記録ID: 978698
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
【鋸岳は噂以上にハードなノコギリでした♪北沢峠~甲斐駒~鋸岳~角兵衛沢】
2016年10月10日(月) [日帰り]
体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 11:35
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 1,758m
- 下り
- 2,779m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 9:21
- 休憩
- 2:11
- 合計
- 11:32
距離 20.0km
登り 1,758m
下り 2,786m
18:09
ゴール地点
天候 | 晴れ、中層は雲海、11時ごろから雲湧きたつ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
戸台大橋から南アルプス林道バスで北沢峠(1,170円) この時期の始発はノーマルでは6時ですが、混雑具合を見て臨時便が増発されます この日も3連休最終日で始発は5時半、5分おき位にバンバン出てました |
コース状況/ 危険箇所等 |
【北沢峠~仙水峠~甲斐駒】 仙水峠まではなだらかな登り、仙水小屋でこの日の水を給水 仙水峠からは急登ですが、振り返るたびに仙丈、北岳、富士山と展望が開け格別です 道は何の問題もありません、3連休唯一の晴れで混雑してた程度です 【甲斐駒~六合目小屋】 甲斐駒山頂の混雑がうそのように人がめっきり少なくなります(というか自分しかいなかった) 六合目までは花崗岩の急な降り、登山道の踏み跡は交錯しペンキマークは極端に少なくなる 【六合目小屋~中ノ川乗越】 樹林帯に入るためリボンを目印に進むのだが、このリボンがわかりにくい あれっ!?と思ったら引き返す、これが基本ですね 自分は三つ頭手前で山腹をトラバースする踏み跡を普通の登山道と勘違いしてトレースし(それもご丁寧にピンクリボンがところどころ結び付けられていた)、なんとたどり着いたのは八丁尾根につながる烏帽子岳でした(全然違うピークを目指してしまっていた) 中ノ川乗越までは基本、稜線通しが正解だと思います 【中ノ川乗越~第2高点】 熊の穴沢が突き上げる中ノ川乗越は何とも殺風景なコル(テント跡もあった) ここから第2高点までのルンゼは岩の墓場のようなガレ場、ペンキマークはほとんどない。甲州側の岩壁に沿うように登っていくとそれらしい踏み跡が出てくる 踏み跡に従って尾根を乗り越すと第2高点 【第2高点〜大ギャップ〜鹿の窓】 第2高点からは登山道が90度曲折し、ガレ場を過ぎて樹林帯の草付の山腹を下降していく。降りきったところが大ギヤップの底で、鹿の窓ルンゼに向けて岩場をトラバースするのが正解ルート 私は大ギャップから垂れ下がるフィックスロープが正解だと思い込んでしまい 蟻地獄のような大ギャップルンゼを死に物狂いで登ってしまいました 登りついたところが大ギャップのコルですが、ここから第3高点に登る岩場が、鋸岳縦走路の中でも一番難しいところ(後で調べたらわかりましたがここは登山道ではありませんでした) フィックスロープが何本か垂れ下がっていますが、どれも古いものばかり ほとんど垂直の岩壁をわずかな足掛かりと手がかりで登っていくが、行き詰ると確保なしでは行き場を失ってしまうようなところ(とても緊張した) 第2高点と第1高点をつなぐ稜線(第3高点ともいうらしい)を過ぎるとなんと「鹿の窓」 登るはずの鹿の窓に上から降り立ったので「あれっ!?」と思い、ようやく自分がルートミスしていたことに気が付いた次第(恥ずかしー) 【鹿の窓〜小ギャップ〜第1高点(鋸岳)】 鹿の窓を過ぎると派手な鎖を渡してある小ギャップに出る、第2高点からのルートでは降りは鎖に頼らずに適当な足の置き場と岩をつかんだ方が安全に下りられましたね 登りは逆相気味の岩壁となり、ここは鎖を十分使わせていただきました 小ギャップを越えると第1高点まで危ない個所はありません 【角兵衛沢】 正直もうちょっとまともな登山道をイメージしていたのですが、ここまで荒れているとは... なにしろ目印というものがほとんどありません。