宝剣から朝日が見えなかった(木曽駒ヶ岳)
- GPS
- 33:25
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 2,159m
- 下り
- 2,142m
コースタイム
15日・桂小場5:35-大樽小屋8:00-西駒山荘10:25-馬の背-木曽駒ヶ岳13:00-テント場13:15-13:25-宝剣山荘着13:40(素泊まり5500円)
16日・宝剣山荘5:10-宝剣山頂5:35-極楽平6:15-千畳敷6:50-八丁坂7:15-乗越浄土7:55-濃ヶ池9:30-分岐9:55-将棊頭山10:50-分水嶺11:20-大樽小屋12:55-桂小場15:00
17日・移動日
天候 | 14日・夜大雨(駒ヶ根高原から小黒川キャンプ場駐車場へ移動) 15日・朝桂小場は曇り(山は濃いガスと強風、時々小雨)、夕方少しの晴れ間有り 16日・稜線上は濃いガスと強風、下山時晴れ 17日・新潟・山形・秋田は大雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駒ヶ根高原探索後「こまくさの湯」で入浴600円20:00〜小黒川キャンプ場移動就寝10:00 16日・下山桂小場着15:00〜早太郎温泉「こまゆき荘」500円17:30〜駒ヶ根IC〜麻積IC〜豊田飯山IC下車19:50(通勤割引2400円)〜国道117号線十日町手前で車中泊10:00 17日・十日町〜小千谷〜中之島見附IC6:00〜神林岩船IC650円〜象潟「はまなすの湯」で入浴300円12:00〜秋田道300円〜弘前着17:30 走行距離-1575Km |
コース状況/ 危険箇所等 |
平らな道が多く、ガスが強い時は標や指導票を注意して歩きたい。 地形が分かりずらく地図を見ながら歩きたい。 |
写真
感想
目的が果たせた事
1、「聖職の碑」の遭難記念碑を見て来る事が出来た。
2、怪我もせずテントを背負って歩き通せた事(下りで右足の小指が黒くなった)
目的を果たせなかった事
1、テント泊の予定だったが、雷雨注意報が出てあったので小屋泊まりに変更(雷は怖い)
2、ガスと強風で宝剣岳から朝日を見ることが出来なかった。
数年前、新田次郎著「聖職の碑」を読んで以来、この西駒コースを歩くのが夢だった。
昨年6月、桂小場を目指し小黒川キャンプ場から歩き始めたが、猿の大群に囲まれあえなく撤退した経緯があったのでなおさら感慨深い。
[本文]
つづら折りの長い樹林帯は蒸し暑く汗が滴り落ちる。
しかし稜線は、風が強く逆に寒い暗いであった。
西駒山荘を過ぎると間もなく「遭難記念碑」はあった。
感動で心が震える。
赤羽校長をはじめ10名の生徒がこの遭難で亡くなっている。
この岩陰で風雨を忍んだのか、このハイ松に転げ落ちたのか...。
本のシーンが頭をよぎる。
この広く平らな場所では、道を探すのも一苦労だったに違いない...と想いつつ。
馬の背はガスで全くの展望なし。
「晴れていると・・・」というイメージでひたすら登った。
傾斜が緩くなると山頂の取り付きだが、地図と少し違う気がする。
指導標があった。山頂小屋と駒ヶ岳山頂の分岐であった。
緩い傾斜だが、案外と長さを感じる登りであった。
木曽駒ヶ岳山頂も、全くの展望なし。
駒ヶ岳のキャンプ場に着いた。しかし、今夜は雷雨注意報が出ていたので躊躇する。
そこで、テント泊を止め宝剣小屋に泊まる事にしテン場を後にした。
小屋は空いていた。「良かった!」混んでいたら戻るつもりであったから。
女性専用部屋で4名。
昨日から泊まっている大阪からお出での方が「昨日は6人だったのよ」と自慢げに言う。
「桂小場から来た」と言っても場所が分からない様子でこれ以上話すのは止め、「青森から来た」と言うと会話が盛り上がった。何か可笑しい!
