大峯奥駆道その1(吉野〜山上ヶ岳〜弥山〜天川川合)
- GPS
- 415715:13
- 距離
- 49.7km
- 登り
- 3,620m
- 下り
- 3,221m
コースタイム
- 山行
- 12:33
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 14:01
1日目:吉野駅8:30−・・・18:30小笹の宿。
2日目:小笹の宿6:30−15:40弥山−16:20八経ヶ岳−20:10天川川合
天候 | 快晴(やや風あり) |
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過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
帰り:天川−(車)−下市口−(近鉄)−新田辺−(車)−京都 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鎖場やザレ場は随所にある。天気が良かったので特に大きな問題なかった。 |
写真
装備
備考 | ダウンジャケットは要らないかと思ったが、持って行って良かった。 |
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感想
ここ数年、6月頭はテント泊縦走が恒例になりつつある。
去年、一昨年と、高島トレイルを2回に分けて踏破し、次は大峯奥駆道に行きたいと思っていた。出来たら、吉野から熊野まで一気に行ってしまいたかったのだけれど、なかなか日程の都合が取れなかったので、2泊3日で行けそうなルートということで、吉野から弥山を通って天川に下るコースにする。途中、山上ヶ岳前後と弥山近辺で泊まるとして。
心配していたのは、天気と膝の痛み。天気の方は、今年は珍しく6月の頭なのに快晴でかつ暑すぎない日が続いており、それは今回大峯奥駆道を歩いた2日間も引き続いて非常に恵まれていた。これだけ穏やかで安定した日が続けば、4泊5日で大峯奥駆道を一気に歩くのも歩き通す計算が立つな、と思った。もっとも、5日間も連続して天候が安定するというのもそうそうある事ではないだろうが。
もう一つの膝の痛みの方だが、こちらはサポーターを装着することにした。これまでCW-Xでごまかしていたが、膝の痛みはしっかりしたサポーターが必要だと山の師匠であるbobandouさんに言われたので、今回はサポーターを試してみることにした。歩いているとずり落ちたり、バリバリテープが膝の裏に当たって摺れて痛かったりというのはあったが、一番の懸念だった膝関節痛は全く感じなかった。歩いていて膝が痛くないというのは本当に幸せなことであった。もっとも、足の付け根が痛くなったのは、結局体のどこかにガタが出るということなのかもしれない。
大峯奥駆道のアップダウンは、去年一昨年の高島トレイルに比べると大分マシに感じられた。大峯奥駆道も修験道だから一々ピークを通るので普通の登山道よりアップダウンが多いのだろうけど。でも、さすがに大天井ヶ岳への最後の登りはきつく、そばを走るモノレールに乗れるものなら乗りたい気分になった。バテテからの山上ヶ岳の登りもきつかった。油こぼしの木の板はヒヤヒヤした。
小笹ノ宿でのキャンプは気持ちよかった。願わくは、もう少し早く着いてのんびり過ごす時間があれば、ということ。着いて間もなく暗くなり、ご飯食べたら後は寝るくらいの時間しか無かったのはちょっと惜しかった。
2日目も天気に恵まれたおかげで気持ちよく歩けた。一日目より一層深い山の中を歩けるのは実に清々しい気分だった。ただ、道も険しくなり、鎖場やザレ場も増え、ペースも今ひとつ上がらなかった。また、日帰りのハイカーの姿も多く見られた。
弥山までの最後の登りを力を振り絞って登りきって、後はテント張って寝るだけと思っていたが、登り終えてしまうと何だか余力があるというかジッとしていられなくなり、八経ヶ岳に登るという年配のご夫婦に付いて登ることにする。更に、そのご夫婦がこの後弥山に泊まらず下山すると聞いて、それなら今日のうちに帰ってしまおうかという気になる。何となくホームシックになったというか!?
