槍ヶ岳 ☆残雪期の槍ヶ岳へ☆危機一髪の大展望!
- GPS
- 17:48
- 距離
- 29.8km
- 登り
- 2,205m
- 下り
- 2,191m
コースタイム
- 山行
- 5:12
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 5:33
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 2:06
- 合計
- 8:46
- 山行
- 3:06
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 3:24
天候 | day1:4月29日(金)曇り時々晴れ day2:4月30日(土)午前中晴天、昼前より曇り強風、夕方よりミゾレ day3:5月1日(日)朝のうちミゾレ後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所は随所にあります。 穂先へのルート上上り下りの避け違い時安全確保に注意!堕ちると自分だけでは済まない事態も! 足を乗せる場所や掴む岩等も浮いていないかを確認してから荷重かける事! 実際、私の隣でテント泊してた方が、山頂から降りる途中の二つ目の梯子下で渋滞で待つ間に掴んだ一抱え程もある岩が外れ、岩もろとも数メーター転落!幸い周囲に居た人達がとっさに脚と腕を掴んでくれて危うく助かったそうです!(>_<) 岩の間に浸み込んだ水が凍って膨張し解氷とともに安定が失われ、これからの雪解け時期に落石多発するので雪渓渡りも注意が必要です! |
その他周辺情報 | ☆焼岳ガーデンホテル日帰り温泉 http://www.okuhida-gh.com/spa/dayuse.php ☆槍平冬季小屋の案内 http://yaridairagoya.sakura.ne.jp/toukian1.html |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
残雪期の槍ヶ岳!怖いもの見たさに行ってきた!
miccoさんの休みに合わせた日程が見事にヒットし、GW序盤の稀な晴天の槍ヶ岳を堪能出来た!
去年の新穂高からの北鎌尾根でこのルートは通ったが、白出沢に並べてあった巨大な飛び石は跡形もなく流れ去って自然の力の脅威を早々に感じた!
槍平小屋の開店は6月30日?ですが、トイレは使用可能で助かった!
初日はテント設営だけなのでマッタリと過ごし寝るだけ!
アタック当日の予報と気圧配置予測で昼からは荒れるかも?ってことで予定より一時間早出の4時発!
飛騨沢の雪渓登りでヒーこら言いながら八時過ぎに山荘に到着!
穂先に登る前にカレーライスでもと思ったが食事が出来るランチタイムは10時半から!残念!ホットココアで我慢我慢!(笑)
shichiさん達を待ってる時に槍沢を見下ろすと大勢の人が行列で上がって来てます!
トロトロしてると穂先で渋滞が起きそう!?二人が来てmiccoさんの呼吸が整い次第登り始めます!
無雪期は上りと下りでルートがわかれてますが、今の時期は本来下りに使う方で上り下りしているようです!
先行者と降りてくるヒトが途中で溜まっていたので、私は誰も居ない上りルートをチョイス!
こちらには半分埋もれた梯子や岩に打ち込まれたボルトを足掛かりに登ります!
上部の梯子下には雪渓状の斜面、皆さんここが核心部のようで動きが遅い!(>_<)
アイゼン前爪とピッケルのピックでちゃっちゃと上がります!
shichiさんはmiccoさんのアシストしながら登って来てますので、私は一足先に山頂へ!
上には二人居て、言葉からすると片方は外国の方のよう?
梯子の上から覗いてみてたが人それぞれ技能も用心深さも違って面白い!(笑)
二人が上がって来たので記念撮影!周囲の山々も素晴らしい眺めを見せてくれた!
下りはヒトが増えて少々渋滞気味になってたので、下りも人が居ない下りのルートを使わせて頂きました!
この頃上がって来てる人達はアンザイレンが多い!
しかし、ホントにロープで繋ぐ意味があるのか疑問のヒトが多い?ただの道連れ?じゃないかと心配な人達も居ました!(>_<)
アイゼンやピッケルの使い方もイマイチわかって無い?
初心者らしきヒトがピッケルが刺さらな〜い!('Д') そりゃそうだろすぐ下は岩だもの!
前爪無しの軽アイゼンも居て、おいおい!状態です!滑ったらあんたひとりの問題じゃないよ!
