北アルプス変則裏銀座【七倉-湯俣-竹村新道-鷲羽岳-双六小屋-西鎌尾根-槍ヶ岳-上高地】

2024年10月12日(土) ~ 2024年10月14日(月)

• GPS: 25:31
• 距離: 72.8km
• 登り: 5,037m
• 下り: 4,595m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:40
• 休憩: 3:32
• 合計: 7:12

7:57 七倉山荘
7:58 七倉登山口
8:02 鉄塔巡視路分岐
8:53 高瀬ダム濁沢登山口
9:01 高瀬ダム湯俣登山口
9:35 東京電力高瀬川第五発電所
9:52 林道終点
10:16 名無避難小屋
11:17 湯俣山荘
11:28 15:00 湯俣温泉晴嵐荘
15:03 湯俣山荘
15:09 湯俣温泉晴嵐荘

2日目

• 山行: 9:53
• 休憩: 1:22
• 合計: 11:15

3:51 湯俣温泉晴嵐荘
6:05 6:12 湯俣岳
7:28 7:45 南真砂岳
8:28 8:29 真砂岳分岐
9:14 東沢乗越
9:47 10:21 水晶小屋
10:40 10:41 ワリモ北分岐
10:46 10:49 岩苔乗越
11:09 11:13 祖父岳
11:35 11:37 岩苔乗越
11:49 11:50 ワリモ北分岐
12:01 12:05 ワリモ岳
12:28 12:35 鷲羽岳
13:25 三俣山荘
13:58 三俣峠
14:55 14:56 双六岳中道分岐
15:06 双六小屋

3日目

• 山行: 7:54
• 休憩: 1:33
• 合計: 9:27

3:38 双六小屋
4:04 4:05 樅沢岳
4:36 硫黄乗越
5:08 5:13 左俣乗越
6:03 6:07 千丈乗越
6:50 7:13 槍ヶ岳山荘
7:28 7:46 槍ヶ岳
7:50 8:02 槍ヶ岳山荘
8:24 播隆窟
8:27 8:28 坊主岩屋下
8:51 8:56 槍沢・天狗原分岐
9:15 9:16 槍沢大曲り
9:33 ババ平
9:48 9:56 槍沢ロッヂ
10:12 二ノ俣
10:16 10:17 一ノ俣
10:23 槍見河原
10:47 10:58 横尾山荘
11:08 横尾
11:08 横尾山荘
11:40 新村橋
11:50 徳澤園
11:54 徳沢公衆トイレ
12:22 12:23 徳本口
12:26 明神館
12:53 小梨平
12:59 河童橋
13:03 13:05 上高地バスターミナル
13:05 ゴール地点

