涸沢,穂高岳
- GPS
- 43:43
- 距離
- 51.9km
- 登り
- 7,491m
- 下り
- 7,501m
コースタイム
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 7:48
- 山行
- 4:43
- 休憩
- 9:12
- 合計
- 13:55
- 山行
- 7:48
- 休憩
- 5:04
- 合計
- 12:52
- 山行
- 9:02
- 休憩
- 3:37
- 合計
- 12:39
スマホ探し 登り始めから元の位置(財布の場所)に戻るまで 2h
天候 | day 1 曇りのち小雨 day 2 曇り day 3 曇り時々晴れ day 4 雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
その他周辺情報 | さわんど温泉 梓湖畔の湯 750 yen |
写真
装備
個人装備 |
シュラフ
マット
食器
ロールペーパー
常備薬
予備電池
歯ブラシ
タオル
サンダル
着替え
ライター
現金
学生証
登山靴
雨具
ヘルメット
サングラス
軍手
帽子
日焼け止め
ビレイグローブ
ハーネス
環付きカラビナ*3
カラビナ*2
PAS
プルージックコード *2
ナイフ
コンパス
笛
地図
計画書
資料・トポ
行動食
水
|
---|---|
共同装備 |
テント
銀マット
コンロ *2
ガス 500 *2
鍋 小 *1
炊事具
おぼん
ハーフザイル *2
環付きカラビナ *2
環無しカラビナ *16
120スリング *3
60スリング 8
ヌンチャク *2
ギアラック
カム 0.3-3.0
ナッツ
ハンマー
ハーケン
捨て縄
ツェルト
医療具
|
感想
部活の1年生のマルチピッチクライミングの練習のため,涸沢定着で穂高岳周辺の登攀を実施.西穂高岳から上高地までの登山道は大変良く整備されており,下山道に最適だった.このルートで毎年の恒例にしてもよいかもしれない.夏はガスの消費が少ないため,1週間程度の日程でも 500を1つで充分だ.破損・紛失などに対応する場合は,半分を2つにしてもいいかも.
day 1. 深夜移動でさわんどBTまで.0630のバスに乗って上高地へ移動.小梨平から明神館までの道は土砂崩れのため通行止め.初めて北側の道を通って明神池まで歩いた.木道が整備されており,南側の道より楽く感じた.涸沢について幕営準備してからは,翌日のための偵察に出かける.ここでも下級生を先行させて一応経験とさせる.V・VIのコルまでは登山道かと思うくらいに踏み跡がついており,ちょっと引いた.私が5年前に上った時は,踏み跡明瞭な草付き側ではなく,ガレた岩の上を歩いた気がする.V・VIのコルは視界に入ったし,雨がぱらついてきたのでテントに戻る.この日は寝てないので早めの就寝.
day 2. ヘッドライト行動でコルに到着.日の出の30 min前にはもうヘッドライトは必要ないほどに明るくなった.IV峰の途中からロープを出した.左から回り込めば傾斜は緩く楽に登れるが,我々は正面から登った.あとはIII峰からI峰まで,2, 3 pitchくらい出した気がする.
前穂高岳の山頂についてから,私の盛大なやらかしが発覚する.(後述)
day 3. この日は休養日になるかと思われたが,獲得標高と移動距離は4日目に次いで多くなったと思う.予想外にトップアウトが速くてその後の行動を考えた.「翌日に備えてジャンダルムの手前まで荷揚げしよう」ということにして,南稜経由で涸沢におりず涸沢岳経由で穂高岳山荘まで歩き,一旦登攀具をデポした.その後,ザイテングラードで涸沢に降りて,幕営装備以外をまとめて再度穂高岳山荘へ移動.そこで登攀具も回収して,それらを「馬の背」手前にデポした.
ザイテングラード2往復が思ったより疲れた.登攀具を持って南稜で下り,デポ荷物をまとめて一度に持って上がれば楽だったかも.目先の標高差よりもアップダウンを含めた獲得標高が多いんじゃそりゃ疲れるやん.
day 4. 深夜にまさかの雨.3:30になってもやまないので少し様子見することにした.雨が小降りになったところで撤収開始.奥穂高岳から西へは通ったことがないエリアだし,日が出れば晴れると確信していたので,予定通り奥穂高岳に向かう.ヘッドライト行動でザイテングラードを登るのは意外と難儀した.どこでも歩けそうなガレ場で数回道を見失い,計10 minくらいロスした.明るいうちによく道を覚えておくことが重要だ.うむむ.6:00前には雨はやみ,青空が見え始めた.その後は晴れと霧が繰り返すようなパッとしない感じ.9:00頃には完全に晴れた.雨に濡れた「馬の背」は緊張感があり,ザイルで確保されないと怖い怖い.ジャンダルムは離れてみると「上るとこあんの?」という感じだが,近づくとちゃんと道はある.しかし,全装備担いでの登攀じみた登りはなかなか疲れる.ある意味良い訓練になった.
西穂高岳山頂からの道はよく整備されており,距離のわりに時間がかからず楽だった.荷物の重さもあり疲れを感じていたので助かった.
最後に,day 2で起きた久しぶり(?)のやらかしについて.
なんと北尾根のどこかに,財布(ポーチ)とスマホをそれぞれ別の場所で落として来るという,しょーもないやらかしをしてしまった...なぜ山頂に着くまで気が付かなかったのだ,なぜバックアップを取っていないのだと自分を責めた.今後は荷物の確認とバックアップを取ることは忘れないようにする.同行した後輩には余計な手間をかけさせてしまった.申し訳ない.お礼に下山後の飯をご馳走することでチャラや.落とした場所に検討が付いてたので,「このまま探さずに諦めるわけにはいかないな,後続パーティーもいなかったな」ということで,同ルート下降をすることにした.結果,財布はIII峰の1p目終了点で,スマホは3p目終了点付近で見つけた.ここで重要なのが,単純に見える位置に落ちていなかったというところなのだ.
まずは財布を落としたと思われる地点まで下降.クライムダウンと,懸垂下降2回.財布は岩の隙間に落ちて,簡単には潜れない位置で発見.ストック,カラビナ,テーピングを駆使して釣り竿を作り,さらに落とさないように慎重にサルベージして見事回収!財布(ポーチ)の中にスマホが入っていることを期待したが,見事に裏切られ落胆.ということは「スマホは2ピッチ登ったとこの終了点では?」となったので,荷物をデポして再度登り返し.だがしかし,スマホは終了点にはなく,ここではないのかとしばし記憶を辿る.でも可能性があるのはここか山頂かだけど,山頂にありましたなんてオチはマジで勘弁してほしい.なので周囲を捜索してみた.「もしここで落としていたとしたら,そのモノは滑り落ちていく可能性があるのでは?」と思い,球の気持ちになって少し下ってみる.この先はちょっと危険だなと視線だけで辿ってみると,終了点から岩の上を5 mほど滑り落ちた先になんと,見覚えのあるステッカーが貼られた長方形の箱があるではありませんか.ここで雄叫びが出る.結果,登り返し始めてから財布発見場所に戻ってくるのに(スマホのために)2h使用した.
広い北尾根の中で2つの落とし物を無事発見するだなんて,まさか思ってもみなかった.なんらかの信仰心が芽生えてしまう.何に対する?山の神か.ヰ世界情緒か.大きな損失になりそうなところであったが奇跡的な回復を見せた.本当に驚きだ.
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