私は聞いて無いが、こわごわ上がってる初心者のおばあさん?に早く昇れ!○○!って呼び捨てにしてたリーダーらしきおばちゃんもいたそうです!(>_<)
色んな人間模様を垣間見た残雪期槍ヶ岳でした!
10時頃には山荘に降りて、キッチン槍のランチタイムの10時半を待ちかねて早めの昼食、私は牛丼 shichiさんはカレー miccoさんはチキン南蛮丼を美味しく頂きました!
同じくキッチン槍で休憩してた人と話してると、あれからあと、二つ目の梯子下で渋滞を待ってた人が掴んだ一抱えもある岩がぽろっと外れて岩を抱えたまま雪面を数m転落!
とっさに周りに居た人達が脚と腕を掴んで滑落を免れたそうです!そのまま落ちてたら下に居た人達も巻き添えで大事故になってた可能性が多きいい!(>_<)
止めた人達と岩を抱えて離さなかったヒトに拍手です!
翌日観た槍ヶ岳山荘の30日のブログには、危うく滑落は載せてなかったが、山荘の方達が岩を処理してる写真が出てました!(';')
食事が終わって外に出たら強風が吹き荒れだしてます!雲も下がってきたので本格的に荒れだす前に急いで下山しましょう!
テラスから槍沢覗いたらまだまだ大勢が行列作って押し寄せてました!
あの人たちが着く頃には穂先は無理かも?なんて話ながら飛騨沢降りて二時前には槍平小屋のテン場に戻り付きました!
することも無いので持ってきた食料を片っ端から片づけて昼寝してたらパラパラ音がしてミゾレ!
その後も降りやまず、朝までに10cm近く積もってたが、朝には雨に変った!
7時頃からテントを撤収し8時前に一路新穂高へ、11時前に登山指導所のある登山口に下山届けを出して無事終了!
平湯温泉の奥飛騨秘境の湯焼岳で二日間の疲れを癒し、高山で牛ハンバーグで打ち上げ!
楽しい残雪期 槍ヶ岳は色んな体験と、これってどうだろ?の感想で有意義な山行となりました!
GW前半30日は北アルプスや日本各地で山岳遭難事故が起きたようです!
残念ながら亡くなられた方や今だ捜索中の方々もいるようで、お悔やみと一時も速い帰還をお祈りいたします!
今回は残雪期の槍ヶ岳に登ってみたい!という事で企画。
槍平キャンプ場にテント設営して、飛騨沢ルートで飛騨乗越へと上がり槍ヶ岳へと登頂する2泊3日で計画。
天気予報に一喜一憂しながら出発日を迎え、今回の遠征メンバー3名で4月28日22:00に徳島を出発。
(day1:4月29日)
翌日5時頃に新穂高温泉無料駐車場へと到着。
天気予報が思わしくないせいか車の台数も少なく、一番奥へと駐車する事ができ7時起床としてしばし車中で仮眠Zzz。
目覚めると駐車台数も増えて登山準備している方多数。
凄い人数が槍ヶ岳に行くんやな〜と驚きながらも、準備して歩いて行くとほとんどの方がロープウェイに乗ってる…
あ〜、そうやね〜、皆さん西穂高へと行くんやね〜と納得。
ロープウェイ乗り場以降は歩く人数が大幅に減ったけど、天気も時折晴れ間も出ていい感じでテント設営地の槍平キャンプ場を目指します。
今回持ってきてバックの重量を計ると20kg…自分にとっては初めての重量感あるバックなので足腰が若干ふらつきます。
1700m付近からは残雪もあり、滑らないよう慎重に歩いて昼過ぎにはテン場へと到着。
翌日は天候が午後から崩れそうなため当初計画より1時間前倒しで4時出発と決め早めに就寝。風が上空でゴーゴーとうなる音が聞こえますが、テン場は快適で翌朝まで快眠。
(day2:4月30日)
2日目のアタック日。
micco7さんが登山開始早々からかなり弱気な感じで、ちょっと心配なスタート。
先頭を行くnekoさんが夏道ルートを外れて、やや傾斜のキツいトラバースルートを通っていくので、micco7さんの弱気に拍車がかかって「引き返そうかな?」みたいになり…何とかなだめて登山を継続。
今回の飛騨沢ルートの上りは相当に堪えたようで、皆さん数歩歩いたら立ち止まりって感じで、高度からくる酸素不足と傾斜のキツさでかなりしんどそうです。
何とか飛騨乗越へと這い上がり、目の前にド〜ンと現れた槍ヶ岳の威圧感に感動です。
