チャレンジ!0合目から富士山へ、御中道から大沢崩れ(富士浅間神社〜奥庭)
- GPS
- 21:09
- 距離
- 40.2km
- 登り
- 3,503m
- 下り
- 2,088m
コースタイム
- 山行
- 3:50
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 4:43
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 9:15
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 6:00
天候 | 15,16:晴,17:晴後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
大阪22:00-(JR1080円)-22:29京都22:58-(夜行バス,金太郎号7200円)-07:04御殿場駅07:40-(富士急バス1370円)-8:35浅間神社前 復路:(17日) 御庭BS(奥庭駐車場)12:53-(ハイキングバス1540円)-13:45富士山駅14:13-(シャトルバス無料)-14:28ふじやま温泉20:27-(シャトルバス無料)-20:38富士山駅20:54-(夜行バス,フジヤマライナー6700円)-06:53大阪 |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備された登山道。下山道は砂埃が多い。砂が靴に入らぬ様に、スパッツ必須。 |
その他周辺情報 | 宿泊: 佐藤小屋 テン泊500円 (水 300円で1.5Lのポリタンクをもらう) 下山後の温泉: ふじやま温泉1700円 (富士山保全協力金の木札提示で100円引き) ※富士山駅より無料シャトルバス有 その他: 富士山保全協力金 1000円 |
予約できる山小屋 |
里見平★星観荘
|
写真
感想
日本人に生まれたからには、いつかは登ってみたいと思ってみた富士山。今回初めてチャレンジしました。どこから登るのか?いろいろ調べて、折角なので0合目からテン場のある佐藤小屋に、テントを担ぎ上げて、ここを拠点に登ることに決めた。
それにしても、富士山って、こんなに人気の山だったんですね。知りませんでした。当てにしていた大阪からの富士山駅への夜行バスは、気付いた時には完売となっており、焦りつつも、代替え手段を探す。ようやく御殿場行きの夜行バスの予約が取れて、今回の山行が実現しました。以下、道中記録です。
◆1日目 富士浅間神社〜馬返し~佐藤小屋(テント泊)
バスを乗り継ぎ、浅間神社前に下り立つ。バスの車窓から眺めた富士山の姿にワクワクした。
まずは、神社に道中安全をお詣りする。ご神木をお世話されている方とお話させて頂く。近所に住んでおり、富士山麓の豊かな緑に感謝して、神社へ奉仕しているとのこと。山開きや火祭りについてお話しを伺った。神社の中央部分が高天原であり、祭りの最後はそこに戻ってくるそうです。教えて頂いた本殿裏の大黒天さんにお詣りしてから、出発した。神社の奥に、昔ながらの参詣道は続いていた。
ここからは、吉田口遊歩道を歩いて、馬返しを目指す。よく整備されており、緑の中を気持ち良く歩いた。途中、中ノ茶屋へ立ち寄り、サイダーと饅頭を頂いた。お店の方の話では、今でも年に数回は、富士講の方が訪れるとのことでした。
馬返しで、登山計画書を提出し、いよいよ登山道へ。2合目で疲れたのでランチ休憩。ホットレモンが疲れた身体に効く。樹林帯の中を歩くので、展望はないのだが、所々で、下界の展望が開けた。
久々に背負うボッカが肩に食い込み、結構キツかったが、なんとか、5合目の佐藤小屋にたどり着いた。テント受付を済ませて、一旦テントで1時間ほど休憩。そこから小屋で水をもらいにもどってから、小屋先で休憩されている方とお話させて頂く。相模原から来られている方で、今日既に山頂に登頂されて小屋に戻って、休まれているところでした。今日は珍しく風も無く、過ごしやすかった、とのことでした。
山の話をしていると、更にもう一人来られ、夕食のおでんを温め始めた。食材やお酒を大量に担ぎ上げて来られており、結局、おでんやお酒を、ご馳走になることになった。私は、いつものアルファ米雑炊を作って食べていたが「そんなの食べずに、おでん食べて一緒に飲もう」てな、感じ。
山では歩きに専念するために、あまりお酒を飲まないことにしているが、つい調子に乗ってしまった。ビールに始まり、焼酎お湯割り、熱燗に、最後はワインと、山話に盛り上がって、下界の居酒屋よろしく、遅くまで飲んでしまった。
彼は私より3つ年上で、ラグビーを経験しており、体格はすこぶるよい。だからあんなに大量の酒や食材をボッカできるのでしょう。酒を飲むために、山に登ると豪語する。八ヶ岳のオーレン小屋に行った時、酒飲み目当てのおっちゃんに出会い洗脳(?)されて以来、そんな登り方だと伺いました。オーレン小屋にも、ちょくちょく行くとのことでした。
