前穂高岳〜奥穂高岳〜槍ヶ岳 テント泊縦走(上高地起点の周回・3泊4日) @初めての北アルプス・感動の東鎌尾根
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- GPS
- 69:20
- 距離
- 52.5km
- 登り
- 3,716m
- 下り
- 3,684m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 8:33
- 山行
- 4:58
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 6:29
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 4:22
- 合計
- 9:50
- 山行
- 5:02
- 休憩
- 4:10
- 合計
- 9:12
天候 | 1日目:晴れ→曇り→雨 2日目:晴れ→曇り→雨(夜) 3日目:霧雨→晴れ 4日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新大阪駅〜上高地バスターミナル(さわやか信州号)片道10,200円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★こちら↓を参考にされて下さい。(逆周りですが) http://www.yamareco.com/modules/yamainfo/guide_detail.php?route_id=324 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉:上高地アルペンホテル 600円,外来入浴は12:00〜,河童橋から徒歩5分 |
写真
装備
個人装備 |
ザック
レインウェア
シュラフ
ウォームアップシーツ
エアマット
防寒着(ダウン上下)
ヘッドライト1
ヘッドライト2(予備電池)
ヘルメット
サングラス
スマホ(電話・GPS)
モバイルバッテリー2・コード
着替え
ファーストエイドキット
サバイバルシート
行動食
食料
飲料水
地図
ボールペン
化粧ポーチ
ゴミ袋
財布(現金・ICカード・健康保険証・クレジットカード)
時計
ロールペーパー
手袋2
靴紐予備
直径2mmロープ(物干し用)
|
---|---|
共同装備 |
テント一式・シート(2000g)
ガス・ ガスバーナー・コッヘル・ ライター(700g)
|
備考 | ・共同装備が2700gなので,ちょここちゃんがテント(2000g),私がガス&コッヘル(700g)とちょここちゃんのシュラフ(650g)を担いだが,テントが朝露で濡れて重くなった。申し訳なかった。 ・ライターが点火しなかった。南岳小屋でマッチ(30円)を購入して対応した。 ・iPhone用のACアダプタを持って行って無かった(USBでOKだと思っていた)。chococちゃんに迷惑をかけた。 |
感想
山登りを初めて約3年。
遂に日本アルプス(←死語?)に足を踏み入れることになった。
ちょここちゃんから「北アルプスに行こうと思っているけど,一緒にどうですか?」と誘いを受けたのだ。
1ヶ月後のことだったので戸惑いがあったが,この機会を逃すとこの先行けないような気がしたので,休みを申請して同行させてもらうことにした。
★山行計画
パワー全開のちょここちゃんが計画していたのは槍・穂高岳縦走。上級者コースだ。
不安でたまらなかった私はこっこさんに相談を持ちかけた。すると,色々な助言を頂くと共に,山と渓谷の7月号に載っていたよと言って,私たちとは逆(反時計)周りのモデルプランを紹介してくれた。
これが参考となり,今回の山行計画が出来上がった(二転三転したが最終的にテント泊になったので,標準タイムに1.1倍を乗じている)。
http://www.yamareco.com/modules/yr_plan/detail-252801.html
★1日目(上高地〜穂高岳山荘)
さわやか信州号という名の深夜バス
3列シートで快適なはずなのに,私にとっては全くさわやかでは無かった。
2〜3時間は眠れるかと思っていたが,全く眠れずに上高地に着いた。このことをちょここちゃんに伝えると,悲壮感漂う顔で心配してくれた。申し訳ない。
登山届はネットで済ませていたので,トイレを済ませてスタートした。
