61代夏合宿シイ十勝ライン号隊 1,2R (大雪・十勝連峰〜道道忠別清水線)
- GPS
- --:--
- 距離
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- 登り
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- 下り
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コースタイム
8/8(日) 1R・C1 総行動時間11h20m
09:00 食糧買出し
13:00 旭川駅出発
15:30 天人峡温泉着 入浴・ミーティング
20:00 就寝
03:30 起床
04:08 出発
08:30 第一公園着
12:20 小化雲岳通過
14:07 化雲岳着
15:20 ヒサゴ沼キャンプ場着
16:00 食当点火
18:30 T.P点火
21:30 就寝
8/8(日) 1R・C1 総行動時間11h20m
03:30 起床
04:08 出発
08:30 第一公園着
12:20 小化雲岳通過
14:07 化雲岳着
15:20 ヒサゴ沼キャンプ場着
16:00 食当点火
18:30 T.P点火
21:30 就寝
8/9(月) 1R・C2 総行動時間 5h30m
05:00 起床
06:30 出発
08:17 天沼通過
10:40 トムラウシ山着
12:00 トムラウシ南キャンプ場着
14:00 食当点火
17:30 T.P点火
20:00 就寝
8/10(火) 1R・C3 総行動時間9h00m
03:00 起床
04:30 出発
06:21 三川台着
08:17 ツリガネ山着
10:40 コスマヌプリ通過
13:28 双子池キャンプ指定地着
15:30 食当点火
18:00 T.P.点火
20:30 就寝
8/11(水) 1R・C4 総行動時間6h00m
04:00 起床
05:30 出発
08:15 オプタテシケ山着
10:00 ベベツ岳着
11:30 美瑛富士避難小屋着
15:00 食当点火
17:30 T.P.点火
23:00 就寝
8/12(木) 1R・C5 総行動時間 0h00m
06:00 起床
美瑛富士避難小屋にて停滞
15:00 食当点火
17:00 T.P.点火
20:00 就寝
8/13(金) 1R・下山日C6 総行動時間11h10m
04:00 起床
様子を見る
08:00 出発
10:05 美瑛岳着
14:05 十勝岳着
17:36 渡渉地点着
19:10 林道着
8/14(土) 2R・C1 総行動時間10h00m
05:00 起床
06:30 出発
10:10 殿狩橋着
11:56 曙橋着
14:30 裕蜂の里着
16:30 山の交流館とむら着
17:30 食当点火
18:50 T.P.点火
21:30 就寝
8/15(日) 2R・C2 総行動時間 10h30m
03:30 起床
04:55 出発
08:29 東大雪湖着
11:10 岩松発電所着
12:30 レイクイン着・入浴
14:30 レイクイン出発
17:30 新清橋着
18:00 松の味にて夕食
23:00 就寝
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
船
苫小牧から旭川へ電車使用。 旭川より天人峡温泉へバス使用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・第一公園から化雲岳までは雨天時かなりぬかるむ。 ・天沼からトムラウシ山までは平坦なので視界が悪いと迷いやすい。 ・三川台からコスマヌプリまではクマ出没可能性大。 ・オプタテシケ山手前コルはかなりぬかるんでいる。 ・オプタテシケ山手前は日照りが続けば渇水の可能性あり。 ・十勝岳新得コースはわかりずらいので地形図必須。 |
感想
8/8(日) 1R・C1
3:30起床。ご飯を食べ、片付けをして4:00に出発する。かなりの雨だ。バス停を出て、トンネルを抜ける。そこから少し登り右側に登山道が現れる。ヒグマが6月12日に出たと張り紙がある。気にせずに登り始める。
始めはかなりの急登だ。10分後渡部が気持ち悪くなるのでペースを落として登ることとする。なんとか急な部分を登り終えると、渡部も段々回復してくる。内山はスイカが重そうだ。すいかはらいでんすいかで高級品らしい。苫小牧の駅で安売りしていたものを購入したのだ。あまりにもきつそうなのでザックを新人内で交代して持つことにする。赤羽は膝の状態が心配だったが、特に問題なく大丈夫そうだ。
雨が降る中第一公園に到着。草原で小川が流れ、花が咲いている風景はとても美しい。雨さえ降ってなければなぁ…。個々からの道は大分ぬかるみ、小さな沼などがある。最初は避けていたが、何度も水に入らないといけないところが出てきたので、もう何も気にせず行くことにする。雨の生で登山道が軽い小滝のようになっていて、まるで沢登りである。途中からは橋下の歌のオンパレードだ。Rock of 小坊主だ。