そうこうしてる内に、気がつけば23時前。そろそろお開きにするも、こんなに飲んで明日起きれるのか?テントに戻ろうとするもヘッデンを持ってないことに気付き小屋に戻り、一緒に飲んでた大阪から来た若い兄ちゃんに、テン場に先導してもらった。(明るい内から飲み始めたので、ヘッデンを持ってきていなかった。お手数をおかけしました)。テントに無事戻り、とりあえず、兄ちゃんが4時出発といっていたのを思い出し、それに合わせて2時半に目覚ましをセットして、シュラフに潜り込み、バタンキュー。お休みなさい。
◆2日目 佐藤小屋~富士山頂(御鉢巡り、時計回り)〜佐藤小屋(テント泊)
朝覚醒めて、恐る恐る起き上がる。幸いなことに二日酔いは無さそうだった。時計を見ると1時半。目覚ましよりも早く目が覚めた。湯を沸かし、朝食を食べて、コーヒーを飲んで、身体を温める。準備を整え、3時前に小屋を出発した。二日酔いや、高山病が怖い。体の調子を確かめながら、ゆっくりと歩き始めた。(なんといっても相手は日本一。体調不良では太刀打ちできない)。
夜でも山小屋のライトは常時ON。これを頼りに登っていく。7合目から各小屋の前を通過して進むことになる。ここで、団体さん御一行の行列の後に付く。難所という訳でもないのに、止まっては進みを繰り返し、なかなか進まないので、小屋前でいっきにパスさせてもらう。登山者パーティでは無く、一般ツアーの様でした。2つの団体を追い抜いたところで、前が空き、自分のペースで進めるようになった。
大渋滞にハマると、富士登山は大変そうだ。吉田ルートは、頂上でなくても御来光が拝めるので、御来光の時間を気にせずに登ることができるのは良いと思った。その後、道幅も広くなり、パスするもの楽になった。蓬莱館通過後、御来光を迎える。雲海がとっても印象的でした。
ようやく山頂が見えたが、なかなか近づかない。富士山はやっぱりでかい。高度を上げるに連れ、道脇に横たわる人が増えた。高度順応が上手く行かないと辛そうだ。なんとか突破して吉田口山頂に辿り着く。既に小屋前は大混雑で驚いた。
まずは、ランチ休憩を取る。剣ヶ峰を正面に眺めながらパンを食べた。目の前で寝袋入ってスヤスヤ眠っている人がいた。私も真似して、木のベンチの上でお昼寝。疲れたら即寝て体力回復。山を歩く人が会得すべき特性だと思う。
そこから、お鉢めぐりへ。遠くから見る富士山は絵になる美しさだが、富士山の火口は荒々しい火山そのもの。でかい火口は迫力があった。
急坂を登り、剣ヶ峰へ。日本最高地点は、写真撮影の行列ができており、人気スポットでした。代わりに電子水準点をゲットしておく。でかいお鉢が丸見え。直ぐ下に、雪が残っており、みなずりずり滑りながらも下りていく。私は、念のため持参したチェーンスパイクを履いて下りた。(距離も短く、キックステップで問題ないでしょう。)
一周して、そろそろ下山開始。ジグザグのブル道をひた下る。なかなか面白い道だった。小石混じりで走っても、クッションとなる。小走りや大走り、道の真ん中、端、着地点を変えたりと、どこを歩けばよいのか研究しつつ下る。8合目まではあっという間に下りた。吉田口分岐を過ぎて、どんどん下る。調子に乗って飛ばしていたが、距離が長い。途中で、筋力が尽きて、足がもつれてずっこける。危険なので、道端に寝っ転がって体力を回復した。
ガスが上がってきて、涼しくなった。飽きるほど長い道のりを下りて、元の道にようやく合流。昼過ぎには、佐藤小屋に戻ることが出来た。
寝不足でとても疲れたので、テントに戻って夕方まで寝に入る。夕方、小屋で水を汲み、夕飯を食べた後、またテントで眠りについた。鬼のように寝て、日頃の睡眠不足を一気に回復した。
◆3日目 佐藤小屋~スバルライン五合目〜御中道〜大沢崩れ〜御中道〜御庭
いよいよ最終日。今日は大沢崩れを見て、下山するだけなので、行程には余裕がある。朝もゆっくり起きた。小屋前で、一緒に飲んだお兄さんと出会う。昨日は8合目まで登ったのだそうだ。今日は車がある馬返しまで下山するとのことでした。ご馳走になったことのお礼を言って、小屋を6時過ぎに出発した。
スバルライン5合目で、富士山保全協力金を支払う。ここから御中道の遊歩道を歩く。全くアップダウンのない、石畳の遊歩道を快適に歩いた。道端に咲くシャクナゲが綺麗でした。
大沢崩れへの小さな看板を見つけた。ザックをデポして、大沢崩れへと向かう。ここからは、広い遊歩道から普通の登山道に変わる。少し進むと滑沢と出会う。展望が開け、南アルプスの山々が見えた。少し進むとでかい割れ目に阻まれる。迂回路を地図で確認して、少し高度を下げて、道を発見し、無事渡ることができた。
1時間半ほど歩いて、大沢崩れ宿泊所へ到着。ここでランチ休憩。(ここまで出会ったのはヘルメットを被った工事関係者1人のみ、大沢崩れに行く人はほとんどいない様です)。ランチ後、しばらくベンチに横になった。さあ、いよいよ大沢崩れへ。ガスがかかっていたが、すごく迫力ある場所でした。ここはなだれの巣。ガラガラと音をたてて、ひっきりなしに石が落ちていきます。富士山の鼓動を感じられる良い場所でした。バスの時間もあるので、そろそろ引き返す。御中道は富士山の中腹を周回できるのですが、ルートを探しながら進まないといけない区間もあり、いきなりの周回は難しい。ただし、今回歩いたコースは、登山道は基本的に整備された区間で、気持ちよくあるくことができました。ザックをピックアップして、御庭バス停で、富士山駅行きのハイキングバスに乗る。
富士山駅からはシャトルバスに乗り、ふじさん温泉へGo!