天候

3日間、晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス 自家用車

穂高駐車場に駐車し、JR大糸線で信濃大町駅まで移動、裏銀座登山バスで七倉岳登山口
上高地からバスで新島々駅、松本電鉄、JR大糸線を乗り継いで穂高駅まで

コース状況／危険箇所等

特になし

写真

10/12 6:20

穂高駅から大糸線に乗って、信濃大町駅に向かいます。

10/12 6:26

穂高駅のホームからの眺めです。
なんて幸せな駅なんだ！

10/12 7:07

信濃大町駅です。ここから裏銀座登山バスに乗って、七倉岳登山口に向かいます。

10/12 7:57

やっと歩き出しです。高瀬ダムまでタクシーに乗るか迷いましたが、今回も歩きます。

10/12 8:02

トンネルの中です。

10/12 8:40

高瀬ダムに到着しました。ここからつづら折れを上がっていきます。

10/12 8:58

高瀬ダム湖越しに、ブナ立尾根を望みます。

10/12 9:51

高瀬ダムから1時間くらいで林道終点に到着しました。
ここからは、山道になります。

10/12 10:16

猿がいました。すれ違う瞬間の緊張感！

10/12 10:16

名無避難小屋を通過します。看板がある時点で、すでに名無しではない。

10/12 11:17

湯俣に到着です。湯俣山荘は想像していたより、とても新しく、綺麗でかっこいいです。

10/12 11:19

これが噂のジップラインですね。対岸の湯俣温泉晴嵐荘にこれで渡ります。

10/12 11:22

いやー、恐怖です。
でも、2度目以降は大丈夫になりました。

10/12 11:28

晴嵐荘は改修中でした。
手続きをしてテントを張ります。

10/12 12:06

青空が美しいです。
読書が進みます。

10/12 14:33

湯俣川の上流にある堰です。

10/12 14:34

とてもかっこいいです。

10/12 14:45

伊藤新道のスタート地点です。
ここより先には、私の技術では無理です（笑）。

10/12 14:45

湯気が立ってますね。

10/12 15:01

こちらは晴嵐荘そばの温泉地です。

10/12 15:02

温泉が染み出ています。

10/12 17:03

晴嵐荘のお風呂の成分表です。

10/13 4:21

湯俣岳への途中の展望台です。
ただ、あまり展望は良くなさそうですが。

10/13 6:02

夜が明けて、樹間から槍ヶ岳が見えました。

10/13 6:11

湯俣岳に到着しました。意外と時間がかかりました。

10/13 6:12

槍ヶ岳を展望！
今日はいい天気のようです。

10/13 6:13

野口五郎岳（右）と真砂岳（左）です。

10/13 6:17

槍ヶ岳から双六岳方面です。
今日中に双六小屋に行けるだろうか。

10/13 6:19

今回の山行の目的の1つ、南真砂岳は目の前です。

10/13 7:15

南真砂岳への登山道はまだまだ続きます。

10/13 7:17

ライチョウのオスに遭遇しました。

10/13 7:17

足元は冬毛に変わりつつあります。

10/13 7:18

だいぶ上がってきました。
湯俣岳を見下ろします。

10/13 7:31

南真砂岳の頂上に到着しました。
今山行の目的の一つ、百高山の1座目です。

10/13 7:32

槍ヶ岳が美しい！

10/13 7:33

鷲羽岳です。

10/13 7:33

双六岳と樅沢岳の間にちょうど笠ヶ岳が見えています。
双六小屋までたどり着けるといいのですが。

10/13 7:33

南東側の北アルプスの稜線の向こうに山影が見えます。

10/13 7:34

南アルプスの北部の山々です。

10/13 7:34

こちらは八ヶ岳の蓼科山ですね。

10/13 8:21

真砂岳に登っていきます。
でも、左側に巻き道が見えます！

10/13 8:30

裏銀座ルートに乗りました。

10/13 8:30

水晶小屋のある赤岳への稜線はとてもきれいです。

10/13 8:31

こちらは北方面の東沢谷です。
右奥に立山が見えています。

10/13 8:33

振り返って真砂岳を仰ぎ見ます。
左奥に野口五郎岳です。もっと早く登って来れたらピストン仕様と思ってましたが、今回は諦めます。

10/13 9:19

立山のアップです。

10/13 9:19

こちらは白馬三山のアップです。

10/13 9:27

東鎌尾根です。

10/13 9:27

富士山も顔を出しています。

10/13 9:31

赤岳への最後の登りです。
バテてきてます。水晶岳は難しそうです。

10/13 9:52

水晶小屋に到着です。
ここで昼食をとりながら休憩します。

10/13 9:53

歩いてきた道のりが見えています。

10/13 9:53

で、こちらはこれからの道のりです。

10/13 10:22

さて、今度は祖父岳、鷲羽岳に向かいます。

10/13 10:22

黒部五郎岳です。

10/13 10:22

あこがれの雲ノ平、そしてその奥に北ノ俣岳、これも歩きたい。

10/13 10:41

水晶岳への稜線もきれいです。

10/13 10:42

どーんと大きな薬師岳です。

10/13 10:42

ワリモ北分岐まで来ました。
ここから祖父岳をピストンします。

10/13 11:14

30分ほどで祖父岳の頂上に到着しました。
2座目の百高山です。

10/13 11:14

鷲羽岳越しに見る槍ヶ岳は遠い！

10/13 11:15

黒部川源流です。