何とか化雲岳まで来る。個々からは平坦だ。これまでずっと登りは少々きつい。化雲岳では写真を取ってすぐに出発。ヒサゴ沼まで下る。ヒサゴ沼はかなり大きな沼で、水がたっぷりとある。脇の沢で水を汲み、デリオスをする。北大のテントが沼の脇にある。天気は悪かったのだが、他にもパーティーが何組かいた。トムラウシ遭難を思い出す。この日は持ってきたスイカを食べ、21:30就寝。
8/9(月) 1R・C2
5時起床。ヒサゴ沼からトムラウシへ向かう。最初の沢筋には雪が残っているので、際のいわばから行くことにする。いわばはそこまで歩きやすいルートではないが、ゆっくりなペースのまま確実に登る。登り始めると段々と晴れ間が見えてきて、初めて大雪の姿を見ることが出来た。
3年前きたときはガスで何も見えなかった。大雪はなだらかな山容で、池や沼など水や緑に溢れていた。とても美しい。トムラウシ周辺までは結構なロックガーデン。なかなかペースが上がらず時間がかかったが、何とかトムラウシの山頂に着く。今回は全く雲が無い、というわけではなかったが景色を臨むことが出来た。単純に嬉しい。
山頂で時間を使って写真を取ってキャンプ地に向かって歩く。キャンプ地は30分くらいで着いた。この日はカレーだ。グレープフルーツの差し入れで腹を満たし、20時就寝。
8/10(火) 1R・C3
今日は朝から天気がいい。トムラウシ山も良く見える。幕場から出発すると早速十勝連峰が見える。雲海と相まってとても美しい景色だ。天気が良くて本当に良かった。まずは三川台を目指す。天気が良く、視界も開けていたので黄金ヶ原のお花畑はすごく良く見える。北海道の山でしか見れない風景だ。三川台に着くと外人さんたちがヒグマを見たと言っていた。三川台は無数の池があって庭園のようである。クマも喜びそうだ。個々からはひたすらなだらかな道を行く。太陽が照りつける。C3予定地にはもしかしたら水場がかれているという情報でだったので取水制限を1Lとする。しかし、この日照りは新人達にはこたえたようだ。内山、橋下は水水と言っている。
双子池までくると、別のパーティーがいたので、みずを汲まずにC3予定地に向かう。C3予定地まではかなりぬかるんでいた。C3予定地に着く。とりあえず水場があったので水を汲ませる。休憩していると突然橋下が熱痙攣を起こす。すかさず体を冷やし水を飲ませる。しばらくして、橋下を介抱する人と設営をする人に分かれる。何とか橋下も落ち着く。もう少し新人の状態に気を使えればよかったと反省。乾かすものを乾かし、夕食を食べ就寝。
8/11(水) 1R・C4
4時起床。綺麗な朝焼けが見れた。朝焼けは天気が悪くなる予兆なので天候に不安を感じる。5時半出発。一本目、二本目はなかなかペースが上がらない。渡部は靴擦れがひどい中よく頑張っているが、もう少しペースを挙げないと天気が崩れる。ペースを挙げるよう指示すると良いペースになった。足をかばいすぎていたようだ。
オプタテシケ山の山頂では既に風雨が強い8.写真を取ってすぐに出発する。風雨が強いため、休憩を少なめにして先を急ぐ。ベベツ岳手前で休憩する。新人内山は悪天にあって参っているようだ。出発するときに内山がこける。数秒動かず、なにごとかと思ったが、なんとも無いようだ。良かった。
ベベツ岳を登っていると少し視界が開ける。少しだけ姿を拝むことができた。石垣山を越えると避難小屋が見える。そこまで頑張ろうと励ます。11時半に着。6時間という行程だった。明日、明後日と天気が悪そうなため、個々で停滞することにする。新人達によい景色を見せてやりたいものだ。夜はお酒を飲み、ここまで来たことを祝う。適当なところで就寝。
8/12(木) 1R・C5
今日は台風が近づいているため、停滞する。濡れていたものを乾かす。トランプをしたりしてゆっくりと過ごす。休養も兼ねることができた。外はそこまで激しい風雨ではないが、稜線に上がれば激しくなるだろう。他の隊は大丈夫だろうかと心配しつつ、この日は終わる。
8/13(金) 1R・C6
4時に起床し、食事などを済ませる。外はまだ雨が降っている。予報では徐々に良くなっていくとのことなので、出発リミットを8時に設定し出発する。ゆっくりなペースだが、悪くは無い。10時になるがまだ晴れてこない。美瑛岳に着く。眺望ゼロ。気を落とさずに前に進む。十勝岳に進むにつれ火山灰状の砂に変化してくる。途中お花畑のようにもなっていて、面白い風景だ。段々と晴れ間の回数も増えてくる。もう少しだ!
十勝岳へ向かう途中で晴れる!風は強いが溶岩の作る景色は強烈な印象だ。ここぞとばかり写真を取る。渡部が一人浮かない表情。靴擦れの痛みが頂点に来ているようだ。荷物を減らし、なんとか進む。とても痛いようだ。
十勝岳山頂手前でまたガスに包まれるが、紺碧を歌いここまで来たことを喜ぶ。山頂では式典を行った。みんな晴れろ〜、と祈りを捧げたが、甲斐なくガスのまま。時間もないので新得側へ下山する。
新得コースはなかなか分かりづらい。地図とマーカーをたよりに進む。しばらく降りるとガスが無くなる。雪渓が残っている。もしやこれはシイ十勝川では?十勝川の源流を見る。ここからが始まりだ!
