扇沢から裏銀座縦走


- GPS
- 58:20
- 距離
- 68.9km
- 登り
- 6,368m
- 下り
- 6,667m
コースタイム
- 山行
- 6:05
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 6:23
- 山行
- 10:28
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 11:35
- 山行
- 9:39
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 11:15
- 山行
- 9:51
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 10:53
- 山行
- 8:34
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 9:28
天候 | 8/12:雨時々曇り、8/13:晴れのち曇り、8/14:曇り、8/15:曇りのち雨、8/16:雨時々曇り、8/17:晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
帰りは新穂高ロープウェイから急行バスで松本バスターミナルへ。JR松本駅からJR信濃大町駅へ。その後自家用車で帰宅。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
針ノ木雪渓はかなり溶けていて、高巻き道の下部で半分ほど崩落していた。 船窪小屋から不動岳の間は情報通り、崩落で登山道が細くなっている。 |
その他周辺情報 | JR信濃大町駅から扇沢までバスで入る場合、大町駅入り口信号横にバス利用者用の無料駐車場がある。 大町温泉郷の薬師の湯は21時まで営業。 新穂高温泉奥飛騨の湯で体を洗って着替えてから松本バスターミナル行きのバスに乗った。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
手前の山は左から北葛岳、七倉岳(船窪小屋がある)、船窪岳、不動岳。奥は左から餓鬼岳、燕岳、大天井岳、前穂高岳、奥穂高岳、槍ヶ岳、雲ノ平周辺の山々。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
テント
シェラフ
ヘルメット
|
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感想
4年前に扇沢から栂池まで後立山を縦走した時に針ノ木岳を見て登りたいと思っていた。去年裏銀座縦走を計画していたが、病気のため断念した。そこで今年は扇沢から針木岳経由で少し長めの裏銀座縦走を計画した。ところが今年も3週間前に散歩中に車にはねられ、顔を切り、膝を痛めてしまった。なんとか回復したが、怪我とトレーニング不足の不安を抱えながら出発した。
1日目、扇沢バスターミナルから出発しようとしたらいきなり雨が降り始めた。期待していた針ノ木雪渓はガスと、雨でメガネが曇るせいでよく見えず、また喉だけでなく、その下流も崩落が始まっており、かなり短時間で終わってしまった。針ノ木小屋に着いた時は雨は上がっていたが、針ノ木岳登頂はあきらめ早めに就寝。
2日目、サブザックで針ノ木岳に登頂。天気はよく、途中でご来光を拝むことができた。山頂からも北に3年前に歩いた後立山の縦走路、西に立山・剱岳、南にこれから歩く裏銀座縦走路、そしてゴールの槍ヶ岳まで見通すことができた。その後テント場に戻ってテントをたたみ蓮華岳へ。残念ながら蓮華岳に着く頃にはガスが発生して展望はなくなってしまった。その後の蓮華の大下りでは歩きにくい道が続きすっかり疲れてしまった。船窪小屋のテント場は船窪小屋から船窪岳方向に坂道を下ったところにあるが、最後の階段部分の横は急な崖になっており、落石が心配。うわさの水場はテント場から更に奥に下ってハシゴを下りた、ざらざらした砂が雨水に削られた崩れやすい崖の中の溝にあった。水は美味しかったが何度も汲みに行きたいとは思わない場所だった。
3日目、船窪小屋のテント場を出発すると水場の続きの崩落の多い急な崖沿いに登山道が続く。堅い岩ではなく、崩れやすい砂なので余計気疲れする。そんな砂の崖沿いの登山道を歩いていたら、自分の崖側を追い越していく人影が!驚いて横を向くと、大きなオスのニホンザルが歯をむき出して威嚇していた。サルは崖の中程を砂を大量に落としながら歩いて行った。この日はトレーニング不足が現れ、烏帽子小屋に着くのが遅かったため、小屋から遠いひょうたん池の横にテントを張った。それでも砂地の上に水平で広いため、テント場としては快適だった。
4日目、テントで食事の準備をしていたら、いきなりパラパラと雨が!幸い降ったり止んだりだったので、止んでいる隙にテントをたたんでパッキングして出発できた。その後は雨が降ったり止んだり。止んでいる時もガスが風でメガネにあたって水滴がついてよく見えない。野口五郎小屋でカップヌードルを食べ、水晶小屋でホットミルクを飲んで何とか三俣山荘にたどり着いた。到着時は雨が上がっていたので迷ったが、翌日は雨と思われ、雨の中のテント撤収は自分には難しいので、小屋で素泊まりすることにした。しかし到着時間が遅かったため、とにかく時間がなかった。
5日目、本降りの雨の中出発。雨はその後降ったり止んだりとなったが、三俣蓮華岳までは思ったより近かった。丸山、双六岳あたりでは雨は止んでいたが、残念ながら槍ヶ岳の姿を見ることはできなかった。双六小屋で休憩した時は青空も見えていたが、その後は風が少し出て、また雨が降ったり止んだり。そのためか、この日は1日に12羽の雷鳥を見た。槍ヶ岳山荘に着いた時は土砂降りになっていたため、この日は夕食付きで宿泊とした。
6日目、早朝星がきれいに見えていたので、4時過ぎから槍ヶ岳に登った。山頂でご来光を待つのは寒かったが、朝焼けはとてもきれいだった。槍ヶ岳山荘を予定より1時間遅れの6時に出発。飛騨乗越から飛騨沢を下っていくと、笠ヶ岳の手前の雲海に槍ヶ岳の三角の影が映っていた。また昨日は全く見えなかった、雲ノ平周辺の山々や西鎌尾根がはっきり見えていた。槍平小屋について地図を見直したら、計画時に1時間計算を間違っていたことに気づいた。そのままでは新穂高温泉からのバスにぎりぎり間に合うが、温泉に入って着替えることができないことがわかり、休憩もそこそこに、できる限りのペースで下山。何とかバスの出発時刻の1時間前に到着。下山届を出して、温泉入って、ぎりぎりバスに間に合った。その後は松本駅で大糸線に乗り、JR信濃大町駅へ。電車に乗っている時は時々土砂降りの雨が降ったが、信濃大町駅では雨は降っておらず、無事濡れずに車に到着。大町温泉郷薬師の湯でゆっくり温泉につかって休憩した後、家に帰った。
今回の山行は、自分の経験の中では最も期間が長く(6日間)、距離も長い(60km超)ものだった。怪我によるトレーニング不足はあったが、体力的に今後は20kg超の荷物でこの長さの山行は難しいかな?と感じた。今回の山行で靴が壊れた。20年使っているザックも防水が効いていない。同じく20年物のテントもそろそろ防水シールが粉々になってきているので、軽量の最新装備に買い換えてテント泊を続けるか、山小屋利用に切り替えるか悩むところ。とりあえず、明日は靴を買いに行きたい。
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