裏銀座 テン泊縦走(七倉~新穂高)
- GPS
- 29:39
- 距離
- 46.2km
- 登り
- 3,646m
- 下り
- 3,615m
コースタイム
- 山行
- 7:24
- 休憩
- 3:05
- 合計
- 10:29
- 山行
- 9:23
- 休憩
- 2:39
- 合計
- 12:02
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 7:54
天候 | 13:晴,14:晴後雨,15:雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
大阪8:00-(阪急バス,6700円)-13:50松本15:24-(JR,680円)-16:21信濃大町16:40-(七倉温泉貸切タクシー,1900円)-17:15七倉登山口 ※タクシーは9/12(木)16:40 信濃大町駅発 (信濃大町駅改札を出てすぐ右手の待合所にて落ち合う) 復路: 新穂高温泉11:56-(濃飛バス,2200円)-13:30高山濃飛BC13:40-(濃飛バス,5500円)-17:55京都 ※新穂高から高山へ向かう濃飛バスが遅れて焦った(もう一本前の方が無難) |
コース状況/ 危険箇所等 |
ブナ立尾根: 日本三大急登の1つ。覚悟して登りましょう。 ※登山口入口手前の橋が大雨で流出する可能性有り。(事前に状態を確認すること) |
その他周辺情報 | 概略工程:9/(12),13,14,15 0日目大阪-松本-信濃大町-七倉温泉(移動) 1日目七倉温泉〜烏帽子〜烏帽子小屋(テント泊) 2日目烏帽子小屋〜水晶〜鷲羽〜三俣山荘(テント泊) 3日目双六小屋〜新穂高温泉-(移動)-大阪(移動) テン場: ◯七倉山荘 ・料金3880円=テント泊1980円(チェックイン当日の温泉入浴1回込)+七倉温泉貸切タクシー1人1900円 ・タクシー予約電話090-6007-0208(変更は、前日正午まで) ※信濃大町 16:40発(or 14:30発) ※入浴は18:00まで ・キャンセル代20%(前日)、当日(全額) ・入浴のみ利用 大人680円(夏季以外8:00-18:00) https://webmarunaka.com/nanakura/topyoyaku ◯烏帽子小屋 ・1名 2,000円 ・20張、予約不要 ・水場なし、小屋にて1リットル:200円 ◯三俣小屋 ・1名 2,000円 ・80張、予約不要 ・黒部五郎小屋 ・1名 2,000円 ・30張、特定日予約制:9/14,15、21,22 ・双六小屋 ・1名 2,000円 ・150張、特定日予約制:9/14,15、21,22 ・笠ヶ岳小屋 ・1名 2,000円 ・予約不要 ・わさび平小屋 ・1名 2,000円 ・予約不要 ・30張 ・晴嵐荘(湯俣温泉) ・3000円=テント1名1000円+1張1000円+入浴1000円 下山後の温泉: ◯新穂高温泉 中崎山荘 奥飛騨の湯 ・料金900円(新穂高センターて100円割引券有り) ・9:00-18:00 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
いざ、裏銀座へ!以下、道中記録です。
◆移動日 大阪⇒松本⇒信濃大町⇒七倉山荘(テン泊)
大阪から高速バスで松本へ。道中隣席の男性の方とお話させて頂く。松本には友人に会いに行く、とのことでした。アルピコグループのホテルに務める友人が上高地にいらっしゃる関係で以前は上高地によく行った。残雪期のヤリや、白馬大雪渓など結構お山を登られている方でした。めっちゃ、いいなぁ〜。若い頃はNECに勤務されていて(もう退職されている)、電話交換機を海外現地に設置・運営する業務を南米でされていた話は初めて聞く話ばかりで面白かった。電話交換機は当時から衛星経由で繋ぐ最新式であったこと。お金がないと何も仕事が前に進まないこと。街の人は皆陽気で誰でもすぐに踊りだすこと(娯楽がなく街のダンスホールで踊るのが楽しみとのこと)等、...。話に盛り上がっていると、あっという間に松本に到着。JR松本駅でお世話になったお礼を言ってお別れした。
信濃大町駅からは乗合タクシーで七倉山荘に移動。タクシーの運転手さんの言う通り大町の天気は短時間で変化して移動中に大雨となる。雨が降る中、テントを張る。すっかり濡れてしまった身体を七倉温泉のお風呂で温めた。
お風呂からあがり休憩室で山の雑誌の「加藤文太郎」特集号を見つけて読みふけっていると、お風呂からおっちゃんが上がってきた。聞けば、女性2人との3人パーティでちょうど下山してきたところで、今回は七倉から入って烏帽子、水晶、赤牛から読売新道を下り、扇沢に下りたとのこと。そしておっちゃんの年を聞いてびっくり、82歳だって!