山荘へと着くと、早速槍ヶ岳への登攀準備をして人が少ないうちに登ってしまわないと渋滞に巻き込まれてしまいます。
それでも上りの時には、ちょっと大丈夫ですか?みたいな方も降りてきてスレ違うのに時間がかかります。
今回はロープ、ガチャ類持って来て、micco7さんが確保必要な時に使用しようと思いましたが、上り下りともに必要無かったようで結局は使わず仕舞いでしたが、これはこれでリスクを考えて準備はしておいて良かったと思います。
山頂についた時は他の登山者は2人でしたが、下を見下ろすと涸沢方面からひっきりなしに登ってきている大勢の人達が槍ヶ岳に登り出すのは時間の問題で、渋滞が起きるのは必至のため、あんまり長居はせずに降りだすと大渋滞が始まりかけており、途中での待ち時間が多く、スレ違いでの恐怖感もありました。
数グループはロープを使用していましたが、これもグループそれぞれに使用方法が違うようで、トップの方が素早くシャーッと登って確保してからロープに繋がった後の方達が登ってくるという尺取虫のタイプ。もう一つは全員がロープに結ばれて状態で登っていくタイプ。
後者のタイプは見ていて、一人滑落すれば皆道連れに落ちていくんじゃないかな〜と思いながら見てました。
安全の考え方も登山者それぞれに違うようで、スレ違い越しに観察しながら勉強になります。
スレ違いに時間はかかったけど、無事に山荘へと降りてきて食事。
食事の時に前の座った方達が滑落を目撃した言っており、かなりショックの様子で震えが止まらないようです。
奇跡的に他の登山者が掴んで止まったため事なきを得ましたがあわや大惨事となるところだったようで、ほんの少し前にそこにいた自分としては、一つ違えば自分がそうなったかも知れないと思うと背筋が凍ります。
食事で温まり外へと出るともう強風が吹き出しており、急いで下山を開始。
下りの飛騨沢ルートはまだ雪がグズグズになっていなかったので、安心して降りてこられて無事にキャンプ場についたけど、頭痛が酷くなってきて気分が悪くなりました。
ロキソニン飲んで寝たら治ったけど、これが高山病というやつなのか?と初めての高山病を体験。
そしてテント場に戻ってから1時間程でミゾレが降り出したので、今日の行動は全て良い方向に転がる日でラッキーでした。
(day3:5月1日)
前日から降り続くミゾレも出発頃にはあがり、またまた20kg近くのバックを背負ってヘロヘロになりながらも無事に下山完了。
今回の山行に際して、どうすれば槍ヶ岳に登れるのか?
アイス用アイゼンやアイススクリューを買って練習してみたり、ロープ・ガチャ類を持って行って自分で対処できる範囲での安全準備をしてきて、それらが結局は必要で無かったり、使わなかったりでしたが、それは結果論であってリスク管理を考えると無駄な事では無かったし、自分の成長にもつながったと思います。
また、現場で見聞きする事も勉強になったり、天候の急変により山荘で立ち往生している方が多くいる事を知り、高所山岳での天候に対する認識を改める事にもなりました。
今回の山行に同行していただいた
nekojigenさん、micco7さん、
お疲れ様でした&ありがとうございました。
非常に良い経験をさせてもらいました。
nekojigenさん お疲れさまでした。
槍の穂先の迫力のある写真を見せていただきありがとうございます。
私が岩と心中しかけた現場は9:08に撮影された場所です。
写真を見ながら「よく生きて帰れたなぁ」と今更震えています(笑)
凍結融解作用で南斜面は日に日に岩が脆くなっていくことは知っていたのですが、まさか自分が掴むなんて考えてもみませんでした。良い勉強になりました。
yama3dayoさん
こんにちは。
nekojigenさんと同行の者でしたshichi7と申します。
山荘の食堂で滑落した方の話を聞いており、まさかその方が隣のテントの方だとは思いもよりませんでした。
ご無事で何よりです。
後学のために教えて下さい。
9:08の写真は2枚ありますが、剥がれた岩は岩壁がボロッと剥がれたのでしょうか?