河童橋を渡り,雰囲気の良い湖畔を歩いて登山口に着く。しばらくは樹林帯歩きだったが,一転して穂高岳連峰が目の前に現れた。素晴らしい! 岳沢小屋に着いて小休憩を取る。
重太郎新道を順調に登り上げ,スラブ状の岩場・岳沢パノラマに着いた。90分前と同じ方向を見ているだが,やはり高度を上げると見える景色がまるで違う。とにかく美しかった。
しばらく行くとガスが出始めて遂には霧雨となった。カッパを着るのが面倒だったので,そのまま登って行ったが,紀美子平に着くと本降りになった。
カッパを着て前穂高岳に向かうが,サポートタイツ+スカパン+カッパズボンだったので少し動きにくかったが,難なく山頂に着いた。
当然ながら眺望無し。写真を撮って下山する。紀美子平に着き,スカパンを脱いでサポートタイツ+カッパズボンになった。
小休憩の後,紀美子平を後にして吊り尾根に入ったが,しばらくして頭痛が始まってしまった。高山病だろうか,雨に打たれたから風邪だろうか,それとも睡眠不足によるものだろうか…
ちょここちゃんから酸素プラスというサプリを頂くが頭痛は治らなかった。
でも,歩くことは出来る。むしろ歩いている方が頭痛を忘れることが出来た。
そして,遂に奥穂高岳山頂に着いた。
某ツーリズムのパーティの写真撮影を首を長くして待ち,ガスガスの中(雨は止んでいた)で写真撮影をして穂高岳山荘に降り立った。
到着予定時間が16時だったので,テント場は満杯になっていると見込んで山荘泊を予定していたが,かなり早く到着出来たので幕営することが出来た。
夕食までの間,テントで横になったが,寒気がして眠れなかった。
楽しみにしていた山荘の夕食。だが,頭痛と寒気で食欲は無く,気分はどんより。
ちょここちゃんにはテントに戻ってもらい,私は身体が心底温まるまでストーブのある談話室でしばらく過ごした。
テントに戻り就寝。ダブルウォールのテントに2人で寝ているせいか,温度計は16°Cを指していた。思っていたより暖かい。
20時に就寝。夜中に雨が降っていた。
★2日目(穂高岳山荘〜南岳小屋)
2時30分に目が覚めた。頭痛はかなり治まっていた。
ちょここちゃんも目が覚めたらしく,一緒にテントから出てみると,雨は止んで夜空に星が煌いていた。トイレに行き,デッキで少しの時間を過ごし,テントに戻って横になった。
そして,約1時間後に奥穂高岳に朝駆けに行くちょここちゃんを見送った。
きっと素晴らしいご来光を望めるだろう。
でも,私は行かない。体調を整えることが何より大事だ。
山荘のデッキとテント場でまったりと過ごし,ちょここちゃんが朝駆けから帰って来たところで朝食を摂りに山荘に行った。
頭痛が治まったせいか,食欲も回復してご飯をおかわりした。
テントを撤収して穂高岳山荘を後にし,涸沢岳に向かう。ブロッケンが見えたり,雷鳥に出会ったりと幸先の良いスタートだった。
しかし,涸沢岳を過ぎたあたりからガスが発生して遠くが見えなった。
でも,スタートが遅れた分,岩は乾いていて危険な所も怖いという気持ちを抱くことなく通過して行くことが出来た。
この岩尾根を晴天の下で行けたらどんなにか素晴らしかったことだろう。
南岳小屋までの道のりは短いので楽だと思っていたが,やはり大キレット越えは体力を消耗していた。
南岳小屋に着き,幕営後,ビールを飲んでハッシュドビーフを食べた後,昼寝についた。
夕方になって外に出ると,ガスがとれかけていたので急いで展望台に登る。
そこで,小屋泊の男性と会話をして,私たちの行程を伝えたところ,東鎌尾根を歩いて水俣乗越から槍沢大曲に下りて行った方が良いよと教えられた。
テント内の温度は16°C。19時30分に就寝した時は暖かかった。
★3日目(南岳小屋〜ババ平・槍沢)
明け方になって冷え込んたため,寒くてよく眠れなかった。
3時30分に起きて,山荘に行き,トイレを済ませて朝食タイム。実は,ちょここちゃんはパンなので,私が朝食を作っている間にテントを撤収してくれていた。申し訳ない。
この日は予定時刻に南岳小屋を出発した。
霧雨が降る暗い時間の出発だったが,何の問題も無いルートだった。
南岳山頂に着き,写真撮影。笑顔が出なかった。
ところがである。天狗原分岐に着いたところで,突然に雨が止み,ガスがとれ始めた。
もうすぐ日の出の時間なので,ザックを下ろしてゆっくりと過ごすことにした。
ここで南岳小屋に宿泊していた男性(昨日の人ではない)と一緒になった。