17歳のときに栂海新道を歩いて以来の登山歴60年以上の大ベテラン。石川県に在住で白山はあらゆる登山道を踏破して知り尽くす。北アも大概の稜線を歩いたが、読売新道だけは残していて今回その未踏の赤線を繋ぐべく歩いたとのこと。歩けたことに満足、っておっしゃっていました。おっちゃん、すごすぎるぜ!「今日は祝杯ですね」と言えば、「お酒は飲めないから、カルピスで乾杯」とのことでした。今でも年間130日は山に入っている(最低週に2日は歩かないと維持できない)と聞いた。やっぱり、体力の維持は不断の努力の賜物ですね。おっちゃん、いつまでもお元気で。どうもありがとうございました。雨の降る中、テントに戻りシュラフに潜り込んだ。
◆1日目 七倉山荘〜烏帽子〜烏帽子小屋(テン泊)
2時半起床で4時に出発。夜の内に雨は止み、見上げると星空が輝いている。今日は天気が良さそうだ。機嫌良く歩き始める。
高瀬ダムのつづら折れの坂道を登る。トンネルを抜け、濁河の沢を越えると天下の三大急登ブナ立尾根が始まる。縦走初日はザックも重く、なかなかにきつい。デカザックを担ぎ上げるのに難儀した。ヘトヘトになって烏帽子小屋に到着。なんとかきつい初日を乗り切りテントを張って少し休んだ。
天気の良い内にと、烏帽子岳をピストン。烏帽子岳山頂では最高の眺望が待っていた。前回ここを訪れたときは北アをまだ良く知らない時期だったが、今なら大概は分かる。こんなふうに繋がっていたのか、まだ歩いていない餓鬼岳はあそこか〜、いつか行くから待ってろよー、と地図を片手に山頂で楽しい時を過ごした。
テン場に戻ると雲行きが怪しくなり、雨が降り始める。夕立でした。夜、テントから顔を出すと満点の星空が見えた。ヤッター!明日も天気が良さそうだ。機嫌良くシュラフに潜り込んだ。
◆2日目 烏帽子小屋〜水晶〜鷲羽〜三俣山荘(テン泊)
1時半起床で3時に出発。満天の星空の下、歩くのは最高!これだから山は止められない。
後続のヘッデンが続々と続く。ナイトハイクも仲間がいると心強い。これぞ登山シーズンの醍醐味ですね。三ツ岳を越えて、野口五郎を目指す。マジックアワー到来!空が深いブルーからオレンジへと変化する。この時間を歩くのが最高ですね。北アの稜線の向こうから富士山も顔を出す。空が白み始め周囲の山が紅に染まる。赤牛、カッケー!野口五郎山頂で最高の夜明けを楽しんだ。
ここから次に目指す水晶小屋がえらく遠く感じた。東沢ノッコシは日向で暑そうなので手前の山の斜面にスペースを見つけてザックを投げ出して休憩。もう疲れたぞー。いつもそうだが、足裏保護のため靴下2枚履きで革靴を履いていると靴の中が暑くてたまらない。靴も靴下も脱ぎ捨てて足裏をクールダウン。脚の回復に努めた。
なんとか急登を突破して水晶小屋に到着。やったー!まずは、コーヒーを淹れてパンを頂く。そして、デカザックをデポして水晶岳へ。身軽に進めるのは良いことです。
ほどなく水晶岳山頂に到着。ここは北アのド真ん中。最高の景色を堪能した。水晶小屋に戻り、楽しみにしていた「力汁」を頂く。お餅が旨い。すりおろしにんにくもたっぷり入れてスタミナも付けて、次なる目標の鷲羽を目指す。小屋を出発前に、小屋番のお姉さんに翌日の天気が崩れる予報であることを聞く。なんでも富山市街は午後から10mm以上の大雨だそうだ。これはやばいぞ。
鷲羽岳でも最高の景色が待っていた。そこで、テン場で隣接テントの方と翌日の行程を相談。その人はヤリ経由で上高地を目指すつもりだったが、午後から天気が崩れることを知って予定を1日早めて新穂高に下りる、と言う。私も黒部五郎をピストンする予定であったが、テントで10mmの大雨をやり過ごす自信が持てず、今回は下山を一日早めることに決めた。