最初の降り出し数メートルで踏み跡はわからなくなります その後延々と続く蟻地獄のようなガレ場の降り、どこが正解なのか?歩くたびに足元が岩雪崩を起こし、晴れていたからよかったようなもののガスっていたら道迷い必至です(晴れていても迷っているようなもの) 時たま現れるピンクテープを頼りに降っていきますが、テープはところどころにあるだけで、途中ケルンを拾いながら降っていきます(岩のガレ場を延々降っていくのが結果正解です) 地図中にある水場や岩小屋は結局わからず、かなり下の方まで降ってピンクテープがふんだんに見られるようになりました 今回の山行ではこの角兵衛沢が核心だったと思います 【角兵衛沢出合~戸台河原(戸台川)】 軽い林道歩きをイメージしていたのですが、何度も戸台川の渡渉を強いられた まず角兵衛沢出合からの渡渉で靴を脱いで裸足で渡る(冷てー) 左岸をしばらく歩くが河原が広すぎてどこ歩いていいのかわからなくなる 最初の砂防堰堤が出たところで、山と高原地図では右岸に渡るようになっているが、ここは旧道(左岸沿い、ピンクテープ有り)を行くのが正解 次の堰堤(地図では砂防ダム)で右岸に上がり(ここもピンクテープ有り)、車道跡っぽい轍のある道をしばらく歩くが、また河原となる すると突然、川が行く手を遮るように流れまたも渡渉、飛び石伝いで渡れるようなところもなく、もう工程もわずかなのでいさぎよくドボン この後もう一度渡渉するところがあって、この道(というか河原)はピストンするなら長靴で来てデポしておいた方がいいのでは?と思える道でした |
その他周辺情報 | 仙流荘日帰り入浴(600円)気持ちよかった― |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
元々の3連休の予定は、鋸岳、駒津峰、アサヨ峰、小太郎山の南アルプス未踏の百高山を全部やっつける計画だったのですが、8日、9日は無情の雨
仕方なく日帰りで北沢峠を出発し駒津峰、甲斐駒から鋸岳を縦走してきました
甲斐駒までは人も大勢いて楽しいハイキングだったのですが、鋸岳の縦走路に踏み入ると様相は一変、噂以上にハードな縦走路でした
【マーキングは最低限】
とにかくペンキマークべたべたな北アルプスを歩いていると、鋸岳のようなマーキングの少ない道はルートファインディングが大変でした
特に、三つ頭への稜線は間違えて烏帽子岳へ登ってしまうという大失態やらかしました
【角兵衛沢は道があると思うな】
角兵衛沢はあれはもう道ではありませんね、歩けば岩雪崩を起こす恐ろしい沢です
ここもマーキングが殆どありませんので、ガスった時は登らないことです
戸台河原では角兵衛沢から鋸岳を登るパーティもありました(むしろその方が多かったかも)、私はもう一度登るか?と訊かれたら「しばらくはいいです」と答えると思います。そのくらいハードなルートでした
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コメント
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sakuraさん どうもです!
計画を見て『単独で鋸に行くんや 』と驚いたのと、気になってましたが、無事の生還お疲れ様でした
レポを読ませて頂き、『俺やったらココは独りで行くのは無理!』が、まず一番の実感
シューズは何履いていったんですか? それから百高山も始めたん?
BMさん どうもです
いや、一度でも登っていたら単独は考え直したかもしれませんね
アプローチも大変なのが鋸岳、これが実感ですね
シューズは普通のトレッキングシューズ、それも軽めのSALOMONだったので岩場に立ちこむようなことはできませんでした、これ結構つらかった
百高山は意識していなかったんですが、気づいたら結構登ってまして、あ、これなら出来るかなって..百名山は九州や北海道やで条件的に厳しいですが、百高山なら日本アルプスに集中してるんでこれならと思った次第です
といっても肝心の富士山が未踏なんですけどね
sakuraさん...なんとも...