虹が現れ,その後,常念岳の北側から日が登った。3人で喜びあう。
これに気を良くしてもらったのか,男性から魚肉ソーセージとチーズを頂いた。
その男性は天狗原に向けてガレ場を下りて行った。
晴天とまではいかずとも,周りの景色を見ながらの稜線歩き。先には槍ヶ岳が見える。
楽しくて仕方がない。
槍ヶ岳山荘に着き,モバイルバッテリーを充電セットし,山頂に向かった。
台風の接近により,かなり数の宿泊キャンセルが出たと中岳で会った女性スタッフの方から聞いていたが,山荘はひっそりとしてた。渋滞を覚悟していたのだが,スイスイと槍ヶ岳山頂に着いた。
山頂には3人グループが居るだけ。お互いに写真を取り合った。その後,1人2人登って来られだか直ぐに下りられた。最終的には3人グループも下りられたので私たち2人となった。槍ヶ岳山頂を2人で独占なんてそうそうないことだよね〜と喜びあった。
約1時間山頂で過ごし,山荘に戻った。
心配していた台風による風もさほどでもなく,私たちは予定通り昨日男性から薦められた東鎌尾根を歩いて行った。
すると,次第に天気は良くなり,素晴しい稜線歩きを楽しむことが出来た。
何より心打たれたのは北鎌尾根。いつか歩いてみたいと思ってしまった。
ヒュッテ大槍に着いて,つけ麺を注文して,ふと食堂のテレビに目をやると,台風の影響で東京が大変な状況の様子を伝えるニュースが流れていた。きっと,家族は心配しているだろうなと思ったが,連絡はしなかった。
ヒュッテ大槍を後にして向かった道も変化に富んでいて非常に楽しかった。
そして,水俣乗越に着いた。数名の人が休憩していたので楽しくおしゃべりをしていると,女性から何処から来たのと聞かれた。「上高地から前穂・奥穂・槍ヶ岳…」と説明していたが,どうやら住まいを尋ねたらしかった。そこで福岡からだと答えると「やっぱりね!そう思った」と言われる。このやり取りは前日にもあった。方言って良いもんだ。
水俣乗越から槍沢大曲までのルートは,急な下り道だと思っていたが,そうでもなかった。
槍沢大曲から川沿いのゆるい下り道を歩いてババ平キャンプ場に着いた。
幕営した後,約20分歩いて槍沢ロッジへ。生ビールを美味しく飲んでいると雨が降り出したが,しばらくすると止んだので,外のベンチで夕食を済ませてキャンプ場に戻った。
この日のテント内の温度は何と20℃。暑かった。
★4日目(ババ平・槍沢〜上高地)
3時30分に起床して,朝食を摂る。またもやテント撤収はちょここちゃんにしてもらい,予定通り4時30分に出発する。
横尾の手前から林道のような幅広の道となり,単純な道に嫌気がさしてきた。
徳澤園でソフトクリームを食べて気分を盛り上げて歩くがやはり単調な道は辛い。
そんな状況の時に,前から「ゆりさん?」と声をかけられる。ちょちょさんだった。会えるかもとは言っていたけど,本当に会えるとはビックリ。少しお話をして,涸沢に向けて行くちょちょさんをお見送りした。
私もちょここちゃんも上高地は初めてなので,明神池の散策に行った。
そして,自然散策路を歩いて河童橋に戻った。
それぞれ近親者に下山報告を済ませ,食事を摂って,写真交換等をして時間を潰し,上高地アルペンホテルへと向かった。
11時55分にホテルに着き,4日ぶりにお風呂に入る。何とも気持ちが良い。疲れも取れた。
再び河童橋に戻り,お土産を購入して上高地バスターミナルへ。無事に到着した。
14時20分のさわやか信州号に乗り,新大阪駅へと向かう。この間に寝るはずだったが,途中から隣の男性と会話が盛り上がり,とうとう一睡もしなかった。でも,大いに役に立つ情報を得ることが出来た。
新大阪駅から新幹線に乗り込み,ビールで乾杯。新幹線が遅れていたため,在来線への乗り継ぎ時間が短かったため,別れもそこそこにそれぞれ帰って行った。
0時15分発の特急列車に乗り込み最寄の駅に着いたのが0時52分。息子が迎えに来てくれた。
台風心配していたやろ?と聞くと,息子は「うん」と答えた。申し訳ない。
こうして楽しかった山旅が終わった。
大キレットはガスの中の通過だったけど,槍ヶ岳山頂を2人で独占出来たし,何より予定になかった東鎌尾根を晴天の下で歩けた。実はここを歩いている時が1番楽しかったし,感動的だった。。
今回誘ってくれたちょここちゃんには本当に感謝している。色々と助けてもらったし頼りになる存在だった。
ちょここちゃん,有難う!
