【北鎌尾根・大キレット】槍ヶ岳〜奥穂高岳【いい仲間といい出会い♪】
- GPS
- 107:00
- 距離
- 44.2km
- 登り
- 3,782m
- 下り
- 3,771m
コースタイム
14日 5:40テン場ー6:00北鎌沢出合ー19:05槍ケ岳山頂
15日 7:10槍沢チーム下山ー昼寝ー10:10殺生ヒュッテー10:20東鎌尾根出合(無線交信)-槍ケ岳山荘(ビールタイム)-13:44大喰岳ー14:40中岳ー15:52南岳ー南岳小屋テン場
16日 5:25-6:54長谷川ピークー7:29A沢のコルー10:02北穂高岳ー11:42最低コルー12:51涸沢岳ー穂高岳山荘テン場
17日 7:52奥穂高岳ー8:23穂高岳山荘ー10:00涸沢小屋ー13:46新村橋ー15:07明神ー16:35沢渡第2駐車場
天候 | 13日晴れ 14日 晴れのち曇り 18時頃に夕立 15日 晴れ 9時過ぎからガスのち雨 16日 ガス時々雨 17日 ガスのち雨 下山につれ晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
http://kurumatabi.net/blog01/2009/06/2.html 何故なら足湯があるからさっ☆ 1泊2日1000円(1日500円) 上高地までは行きはジャンボタクシーを使用5人で4000円 (ジャンボタクシーの方が人を集めてくれます) 帰りは普通タクシー1台4000円 (ここは人を集めてくれないし、多分皆チケット持ってて集まらない) 帰りのタクシーでは観光タクシーのように上高地(神降地)の歴史なども教えてくださって旅気分出てよかったです☆ |
写真
感想
新潟山岳会夏合宿本隊です【計画】
12日夜出発ー沢渡駐車場着(泊)
13日 上高地ー槍沢ロッヂー水俣乗越ー天井沢(泊)
14日 北鎌沢出合ー右俣ー北鎌のコルー独標(捲き)-槍ヶ岳ー肩の小屋で槍沢チームと合流(泊)
15日 ー北穂(泊)
16日 ー西穂(泊)
17日 ー下山
18日 予備日
メンバー:AB会長、N口さん、七、ひらっぺ、ホダカさん(15日下山)
去年は北方稜線から剱岳初登頂☆
今年は北鎌尾根から槍ケ岳初登頂してきました♪
12日(金)
急な仕事が退社直前に入り、お墓参りできず。。仏壇に「ごめんね」と謝ってみんなと巻潟東バス停で合流。軽量化を図るためにシュラフをやめてシュラフカバーだけにしたが、結局その分食料やアルコールを詰め込んだ為、逆効果。50リットルで20キロ超。やるね☆
日も変わって沢渡第2駐車場到着。早々にテントを張って、足湯で一杯。会長のウリ激うまっ♪いつまでもこうしていたいけど明日も早いのでテントへGO。
13日(土)
3時30分に起床。真っ暗の中準備。まだ眠いよう!でも今日は長丁場。荷物も重いし、早めに行こう。
ジャンボタクシーで初上高地。おおう、ここが有名な大正池ね〜。ここが土砂に埋まって通行止めになったのね〜。バスターミナルのトイレに入ったけれど、噂のトイレ番の方はいらっしゃいませんでした。残念。
それにしても人いっぱい!お盆だものね〜。会長が登山届けを提出してくれ、いざ出発!
ずーっとダラダラ道を歩きますが、初上高地ですからね、気分上々♪今回参加のホダカさん、ホントは「ほたか」なんだけど、お父さんしか呼ばないとか、横尾山荘に京都のTさんが以前働いてたとか豆知識を頂きながら、ダラダラずっと歩きます。なかなかきついね!
「変化が欲しいよなあ」なんて思ってたら、水俣乗越まではずんずん登る一方でへばるへばる。大休止してから臨んだ天井沢の下降はザレた激下りでまたへばる。おまけに雪渓で苦戦。みんなからかなり遅れてテン場に到着。。申し訳ないですー、とへこみ気味。
せめて食事の水ぐらい汲みに行こうと沢に行けば、早々に右まぶたに痛み!天井沢の虫にやられました。。うへー、明日北鎌から槍登頂するってのに、お岩が登ってきちゃみんな怖がるでしょうよう!今年2回目、夏合宿に関しては去年の剣に引き続き2年連続。なぜまぶたなのだーっ!すっかり意気消沈のひらっぺ。明日に向けて早めにおやすみ〜。
14日(日)
3時起床のはずが、3時30分起床。もう既にお疲れなんだな〜あ。最近、日帰り登山しかしていなかったから、縦走装備が堪えてるよう。準備をしてお水は飲む方だから3.5リットルぐらい詰めて、この山行のメイン!いざ北鎌尾根から槍ヶ岳へ!!
