八峰キレット縦走｜五竜岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳（遠見尾根↑柏原新道↓）

2025年08月15日(金) ~ 2025年08月17日(日)

• GPS: 50:04
• 距離: 27.9km
• 登り: 2,459m
• 下り: 2,658m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:04
• 休憩: 0:24
• 合計: 4:28

距離 7.3km 登り 1,075m 下り 218m

7:41 アルプス第1ペアリフト終点
7:44 7:50 地蔵の頭
8:53 8:58 小遠見山
9:19 9:22 中遠見山
9:52 10:02 大遠見山
10:49 西遠見山
12:02 白岳
12:05 遠見尾根分岐
12:09 五竜山荘

2日目

• 山行: 7:29
• 休憩: 0:52
• 合計: 8:21

距離 10.6km 登り 1,242m 下り 1,308m

5:37 五竜山荘
6:36 6:42 五竜岳
8:25 8:33 北尾根ノ頭
8:54 8:56 口ノ沢のコル
10:03 10:20 八峰キレット小屋
10:32 10:41 八峰キレット
11:44 11:48 鹿島槍ヶ岳北峰
12:29 12:35 鹿島槍ヶ岳
13:11 布引山
13:52 冷池山荘テント場
13:58 冷池山荘

3日目

• 山行: 4:03
• 休憩: 0:21
• 合計: 4:24

距離 10.0km 登り 513m 下り 1,501m

5:19 冷池山荘
5:34 5:35 冷乗越
6:06 爺ヶ岳北峰
6:28 6:29 爺ヶ岳中峰
6:43 6:46 爺ヶ岳南峰
7:09 7:18 種池山荘
7:31 富士見坂
8:00 水平岬
8:26 8:29 駅見岬
8:42 8:46 ケルン（柏原新道）
9:28 柏原新道登山口
9:43 扇沢駅
9:43 ゴール地点

天候

8/15：晴れのち曇り、8/16：曇り一時晴れ、8/17：晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

【入山前】
・五竜エスカルプラザの登山者専用駐車場を利用
・白馬五竜のゴンドラ&リフトに乗車（片道料金1800円）
【下山後】
・バス→JR→バスを乗り継ぎ、五竜エスカルプラザへ
　※最短ルートは北大町で乗換え
・扇沢駅前（9:55発）→信濃大町駅前｜アルピコ運行の路線バス（運賃1650円）
・信濃大町→神城｜JR大糸線（運賃420円）
・神城駅（12:45発）→エスカルプラザ｜無料シャトルバス

コース状況／危険箇所等

・キレット小屋の南が狭義の八峰キレット。梯子や鎖場が続く。所々、片側が切れ落ちた急峻な地形を通過。通過した8/16に滑落事故あり。
・キレット小屋のやや北にあるG5とペイントされた鎖場のすぐ北に、西側が切れ落ちた岩場のトラバースあり。鎖は設置されているが、南下時は下りになるため滑落に注意。
・爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳の一帯でたびたび親子熊の目撃情報あり。8/15に鹿島槍ヶ岳山頂に出没、登山者が残置した弁当を漁った模様。翌8/16、冷池山荘に向かう途中、布引山の西斜面で目撃。

