オッサン二人の大名登山 〜北アルプス編〜(#^^)v


- GPS
- 35:05
- 距離
- 53.6km
- 登り
- 4,469m
- 下り
- 4,467m
コースタイム
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 6:53
- 山行
- 9:58
- 休憩
- 2:21
- 合計
- 12:19
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 2:31
- 合計
- 10:17
天候 | 【1日目(9/18)】晴れ のち 雨 【2日目(9/19)】霧 のち ドピーカン! 【3日目(9/20)】ドピーカン! のち 流れる雲(眼下は雲海) 【4日目(9/21)】晴れ(尾根上) のち 曇り(下界) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自宅〜(圏央道、中央道、長野道)〜新穂高登山者用駐車場 金曜の朝だけど超混み 【復路】 新穂高〜神岡(昼食)〜平湯(温泉)〜焼岳登山口(中の湯温泉) ・・・車中泊して、翌日は焼岳登山(別記録) |
コース状況/ 危険箇所等 |
(有名場所なので割愛) |
その他周辺情報 | 【下山後の買出し】 約30km先の神岡までスーパーがない・・・ (もちろんコンビニも・・・) お酒大好きなオッサンたちは、イソイソと30km先まで車を走らせたのでした (^O^) 【温泉】 平湯温泉「ひらゆの森」500円 大規模施設だけど比例して人が多く、まるで「千と千尋の神隠しの油屋」のようだった。 |
写真
【双六岳へ】
空は青いのに、双六岳は霧の中
( ̄□ ̄;)
虹がお迎えゲートのように山肌を渡る。
「この虹、ちょっと滲んでない?」「2回目の虹ですからねー」等と軽いジャブ
(^^)
【三俣蓮華岳ピーク】
到着とともに、ガスが晴れてきた!!
(^○^)
山頂に居たオジサンは「30分以上待ってヨカッタ!」と大喜び!!
(^○^)
途中で行き合った日本酒トリオの若者もオオハシャギ!!
(^○^)
【三俣蓮華岳ピーク】
おぉー!霧がスーと切れて、ドドーンと鷲羽岳・水晶岳が登場!!
「キリが無い霧と思ったけど、切れたらキレ―の連続だな〜」とオッサン達のギャグはツルツルに滑る
(^○^)
【水晶岳ピーク】
本日の目標・5つのピークハントでご満悦のオッサン達
(^○^)
百名山・水晶岳の岩の中のキラキラは水晶なんだね〜
「まるで、オレたちの心のようだ」の言葉に、居合わせた人々が失笑^^;
【黒部源流の碑】
かの有名なポイントは、2つの沢音が交じり響く心地良い場所にあった
(^^)
薄い紅葉色になった山々を見ながら、もう1つの沢沿いを登り返すぞ〜
!(^^)!
この頃から私の呼吸に変調が!
(*_*)
【双六山荘の夕食】
今宵はヘトヘト^^;
夕食にキャンセルがあったのでイタダキました!
天ぷらもサクサクしていてゴチソウサン
o(^▽^)o
この後、談話室で軽くイッパイ
(*^^*)
山小屋グルメのオジサンと、山グッズのリサイクルオジサンと楽しい山談義をして、心地良く寝床へ向かいました
(-_-)zzz
【秩父岩の下】
本日の昼食〜
またしても九州ラーメン!それに先輩とシェアしたワカメご飯。
そろそろメニューに飽きてきた^^;
追いついてきた栃木ベンジャーズから「後から3個連隊が来てるぞ〜(^^)」と言われたが、食事中に大部隊が脇を通って行った・・・
【笠ケ岳山荘横の岩山】
ココは絶好のビューポイント!2日目に歩いた山々が広がる
\(^o^)/
遠くに、剱岳と立山まで見通せる
(^^ゞ
全部がキレイに見渡せる!!
先輩も居合わせた4人も「今までの山行で最高の景色!!」と唇を震わせている!
スゴイ!スゴイ!!この後、日没のドラマティックな時間に立ち会えた喜びに足が震える!!!
【笠ケ岳山荘横の岩山】
夕陽が白山のほうに落ちて、天空のホライズンを染めて行く。
この時が最も好きだ!