汗を流し、露天風呂へ。外で裸でウッドベンチで寝転ぶのが気持ちよかった。最後はビールで祝杯。
遠くで見ると、美しい富士山。でも実際あるいて見ると、ダイナミックな景観が広がる火山そのもの。特に大沢崩れは圧巻でした。佐藤小屋で泊まってから登ったので高度順応も上手く行き、心配していた高山病もでなかった。山頂は珍しく風も無かった。山頂からながめた宝永山は、美しかった。今度は宝永火口も歩いてみたいと思いました。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水1.5L、燃料80ml(夜30ml+朝30ml+昼20ml)
荷重15kg、アルファ米 4/6食、行動食 500ml×0.2本)
コメント
この記録に関連する登山ルート
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3776登頂お疲れ様でした。
この連休は、意外に天気がもってよかったですね。
今度登るときは、是非とも海抜0スタート村山古道にもチャレンジしてみてください。なかなかよいですよ!
初めて訪れた山頂は、予想に反して風も穏やかで気持ちよかったです。田子の浦から目指す富士山は、究極のSea to Summitですね。緑豊かな富士山麓から、森林限界を超え荒々しい岩々の山頂へ、憧れます。いつか機会があればチャレンジしたいと思います。
それにしても、大阪の夏は暑い!佐藤小屋は、避暑には最高の場所でした。
吉田口0合ルートは、行きたいルートなんで、またレポを参考にさせてもらいます!
富士山の裾野をなだらかに高度を上げていくハイキングコースは、気持ち良く歩けてお薦めです。でも富士山の眺望は全くありません。富士浅間神社に入る手前で、でっかい富士山をしっかり目に焼き付けてから登り始めると良いと思います。
kikeyさん、こんにちは
御免なさい。自分の山行の準備やら何やらでレコを見るのが遅くなっちゃって。。
日本最高峰富士山登頂おめでとうございます。
しかも0合目の浅間神社からいつもの通りのテント担いで。。kickeyさんらしいと思いました。
荒々しい山肌、火口、大沢崩れ、、自分は富士山は見るだけの山だとずっと思っていましたが、何か一度だけなら登っても良いかな?って思いました。
それとakirasさんとひょんなことで大峰・双門チャレンジの話になり、kickeyさんにもお誘いが行ったとのこと、うまく時期を合わせて一緒に行けると良いですね。。
chamchanさん、おはようございます。
折角、遠征するのなら、興味のある所は行っておきたいと、盛りだくさんのコースを設定しました。過去の富士山のレコを見ると、日帰りか小屋泊の2日間で歩かれている方が、ほとんどでしたが、佐藤小屋を拠点に、御中道巡りも組み合わせて、3日間で歩くことにしました。
1日目の0合目から佐藤小屋は、整備の行き届いた遊歩道に始まり、気持ち良いハイキングコースでした。
2日目は、心配していた登山道の渋滞も回避できて、富士登山の醍醐味を楽しみました。
3日目は、大沢崩れまでの御中道巡り。これもなかなか面白かったです。
御中道は、できればぐるりと一周してみたいと思いました。
kickeyさん、こんにちは
力作レコなので…時間ある時に、じっくり拝見しようと思い…
コメント遅くなってしまいました。
0号から、歩かれたんですね〜! 凄い!
連休、信州方面お天気イマイチでキャンセルしてる人多かったみたいなので
kickeyさん大丈夫かしら、と心配していましたが、お天気で良かったです
このレコを拝見したら…やっぱり富士山、行ってみたくなりました(^o^)/
nara7さん、おはようございます。
以前に、修学旅行で富士山に訪れたときは、5合目から4合目まで歩いて下りました。まだ雪が残っていたのを憶えています。まだまだ遠い富士山の山頂を見上げ、富士山ってでかいなぁ、と思っていました。
時を経て、山を登る様になり、ようやく夢を1つ叶えることが出来ました。遠くから眺める富士山と、実際歩くのとでは全然印象が違いました。お鉢めぐりや、砂走り、御中道等、富士山ならではの魅力が多くあることを知りました。
0合目から目指した富士山は、遊歩道に始まり、緑の中を気持ち良く歩く、よく整備されたハイキングコースでした。5合目までの日帰りハイカーもいらっしゃるほど、魅力的なコースでした。機会があれば、また歩いてみたいと思います。
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