その他周辺情報

・登山後、信濃大町のくんくん亭でランチ
・白馬五竜のエスカルプラザに戻り、竜神の湯で日帰り入浴（料金800円）

写真

8/15 6:57

エスカルプラザ前から
夏に来るのは久しぶり

8/15 7:31

地蔵の頭へはリフト利用で時間短縮

8/15 7:41

アザミの蜜を吸うカミキリムシ

8/15 7:43

唐松岳と八方尾根

8/15 7:45

雨飾山から戸隠山まで妙高戸隠連山の峰々を一望

8/15 7:46

リフトを降りて、ひと登りすると地蔵の頭

8/15 7:46

地蔵の頭から五竜岳と唐松岳を望む

8/15 7:49

ハクサンシャジン

8/15 8:27

標高差200mほど急坂を登り切ると緩やかな稜線に

8/15 8:34

ホツツジ

8/15 8:39

ミヤマママコナ

8/15 8:43

8/15 8:54

小遠見山に到着

8/15 8:58

小遠見山から翌日歩く稜線を一望
だいぶ雲が湧いてきて、五竜岳も鹿島槍ヶ岳も山頂は雲の中に…

8/15 9:01

ミヤマコウゾリナ

8/15 9:03

ミヤマアキノキリンソウ

8/15 9:05

カニコウモリ

8/15 9:06

ミヤマホツツジ

8/15 9:20

中遠見山から

8/15 9:28

大遠見山と五竜岳

8/15 9:53

大遠見山の池越しに望む八峰キレット

8/15 10:17

ミヤマコゴメグサ

8/15 10:20

カラマツソウ

8/15 10:22

ミヤマツボスミレ？

8/15 10:32

ウラジロナナカマド

8/15 10:34

西遠見池の畔に咲くチングルマ
遅くまで雪が残っていたようでラッキー

8/15 10:34

その横にひっそりと咲くツガザクラ

8/15 10:36

ミヤマリンドウ

8/15 10:42

ヤマハハコ

8/15 10:52

西遠見から
小屋が見えてきた

8/15 10:57

そして西遠見ギャップへ
この先は所々急坂、鎖場あり

8/15 11:02

エゾリンドウ

8/15 11:11

白岳への登山道は所々急坂や

8/15 11:17

短い鎖場あり

8/15 11:25

シナノオトギリ

8/15 11:26

ヨツバシオガマ

8/15 11:27

ヤマブキショウマ

8/15 11:28

ハクサンボウフウ

8/15 11:33

シモツケソウ

8/15 11:33

8/15 11:34

クロトウヒレン

8/15 11:40

イワオウギ

8/15 11:41

イブキジャコウソウ

8/15 11:42

タテヤマウツボグサ

8/15 11:42

花弁に切れ込みが入ってるけど、見た目はハクサンフウロ

8/15 11:48

白岳の鎖場

8/15 11:52

一段と雲が垂れ込めてきた
眺望を期待できないため、この日の五竜登頂は見送ることに

8/15 12:00

カライトソウ

8/15 12:08

山荘横のトウヤクリンドウ

8/15 12:09

五竜山荘に到着
久し振りに来ました

8/15 12:35

今回は大部屋を予約
改装して綺麗になっていてびっくり
寝床の幅は狭いけど、昔を思えばマシか…

8/15 13:01

スナック類は全て売り切れのため、いなり寿司で一杯

8/15 17:04

五竜山荘の夕食は名物のカレー
おかわり自由

8/16 4:57

五竜山荘の朝食
器がおしゃれ

8/16 5:35

ここから2日目
雷雨のリスクあり早めに出発

8/16 6:04

朝からガスガス

8/16 6:12

こんな天気の時は雷鳥と出会う確率がUP

8/16 6:22

朝露を湛えるチングルマの綿毛

8/16 6:26

山頂手前のちょっとした鎖場

8/16 6:38

五竜岳山頂
立山方面は薄ら

8/16 6:39

鹿島槍ヶ岳もボンヤリ
雲はすぐに抜けそうもないので早々に出発

8/16 6:45

この先には初めて足を踏み入れる

8/16 6:59

雲のかかり具合からしてダメそうな雰囲気…

8/16 7:09

タカネツメクサ

8/16 7:10

五竜岳からだいぶ下ってきた
もう一息で鹿島槍の山頂が見えそうだが

8/16 7:12

タカネマツムシソウ

8/16 7:13

ミヤマシオガマ

8/16 7:17

8/16 7:18

8/16 7:22

色づき始めたイワベンケイ

8/16 7:30

この鎖の先は要注意
（G5エリア）

8/16 7:31

少し混み合っていたのでまずは安全地帯へ
ここがG5か…

8/16 7:32

そして通過してきたちょっと嫌らしい岩場を振り返る
別パーティー通過中なのでわかりやすいかも
先頭の辺りでミスると切れ落ちた斜面をかなりの距離滑落すること必至、スリッピーなコンディションの時は特に要注意