なぜかまた「また君に恋してる」が響いてくる♪
本当に感涙してしまった((+_+))
【笠ケ岳山荘横の岩山】
低い夕陽の光線は、槍・穂高連峰と私の足下を染め出した
(^^)
もうクライマックスに近い。眼下の小屋前テラスにいる人々の嘆息が聴こえそうだ
(*^^*)
装備
個人装備 |
ザック:SouthField55/65
靴:ツォロミーブーツ
|
---|
感想
9/18〜9/22のシルバーウィーク5日間は、北海道の事業所に勤務(当時)している先輩と一緒に北アルプスを流離いました(^^)
先輩の奥さん・うちのカミさんが呆れたオッサン二人の山行は、「重いのはイヤだ!」って先輩のワガママで小屋泊の大名登山になりましたが、低予算大名の2人は、小屋代金・酒代金以外の行動は聴くも涙の連続!
そして爆笑大好きな二人は、おかしな、オカシナ、そして絶景にも恵まれた5日間を過ごしましたとさ(^○^)
---【1日目】-----------------------------
AM0:00前、新千歳空港からの最終便でオッサン先輩はやってきた。
横浜で合流し、私の車で、いざ新穂高へ!と勢い込んだが、「ん?酒臭い・・・」想定通り、オッサンは機内で一杯喰らっており運転は役立たず。。。昨年に続いてやられたか・・・( ̄▽ ̄;)
中央・長野道で2回仮眠し、晴天っぽい空の松本市新島々を過ぎる頃には、我々のテンションも真っ盛り!
我々の共通語の「ニセ茨城弁」でギャグを言い合いながら、新穂高に到着!
噂通りの混雑状態だが、本日は金曜日だから所々が空いている(^^)
実はオッサン2人は管理職でありながら、フライングで1日前倒しのSWスタート!
「うははははは!大正解だなー(^○^)」と会社にいるスタッフ諸氏に感謝しながらご満悦!
アラフィフ2人は、気分はアラサーくらいでステップよく林道を歩いたのでした(^^♪
自らの筋肉を過信して・・・( ̄▽ ̄;)
---【2日目】-----------------------------
9/19夜明け、飲過ぎで目覚めたオッサンたちの2日目は不思議な天候で始まった
(^^)
雨上がりの天頂は晴れているのに、双六岳はゲートのような虹が掛かり、ガスに包まれている。
「ウェルカムゲートだな!」
オッサンたちは都合の良く解釈して、そっちに向けて出発!
すぐに行き合った若者3人衆は1人が息を喘がせている。なんでも、大量の日本酒を背負っているらしい^^;
その姿を珍しいものでも見るように、霧の中からキョトンとした雷鳥さんも登場(^^)
天気は霧雨に変わり双六岳へ到着!(^^)!
相変わらず天頂だけ晴れており、日本酒トリオと「変なのー」と一緒に溜息ついたら、「おぉぉぉぉぉ!」と先輩の叫び声!!
スリガラスような空気の向こうに、槍・穂連峰が浮かび上がっていた!(◎o◎)
気分は陽転し、アップダウンの尾根をリズミカルに進んで三俣蓮華岳に着く。
すると、アララララ!幕を引くようにガスがスーと消えて四囲の山々が威容を現した!
その場に居た2人と、知らぬ同士が両手叩いてチャンチキおけさ〜♪\(^o^)/
見事なスカイブルーになった空の下、三俣山荘への道をガンガン下り、次に目指す鷲羽岳が迫ってきて、オッサンたちはニヤニヤが止まらない(^-^)
山荘前でエネルギーをチャージして、いよいよ鷲羽へ一歩を踏み出し、見上げる青空と山入端とのコントラストの眩しさに振返ると、澄み渡った中で三俣蓮華岳が見送っている(^^)/
ゴキゲン良く、テンポ良く、登り詰めた鷲羽岳のピークには、日本の深奥から見渡す世界があった(^^ゞ
それは、筆舌にできない登った者だけの特権(^^)
震えながら絶叫した照れ隠しに言った「下界の者たちが、かわいそうじゃのう」のギャグに、そこに居た人たちは大笑い(^○^)
水晶岳が黒い尖塔のように光って呼んでいるように見えた。
先輩の「行こう!」の言葉に、一気にコルへ降り、そしてワリモ岳への岩場を這い上がると、小さな展望台のようなピークは遮るものがなく、心地良く吹きあてる風で一気に汗が乾く(^^)
緩い下り・登りは、水晶岳のピーク下で厳しい道に豹変する。
三点支持で進んで行くと岩と土がキラめく!水晶の粒子だね!!
