槍・穂高の展望台をトレイル(蝶ケ岳・常念岳のお花畑満喫縦走!でもブヨには要注意)
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- GPS
- 31:00
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,970m
- 下り
- 1,964m
コースタイム
6:10三股登山口-8:00まめうち平-11:00蝶ヶ岳ヒュッテ
7/24
4:20蝶ヶ岳ヒュッテ-4:40横尾分岐-4:50蝶ヶ岳三角点-5:10蝶槍-8:35常念岳9:10-9:55前常念-13:10三股登山口
天候 | 7/23 曇り時々晴れ 7/24 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三股登山口にポストあり(長野県山岳警備隊の方が指導してくれます) 前常念⇔三俣は木の根がむき出しの非常に滑りやすい急登。降りに利用する方が危険かも。 下山後は「ほりでーゆ〜」がサイコー。蝶ヶ岳ヒュッテで割引券もらえます。(500円→400円) |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
今回は先週の穂高を反対から見れる山ということで蝶ヶ岳・常念岳の縦走。
石川県からは常念山脈は北アの中ではアプローチが一番遠い。午前0時に自宅を
出発し安房峠経由で三股へ向かいます。片道4時間の道程は結構遠いです。
駐車場でしばし仮眠の後、午前5時に常念岳に向けて出発。登山口には山岳警備隊の
方が一人一人に登山届の提出を促していました。今日の我々のルートは先に常念岳
へ登り、蝶ヶ岳へ縦走、蝶ヶ岳ヒュッテで1泊し、翌日下山というトライアングル
コース。
登り始めてしばらく経った頃、鼻の付け根のあたりに違和感を覚えた。あれれ、
ヘルペスでもでたかな、やだな〜と思って、触っていたら、これが徐々に大きく
なりはじめた。なんかヘルペスにしては変だなぁ、虫にでも刺されたかなと思っ
ていたら、私の顔を見た長女が.......
「お父さん、顔の右側腫れて大変なことになってるよ!(驚)」
おそるおそる触ってみると、ぶよぶよと麻酔の後の様な感触。鏡がないので自分
ではわからないが、上唇が垂れ下がるくらい腫れてるらしい(お岩さんやがな!)
たちの悪い毒虫にでもやられたかと、ポイズンリムーバーで吸い出そうとするが
場所が場所(顔です)だけにうまくすい出せてるかわからない。虫刺されの薬を
塗ってみたらますます腫れがひどくなってきた。
これはすぐにでも医者に診せるべきだと、下山することにした。まだ出発して30分
も経っておらず、後ろ髪引かれる思いだったが仕方がない。
登山口まで戻り、その場に居合わせた山岳警備隊の方に症状を診せると、
「ブヨかな〜?、ハチじゃなけりゃそのまま登山続けても腫れてかゆいだけだから
大丈夫ですよ。登りに集中すれば忘れます。」
と案外のんきな返事。その間にも腫れはだんだんひどくなる。
でもこの一言でなんか楽になり、登山を再開することにした。長女は心配していた
が、私自身は行く気満々。1時間近くロスしたので常念岳から回るのはやめにして
今日は蝶ヶ岳までの予定に変更した。
(帰ってから色んなサイトで調べるとブヨは放っておくと大変なことになること
がわかった。)
(((((((( ;゜Д゜)))))))ガクガクブルブル
しかし、蝶ヶ岳への登山道もなかなかどうして登り応えのある道で、途中高山植物
の写真なんかも撮っているとほぼコースタイム。
登山道ではギョリンソウが森の妖精の雰囲気で佇んでおり、頂上直下のお花畑で
はサクラソウやハクサンシャクナゲの群落が見られる。長く辛い登りの後のお花
畑の出迎えとは、なんともドラマティックな演出。すばらしい〜
山小屋到着後、小屋に常駐している名古屋市立大学のボランティア診療班に腫れ
を診てもらいました。この方たちが実に親切で献身的。大方の大学診療所にあり
がちな無保険診療ではなく、完全にボランティアベースです。その代わりに献体
ではないんですがバイタルチェックとレコードを提供します。
虫に刺された時の状況を詳しく話し、刺された自覚症状がないのであればハチでは
ないだろうとのこと。ハチだと最悪アナフィラキーショック(ハチに2度刺されると
ショックで死に至るという)が懸念されますがここまで登ってきたんだからそれ
もないでしょうとのこと。
なにはともあれ一安心。患部に薬を塗布してもらい、「翌日には良くなってるはず
ですが、もしなにかあればすぐに知らせてください。24時間体制です。」とのこと
素晴らしい。もう本当に感謝です。お蔭様で翌日中には腫れはほぼ治まりました。
山の上にお医者さんがいるという事の安心感、実感しました〜。
追加で言われたのは......「血中酸素の値が低いです。高山病の症状も出
かねないので、深呼吸して酸素を取り入れてください。」とのこと。なるほど
これは自分ではわからないですからね。
それにしても名古屋市大ボランティア診療班の皆さん。すばらしいです。下界で
も皆さんに診てもらいたいと思います。(拍手)
それにしてもアナフィラキーショックって初めて聞いた、勉強になった(笑)
早めに小屋に着いたので、今日は目の前にはだかる穂高を眺めたり、高山植物の
写真を撮ったりして過ごします。小屋で惰眠をむさぼるというのも気持ちのいい
ものです。でもこの日はガスったり晴れたりの忙しい天気。常念から縦走しても
展望は望めない天気でした。
翌日は常念に向けて縦走するため早朝4時に出発。3時には起きて外に出ると、
なんと目の前には雲が切れてその全ての姿をさらけ出した槍・穂高が!!!