それとも雪渓の中にポツンとある岩がボロッと剥がれたのでしょうか?
そこで私も休憩していたので、ゾッとしました。
yama3dayoさんお疲れ様でした!
その後打撲個所は大丈夫ですか?
往路の沢の渡渉地点教えて頂いたんですが、結局当方の脚の長さでは足りず上流を渡りました!(笑)
北鎌尾根ならいざ知らず、あれだけ多人数が通る槍の正規ルートでもそんなに大きな浮石があるとは驚きでした!
正に九死に一生とはこのことですね!他者に被害が及ばぬよう掴んだ岩を離さなかった根性に敬服です!(';')
又どこかでお会いしたらよろしくお願いいたします♪
shichi7さん こんばんは
9;08の拡大写真の方の少し上くらいだったと思います
下りの集団が岩に寄り渋滞待ちをし、上りがダガーポジションで優先的に登ってきました
私の前(下)の方が上りの方にルートを空けるような感じで岩に身体を寄せたのを見て、私も掴んでいた岩に身体を引き寄せたところ…岩が崩れてこちらに寄ってきました(´;ω;`)
倒れ方なんて覚えておりません…
次に記憶しているのは腕に抱えた岩とともに頭から雪田を滑り落ちていくシーンです。
こんな説明で分かりましたでしょうか?
nekojigenさん こんばんは
打撲箇所はスネが腫れ、ふくらはぎと腕が黒く内出血してますが日常生活に支障はありません。ありがとうございます。
滝谷の渡渉点…私も帰り道は上流部を渡りました!上流側が正解ですね(笑)
掴んでいた岩は結局動かすことが出来ず、雪で固めて止めておき山荘の方にその旨を報告しました。そのとき聞こえた言葉が「まだ有ったか…」でした。
山荘の方たちは危険な岩は落として整備してくれているのでしょうね
感謝感謝です
yama3dayoさん
ありがとうございます。
岩を抱えたままで頭から滑り落ちて行く恐怖心を思うと、自分だと岩を放していたかと思います。無事だったのが奇跡的な出来事ですね。
これからも安全に登山できるよう肝に銘じて、浮石への配慮を怠らないようにします。
本当にご無事で何よりでした。
また山でお会いできる事を楽しみにしております。
みなさんこんにちは。
食堂で目の前に座っておられたお3方ですね。
188枚目の写真に私が写ってるのでちょうど核心部を登ってる時にすれ違ってたんですね^o^
とりあえずお互い天気悪化する前に逃げきれて良かったですね♪
お疲れ様でした(^o^)/
zo-roさんありがとうございます♪
休息中、無遠慮に話しかけたのにお相手頂きありがとうございます!
188枚目は、安全なところで皆さんが登って来るのを高みの見物してたところです!(笑)
あの後大勢登って来てたので、誰も居ない小槍が見える上りルートで降りました!
槍平小屋のテン場は雪は一晩中降ってましたが風はほとんど無く、稜線部が小屋から出れない程の酷い事になってるとは夢にも思わず爆睡してました!
天気読みの勝利って事でしょうか?!
お疲れ様でした!またどこかでお会いしたらよろしくお願いいたします!(^^♪
zo-roさん、初めまして。
コメありがとうございます。
食堂でお互い三人組だったので覚えております。
私はカレーを食べていた者です。
滑落を目撃されたんだと思ってましたが、滑落された方を止めたんですね。
何とも凄い体験をされて、ご無事で何よりでした。
天候の方は午後から悪化が分かっていたので、早々に下山して事無きを得ました。
お互い天候の良い時に槍ヶ岳に登れて良かったですね。
また、山でお会いできることを楽しみにしてます。
こんにちは♪
槍平ルートのレコが少ない中、写真を含めいろいろと詳細な情報を載せていただいていたので非常に参考になりました(^-^)
皆様が登った一週間後の5/5,6で無事に山頂まで行くことができました。ありがとうございましたm(__)m
youichiさん
初めまして!
コメありがとうございます。
私どものレコが参考になったようで良かったです。
連絡ありがとうございます。
無事に槍ヶ岳山頂到達おめでとうございます。
今後もお互いに安全登山で楽しく山行しましょう。
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