鷲羽を下りて三俣小屋でテント泊の受付を済ます。テン場は既に大盛況。なんとか平らな空き地を見つけて今宵の宿を確保してホッとする。夕方、夕立が来た。テントの屋根を叩く雨音を聞きながら夕食を食べてシュラフに潜り込んだ。
◆3日目 三俣山荘〜新穂高温泉⇒高山⇒大阪
夜中に一度雨は止んだが、朝起きると雨は降り始めていた。やっぱり下山だな。(きれいな星空が輝いていれば、午前中に黒部五郎をピストンすることに一縷の望みを掛けていたがそれも叶わず)。
3時にテン場を出発。激しい雨の降る中、巻道を双六へと突き進む。巻道は一箇所、険しい登りがある。大雨の中、カッパを来て、汗だくになって突破。巻道も楽じゃない。双六に近くなるとスライドする登山者が増える。皆、雨予報でも先を目指すんだなぁ。全ての登山者の無事を願った。
双六小屋を過ぎた辺りで夜が明けてヘッデンをしまう。鏡平山荘まで歩いて大休止。ザックを下ろして小屋に入って、野菜たっぷりラーメンで冷えた身体を温めた。
わさび平小屋ではトマトを頂く。最後は新穂高温泉にゴール!お風呂にドボンして、高山行きバスに乗り大阪への帰途に就いた。
当初は伊藤新道を歩く予定でしたが、今年はまだ歩いたレコの数が少なく情報収集が十分にできなかった。沢屋さんなら問題ないレベルだと思いますが、素人の沢登りは危険がいっぱい。途中の吊り橋も壊れていて渡渉も箇所も多く分が悪い。無事にゴールできる確信が持てず今回は見送ることに決めた。またいつか機会を見つけてチャレンジしようと思います。
天気の良い裏銀座の稜線歩きは最高。最後は崩れて1日早く切り上げたため、黒部五郎までたどり着けなかったけれど満足です。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水2L、アルファ米 6/10食)
三連休に、読売新道とブナ立て尾根を計画していましたが、悪天候予報でキャンセルしました。
満天の星空の下、歩くのは最高ですね。涼しいし、「ようよう白くなりゆく山際、少し明かりて紫だちたる雲の細くたなびきたる」の世界ですね。春は白いのか…。イザルガ岳で見た朝焼けは、ピンク〜紫で鮮やかでした。また見たいです。小屋はキャンセルしてしまったので、テン泊でがんばってみようかと思います。
水晶小屋の力汁美味しいですよね。本当に力が湧きます。わさび平小屋のトマトも美味しかったですね♪また食べに行きたいです😊
裏銀座縦走、お疲れさまでした♪
ブナ立て尾根から読売新道周回を狙ってるんだ。やるね!
早月尾根とか、テン泊で光・聖周回とか、最近の山はベリーハードやね。なかなか、いい感じ!
この流れだと、次の北海道はポロシリか?いきなり日高は順番が違うと思うけど、人生なにがあるかわからない。自分が今一番行きたい山から順に行くのが良いと思います。
私も次はいよいよ日高を攻めますよ。いい山がいっぱいあるから今から楽しみですね。
水晶小屋に行ったら力汁を食べずして帰れない。力汁の提供は9時からなので、今回は先に水晶山頂を踏んで戻ってきてから食べました。生おろしニンニクもたっぷりいれて、歩くパワーをもらいました。水晶山頂は五度目の訪問。まさに水晶は北アのど真ん中。眺めるお山は選りすぐりの一級品ばかり。大好きなお山ですね。特に雲ノ平のスイス庭園から仰ぎ見る水晶はカッコ良過ぎる〜。また行こう。
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