谷川連峰馬蹄形縦走
- GPS
- 30:20
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 2,603m
- 下り
- 2,718m
コースタイム
2日目)4:40清水峠→5:33七ッ小屋山5:40→6:30蓬峠→7:30武能岳7:35→9:30茂倉岳9:40→9:56一ノ倉岳→10:54オキノ耳11:20→11:30トマノ耳→12:00天狗のたまり場12:05→12:25熊穴沢避難小屋12:30→13:00天神山13:20→15:15水上温泉登山口→15:30湯テルメ
天候 | 1日目 7月17日(日):晴れのちガス 2日目 7月18日(祝):晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
谷川岳です、基本的に急峻です。 当たり前ですが、多くの場所で登山道わきがスパッと切れているところがあります。 天神平〜谷川温泉の登山道は、比較的道が荒れています。 |
写真
感想
1日目(白髪門→笠ヶ岳→朝日岳→清水峠)
今日の最高気温は、38度以上です。
こんな日に登山をする、不安。
今回は念願の谷川岳馬蹄形。日帰りはムリだけれども、テント泊ならいけるはず。
久々のテント縦走、しかも暑いので、トレーニングも兼ねて水を5リットル担ぎ上げる計画です。
が、これがあだになった。
白毛門への登りは、延々と続く急登で、どんどん体力を消耗していく。
松ノ木沢ノ頭の時点で、完全に心が折れました。
以後、ばてばての状態で、最後までいくことに……。
白毛門の急登は最後まで手加減してくれず、げっそりとしながら山頂到着。
しかしそれよりも心が折れたのは、白毛門から笠ヶ岳。
こんだけ登ったのに、いったん下ってまた直登って!!
おまけに、樹林帯を過ぎた上なので、木々に隠されることなく延々急坂をのぼる登山道が見えている。
……これが、折れた心を、完膚なきまでに砕きつくします。
笠ヶ岳を過ぎたあたりか、ようやくテント縦走の身体の感覚を取り戻してきて、少し楽になりました。
しかし、暑いのは想定外だった。気温が高いというだけで、体力がどんどん奪われる。
エアリアとほぼ同じタイムで、清水峠に到着。
水場の水は、土合方面に汲みにいきましたが、出ています。
2日目(清水峠→七ッ小屋山→武能岳→茂倉岳→一ノ倉岳→谷川岳→天神山→谷川温泉)
朝、5時出発の予定でしたが、なんか早起きできたので4時半に出発準備。
しかし、テントを畳むために外に出たら、おびただしい数のブヨにたかられる。
その数、およそ50……。
草刈りしたばかりのようで、虫がものすごい!!!
そして、あっという間にたかられ、そこかしこさされる。
おでこ刺されまくり、口の中や、狙い澄まして目の中に入ってくる。
なんとかテントを畳んで、靴はいて、出発(こんなことが大騒動……)。
草刈りしてあるゾーンは虫が多いですが、草刈りゾーンを過ぎると腰まで来るササやぶの道になり、あっというまに、朝露でズボンがびっしょびしょ。
靴下を経由して靴の中にも入ってきてしまい、不愉快なことおびただしい。
今日も登り下りが多いけれど、昨日の白毛門の一気に1000メートル標高をあげる登りに比べたら、と考えて自分を勇気づける。
蓬峠の先で、休憩して立ちあがったら足がぜんぜん上がらなくなってしまって、数メートル歩くのでやっとこさ。
驚きました!
こんなに急激にやってくるんですね、ハンガーノックって……。
おせんべい食べたら、また元通りになりました。
しかし、今回は行動食を大失敗。
カロリーメイトとかせんべいとか用意していましたが、あまりの暑さとカラカラの身体のせいで、口の水分を奪われて呑みこめない。
呑みこむために、それでなくても少ない水を飲まないといけない苦しさ……。
意外にあっさり茂倉岳につき、これでもう大幅な登りはないぞと元気になるが、別の問題発覚。
水不足です。
この時点で、1.5リットルしか残っていない(朝は4リットル用意)。しかし下山にはあと、少なくとも4時間半以上かかる。
ギリギリだな……、しかし、何とかするしかない。
自分の体はほかほかで、吐く息も熱く、熱中症が心配ではあるが……。
とはいえ、間近に迫った谷川岳の双耳峰は美しい、美しい、美しい!