別名「黒岳」のピークに立つと、ドーンと鎮座する薬師岳がこっちを圧倒してくる(◎o◎)!
これを見て、登山歴30年以上の先輩が「ここから見えるピークは全部登ったけど、これだけ透き通って見えるのは初めてだ!!」と絶賛していた!(^O^)
下山途中、水晶小屋前で遅めの昼食を摂ったけど、惜しむべきは、名物“力汁”を知らなかったこと(´・ω・`)
それを教えてくれた友達のメッセージを見たのは下山後だった・・・( ノД`)
ま、でも、裏銀座縦走の時の楽しみができたね(^O^)
さて、双六小屋への帰路は、黒部の源流沿いコース!
水源で給水したが、冷たくて美味い!o(^▽^)o
今夜の水割り用も汲み、川幅と沢音がだんだん大きくなる道をせっせと下り、薄い紅葉色に包まれた谷「黒部川水源碑」に着いた。
碑から見上げる鷲羽岳は、夕刻も近づきスッカリ秋色に化粧直しをしているね(^^)
ここから登り返しだが、私の息が喘いだ。先週の気管支不調が完治していないのかなー^^;
巻道をゆっくり歩くことにしたら、眼前の槍・穂連峰に下から雲が掛かりはじめ、舞台演出ように湧き上り、最後は槍の先端だけが見えていた(^^♪
夕闇、双六小屋テント場の色とりどりの光を見下ろしながら到着!(^^)!
長いルートと沢山のアップダウンで疲れたオッサン達は、キャンセルで余った小屋の夕食(てんぷら定食)にありつき、絞ったはずの体重分以上の量をオカワリして、「ウィスキー黒部割り」で乾杯( ^^) _□
談話室でホロ酔い気分になりながら、小屋を渡り歩くC級グルメオジサンと、使い古しの山グッズを再利用するリサイクルオジサンと、コース談義に山小屋の名物料理の話を加えて談笑し、酔いも笑いも目も回ったところで笑顔解散となりました
(^o^)/
---【3日目】-----------------------------
9/20の朝は、空腹の嵐だったのでカレーライス超大盛り(米2食分)で始まった
(^^;
ルーが足りなかったけど、食糧計画を考えてガマンして笠ケ岳へ向かって出発!
(>_<)
双六小屋のスタッフは表で出発者をニコヤカにお見送り。最後まで感じの良い人たちだった(^^)/
谷状の小屋を後に、弓折岳への稜線に登ると、陽光に燦々と照らされた槍・穂連峰がドーンと現われる!
澄んだ空気が前後左右に広がり、全ての峰々が見渡せる稜線を気持ち良く歩いていく(^^)
弓折岳では先を仰ぎ、大ノマ岳の急坂は「なんだ坂こんな坂」で登り、ハイマツ帯に色づく葉が混じる彩色が続く中、いろんな人と触れ合いがあった。
笠ケ岳からやってきたソロのお母さんは、熊本から来た75歳。
優しい笑顔で双六や三俣への山旅予定を嬉しそうに話してくれた(^^)
先輩の「ニセ茨城弁」を聴いて、ベテランのオジサン2人組が「ニイちゃんたち、出身は北関東かぁー?」と流暢な栃木弁で話しかけてきた(^^)
ニセであることを白状して、栃木ベンジャーズとすぐに仲良くなったが、先輩は「オレの茨城弁もなかなかのもんだなー」とご満悦(*^^)v
この笑いの場に到着したのは、「マルサの女」似の兵庫の女性(^^)
この後、3人とは、笠ケ岳まで抜きつ抜かれつ、出会う度に笑いの会話が続いた(^○^)
秩父平と秩父岩にハイマツが描く絵のような場所で昼食。
芸術的な場所でも、低予算な二人は今回も棒ラーメンとアルファ米だった・・・(ToT)
満腹になり、そこから登った稜線の先には、東側の崩落で抜けたような抜戸岳がある。
そこへ立寄る直登の登山路へ分岐し、風化した山頂標識の前で“抜けたポーズ”で記念ショット!(^^)
敷石のような扁平石で覆われた抜戸岳の山肌を降り、いよいよ笠ケ岳へ向かう!
落実したチングルマの群生が続き、アップダウンを幾つか越え、登り着いた笠ケ岳山荘でザックデポし、そこで買った缶ビールを保冷シートに包んで山頂に向かう!