10/13 12:06

鷲羽岳に向かいます。

10/13 12:29

鷲羽岳の頂上です。
槍ヶ岳は雲の中に入ってしまいました。

10/13 12:34

眼下には鷲羽池です。

10/13 13:14

鷲羽岳の姿も美しい。

10/13 13:18

三俣山荘に到着しました。
小休止します。

10/13 13:26

では、双六小屋に向かいます。

10/13 13:59

三俣峠まで登ってきました。

10/13 14:17

チングルマが赤く染まってます。

10/13 15:08

双六小屋に到着しました。
2日目が終了します。

10/14 3:40

3日目が始まります。
槍ヶ岳を越えて、上高地に下山します。

10/14 4:04

樅沢岳の頂上に到着しました。
3座目の百高山です。

10/14 5:01

空が白んできました。
槍ヶ岳山荘のテント場にライトが。

10/14 5:30

槍ヶ岳のシルエットです。

10/14 5:30

東の空がどんどん赤くなっていきます。

10/14 5:41

きつい登りはあまりありませんが、たまに鎖場が出てきます。

10/14 5:41

朝陽が山々を照らします。

10/14 5:44

雲が赤く染まります。

10/14 5:49

笠ヶ岳も赤く染まります。

10/14 6:01

千丈沢乗越に到着です。
ここから、槍の穂先に向かって登っていきます。

10/14 6:33

槍ヶ岳山荘は見えるのに、なかなか近づきません。

10/14 6:38

影槍です。

10/14 6:40

白い○のマークが点々と。
でも、なかなか到着しません。

10/14 6:47

槍の穂先と小槍がこんな近くに。

10/14 6:47

やっと肩に到着しました。

10/14 7:13

真っ青な空を衝く槍の穂先です。

10/14 7:17

穂先に向けて登っていきます。

10/14 7:17

遠望に、富士山と南アルプス全山が見えます。

10/14 7:22

一つ目の鉄ハシゴはとても怖かったです。

10/14 7:26

頂上への最後のハシゴです。

10/14 7:27

一歩一歩、登っていきます。

10/14 7:29

槍ヶ岳の頂上に到着しました。

10/14 7:29

とてもいい天気に恵まれました。

10/14 7:30

立山までくっきりと。

10/14 7:30

雲海に浮かぶ八ヶ岳です。

10/14 7:30

北鎌尾根です。

10/14 7:31

湯俣から真砂岳までの尾根がしっかりと確認できます。

10/14 7:31

笠ヶ岳方面です。

10/14 7:31

穂高連峰です。

10/14 7:32

では、下り始めます。

10/14 7:32

この景色は名残惜しい。

10/14 7:32

後立山方面を遠望します。

10/14 7:33

そして、富士山。

10/14 7:33

乗鞍岳とその奥に木曽御嶽山。

10/14 7:56

槍ヶ岳山荘まで下りてきました。

10/14 8:00

槍沢を上高地に向かいます。

10/14 8:03

鱗雲がきれいです。

10/14 8:15

殺生ヒュッテ近くまで下りてきました。

10/14 8:25

播隆窟からの槍ヶ岳です。

10/14 8:27

ヒュッテ大槍への分岐を通過します。

10/14 8:50

紅葉がきれいです。

10/14 8:53

天狗原分岐まで来ました。

10/14 9:01

ちょうどいい見頃です。

10/14 9:04

紅葉の槍沢です。

10/14 9:18

大曲りを通過します。

10/14 9:33

ババ平に到着しました。

10/14 9:37

正面に、蝶槍ですかね。

10/14 9:50

槍沢ロッヂからの槍ヶ岳です。

10/14 9:50

槍沢ロッヂを通過します。

10/14 11:10

横尾を通過します。

10/14 11:50

徳澤を通過します。

10/14 12:27

明神を通過します。

10/14 12:59

河童橋はすごい人です。

10/14 13:00

岳沢越しの穂高です。

10/14 13:06

13時20分発のバスのチケットをゲットしました。

撮影機器：

Canon PowerShot G7 X Mark II Canon

OPPO Reno7 A OPPO

装備

個人装備

MARMOLADA（SCARPA）

感想

tomtan

今シーズンのテント泊の締め山行として、北アルプス裏銀座を２泊３日で歩くロングルートを計画しました。
先日の山行で七倉岳から南下することを断念したため、その続きという意味も込めて、七倉から入山し、湯俣温泉を満喫し、湯俣から竹村新道で稜線に上がり槍ヶ岳まで縦走し、上高地に下山します。途中、百高山の南真砂岳、祖父岳、樅沢岳の３座を踏破します。

前日に安曇野まで移動し、穂高駅近くの駐車場に車を停めて車中泊をし、翌朝に穂高駅から大糸線で信濃大町駅まで移動し裏銀座登山バスで七倉岳登山口に入りました。

七倉岳登山口〜湯俣（湯俣温泉青嵐荘）
91.7%【標準タイム3h50m→実タイム3h31m】
裏銀座登山バスが開通して信濃大町駅からバスでアプローチできるようになり、格段にアクセスが向上しました。
七倉岳登山口から高瀬ダムまでは舗装路、高瀬ダムから林道終点までは砂利道、林道終点から湯俣までは山道という３種の登山道でした。
テント場から遡上して、噴湯丘を見に行こうとしましたが渡渉できずに湯気だけ見て戻りました。
河原の木陰で本を読んだり、お風呂にも入ったりしながら、ゆったりした時間を過ごしました。