シイ十勝川の水をペットボトルに汲み、溶岩状の日本には無いような景色を眺めながら下山する。渡部のペースが上がらず、時間がかかる。途中からハイマツのトンネルの中をひたすら進む。クマの糞がある。結構新しい。時間も夕暮れになっており、いろいろとやばくなってくる。
このときは大分早いペースで行動できた。恐怖が痛みを勝ったか。辺りが暗い中を行動する。道だ〜!と歓喜の声を上げるメンバー。
シイ十勝林道の到着は19時。ギリギリ、いやアウトか。とりあえず、下山できて良かった!
8/14(土) 2R・C1
5時起床。乾燥系なので早い食当だ。今日から2R!ひたすら歩きます!林道は砂利で大体次の橋までが目印になる。十勝川を眺め、歩く、歩く。渡部は今までのダメージがきているようだ。これからは運動靴やサンダルで歩くので、これ以上かかとの靴擦れはひどくならないだろう。
砂利道のシイ十勝林道は16キロ地点で終わる。ここからは忠別清水線をひたすら歩く。右手に十勝川を眺めながら最初の建物の前で記念撮影。パンケベツやペンケベツという村(?)は酪農をしていた。
それにしてもアスファルトの上は照り返しが強くて暑い。残り5キロでみんながフラフラになり始めた頃、裕蜂の里、というブルーベリーなどを販売しているファームがあるので立ち寄ることにする。
ここでとてもいい出会いがあった。ファームのおばさんはブルーベリーをご馳走してくださり、ほかにもとうもろこしやきゅうりなどを下さった。水も汲まして頂き、本当に嬉しい。生き返る。販売しているアイスを食べ、早稲田手ぬぐいを渡す。おばさんは涙ぐんでいた。今年もよい出会いが出来た。
気を引き締めなおし、最後の5キロを歩く。ゴール直前で4年横塚が熱中症になる。一本を入れる。何とか山の交流館とむらに着く。この日はとても暑かった。みんなお疲れ様!
8/15() 2R・C2
5時起床。歩き続けて8日目だ。今日はあまり日差しは強くなさそうだ。ひんやりとした空気が気持ちいい。大きな橋を渡りテクテクと歩く。昨日頂いた特大きゅうりをレーションにして食べながら歩く。
2時間ほどあるくとトムラウシトンネルが出現。トンネルを歩いて通過するのは今までにない経験だ。トンネル内部は明かりが少なく、クマ鈴が鳴り響き不気味な様相をかもし出している。心霊体験でも出来そうなトンネルを通過する。大体400mくらいか。
トンネルを2つ抜けると東大雪湖に着く。東大雪湖手前で、この地域を開拓した人を祭る石碑があった。石碑には当時は舗装された道路など無く、十勝川の荒れ狂う流れに命を落とすことも多かったという。開拓のための村が東大雪湖に沈んでいると書いてあった。より一層この道を通る意味が深まった瞬間であった。
東大雪湖を抜けるのに2時間くらいかかり、入り口の親水公園で休む。そこでは東大雪湖の説明などが書いてあった。説明を読んでいると、なんと昨日お世話になった裕蜂の里の方がおにぎりを持ってきてくださった。なんというお心遣いであろうか。やさしさに感動する。短い間であったが、本当に良い出会いがあった。
ここからはいよいよ町へ近づく。本当に遥かな旅だった。岩松ダムも過ぎ、ついにレイクインまで4kmという看板を発見!ラフティングカンパニーのTOMまで500mなので、そこまで行って休む。TOMでは大休止をする。その間にTOMの方とお話をすることが出来、明後日に一緒に下ってくださるとのこと。初めての場所でのホワイトウォーターは怖いので、本当に感謝です。
レイクインまでに行く間に小学校の廃墟があった。宮澤のテンションも激上がる。後でまた来るらしい。レイクインに行く最後の曲がり角でくったりした写真を一枚。すこし雨が降ってくるが、全く気にせず向かう。10分ほどでレイクインに到着。一同歓喜。ここで風呂に入る。なかなか綺麗な場所で、これまでの疲れを癒す。
2時間ほど使い、再び2Rのゴールである新清橋へ。3本で到着する。この3本がきつかった。なるべく川の近くを通ったが、砂利が足に来る。最後の曲がり角が見える。橋の端から紺碧を歌う。GOAL。達成感が半端ない。全員は大分お疲れのご様子で、歓喜の声を上げる体力も無いようだ。
今日はテントを設営し、もみの木という定食屋で夕食をとる。そこまでの道が最高にきつい。うまく歩けない。定食はかなりの大盛りだった。久々の祝杯だ。振り返ってみると本当にきつかった。みんな最高にお疲れ様!!
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