北鎌沢の出合から右へ右へ。標高600mを登ります!これがかなりきつい!!途中から北鎌のコルが青く光って「ここだよ〜」って合図するんだけど、いつまでもたどり着かず。。ひーひー言いながら、休み休み登り、どんどんお天気で陽も差してきて、会長も「冷たいあなたが好きよ」なんつって岩に抱きついたりと徐々に壊れながら、3時間ほどかけてようやくコルです〜。おつかれさま!でもようやくこっからなのだよーう!
最初は草付きの尾根で裏銀座や表銀座の山並みや硫黄尾根なんかを楽しみながら登ります。表と裏、両方一挙に見れるなんて、北鎌やるう!
。。なんて言うのは、もうホント触りだけでした。。独標が見え出す頃には緊張の連続。そしてなかなか着かない独標。一昨年は独標前でビバーク。そこから槍様までは6時間かかったとのこと。。早く独標に着かないと頂上で日が暮れちゃう!
でも今日はなかなか暑くて厳しいのう。スピードも上がりません。。そんな中、雪渓発見!わーい!雪だ!雪だ!お水に詰めたり、顔に当てたり、あれこれ雪と戯れる大人たち@北鎌尾根。多分かなりの時間を雪渓に使ったんだろうなあ!みんなの笑顔、キラキラ眩しかったよ☆
雪遊びを終えると本格的に岩場到来。コンテで進むことになりましたが、なかなか慣れず。。練習が必要ねぇ。予定通り独標は直登せずに捲いたのですが、捲き道もかなりの曲者で、ザレてたり、クライムダウンに苦慮(わたしだけか 苦笑)したり。。
独標を捲いて見えるそれは槍ヶ岳!!大槍、小槍。。あー、よく見えるうう!!ガスってきたけど感激です!こんなに近くで槍様見るのも初めて!!2回目の北鎌、ホダカさんが「6時には着くかな」と一言。ちょっと遅いけど安心かな〜。
ホダカさん、会長がそれぞれトップを歩いて登ります。ルートからちょっと反れたのか落石に1回遭いました。左中指負傷も切り傷のみ。運の良さに感謝!!
今思うとロクに食べてなかったのが良くなかったのかもしれません。なかなか上がらないスピード。次第にどんどんガスに。。登頂予定していた18時ごろ、山頂直下ながら夕立に。ロープを出してチムニーを上がろうとしましたが、滑って危険。回って上がっていきます。
そして槍ヶ岳山頂!!やたー!!着いたよ!!19時
時間も時間なので早々に片付けて、ヘッ電用意。
長かったよ〜、15時間。でもよくやった、自分。みんなに支えられて何とかかんとか登頂できた槍ヶ岳。あー、感動☆みんなどうもありがとう!!あー、ガス晴れないかなあ〜。
なんて思ってたら。。ガスのカーテンがわわーっと開いて美しい夕暮れと北アルプスの山々!!!
もう都合よく「よくがんばって来たね、登頂おめでとう!!」って言ってくれてると思い込んだっていいでしょ!!?「いいとも!!」さんきゅーーううう!!! 笑
よーし!急いで記念写真っ!!あちゃー、カメラが傾いておさまってないよう。。ゴメンナサイ。。
でもでもこっからまた一般道ながら、梯子に鎖の連続。しかもヘッ電&20キロのザック。慎重に進まねばっ。いやあ、あれも怖かったー。
で、肩の小屋は大盛況にてテント張れず殺生ヒュッテまでてくてく。その間、槍沢チームのO田さんが夕食を作ってくれて、着いたら着いたでテントみんなで張ってくれて、至れり尽くせりのおもてなしに涙。ありがとううう。。
今後の予定のために晋平ちゃんに電話。そうか、西穂の予定かー。会長が明日下山になったから、西穂はムリそうだよなあ。それよりもみんな疲れきって下山とか思ってるみたいだぞ?
「一人でも行きたいです」
悪いが苦労して取った休みをやすやすと無駄にはできないわ。話の結果、明日は南岳までで、大キレット行って吊尾根下山と相成りました。
多分22時ぐらいまでテントで今日のこととか振り返りながらお酒タイム。
明日は朝からジンギスカンにしよう、と話して殺生ヒュッテの岩場の痛さに堪えながら横になりました。
15日(月)
朝、本日下山の槍沢隊と会長、ホダカさんが早起きなため、とりあえず起床します。で、ジンギスカンとカレーうどん。朝からがっつりだけど、昨日殆ど食べていないわたし、がっつり大歓迎♪
殺生ヒュッテからの槍様はサイコーだし、今日は楽々南岳までだし、たのしいなーっ。みんなを見送ってからはお天気の中、お昼寝タイム♪気持ちよかったぁ!