8/16 7:34

G5を後に先へ進む

8/16 7:48

時折青空が見えて期待を抱かせるものの

8/16 8:20

北尾根の頭の手前の梯子

8/16 8:26

北尾根の頭に到着
ここでひと休み

8/16 8:28

立山方面も稜線は厚い雲が覆い被さり、どこが剱かよくわからず…

8/16 8:33

北尾根の頭から望む五竜岳
雲が抜けそうで抜けない

8/16 8:37

雲がまとわりついているのは鹿島槍も同じ

8/16 8:49

雷鳥に癒される

8/16 8:54

口ノ沢のコル

8/16 9:20

8/16 9:23

キレット小屋に向けて急峻な地形を進む

8/16 9:29

鎖場が連続

8/16 9:34

8/16 9:44

シシウド系の実

8/16 10:00

キレット小屋が見えた
それにしてもすごい場所に建てたな…

8/16 10:14

8/16 10:19

小屋周辺に咲くシコタンハコベ

8/16 10:20

コウメバチソウ

8/16 10:25

小屋を後にいよいよ八峰キレットへ
所々足元が狭く切れ落ちているため、丁寧に足を運ぶ

8/16 10:28

エゾリンドウ

8/16 10:31

アサギマダラ
このタカネマツムシソウがお気に入りの模様

8/16 10:33

狭い岩棚から梯子を下ったすぐ後ろが

8/16 10:33

ここ

8/16 11:22

8/16 11:23

8/16 11:27

ミヤマホツツジ

8/16 11:27

オンタデ

8/16 11:46

分岐からすぐなので北峰に立ち寄り

8/16 11:52

北峰〜南峰間の稜線に咲く花��
トウヤクリンドウ

8/16 11:59

北峰〜南峰間の稜線に咲く花��
タカネヤハズハハコ

8/16 12:10

北峰〜南峰間の稜線に咲く花��
チシマギキョウ

8/16 12:10

北峰〜南峰間の稜線に咲く花��
ミネウスユキソウ

8/16 12:11

8/16 12:12

北峰〜南峰間の稜線に咲く花��
ヤマハハコ

8/16 12:21

8/16 12:30

南峰に到達
北峰より50m近く高い

8/16 12:34

そして山頂標柱のすぐ近くに真新しいクマの痕跡…

8/16 12:36

眺望もないし、少し休んで下山開始

8/16 12:55

8/16 12:55

8/16 13:01

8/16 13:02

8/16 13:02

ヤマホタルブクロ

8/16 13:04

布引山の西斜面にクマを発見
食事に夢中

8/16 13:32

クルマユリ

8/16 13:37

エゾシオガマ

8/16 13:37

ウサギギク

8/16 13:37

色付く前のネバリノギラン

8/16 13:39

イブキトラノオ

8/16 13:39

タカネヨモギ

8/16 13:45

モミジカラマツ

8/16 13:54

最後は花を楽しみながら冷池山荘に到着

8/16 14:27

小腹が空いていたので水分・塩分補給兼ねてラーメンを注文
限定のチャーシュー麺と迷ったけど、夕飯もあるので控えめに

8/16 17:56

冷池山荘の夕食

8/17 5:18

8/15(金)に発生したようです

8/17 5:20

3日目のスタート
小屋前から爺ヶ岳を望む

8/17 5:34

稜線から西側の眺望
妙高戸隠連山の稜線がくっきり

8/17 5:34

冷乗越から鹿島槍ヶ岳を望む

8/17 5:42

立山連峰を横目に進む
剱岳も立山も稜線は雲の中

8/17 5:52

8/17 6:04

鹿島槍を振り返る
山頂の雲が抜けたー

8/17 6:20

爺ヶ岳北峰と鹿島槍ヶ岳

8/17 6:29

爺ヶ岳で最も標高が高い中峰

8/17 6:29

中峰から
蓮華岳越しに槍ヶ岳を望む

8/17 6:38

中峰と南峰の間にある、ちょっとしたコマクサの群生地
そろそろ終盤

8/17 6:44

南峰に到着

8/17 6:44

南峰から望む鹿島槍ヶ岳
右は中峰と北峰

8/17 6:45

種池山荘に向けて下山開始
立山と剱岳は相変わらず雲の中だが、心なしか雲が抜けてきた気が…

8/17 6:54

剱岳山頂の雲がほぼ抜けた！
最後の最後でこの景色を見れて良かった

8/17 6:59

鹿島槍ヶ岳の見納め

8/17 7:01

種池山荘にだいぶ近付いた

8/17 7:18

種池山荘前に咲くテガタチドリ

8/17 7:19

南峰を眺めながら下山開始

8/17 7:36

ハクサンオミナエシ？コキンレイカ？

8/17 7:38

ミヤマキンポウゲ

8/17 7:48

蓮華岳と針ノ木岳

8/17 8:43

ケルンでひと休み
だいぶ下りてきた

8/17 8:47

針ノ木岳
眼下に扇沢

8/17 9:28

柏原新道登山口に無事下山
ここから扇沢まで15分ほど

8/17 11:15

五竜に戻る途中、信濃大町のくんくん亭でランチ
飽きずにチキンカツを注文（ミニだけど）

撮影機器：

SO-53B Sony

感想

ridgewalker

タイミングが合わず、後回しになっていた八峰キレット縦走がようやく実現。
当初は北上で計画していたが、小屋の予約の関係で南下に変更。
一般的には、今回歩いた向きの縦走の方が難易度は高くないと言われているようだ。

実際歩いてみて、最も緊張したのは八峰キレットではなく、G5の手前で岩をトラバース気味に下る箇所。
それ以外はさほどストレスを感じなかったが、岩がドライだったことに加え、全体的に慎重に歩いたからかも。
とはいえ、狭くて急峻な地形であり、ワンミスが重大事故につながりかねないことから、気を抜けないルートなのは言うまでもない。

楽しみにしていた稜線からの立山連峰の眺望は、あいにく雲が多くお預けに。
残念だが、それはまたの機会に。

これで日本三大キレットの縦走を完遂。
振り返ってみれば、スケールや難易度はやはり大キレットが別格だったかな。