★禁断の扉を開けてしまった…
やっぱり,九州の山とは違う。一度行った人は毎年行くようになると聞いていたが,どうやらそれは本当のようだ。私も次に歩くのはあの稜線だと思ってしまっている。
こうなることは分かっていたので,行くのをためらっていたのかもしれない… おわり
きっと槍に行かれるかなって思ってました。
大好きな岩場がたくさんやね!
歩いた道を思い出しながら拝見しました。
槍の渋滞も無く青空も良かったね!
やっぱり九州とは違うよね。
楽しいいろいろなルートがあるね。
また来年のお楽しみに。
「おとなび」ありがたいね!
私達が行った時は使えない期間でした(お盆とかGWとかは使えない)
頭痛は疲れとか気圧とかでしょうか。
回復して良かったね!
ようやくアルプスデビューしました!
くるりんちゃんがアルプスデビューしたと思ったら,その後何回も行くのでやっぱり1度行くとそうなってしまうんだなぁ〜と思っていました。
だから,足を踏み入れることが怖かったのよ(笑)
おとなびは連休の時には使えないのね^^; せっかく安く行けると思ったのに…(>_<)
頭痛は寝不足が原因じゃないかと…
くるりんちゃんの言いつけを守ってガシガシ歩きはしなかったし…
回復して良かったーー♪( ´▽`)
お帰りなさ〜い(^^)/
数々の絶景にウットリ、数々の岩場にびびりながら拝見しました
やっぱ、九州の山とはスケールが違いますね。
いつかは私も!と思いますが、いつのことになるやら...
笑わないで下さ〜い( ̄▽ ̄) (笑)
私もいつになるやら…と思っていましたが,思いがけず行くことになりました。
ちょここちゃんの計画では,穂高岳山荘から槍ヶ岳山荘まで1日で歩く行程だったので,雷の危険性を訴えて南岳小屋までにしてもらいました。
時間的ゆとりがあったので良かったです。
toshiさんも大キレットに是非挑戦されて下さいねー ビビリ屋さんでも健脚・体力があれば大丈夫みたいですよ(*^^*)
遠征お疲れ様でした。
ついに行ってしまったのですね!
私もいつかはさわやか信州号で…と思ってますが、今のところ時間と体力が不足気味です…
羨ましい限りです。
ついに行ってしまいました 只今,アルプスロス状態でございます…(=_=)
私はお金が不足気味です。(笑)
アルバイトして旅費稼ごうかな〜(*´ω`*) (←ホントはやる気が無いw)
(^ー^)お疲れ様でしたぁ〜♪
yuriさん、てっきりアルプスデビューしてたと思ってました
いつもパワフルなyuriさんでも、高山病(?)になっちゃいましたか
なんか最近『北アルプス』この単語を週に最低1回はどこかで聞く(笑)。
私も来年行けたらいいなぁ〜程度で、少しずつお勉強しようかと思ってます
>しかし,禁断の扉を開けてしまった…
>やっぱり,九州の山とは違う。一度行った人は毎年行くようになると聞いていたが
>どうやらそれは本当のようだ。
↑ ハイ!北アルプス中毒者が1名増えました
でも、私も行ったらそーなるんやろうけど、諭吉さんがね・・・
ようやくデビューしました♪( ´▽`)
去年デビューしたくるりんちゃんが何度も行くので,やっぱりそうなってしまうんだな…恐ろしいやっちゃって思っていました。(笑)
で,行ってみてやっぱり…
ヤバイです!(◎_◎;) 諭吉さんが…
ようこそコチラへ
とうとう足を踏み入れてしまいました。(>人<;)
記録を真剣に見ないようにします!(笑)
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