まさにガスが生まれている瞬間を目の当たりにして、感動しきり。
ヘロヘロになって到着したオキノ耳で、大休止。
リフト&天神尾根経由の元気な登山者のわきで、靴を脱いでぐったりお昼寝体勢の私……。も〜、満身創痍です。
少しまどろんで、あとは、水の心配をしながら下山です。
さて、谷川岳馬蹄形というからには、やはり土合出発で土合にもどってはいかんのでしょう。
もどってしまうと、馬蹄形ではなく、円形ですから。
と、勝手な思い込みで、西黒尾根やリフトで降りず、天神山に向かいます。
天神山山頂まではリフトが通じていて、観光客いっぱいです。
水が本気でなくなりかけていたので、水場を探して自動販売機発見。
う〜〜ん、ズルだな〜と思いつつ、乾きには代えられないのでジュース購入。
ベンチで休んでいたら、素敵なおじさまとおばさまの夫婦と出合い、山のことでいろいろお話することができていい時間を過ごせました。
そして、アメやウーロン茶までいただきました。
どちらも、今私が必要としていたものばかり!!!
ありがとうございました。
さて、当初は馬蹄形完全縦走を狙っていたので、高倉山から廃道を経由して尾根伝いに谷川温泉に降りようと思っていましたが、もう、高倉山を登り返す心と体の余裕がありません。
というわけで、天神平から谷筋を下ります。
途中に水場の沢があり、そこで乾いた身体に水分補給です。
暑い日に、山の中で、冷たい水を心ゆくまで飲むなんて、なんて贅沢なんでしょう!!
3時半に水上温泉にたどり着いて、温泉に入って帰りました。
すごい充実感ですが、夏のテント装備を考えさせられる山行になりました。
後日談……
帰ってきた当日は、日焼けがひどくて熱を持ってしまい、たぶん2日間にわたる水分不足もたたったのでしょう、全身が熱くてもうろうしていました。
そして、清水峠でやられた大量のブヨによる攻撃は、一日たってやっと本領発揮。
おでこに、10ヶ所以上、刺された跡があり、19日夜の時点で徐々に腫れてきています。
う〜〜ん、顔の形変わるくらい腫れたらどうしよう……。
じっくり刺されたわけではないので、大丈夫かと思いますが、かゆくて仕方ない。
良かったことは、靴。ほぼ無痛で山行できる幸せをかみしめます。
コメント
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馬蹄形縦走、お疲れ様でした
同じ日に逆周りに歩きました。
おそらく、18日の朝、七ッ小屋山への登りですれ違ったかと。
あと、もしかしたら湯テルメでも
暑さと水不足、そしてブヨ…
まさに自分も同じような苦しみを味わい、物凄い親近感が湧いています
そして、いま、ブヨにやられた左腕がパンパンに腫れてます
はじめまして。
馬蹄形、おつかれさまでした、お互いに。
すれ違ったの記憶しています。
颯爽と歩いていたので、体力あっていいな〜と思った記憶があります(私は前日からかなりやられていたので……)
湯テルメでもお会いしたかもですね。
asakuさんのレコの、腕の日焼けに見覚えがっ!
炎天下の水不足、ブヨ地獄、大変でしたね。
そして、妙な親近感というか連帯感というか、ありますね。
ブヨにやられた左腕、大丈夫ですか?
たぶん、かゆさのピークをすぎたころでしょうか?
私はオデコと耳が、ヤバイです。
刺された痕が、赤い斑点でややはれて、ぽこぽこしています。
そして、痛痒い。
顔の形は、はれて変形しないですんで、ほっとしています。
困難があった分、達成感もありましたね〜。
お互い、健闘をたたえましょう!!
ついに…ついに… 谷川岳馬蹄形縦走をされましたね。
seizanryoさん、宿題やら目標をどんどん片づけて、いい夏休みですね
谷川岳はいつもガスの中というイメージなので、景色を見る事が出来たのはラッキーだと思います
水分不足は、ちょっと怖いですよね。私も今回の山行で体験しました。身体から熱くて怠くて…ボーッとしちゃいます。
自動販売機はズルではないですよ〜。命には替えられません
でもそこに売っているのは、飲料メーカーの狙い通りですね。
オカイアゲ アリガトウゴザイマス> ←飲料メーカーの人
オデコと耳、大丈夫ですか?
ステロイド軟膏を塗って、患部も冷やしてあげてくださいネ。
治ったら、次は何処へ??またまた楽しみにしております
pippiさん、こんばんは。
やりました〜、ついに!!