衣類を干したり、テン場でゆっくり準備して、10時ごろに東鎌尾根に向けてN口さん、七と3人で登ります。稜線について無線交信。日本海からこちらへ歩いているYASUさんと初の交信成功です!わたしもちょっとお話しました。うーっし、お互い山を楽しもうね☆
大槍の下は落石注意。登っている時に「らーく!」なんて声も上がったし、ホント要注意です。慎重に歩いて肩の小屋到着。なんなら再登頂すりゃいいのに、3人ともビール目当て 笑 ガスの中、のーんびりとデッキで堪能♪これまでの山、これからの山、話します。
12時になったら、七が西鎌尾根の方まで行ってYASUさんと無線交信。その後はもう槍が跳ね飛ばしてたのかなあ、YASUさんとは無線繋がりませんでした。
あっという間に1時を過ぎて、そろそろ行かないと!南岳。
大喰岳に中岳に南岳、南岳はガスガスで次か次かとピーク待ち。人も槍様から遠ざかるほどにフレンドリーな方々が多く、楽しい山歩きができました。
南岳小屋のテン場にテント張って、お夕飯の準備。ビーフジャーキーの入った七特製の激ウマカレーでした♪わたしもがんばって今日まで持っていたきゅうりを入れた海草サラダ。やっぱり野菜はサイコーよねん!晋平ちゃんに電話して、明日奥穂に来ませんか?とお誘い。「あけちゃんに会いたいよ〜」と駄々をこね、明日の結果を待つことにします。明日は大キレットという事で早めに就寝。3人の悠々快適なテントでございました。
16日(火)
ご来光ぐらいの時間帯にはお天気だったので、ワクワクしながらテント撤収。するとガスガス。。あちゃー。。いいもんいいもん、大キレット行くもん♪
この時は大キレットの怖さを知らないわたしでありました。。
もーう、クライムダウンがとにかく怖いいい!!
みんなの足引きずりまくって、N口さんに至っては「ひらっぺの見てるのが一番怖い」と言われ。。でもその通り、怖くないところでも怖がって降りるのにつけて天才レベルでゴザイマシタ。。いやーあ、怖かった!!
そんなわたしを見るに見かねてかA沢のコルから名古屋の天使、Y田さん登場☆
それまでもその都度都度みんな優しく見守ってくださってましたが、途中で先に行かれます、当たり前です。なのに名古屋の天使、奥穂まできちんと見守ってくださいました。アドバイスも適切!テン場もお隣に張ってくださって、わたし達が酔いどれて戻ってきたところにさわやかな出迎え!!すばらしいいい!!
また途中から無線交信で楽しみにしていた晋平ちゃん&あけちゃんも奥穂合流してくださって、Y田さんのお友達で一昨日まで朝日連峰を満喫してたと言うN尻さんも仲間入りしてくださって、ガスガスながらご馳走いっぱいの上、楽しい宴!!
もうY田さんもN尻さんもお酒飲まないってのを知りながら、上高地から担いでいた焼酎・日本酒・スコッチそれぞれ500mlを何とかしたく、なんて理由つけながらホントはただただ楽しいだけで、スコッチぐいぐいいってあっという間に寝たようです。。本当に残念なヤツだよ、わたしはさ〜。。
でも仲間のあったかい気持ちがとーってもうれしかったし、新しい仲間もしかも二人もできたし、いい夜だったなあ!奥穂の神様、ありがとう!!
17日(水)
予定では吊尾根下山。
ジャンを予定していたY田さん、N尻さんも奥穂山頂から小屋まで戻ってこられたようで、わたし達もザイテングラートで下山となりました。
その前に七と奥穂、空身で登頂♪ガスガスでなーんも見えないゼ!
これまでも稜線沿いにはいろんなお花があったんですが、このルートも結構なお花の種類。写真を撮りながら下りてきます。七もチングルマの実にトキメイテル!
涸沢小屋で名物のジョッキパフェをご馳走になり、名物のテント場見たり、涸沢カールにわいわいしたり(わたしだけ)完全おのぼりさん状態でパノラマコース下山。パノラマコースはなかなか渋いコースで、登ってから下ると言うところも「まだ終わらないぜ」と言った器のでかさを感じさせるコースです。眺望のある秋あたりに機会があれば行ってもいいかも。大文字草が花盛りでした。
で、また徳沢からはダラダラ道。行きと違ってのんびり歩いて、しんどかったけどね、楽しかったよ☆
120点の夏合宿でした♪
お会いした皆さん、どうもありがとう!!!
ただ今、北鎌リベンジ、ジャンダルムリベンジ!考えてます
まずはクライムダウン上手くならないとなあ!