夕方に束の間の晴れ間があり、ほとんどの登山者が外に出て写真を撮っていた。
山頂部が見れたのはこれが最後であった。
7時の天気予報を見ようと待つ間「トムラウシ遭難」の記事を読んでいたら、大阪のお姉さんがしきりに話しかけて来るので、本を閉じ話に付き合った。
明日は午後から晴れるらしい。
宝剣岳の取り付きは直ぐだった。
風が強く、ガスと小雨の朝。
身支度をしていると、一人の男性が声をかけて来た。
宝剣岳を登りたいが、一人では不安だと言う...私もこの男性と一緒に行くのは不安であった。
しかし・・・「クライミングの経験は?」「ない・・・」「あっ!そうですか・・・」
「では、千畳敷を下るしかありませんね」と言ったが思い直し「危ない所は鎖が付いているから大丈夫だと思います、私もここは始めてですが」と答え同行を許可した。
登る間に少しばかりの重要ポイントを説明。男性は納得していた。
最初の鎖場。後に続く男性。まあまあー、慎重に降りているので安心。
安全な降り方や足場を教えながらゆっくり下る。
「ガスで見えないから怖くなかったでしょ!」と言うと笑っていた。
極楽平までのひと時の混成パーティだったけれど、お互いの無事を祈って別れた。
千畳敷はお花畑。雨はいつしかおさまっていた。
ガスで全容は見えないが、イメージでここはしのぐ。
風が強いと思うので乗越浄土手前で合羽を着直し朝食を食べる。「お腹が空いた〜」
濃ヶ池への巻き道は風も避けられて、花も沢山咲いていて、二つの池が見られていいコースだと思う。
特に濃ヶ池のあるカールは美しい所でもう一度訪れたいと思う場所の一つである。
木曽駒山頂部はまだガスの中ではあったが、分岐からの縦走路は晴れ間も見え、素晴らしい展望が待っていた。
こうして将棊頭山の稜線上を歩き、再び樹林帯の中へ入った。
コメント
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小黒川キャンプ場って宮田高原ですかネ。
だいぶ昔ですが、諏訪市に住んでいたのでキャンプに行ったことがあります。
アの頃は子守が忙しかったので山には登ってなくて、今思えば惜しいことをしました
どのようなルートで行くか、私なりに考えていましたが都心を通らない、やはり日本海ルートでしたか。
それにしても一人でロングドライブお疲れさまでした。
これで宝剣で朝日が見られれば、最高でしたのにね残念でした。
私は親子三人奥只見を満喫してきました。
宮田高原は黒川渓谷の方です。小黒川渓谷は入り口が違います。
諏訪なら中央アは近かったですね。残念でした。
2度ほど通り首都高から都庁舎を見学しましたが、都心は嫌です。
国道7号線は海あり、山あり、温泉ありで楽しいドライブが出来ます。
奥只見のキャンプも良かったでしょう?でも天気はいかがでしたか?
シト姉さん こんばんわ。
ちょうど東北地方は大雨でしたのでうまく避けましたね
大阪出身として申し訳ありません 大阪のおばさん
はうるさくて大変だったと思います。
中アまで来られたと言うことは 中国地方も近いですよ
お待ちしてます。
citrusさん、こんばんは。
台風一過で良い天気かと思いきや、不安定な天候が続いた週末でしたね。
14日の岐阜県は大雨と洪水警報が発令されていたので、少々心配でした。
天気は優れなかったようですが、宝剣にも登頂し、濃ヶ池も見られたようで、楽しまれたようですね。
私も次に登る時は山頂だけでなく、濃ヶ池など行ってみたいと思いました。
大阪のお姉さんは口が達者ですね。驚きました。
私は東北人なので、とても静かです
中国地方も行ってみたいですが、そうなったらフェリーでしょうね。そのうちですね
濃ヶ池は息を呑む程美しい所でした。
日本の山の良さを充分に楽しめるところだと思います。
一度足を運んでみて下さい。
多分、千畳敷もいいところだと思いますが、この目で見ないことには、何も言えませんです。
木曽駒お疲れ様です。
折角の遠征で展望が無かったのは残念でした。
やはり宿や山頂では登山口より出身地ですね。
大阪のオバちゃんは、シャケが泳いでいないと死んでしまう様に、喋っていないと死んでしまうので、まあ捕まったら諦めて聞き流すのが良いでしょう。
展望がなかったのは、本当に残念でしたが大雨にあたらなかっただけでも良しと思いました。
下りで晴れてくれ、美しい濃ヶ池を見る事が出来たことは、有難いと思っています。
おしゃべりな大阪人は大丈夫です。山小屋に居た酔っ払い親爺より救われます
山の神は息子のために普段のキャンプとは違う、手の込んだ料理を作り、思った以上の暑さも加わり少し疲れ気味でした。雨はいつも夜だけたったので、朝は息子と渓流でヤマメ釣り、そして源泉掛流しの温泉とキャンプを楽しんできました。
本当に今回は天気が悪かったんですね。私たちのが良かったかも。それでも遠くからようこそ来てくれてです^^濃が池辺りは猿も出るんですよ。ガスが濃くて猿もどこやらですね。以前西駒山荘あたりで雷が鳴りだして怖かったです。夏もあと少し。
雨は夜だけせしたか、それはよかったですね
東北は大雨だったようで、「キャンプを楽しみにしていらしたのに」と考えていました。
台風一過を期待したのですが低気圧の通過があったようで、どうしようもありません。
個人的な事ですが、今年4月から旦那さんを職場まで毎日送迎をしているもので赤丸以外自由がありません。
でもお盆に合わせて、私の為に連休を取ってくれました。
移動が大変で山中1泊2日が限度でしたけれども、満足をして帰りました。
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