でも、大きな勘違いをしていて、そのご夫婦はてっきり天川から来ていたのと思っていたのだが、実際は行者還トンネル西口から登られていたのだった。それに気づかないまま、帰りに乗せて下さいとお願いし、そしてミスリードするような形で八経ヶ岳から奥駆道を先に進んでしまう。そこから天川川合方面へと下るのだが、その道の長いこと長いこと。
栃尾辻手前で車を停めてある場所が全く違うことが判明するのだが、今更弥山方面には引き返せない状況になっており、仕方なく暗闇迫る中を天川川合方面へ。話を聞くとご夫婦は山を始めて一年足らずとのことだったが、足取りはしっかりしているし、予定が大きく変わってしまったのにパニックになることもなく頼もしかった。
辺りがいよいよ暗くなってヘッドランプを点け(もっとも持っていたのは私一人)、いつ終わるとも知れない連続のジャリ石階段を進み、木々の間を通して下界の明かりがちらりほらりと現れるのに気持ちを励まされる。でも、その明かりがなかなか近づかない。ようやく最後に人工物が現れ、間もなく川合の集落へ。
天川村からご夫婦の車を停めてある行者還トンネル西口までの足が次の心配だったが、運良くタクシーが来てくれることになる。タクシーで20km近い道を走り、次にご夫婦の車に乗せてもらって最寄の駅である近鉄下今市駅へ。この道も結構な道のりであった。
これで、京都の家に帰れると思ったのだが、駅員さんに京都への乗り継ぎを聞くと、この時間(10時過ぎ)からだと京都まで行く列車は無いと言われる。あべの経由、梅田経由も含めて調べてもらったがやはりダメ。とりあえず行けるところまで、ということで新田辺へ。新田辺からは、無理行って嫁さんに迎えにきてもらう。1時過ぎ帰宅。
最後の最後の夜間強行軍、素直に山の上でテント泊しておけばという気持ちもあったが、得難い経験が出来たからそれはそれで良かったことにする。ご夫婦や嫁さんには迷惑かけてしまったとは思うけど。その点は大いに反省。
改めて大峯奥駆道に臨むなら、天川から続きを行くか、敢えて吉野から一気に歩くか。天川から登り返すのも大変だし、出来たら吉野から一気に歩けたらと思う。まあ、その時は山上ヶ岳の宿坊と弥山の山小屋にお世話になって、気持ちに余裕を持って歩けたら。
こんばんは、近畿に住むヤローの山屋であれば誰でも挑戦したいであろう、大峯奥駆道の山旅、どうもお疲れ様でした〜。
とゆーか……しばらく京都の祭り関連で山をすっぽかしたかと思えば、突然こんなテン泊縦走されるあたり、hiyo-ruさんの突然の行動には驚かされます 。
まぁ、それがむしろいつものことだ、という見方も出来ますが……(笑)。
なるほど、6月上旬は御勤務先で休みが取りやすい頃合いなのですね〜。
そこそこ高い山で新緑が良い感じになる季節でもあり、絶妙なタイミングですね……。
もっとも、そんな休みにうまく好天が重なるとは限らず、ましてや奈良県南部は日本国内でも最も多雨の地……。
そんな中、去る3・4日の最高に爽やかな好天 を引き当てられ、こんな絶景続きの縦走に、夢のような環境でのテン泊を楽しまれたとは……。
結論は
ク・ヤ・シー!!
の一言に尽きます
それにしても、私が入れ知恵した通りに、膝サポーターが威力を発揮しているようで何よりです 。
私は最近、コツコツと脚力を上げてきた成果が実って、先日登った雲取山では膝サポーターを全く使わなかったです
もちろん、油断は大敵で、ザックの中に常備しています。
それにしても、終電の時間をチェックせず、新田辺まで迎えに来てもらったとは。まぁこれもhiyo-ruさんらしいといえばそれまでですが、後日の家族サービスはぬかりなきよう!
bobandouさん
せっかくコメント入れて頂きながら、返信せず失礼しました。
レコ書いて、でもログがうまく取れてなくて、何か締らないなーと、そのまま放置してしまっていました・・・。
サボリ癖が抜けてなくて申し訳ないです
6月の頭は休みが取りやすいとは言え、今年ほど天候が安定した年も珍しいのではないでしょうか?恐らく全国的に?
どちらかと言うと雨男気味なだけに、好天の元歩けるのはサ・イ・コ・ー でしたよ。
まあ、いつもbobandouさんの真っ青な青空に白い雲、(その他色とりどりの花々や紅葉やetc)に悔しがらせていただいているので、まー、たまにはネ
それにしても、膝が痛くないと言うのはありがたかったです。膝サポーター様様でした。これから縦走には手放せなくなりそうです
では~
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