あとは軽量化!!がんばりまーす!!!
14日は殺生にテント張ったんですね。
ということは近くにおられたということなんでしょうけど、徹夜明けのあたいは雨が降る前にはもうテントの中でウトウトしておりました・・・
けど北鎌終えてキレット・・・ なかなかタフですねぇ。
今後も山行記録を拝見させて下さい。
殺生のテン場は岩がゴツゴツで、整地もロクにしていないから余計ですよね、背中に大岩がずーっと当たっててなかなかの寝心地でした。。あー、気持ちよかったなあ!翌日のお昼寝☆
遅く付いてゴソゴソしていたので、周りのみなさんに申し訳なかったです〜
北鎌いつかリベンジ!
いつか西穂まで!!
の目標を胸に、今日は久しぶりの岩触ってきまーす
BIMOTAさま、今後ともよろしくご指導くださいませ〜☆
昨年のことなのでヤマレコの記事にはなっていないようですが、感想/記録に「北方稜線に行った」とありますよね。
来年ぐらいちょうど行きたいなと思っているのですが、北鎌と比べると難易度などを含めて比較するとどんな感じでしょう?
ヤマレコにもあまり記録がないので、情報までに教えていただけると幸いです。
ほっほーう!やはり来年のでっかい計画は今のうちから進めとくんですね☆
うん、うん、その方がぜったい楽しい!!
べんきょうになりましたーっ
さて、北方稜線
残念ながら記録はこれぐらいしか残っていません。。
http://blogs.yahoo.co.jp/yasu_sanngaku/62497896.html
メインはチンネ左稜線の予定でしたが、わたしは当然に戦力外通告 その他のメンバーも悪天候のため中止となり、ガスガスの中、小窓の王から登頂しました
北鎌では何度もロープを出しましたが、北方稜線では2回のみ
トラバースの時とクライムダウンの時でした
軽くならないアイゼンとハーネスなど登攀用具一式担いで、鴨汁の具材なども入っていましたので、多分今回の重量20キロは背負ってたと思いますが、北鎌の方がわたしはしんどかったです(行程も大きな要因とは思いますが)
だからこそ北鎌リベンジ意欲が沸々と。。
渡渉に雪渓歩きに岩場の劔でした。お望みのルートでなかったらゴメンナサイ。。
ルートがまだよくわかっていませんが、北方稜線で渡渉する箇所なんてあるんですね・・・
私はクライミング技術も使い方もしらないトーシロなので、慎重に計画したいと思います。
情報、ありがとうございました。
馬場島ー白萩川ー池ノ谷(泊)ー右俣(だったと思う!)−小窓ノ王(泊)ー三ノ窓ー剱岳ー早月尾根(泊)ー馬場島
これがわたしたちの行ったルートですので、北方稜線と言われるところを全て通ったワケではないようです
あまりのガスガスの劔登頂だったので、翌週に早月尾根日帰りで行ってきました
その時に北方稜線から男女のパーティーが登って来たのですが
「思ったほどでもなかったわ、フッ 」
声もかけそびれてしまいましたとさ。。
写真の撮影時刻からすると、水俣乗越でひらっぺさんと遭遇してたかもしれません。
自分はあの場所で大休憩した後、14:00に水俣乗越の看板の写真撮って出発しました。
おおう!そうなんですか!!
そう言われると、わたくし水俣乗越で単独の青年を見かけた覚えがあるのです
大休止をしているけれど、ヘルメットを持たずにいられたので、この先の予定をお聞きしたく声をかけようかと思いましたが、なんかちょっとなあ〜となんとなく止めときました
ああ、あの時に声をかけていたら!
わたしたちは写真のような感じだったのですが、見覚えございませんでしょうか?
北方稜線、早速行ってきました。
総じて踏み跡明瞭で危険箇所もなく、楽しく歩けました。
ただ同時期に歩いたご夫婦が滑落・遭難したので、単に運が良かっただけかも・・・?
情報提供、ありがとうございました。
あっという間に行ってしまいましたね〜!
BIMOTAさんのヤマレコ読んで、そのルートで北方稜線ぜひ行ってみたい!!と思いました☆
同じ日程やルートで滑落・遭難された方がいられたとは怖いですねぇ。。ご無事だったでしょうか?
わたしたちが池ノ谷から北方稜線に向かった去年のお盆も同日程、ルートで天候悪化で停滞・遭難救助されたパーティがおりました。紙一重だったのかもなあ、と我がことのように感じました
さて、わたしも来年また北鎌リベンジしようと思っています!いろいろお聞きすると思いますが、どうぞよろしくお願いします
ところでBIMOTAさん、次は湯俣から北鎌いかがです??
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