光岳・聖岳(道路崩落でプチ足止め)
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- GPS
- 45:39
- 距離
- 36.9km
- 登り
- 4,008m
- 下り
- 3,985m
コースタイム
- 山行
- 0:596
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 0:00
- 山行
- 0:342
- 休憩
- 0:164
- 合計
- 0:00
- 山行
- 0:167
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 0:00
天候 | 1日目:おおむね晴れ 2日目:おおむね晴れ 3日目:曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
易老渡駐車場 易老岳登山口より 復路) 便ヶ島登山口 |
コース状況/ 危険箇所等 |
面平⇔易老岳(馬の背) 急坂 西沢渡⇔薊平(あざみだいら) 急坂 |
その他周辺情報 | 林道赤石線 工事で通行止め 道路崩壊で期限未定の通行止め |
写真
1枚目は、通行止めのお知らせ。22日に復旧の見込みと。
2枚目は、20日の午後3時に仮設道路ができたこと、8−17時で通行可能なことが、記されていました。親切&感謝。
感想
【コースタイム】 バグで表示できない?ので、感想欄に。
「1日目」
7:05易老渡駐車場-8:26面平8:29-10:45易老岳10:55-11:32三吉平-
12:21静高平-12:36光岳小屋-12:50光岳-13:04光岳小屋-13:46三吉平-
14:36易老岳14:45-16:13希望峰-16:51茶臼岳16:55-17:08茶臼小屋分岐-
17:18茶臼小屋
「2日目」
5:58茶臼小屋-6:12茶臼小屋分岐-7:22上河内の肩-7:31上河内岳7:45-
7:50上河内岳の肩-8:18南岳-8:56聖平小屋分岐9:05-9:07聖平小屋10:23-
10:37薊平分岐-11:16小聖岳11:23-12:07前聖岳12:28-12:39奥聖岳12:58-
13:07前聖岳13:19-13:44小聖岳13:52-14:18薊平分岐-14:24聖平小屋
「3日目」
5:44聖平小屋-6:02薊平分岐-7:43西沢渡7:56-8:23便ノ島-8:44易老渡
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2度目のテント泊で南アルプス縦走に挑戦。
聞こえははいいけど、とりあえずテントになれること。
前回はかみさんと一緒だったので、
はたしてどれくらいのペースで歩けるか?
どれくらいの距離を歩けるか?
現有装備で寒くないのか?
いろいろなことを試す山行きでした。
計画としては
1)光岳・聖岳
2)光岳・聖岳・赤石岳
の2つのコースを設定。食料などは4泊5日分を用意しました。でも4泊しちゃうとシルバーウィーク全部使っちゃうので、最大3泊4日。
最も体調が良ければ、1泊目「茶臼小屋」2泊目「百間洞山の家」3泊目「聖平小屋」のコースかな?
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1日目)
土曜日の天気が良いとの予報で、早めに出かけたものの午前3:00に易老渡駐車場に着いた時にはすでに満車。路肩駐車しましたが、30分ほど上の便ノ島駐車場のほうが広く、またトイレもきれいだったのでこちらのほうがよかったかと思います。
4時間仮眠で出発。装備は約18.5圈
歩きはじめてから15分して…テントマットを忘れたことに気づきました。この時はクルマに置き忘れたものと思っていましたが、実際は家に忘れていました。
戻ろうかと一瞬思いましたが、往復30分を考えると踏み切れず、石を丁寧に避ければ何とかなるかな、とそのまま進むことに。
背負いなれていない重さのザックで、ゆっくりと足をためた割には、面平までですでに疲労感。初日のザックが一番きついことは聞いていましたが、心してかからねばと改めて思いました。
急坂を登るうちに、小屋泊の若者と言葉を交わすようになり、二人で登ることになりました、ただし、こちらはテント泊の重装備。ついていくのはかなりきつい感じでしたが、足をためていたこともあり、何とかついていくことができました。テント泊の人を抜きまくりです。
易老岳へはほぼ予定通り3:40で到着。標準のコースタイムは下回っています。
易老岳で若者と別れ、テン泊装備の大半をデポして、軽快に光岳をピストン。朝は、あんなに晴れていた空でしたが、あいにくと光岳はガスで展望が効きませんでした。
易老岳へ戻ってからは、再び重装備と格闘。肩が痛くなってきたので、ザックの肩ベルトの位置を再調整し、前傾姿勢で肩への負荷を軽減しながら登りをこなします。
希望峰の手前で若者に追い抜かれた以外は誰とも会わず、静かな山行きとなりました。雲のため展望の効かない茶臼を越えて、日没直前茶臼小屋に到着。
空いていると予想していた茶臼小屋のテン場でしたが、到着時に空は2つとぎりぎりセーフ。
値下げされた缶ビールを2本いただいて、翌日に備えました。
ところが、やはりテントマットがないことで、テント下の石ころだけでなく冷えた地面で寒い!
