっかりありますので三点支持をしっかりと行けば難しくはありませんが、そこそこ長いです。逆層スラブは斜度は50〜60度くらいですが、長いのと、最初の取り付きが鎖と少し離れてるのと、足場確認しながらの緊張感とで、今回のルートでは一番疲れました。そこを下ってから間ノ岳への登り返しでバテまくりました。西穂が近づいてる気がしないうえにアップダウンがはっきり見えて愕然・・・
9. 間ノ岳〜西穂高岳
途中、大きく登ってからトラバースまでの連続した鎖があります。単体なら難しくはないのでしょうが、長いうえに終盤で体力も落ちているので、見た目以上の難易度に感じました。やっと西穂・・・。西穂初登頂!
10. 西穂高岳〜西穂独標
チャンピオンピークあたりだったかにトラバースがありますので、ここが注意する箇所かな?気を緩めずに通過。独標着いて一安心。
11. 西穂独標〜新穂高ロープウェイ
快適ルート。初心者は独標手前で苦労するかも。
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