大雪山・旭岳〜トムラウシ山縦走
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- GPS
- --:--
- 距離
- 47.8km
- 登り
- 2,522m
- 下り
- 3,470m
コースタイム
国設旭岳青少年野営場(テント泊)
7/30
姿見駅(6:10)〜鏡池(6:17)〜裾合平方面少しだけ散策〜鏡池(6:37)〜姿見ノ池(6:47-6:53)〜旭岳(8:20-8:42)
〜間宮岳(9:42)〜北海岳(10:32-10:45)〜白雲分岐(11:45-12:00)〜白雲岳小屋(12:20、テント泊)
(散歩)白雲岳小屋(14:35)〜白雲岳分岐(14:59)〜白雲岳(15:23-15:30)〜白雲岳分岐(15:55)〜白雲岳小屋(16:25)
7/31
白雲岳小屋(5:30)〜高根ヶ原(6:10)〜忠別沼(7:45)〜忠別岳(8:25-8:40)〜忠別岳小屋分岐(9:20-9:25)
〜五色岳(10:00-10:05)〜ヒサゴ沼分岐(11:00)〜稜線分岐(11:25)〜ヒサゴ沼小屋(12:00、テント泊)
8/1
ヒサゴ沼小屋(4:50)〜稜線分岐(5:43)〜天沼(6:09)〜北沼分岐(7:20)〜トムラウシ山(7:45-8:35)〜南沼分岐(8:55)
〜前トム平(9:50-10:00)〜コマドリ沢分岐(10:30-10:35)〜新道の稜線(11:00)〜カムイ天上(11:49-11:54)
〜短縮分岐(12:25-12:30)〜トムラウシ温泉(13:35)
天候 | 7/30 晴れときどき曇・霧 7/31 曇のち雨 8/1 晴れのち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
旭岳温泉〜姿見(旭岳ロープウェイ)1500円 トムラウシ温泉〜新得駅(拓殖バス)2000円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・全般的にゆるやかな道なので、重たい荷物を背負ってもダメージが少ない。 ・時期的なものもあると思うが、ヒグマの気配は感じなかった。 ・水は、基本的にすべて煮沸などの処理が必要。地元の方は意外に場所を選んで飲まれている方が多いように思った。 (白雲岳小屋の管理人さん曰く、70度でタンパク質が壊れ始めるので、ぐつっとさせれば大丈夫) ・ヒサゴ沼西側は雪渓が残る。トラバース注意。 ・ロックガーデン〜トムラウシ山付近の岩場はルートを見失いやすい。ガス時は迷うかも。 ・トムラウシ温泉へのルート、コマドリ沢分岐〜カムイ天上付近は全面的に泥沼化。 ・夜は冷え込むので、夏でもそれなりの装備があった方がよい。悪天候になると・・・。 【旭岳温泉】国設旭岳青少年野営場:幕営500円、日帰り入浴(白樺荘)500円、他にも、日帰り入浴できる施設あり 【白雲岳避難小屋】幕営300円 【トムラウシ温泉】日帰り入浴(東大雪荘)500円 |
写真
感想
今年3回目の北海道。
いろいろありますが、こういうことをさせてもらうことに感謝しなくては・・・。
今回は、当初、旭岳〜トムラウシ縦走を3日でと計画したわけですが、
トムラウシの下山道が泥でひどいというので、
旭岳〜トムラウシ〜十勝岳(富良野岳まで)を4〜5日の装備で入山しました。
幕営予定は、忠別岳小屋、双子池、上ホロ小屋でしたが、天候やコース状況で
やりながら考えようという方針でした。
<一日目>
旭岳温泉のキャンプ場で前泊し、朝方、地元の方にアドバイスを受け、出発。
始発のロープウェイに乗る。ガスっぽい感じだったが、姿見駅に着くと晴れ。
旭岳の真上から、陽が昇る。
裾合平方面に少し遊んだ後、本格的な登りはじめる。
8合目付近で、来る途中で会った新潟のグループと再会。羊蹄山に登ると言ってたけど
好天は大雪方面だけというので、こちらに来たそうだ。
旭岳は、わりと単調な登りなので、そこそこに到着。曇った空も頂上につくと晴れてきた。
新潟のグループとはここで、お別れ、先ずは北海岳、白雲岳に向かう。
水3Lをはじめ、食糧などで、今回は約20kgの装備だったけど、前回のダイグラ尾根が
効いたのか、なんか平気な感じ。
間宮岳までは黒岳への縦走で人も多かったが、御鉢平の南側はほとんど人と会わない。
10:30頃、北海岳着。白雲岳方面には雲がでてきた。
忠別岳小屋まで行く予定だったけど、せっかくの大雪で展望がないのも面白くないので