やはり、マットがないとだめということで、1泊で下山を決意。
明日は聖岳を登って、速攻下山。
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2日目)
テント泊としてはやや遅めですが、予定より早く6:00前に茶臼小屋を出発。今朝もいい天気ですが、午後まで持つでしょうか?
案の定、上河内岳の肩に登るころにはあたりはガスに包まれ…。まあ、なかなか来ることはないので上河内岳も登ることにしました。後で知ったのですが、上河内岳は200名山の一つで、一筆書きトレイルで名をはせている田中陽希が次に登る予定になっている山でした。噂では私が登った翌日に、彼が登頂するということでしたが、どうも日程は後ずれしたようです。彼の応援サイトGreatTraversでは9/22登頂とあるので、1日ずれました。
上河内岳では登頂時はガスに包まれていましたが、すぐに日が差してきました。太陽を背にしてガスに包まれた肩方面を眺めると、そうブロッケン初体験。写真でも見えるでしょうか?ちょっと淡いのですが、10分程度夢中に写真を撮っていました。やがて、富士山や聖岳も山頂部のみですが見えるようになりました。
聖平まではアップダウンが少しあり、南岳からは樹林帯の長い下り。やはり、テント泊の重装備のせいでしょうか…、早く終わってほしい。
ようやく開けた聖平に到着。このまま、聖岳に登って下山すると、山バッチを購入することができないので、聖平小屋へ向かおうとしていたその時、
「茶臼小屋から人ですか?」
「はいそうですが。」
「今日下山?」
「聖岳に登って、下山しようかと。」
「どうも橋が落ちたらしくて、易老渡からの道は通行止めになっているようですよ。復旧は22日を予定していて、下では100人が取り残されているそうです。」
幸い4日分以上の食料を持っているので、下山して交通再開を待つこともできますが、せっかく高原に来ているので山歩きを楽しんだほうがよさそうです。ただし、テントマットがないので夜は寒くてなられないかも?
下山して車中泊と、冷たいテント泊をテンビンにかけた結果、もう1泊することになりました。小屋泊はすでに予約がいっぱいということで、寒さをこらえてのテント泊です。
テント設営後、情報を提供していただいたKさんと、聖岳アタックです。多くに人は薊平に荷物をデポして登っていきます。小聖岳までは樹林帯をのぼり、そこからはガラガラを登っていきます。途中、ずっとガスの中でしたが、頂上手前100mくらいから晴れて来ました。山頂では、赤石岳を見ることができ改めて南アルプスの奥深さを知ることができました。本来は時間の都合で割愛する予定の奥聖岳までピストン。ゆっくりと、下って行き、この日の山歩きは終了しました。
テントを整理していると、Kさんが朗報を持ってきてくれました。
「仮設道路座整備されて、今日の夕方から使えるようになった。」
水曜までダメと半ばあきらめていましたが、いよいよ明日、帰れそうです。
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3日目)
23時頃から降り出した雨は12:30ごろあがり、靄につつまれた朝を迎えました。
この日は薊平まで登った後は、ひたすら下り。ただし、急坂で滑落に注意しなければならない場所も多く、すこし緊張しました。
傾斜が緩んだのは西沢渡から。有名な滑車式の渡しがあります。この日は水量も多くなく橋を渡れば、30秒もかかりませんでしたが、あえて滑車渡しを選択。
かなりの力が必要で、女の人にはかなり困難。10分以上かかり、対岸のかごを手元に引き寄せ渡りました。
西沢渡からは、車がかつて入っていたと思われる林道あとをのんびり下ります。ただし崩落個所が多く現在車両は入れません。
唯一のトンネルを抜けると、便ノ島自然公園への下り道が分岐。2分弱で便ノ島に到着。
赤石林道を下って、クルマまで戻ると、ワイパーにはお知らせが2通はさんでありました。
1通は道路崩壊で19日午後から通行不能になっていることを知らせる案内。22日に復旧見込みで工事中。希望者は車両は通過できませんが、徒歩で崩落個所を通り、バス送りますとの内容。
もう1通は20日午後3時に仮設道路ができたので、8時から17時までは通行が可能となっているという内容でした。
飯田市の皆さんには感謝です。こちらは22日までの足止め覚悟でしたので、本当に助かりました。
ちなみに、下山者のみ通行許可で、入山は無期限に禁止。ゲートを閉めて、入れないようになっています。
ゲートでは、出発地や名前を係りの人に訊かれました。さらに、地元局信越放送のインタビューまで受けてしまいました。
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今回の教訓と成果)
1) テント泊の装備でも昭文社のコースタイムはかなり下回る。
2) テント泊のほかの登山客よりは歩いているときは早い。テント出発の時間は遅い(笑)。
3) テントマットがないと、背中が痛いだけでなく、地面の冷気で寒い。
4) 食料の持ちすぎに注意。
5) 取りつき道路崩壊などのリスクが常にある。
今回の経験を通じ、だんだんテント泊になれていけそうです。
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