しかも下は雲海です。
これにはしびれました(ビリビリ)、鳥肌立ちました(ゾクゾク)。ここが穂高の
展望台というキャッチフレーズ、頷けます(ウンウン)。思わずカメラを取り出し
この前からハマっている星空撮影です。うまくは撮れなかったけどそれなりに雰
囲気はでてるかな?
さて、ヘッデン着けて縦走開始。蝶ヶ岳三角点辺りでご来光です。昔はここが頂上
だったのでペンキで「頂上」と書かれています。なるほど現在の頂上の標柱が随分
新しいのは頂上が移動したからなんですね。
この辺から槍穂の眺めはますます良くなります。雲海は切れて所々に雲が点在する
写真撮影にはまことによい眺め。立ち止まっては撮影するので時間もかかります。
蝶槍まではなだらかな稜線漫歩ですが、そこから先はアップダウンの激しい縦走路
でも所々にお花畑が広がり気持ちの良い道が続きます。最後の常念岳山頂への登り
は遠くから見たピラミダルな山容とは違い、かなりの急登。頂上からの槍の眺めは
日本一ではないでしょうか。ここは槍を見るためにある展望台のような場所です。
あまりに気持ちがいいので30分くらい休憩。名残惜しいですが下山開始。ここから
は降り一辺倒となります。前常念までは狭い稜線の岩稜帯歩き。そこから先は樹
林帯までまさに急降下の岩場降りです。
この降りが実につらい。ガレはすべるし岩が大きく急傾斜で足の置き場に気を遣い
ます。この道は登りに利用した方がいいと思いました。樹林帯に入ったところで
一旦は傾斜が落ち着きますが、再び尾根から三股まで樹林帯の中の急降下が始まり
ます。
この道が下が見えないだけに終わりがわからず、気温も上がってくることもあって
相当体力奪われます。道も木の根がむき出しになっていてとても滑りやすく、スト
レス感じます。
やっと傾斜が緩んだかなと思ったところで見覚えのある三叉路。そう昨日に引き
返した地点でした。あー、ここまで来れば三股はもうすぐそこ。やっと帰ってき
ました。
今回の縦走は入門コースとのふれこみで臨んだ山行でしたが、いやはや実に登り
がいのある登山でした。特にここから見る槍穂の眺めは言うだけあって抜群ですね
下山後の温泉は近くにある「ほりでーゆ〜」。ここがまた実にいい温泉。
2日間の汗を流して締めくくりました。
後から考えれば、なんだ虫刺されくらいとは思いますが、一時はやめようかなとも
思った山行をやり遂げることが出来てとても満足。
色々あったけどやっぱり登山は最高〜、な気分になりました。
sakura0725様、こんにちは^^
先週に引き続き、北アの絶景展望台
娘さんとのコラボ登山
羨ましい限りです。。。
こんなアクシデントもあるのですね
数年前に私もこのルートを歩きました
その時は、三股から蝶〜横尾〜槍ヶ岳〜大天井〜常念岳の周回で歩き、プロフの写真はその時の東鎌尾根です^^
常念から三股の降りは本当に手強いですよね、同感です。。私もテン泊装備で降りであってもさすがに堪えました
南アに来られる時がありましたら声を掛けて下さいね。。
また、お山
sanpo69さん こんにちは
いつもコメありがとうございます
ブヨの腫れはこわいですね。自分では鏡なくて見えてないんですが、見た人は「あ〜、ひどいですね」と.....
後から考えれば大したことなかったね、で済むんですがその時はどんな虫に刺されたかもわからなくて
しかし、sanpo69さんコース取りがすばらしいですね。蝶ヶ岳から横尾に下りてから槍いって戻るとは考え及びませんでした。脱帽です
南アルプスにも行きたいです。北アとは違った良さがあるんでしょうね。これからもよろしくお願いします。
sakura0725さん こんばんは
三股から蝶ヶ岳へ向かう登山道で、ピンク色の「オオサクラソウ」が咲いているのを7月中旬〜下旬に良く見かけます。
59枚目の白い花は、「ツルアリドオシ」(蔓蟻通し)に似ていそうです。
↓7月17日に白山の平瀬道で同じような花を見かけました。
alpsdakeさん こんばんは
っていうか、そのものズバリじゃないですか?
ツルアリドオシですか〜、やっとわかってすっきりしました。
本当にたくさんの高山植物をご存じですね。私は最近勉強し始めたので分からないのが多くて図鑑と首っ引きです
またわからないのが出てきたら教えてください。ヨロシクお願いします
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