白雲岳小屋泊に変更。明日は南沼まで行こうということに。
白雲分岐で、小樽からきたというご夫妻とちょっとお話。
白雲岳小屋の水がうまいという話になって、もしかして、生ですかというので盛り上がり。
もしかして、みんな飲んでるの?という疑念をいだく。
白雲岳小屋には昼すぎ到着。ガスっていたので涼しい。
昼メシを食べて、煮沸させたりといろいろ忙しい。夕方ちょっと晴れてきたので
白雲岳でも行くかということで、ちょっと散歩。白雲平の手前で、キタキツネを見かける。
曇ったり、晴れたりだったけど、頂上に近づくにつれ、晴れてきた。
山頂につくと、びっくりするような景色。
白雲岳って、この景色だから白雲岳だっけ? そうだよね、と。
ここの雪渓の景色は絶景です。
残念ながら、今回持ってるレンズでは雪渓全部が入らないけど、自分の目で見れてよかった。
忠別岳小屋まで行ってたら、見逃すところでした。
<二日目>
今日は朝から、曇空。朝準備をしていると、どこに行くのと聞かれるので、
南沼、そして十勝岳方面と答えると、まわりのテントの方が輪になっていろいろ情報を
下さりました。不思議と、まわりは道内の方ばかりで、いろいろ助かりました。
双子池付近の情報がほとんどでしたが、クマがいる場所や、コースの状況など。
二日目は、午後天気が悪化するので、どうするか。
今日:南沼、明日:双子池か美瑛富士、あさって:上ホロか下山
今日:ヒサゴ沼、明日:双子池、あさって:上ホロか下山
出発する頃には、うっすらトムラウシも見えていたけど、だんだん雲の中に。
青空はまったくなく、なんかどんより。
日曜日なのに、高根ヶ原には人もいなくて、ほとんど一人で歩く。
ヒグマが近くにいるわけだけど、多分沼の方だろうし、怖さはない。
8:45、忠別岳に到着。化雲岳にもガス。
東からずっと風が吹いていて、黒っぽい雲もきている。
五色岳ははじめ見えていたが、ガスがかかったり・・・。五色岳の登りの途中、ポツポツと。
ハイマツ帯で雨をしのいでいたけど、濡れそうだったので、ザックカバーとカッパを着用。
10:00、五色岳。すっかり雨に。まわりはガスっぽいけど、視界はあり。
このあたりは、ハイマツやナナカマドが登山道に生い茂っていて、木道に着く頃には
雨露で、カッパも、靴もびっしょり。
天気の好転も見込めないから、今日の南沼はあきらめて、ヒサゴ沼へ。
明日もそういい天気が続かないだろうから、トムラウシ〜十勝岳はあきらめることに。
またチャンスはあるでしょう。
時間があったので、雪渓の状態も見ながら稜線側からヒサゴ沼に下りることに。
ガスでどこから下りるのか迷ったけど、左岸はゴーロになっているので、そこから。
ナキウサギを見かける。
小屋までは、もう一つ雪渓のトラバースがあったが、昼間はゆるんでいてアイゼンなしでも
大丈夫だった。
<三日目>
既に、十勝岳方面をあきらめていたが、朝起きると快晴だった。
迷っていたところ、早出の方が、今日は下り坂ですと教えてくれたので、
やはりトムラウシで下りることにする。
朝早いせいか、小屋近くの雪渓は固く滑りそうだったので、アイゼンを装着。
写真を撮ったりしていると、思った以上に時間がかかってしまった。
稜線にあがると、すぐにトムラウシが見えてきて、急いだ山行にしなくてよかったと思う。
ロックガーデンの付近で、ナキウサギの鳴き声がしたら、近くにいる。
まわりの仲間を探している様子。そっとカメラを出して、撮影。これだけで、今日は十分。
この後、エサを食べているところや、逃げるところなど3回見たけど、写真は撮れなかった。
北沼にくると、トムラウシの向こうから、雲があがっていて、ギリギリアウトな感じ。
山頂では、ほとんど展望はなかったけど、結構楽しめたからよかったかな。
下り始めると、トムラウシ公園のあたりから、日帰り登山の方とすれ違う。
月曜なのに、凄い人・人・人。
新道がドロドロなのは、想像していたが、想像以上にドロドロ。
日帰り登山の人は、あれじゃ楽しくないでしょう、と思いつつ、下りても下りてもドロドロ。
登山口までくると、ドロドロでぐったり。双子池の方がよかったかも。
トムラウシ温泉にゆったりつかって、やっと一息でした。
デジイチ持っての縦走、お疲れ様でした。
たくさんの写真、自宅に帰ってから今晩またゆっくりと見せてもらいますね。
トムラウシ山からトムラウシ温泉までのルート(いわゆる短縮ルート)は、そんなにもドロドロだったのでしょうか?