湯俣〜竹村新道分岐
63.0%【標準タイム7h20m→実タイム4h37m】
湯俣岳までは急登が続き、湯俣岳からはいったん下って、低木の茂る稜線上の登山道が南真砂岳まで続きます。ルートを見失うことはありませんが、下草が成長しているので、朝露でズボンが濡れました。
南真砂岳からは、岩のピークを右手に巻きながら、最後は真砂岳を左手に巻いて、稜線に到着します。

竹村新道分岐〜ワリモ北分岐
80.0%【標準タイム2h45m→実タイム2h12m（昼食休憩あり）】
小さなピークを越えながら徐々に水晶小屋に近づいていきます。水晶小屋のある赤岳からは下り基調でワリモ北分岐まで行けます。

ワリモ北分岐から祖父岳ピストン
97.1%【標準タイム1h10m→実タイム1h08m】
ワリモ北分岐にザックをデポして、岩苔乗越まで下り登り返すと祖父岳に到着です。火口跡のゴツゴツした山頂が特徴です。

ワリモ北分岐〜三俣山荘
79.2%【標準タイム2h00m→実タイム1h35m】
ワリモ岳、鷲羽岳への登りはそれほどの長さはないですが、疲労もあり、ペースを落としての登攀でした。鷲羽岳からは、赤い屋根の三俣山荘まで一気に下ります。左手山腹には、伊藤新道が見えます。

三俣山荘〜双六小屋
67.3%【標準タイム2h30m→実タイム1h41m】
三俣峠まで登り、稜線に沿って双六岳経由で双六小屋まで向かうルートと、東山腹を巻くルートがありますが、雲が出てきて槍ヶ岳が見えないことと、疲労も大きかったことから、巻き道を選択しました。小さなアップダウンを繰り返しながら、双六岳と樅沢岳の鞍部の双六小屋に向かいます。

双六小屋〜槍ヶ岳山荘
61.9%【標準タイム5h10m→実タイム3h12m】
西鎌尾根は、双六小屋から樅沢岳まで登りきれば、千丈沢乗越まで、標高2,600メートルを前後しながら進んでいきます。急登はなく、鎖場が数か所ある程度で、槍の穂先を見ながらのとても歩きやすいルートです。
千丈沢乗越からは、一転して急こう配の斜面をつづら折りで登っていきます。頭上には、槍の穂先と槍ヶ岳山荘の建物が見えますが、なかなか近づかず、精神的に厳しい個所です。

槍ヶ岳山荘から槍の穂先ピストン
61.7%【標準タイム1h00m→実タイム37m】
槍ヶ岳山荘で休憩をとりながら準備を整え槍の穂先に向かいます。登りルートは一部北斜面を通過するので、すでに凍っている個所を通過しなければいけません。勾配がきつくなり、鉄ハシゴを登れば、槍の穂先に到着です。
ヘルメットは、槍ヶ岳山荘で１回500円でレンタルしました。

槍ヶ岳山荘〜上高地
68.9%【標準タイム7h20m→実タイム5h03m】
槍ヶ岳山荘から槍沢を一気にくだり大曲りを抜けて槍沢ロッヂを過ぎると、登山道は平たんになり歩きやすくなります。
横尾からは涸沢ルート方面の登山者が増え、徳澤からは観光客も混ざり、上高地はごった返しでした。

山行期間中は天気に恵まれ、午後に雲が上がってきたことを除けば快晴続きの３日間でした。風もほとんどなく、この季節においては暖かく、過ごしやすかったと思います。（昨年は同じ三連休に積雪がありました。）
ただ、朝の冷え込みは厳しく、双六小屋（標高2,600メートル）で朝を迎えた時には、テントのフライシートに凍った夜露がこびりついていました。
山行ルートの序盤は人が少なく、とても静かで気持ちよく過ごすことができ、三俣山荘、双六小屋、槍ヶ岳山荘と、徐々に人が多くなり、最後は上高地の観光客の多さに驚きました。
とても大満足で、今シーズンのアルプステント泊を締める、素晴らしい山行になりました。