谷川岳は本当にきれいでした。
水不足にはやられましたね〜。
天神山の自動販売機も、まさか馬蹄形縦走者をターゲットにはしておるまいて。
しかし、天神山に水場と自販機あってよかった!!
水をいただいたご夫婦も、本当にありがたかったです。
しかし、山の中で今買ったばかりのキンキンに冷えたジュース飲んでいると、妙な気分ですよ。
オデコと耳は、薬も医者も嫌いなので、ほぼ放置です。
かゆみは消え、はれも少しおさまりました。
あとは、赤い斑点が消えるのを待つのみです。
この夏は、「だいぶ不安だな〜、大丈夫かな〜コース」と「大変だけど楽しみだコース」と「すごい楽しみだ〜コース」の3つを計画しています。
なんのこっちゃ??
また、レコしますね〜。
こんにちは、seizanryoさん。
谷川岳の馬蹄形
憧れのルートです。
ガッツリ一日で回れるほど体力が無いので、seizanryoさんのように泊まりで考えてます
緊迫感が感じられるレコですね…
のっけから大変な羽目に合われたのに、無事に下山何よりです。
(あ、ブヨやら日焼けで完全無事でないでしたか )
自分も日焼けの熱で体温調整が上手く行ってない感じがありました。
そういう意味で日焼け対策も重要ですね。
このルート
水場が期待出来ないとも聞いたので、5リッター以上は持ちたいですが、持ちすぎると足が重そう
悩みどころですね。
お疲れさまでした!
「だいぶ不安だな〜、大丈夫かな〜コース」
なんでしょ?
楽しみにしてます
ukkysuzさん、こんにちは。
そちらも、剱岳おつかれさまでした。
こちらは、白毛門への登りを甘く見過ぎていましたね。
そしてこのルート、ほとんどが樹林帯の上で、日陰がないのと見えている場所になかなか近づかないつらさが……。
まさに、日焼けしすぎて体温調節がうまくいっていない状態でしたね。
そして心は、ポッキポキに折れてしまって……。
いろいろ反省はありますが、充実した山行でした。
「だいぶ不安だな〜、大丈夫かな〜コース」はもとは「チョイ不安だが、ま、行けるやろ〜コース」だったんですが、今回の山行を経て、不安度アップです……。
今慎重に、計画を修正しているところです。
うまくいけば、8月頭にアップできます。
お楽しみに〜♪
(……うまくいきますように……)
こんにちは〜〜
ブヨ、大変だったみたいですね その後は大丈夫でしょうか??
お水5Lも!!す、すごい。。
でも夏は水分要りますものね
私もいつも体液全部入れ替わるくらい飲んでいます
水上温泉は私も大好きです〜〜
(でも日焼けのお肌には痛かったかも??)
どうもお疲れ様でした、早く腫れがひきますように〜〜^▽^
ittiさん、こんにちは。
や〜、大充実でしたが、暑さとブヨにやられました。
谷川は水場が少ないので、用心しての処置だったんですよ。次に行く山系も水場が乏しいので、それになれる意味もこめて。
ザック重量としてはいつもとあまり変わらないのですが、暑かった! 気温にやられました、じりじりと。
日焼けして体温調節が困難になった感があるので、そこ防御したいですね。
まだ、なんとなくからだが熱いんですよ。ほてってて。
ブヨはなんとかおさまりました。
まだ痕がのこっていますが、へっちゃらです。
これからアブ天国ブヨ天国の季節なので、気をつけたいですね、お互いに。
ブヨは昨年、肩、耳、頬と経験したのですが、なかなか腫れが引かなくて困りました。
かっこわるいのですが、もう経験したくないのでネット購入しました!
seizanryoさんもうすでに治っているようで、よかったです。
暑さも大変そうですね。。
安達太良で私も口が半開きの刑になるほど大変でしたが^^;
けれども写真を見ると空が青い!!きっと眺めが良かったのでは??
ニッコウキスゲきれいですね!!
まだ見たことないんで、見てみたいです
私もブヨは、1年ぶりでした。
しかし、あんなに大量にたかられると、本当にどうしていいかわからなくなります。
空はとてもきれいでした!
でも、自分の好きなカメラで撮れなかったのが、残念です。
明日から、「だいぶ不安だな〜、大丈夫かな〜コース」
に行ってきます。
水場の乏しいところなので、やはり水を多めに担ぎ上げますが、どうなることやら。
口、全開きになるやもしれません。
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