雪解けがまだ終わってないってことなんですかね〜?
確かに泥沼歩くのじゃ楽しくないですね。
来月にトムラウシ考えてましたが、別ルートの方がいいでしょうかね・・・。
yahさん、こんにちは。
最高の山旅でしたが、あの区間だけは・・・。
そんな感じです
トムラウシ山〜トムラウシ温泉のルートですが、コマドリ沢分岐までは特に問題はないです。
ドロドロなのは、コマドリ沢分岐〜カムイ天上の新道、カムイ天上〜温泉コース分岐の区間も
少しドロドロです。
新道は笹の刈り払い道(2003年開通)で、土質が粘土質なのか、水が逃げていかないようです。
百名山で、人が多いのも影響しているのかも。
初めて行ったコースなので秋はわかりませんけど、余程乾かない限り、厳しいような気がします。
別ルートとなると、稜線の縦走路しかないので、避けて通れないです。
どれくらいひどいかというと、tsuruta5さんのレポート(トムラウシ山(短縮登山口より往復))
の「ぬかるみを行く」という写真が、1時間くらい続くという感じです。
スパッツは必需品ですね。東大雪荘の駐車場の脇には、靴を洗う水道が用意されていました。
yonoさん、こんばんは
いろいろな高山植物と蝶や動物に出会えたようですね。
石狩岳orニペソツ山(ヒサゴ沼)の画像はニペソツ山と思われます。
以前に北沼付近のロックガーデンでエゾナキウサギ、白雲岳避難小屋前のテーブルでエゾリス(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/upimg/7/77099/c51468120a95b1bd101bdf8ce77f2faa.jpg )を見ました。
↓白雲岳方面からの高根ヶ原方面の展望
alpsdakeさん、こんばんは
いろいろな出会いがあって、楽しい山旅でした。
ゆるやかなコースで、昼にはテン場に着いていたので、一日の流れもゆっくりしていて楽な感じでした。
ナキウサギは、見れたらいいなで歩いていたのですが、注意していると出会えるもんだなと思いました。
トムラウシ山で見たのは、草を食べていて、写真を撮ろうかと思ったけど、逃げられると思ったので
じっくり見入ってしまいました。
ヒサゴ沼の画像、どちらの山かわかっていなかったので、助かりました。
エゾリスの写真、接近していて、いい表情していますね。
白雲岳方面からの高根ヶ原方面の展望、空が青くていいですね。2日目が曇ったり、雨が降ったりで
ちょっと残念でした。今度行く機会があれば、この区間は晴れたらと思います。
自分のレコのほうにコメントありがとうございました。
yonoさんのレコもアップされていたので、遊びに来ました。
姿見ノ池、すごいきれいですね。
下山途中に聞こえてきたガイドさんの話では、姿見ノ池に旭岳がきれいにうつるのは、年にそう何度もないそうですよ。
うらやましい。
短縮登山口方面は、泥濘なんですね。
そちらは泥濘も不安ですが、下山後はどうやって帰るのかがよくわからないんですよね。
交通はあるのでしょうか?
なだらかな稜線の歩きやすさは、同感です。
ガスったり、積雪していると、道に迷いそうですが……。
お疲れさまでした!!
先ほどまで、聖岳・光岳に出かけていて、返信が遅くなりました。
姿見ノ池に旭岳がうつるのってなかなかないのですか。ラッキーですね。
逆光であったのですが、写真は思いのほかきれいでした。
カメラを新しくしたせいかも。
トムラウシの泥濘は、短縮コースでなく、カムイ天上〜コマドリ沢分岐間です。
交通手段は拓殖バスが、期間限定で、トムラウシ温泉〜新得駅間を1日2本運転しています。
(8/14までなので今年はもう終わったようです)
トムラウシ温泉16:15→17:45新得駅(拓殖バス)新得駅18:15→19:42南千歳(JR・スーパーおおぞら)で
新千歳空港の最終便に間に合う感じです。
歩きやすさは、そうですが、やはりトムラウシ〜オプタテシケは別世界な気がします。
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