笠ケ岳ピークで「プシュっと缶ぱーい!」ウマイ!ウマすぎる!!
ちょっとガスったけど、東の眼下にはブロッケンが現れ、西側は真っ白な雲海が陽光に輝いている(^^)
ビールと雰囲気に酔った頃、栃木ベンジャーズとマルサの女史も到着し、山談義は何よりも盛上った(^^)
山荘の夕食は、なんと16:30〜
名物のから揚げを貴重なオカズに、ご飯を大満腹までオカワリ!
腹ごなしに夕景を見に隣の岩石の山へ登ってみた。
なんと!そこは絶景の天国だった!!
周囲を阻まず、笠ケ岳を背負い、夕景が始まる北アルプスの山々を見回す(^^ゞ
スゴイ!スゴすぎる!!
全ての峰々が染まっていく!
先輩も居合わせた人々も、「今までで最高だ!!」と繰り返す!
西が黄金色になり、山々が薄桃色に染まり、空との境目は橙色に変わっていく!
やがて天空のホライズンは赤くなり、黒くなって1日が終わった。
私は震えが止まらず、目も潤んでしまい、しばらく降りることができなかった((+_+))
小屋の中は大混雑!ザックと人で脚の踏み場もないほど^_^;
人の熱で暑い中、栃木ベンジャーズの2人だけは、鮭の産卵時のような口を開けて大爆睡!
さすがベテラン!!(‘’◇’’)ゞ
---【4日目】-----------------------------
9/21は、新穂高までの下山なので、お気軽気分で目覚めた
(^^)/
朝の空は曇っていたが、朝焼けとともにガス状に変わり、窓外が紅光で染まり始めていた(*^^*)
実は、トイレ待ちの長蛇の列に並んでいて、順番まであと2人だったが、それどころではない!!文字通り、断腸の思いで外に飛び出し、朝の陽光の傑作に打ち震えた(‘’◇’’)ゞ
朝陽のページェントは、形を変える薄いガスとのコラボで、色と模様を変えて楽しませてくれる!(^^)!
やがて、太陽は槍穂連峰の南岳の上でダイヤモンドとなって大キレットの谷から光線を発射し、笠ヶ岳に桃色のビームを浴びせて朝のショーを盛り上げてくれた!
貧乏大名たちは、大混雑の自炊場でレトルト親子丼の朝食を摂りながら、昨日に知り合ったメンバーに別れを告げ、笠新道へ向けて下山を開始した。
岩に書かれた「サヨナラ」の文字に「また来るからね!」と返礼し、ハイマツの中道を進むとライチョウの家族が整列!(^o^)/
なんと!5羽!! 大きさは成鳥だけど、雷鳥らしくない甘えた鳴き声は子供なのだろうね。
紅葉が始まった谷は彩色の予兆。カール状の急坂も、その色で美しい陶器のようだ(^^)
杓子平を過ぎると道は森の中に入り、大きなゴーロから里山のような歩きやすさに変わり、やがて左股林道に行きついた。
長い林道は整理運動のつもりで歩く。
沢音が大きくなり、ふと下を覗くと、淡いアクアマリンのような水色がキレイに渦巻いていた(^○^)
新穂高到着はお昼頃。
低予算大名たちは、神岡まで移動して、昼食・夕食・朝食・翌昼食を買い込み、この日のランチは398円のハンバーグ弁当に108円の大盛りサラダ!(^▽^)!
性格が似ているためか、選んだ食べ物はほぼ同じ^^;
翌日は焼岳登山に備えて平湯温泉に行くが、ツアー数団体に地元のお客さんも多くてイモ洗い状態・・・
4日振りの入浴のため、シャンプーは4回目にして泡がたち、全身を二度洗いして、休憩コーナーでギリギリまで眠ろうと横たわった( ˘ω˘)スヤァ
・・・が、親御さんが放置した子供たちの運動会状態で眠れない^^;
セコイ睡眠確保を諦めて、車中泊予定の“中の湯登山口の駐車場”に向かい、オッサンたちはギョーザと串カツを肴にセコイ宴会をして、その夜はガッツリ眠りましたとさ(^^)zzz
大名登山と言いながら、小遣い制のオッサンたちは、足軽レベルの山旅しかできないのであった(^^;
メデタシ、メデタシ(^^)
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