北沢峠でニアミスですよ 超〜オドロキ!!!!!
ちなみに甲斐駒は春まで石川県民のnopposunさんも歩かれていました
でも...バスから見たギザギザ鋸岳を歩かれるとは
さすがsakuraさんです あれは常人では足が踏み入れ無理ですよ
でも3連休、唯一の晴れ スーパーsakuraさんは歩いちゃうんですね
toshiさん 超ニアミスですねー、今レコ拝見してて同じバスじゃないんですか、なんちゃって
しかも仙流荘の駐車場で前泊、私はその傍らをすぎて戸台河原、toshiさんはnopposunと驚きの再会...山歩いてるといろいろな偶然があるもんですね
仙丈ケ岳、いいですよね、甲斐駒から何度も写真撮りました、女王様の貫録ですね
甲斐駒からの縦走での日帰り、さすがですね。
しかも、大ギャップ稜線通しで。もう凄すぎです。
anbyさん おはようございます
いやー、計画アップした時にanbyさんにコメ頂いたのですが、行ってみて実感できました
たしかに白出沢から穂高行ってジャン行って岳沢に降りるような感じでしたね
全然山の雰囲気が違ったのがマーキングが殆ど無いということでしょうか
あれはどういうことですかね?付けても落石とかでわからなくなるのかな
大ギャップは間違えてしまいました あんなとこ歩く予定ではなかったんですが
下調べをもっと丁寧にやっておくべきでした、鹿の窓を登る楽しみがなくなっちゃいましたよ
こんにちは!
今回は恐らく何処かの道路ですれ違ってそうなのですが(笑)お疲れ様でした
鋸岳(しかもこれを日帰り!!)、無事に歩かれましたねー
いつかは行かないと…なんて思っているこのお山ですが、やはりその道程が凄いですね…
今年も行きそびれたので来年、また悩もうと思っているところです。
そのときには参考にさせていただきます♪
joeさん おはようございます
たしかにどこかですれ違ってますよきっと、今度は中間地点の北アルプスで待ち合わせなんていいかもですね
鋸岳は破線ルートではありますが、マーキングが非常に乏しいのでバリルートと言ってもいいかもしれませんね、踏み跡あるんですけど全部正しいというわけではないですし
そろそろ雪山恋しくなってきますね、今年もどっかでご一緒したいものです
ワタシも角兵衛沢の下りが核心と思いました
鋸のギザギザよりいやらしい感じでしたね。
足場は悪いしいつ背後から岩が落ちてくるかが判らないですから。
角兵衛沢から第一高点だけをピストンするパーティも多いようですが、あそこを上り下りするなんて考えるのも嫌な感じですね。
釜無川ゲートからは危ないところはありませんよ。
ぜひ、もう一度どうぞ
inaminさん お世話になりました
河原歩きの時、独りだと不安でした、4人おられてしかも往路歩かれたとのことでしたので安心できました
角兵衛沢はもう勘弁してほしいですわ、釜無川も興味あるのでいつかは行ってみたい、そして今回潜れなかった鹿窓をくぐりたいと思います 笑
横やりすみません(笑)
4人パーティーがまさかのinaminさんたちご一行様だったとは!
…というのが今日一番の衝撃でした(笑)
思わずinaminさんのレコにコメント入れてしまいました
お友達の記録欄に鋸岳のレコが2つ並ぶという、まず見かけないであろう状況に一瞬、時間が止まりましたよ
以上、失礼いたしましたー!
joeさん そうだったんですか
いやー、いろんなつながり、不思議なご縁
この前の船窪小屋のshirayamaさんといい、笑っていいともテレホンショッキングですね(古っ )
たしかに、友達のレコで同じ山が並ぶというのは見たことないですが、うーん見てみたい
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