白馬大池〜雪倉岳〜朝日岳 蓮華温泉から周回で今季初のテン泊縦走
- GPS
- 20:21
- 距離
- 33.5km
- 登り
- 2,951m
- 下り
- 2,971m
コースタイム
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 10:14
天候 | ずーっと快晴☀️、でも暑かった(-_-;) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
長野12:09→12:48糸魚川13:05→14:40蓮華温泉 通常であればその時間からはもう登らないが、日が長いので登山強行! 【復路】蓮華温泉12:35→13:35平岩13:49→14:15南小谷14:20→14:44栂池高原15:28→17:05長野18:00→21:47新宿 渋滞1時間遅れで、家に着いたのは23時過ぎ。 バス予約をしてなかったら、糸魚川や南小谷から新幹線等で帰りたかった。 何とか予定通りのコースを歩くことができたけど、渋滞遅れで疲れ果てました。 ある程度の予想はしてたけど、3連休に夜行以外の高速バスに乗るものではない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【蓮華温泉〜白馬大池】樹林帯をひたすら登る。中間地点の天狗ノ庭で視界が一気に開け、小蓮華〜雪倉〜朝日の眺めがすばらしい。白馬大池までは再び樹林内の登り。特別に急登というわけではないが、ずっと登りなので、大池に着くころには暑さにやられて上着やズボンは汗でびっしょり。 【白馬大池〜三国境】眺望素晴らしい稜線コースは皆さんご承知の通り。 【三国境〜雪倉岳】蓮華温泉に下る鉱山道分岐までザレ場の急降下の後、鉢ヶ岳の東側をトラバース。トラバース区間に一部で雪が残るがツボ足で大丈夫。避難小屋から雪倉岳へは標高差約200mのつらい登り返し。花が随所に咲いているのでつらい縦走を癒してくれる。 【雪倉岳〜水平道分岐】しばらく尾根沿いにザレ場を下ってから、東側へ急降下し稜線の岩場を巻いていく。赤男山とのコルを通り越してから水平道分岐まで今度は稜線の西側をトラバース。小桜ヶ原付近には湿地が点在し、ミズバショウなどの湿生植物がみられる。コースに残雪はなかった。 【水平道分岐〜朝日岳〜朝日小屋】白馬水平道が通行止め(事前に知っている人が多かったようだが、私は情報不足でした)。しかたなく、朝日岳への直登ルートに向かう。あと少しで小屋だと思い込んできたので、標高差約400mのこの急登が精神的にも体にもとにかく堪えた。期せずして朝日岳山頂に前日登った後は、朝日小屋まで小一時間の下り。このコースは木道が良く整備されていて歩きやすかった。残雪が若干あったがツボ足で大丈夫だった。 【朝日岳〜花園三角点】朝日岳山頂を下山し始めてすぐに雪渓があるが、ここはツボ足で大丈夫。その後は千代ノ吹上まで気持ちの良い稜線で高山植物もたくさん咲いている。ただ、この日は稜線を吹き抜ける風が強く、吹き飛ばされそうだった(吹上の地名は風が強いため?)。栂海新道から東側に分かれてすぐに長い雪渓のトラバース。さすがにここでは軽アイゼンを装着。この後も五輪ノ森に至るまでの南向き斜面トラバース区間では頻繁に雪渓が出現し、軽アイゼンを何度かつける必要があった。五輪尾根にとりつくと雪渓はなくなり、下方に広がる花園三角点までの草原〜湿地帯と、その中を延々と続く木道が一望できる。雪倉岳方面の眺めも良い。 【花園三角点〜瀬戸川出合】花園三角点付近の楽園のような花畠を過ぎてからはカモシカ坂と呼ばれる標高差200m以上の急降下区間。後半は木根や巨岩に苦労するトラバース気味に下る区間で体力を結構消耗させられる。枯れ沢を越えると傾斜が緩み、やがて大きく高い橋がかかる広々とした白高地沢出合に到着。橋の手前の上流側に広い休憩スペースがあり、ほとんどの人たちがここで一息ついているようだ。橋を越えてからは緩やかだがかなりアップダウンしながら徐々に下り、険しいV字谷で水量の多い瀬戸川出合に到達。ここにも鋼製の橋がかかっているが、前後に休憩スペースはない。 【瀬戸川出合〜蓮華温泉】橋を渡ってから兵馬ノ平までが最後の試練の標高差約150mの急登。ここに来るまでかなり疲れているはずなので、この急登はとにかく堪える。兵馬ノ平の湿原や花畠にほっと一息して、再び標高差100mほど登ると鉱山道との分岐に着く。ここからはほぼ平坦路。キャンプ場からは車道となり、ようやく蓮華温泉ロッジにたどりつく。 |
その他周辺情報 | 蓮華温泉ロッジ http://rengeonsen.main.jp/ 野天風呂が点在するが結構距離があり散策の時間的余裕もないので内風呂を利用。 入浴料は\800。良い風呂です。 登山基地なので宿泊者も結構多いらしい。 バス停までは徒歩5分ほど。 |
写真
感想
sbtさんとの南ア縦走コラボ登山に備えて、訓練を兼ねた今年初のテン泊縦走に行ってきた。(コラボ登山の方は私の仕事の都合で延期になってしまったが・・・)
思い立つのが少し遅かったので白馬方面行きの夜行バスや早朝発バスは既に予約でいっぱい。しかたなく土曜朝発の長野経由アクセスで計画したものの、三連休の混雑が不安であった。懸念通りに高速道路の混雑で栂池高原行きバスに乗り遅れ、いきなりの登山口変更。しかも開始時刻が15時となり、何とか明るいうちにテン場に着こうと焦る気持ちもあって初日からすっかり疲れてしまった。
天狗ノ庭ですれ違った方に白馬大池山荘の混雑を聞いてみると、既にテントを張る場所がないほどの大混雑とのこと。やっとの思いで17:30頃に山荘に到着すると、先ほどの話の通りで、池のほとりを含めて新しいテントが入りこむ余地が全くなさそうだ。テント受付時にダメ元で聞いてみると、小屋裏の雪渓上に張っても良いとのこと。早速、まだ空いている雪渓上に場所を確保し、何とか寝床を確保できた。
しかし、雪渓上は冷蔵庫内にいるようでとにかく寒い。しかも、テントの床が結露でびっしょり濡れる。持ってきた防寒具をすべて着てシュラフカバーも使い、結露を避けてマットからはみ出ないように寝たが、なかなか寝付けず、深夜に少しまどろんだくらいだった。寝れないし天気が良いので、午前2時には起きて星空写真を撮った。今日は大きく見えていた火星を使ってマニュアルでのピント合わせができたので、珍しく焦点の合った写真が撮れたのが唯一の救われる点だった。
2日目は定番の縦走ルートなので、早朝から登山者が多かった。三国境までは5年前のほぼ同じ時期に逆方向から一度訪れた区間だ。前回同様に快晴の天気ですばらしい雲海と後立山連峰などの眺望を再び満喫できた。三国境で雪倉岳方面へ分岐してからは登山客が減ったものの、かなりの人たちが朝日岳を目指して縦走してきた。花が咲き乱れ、残雪が美しいこの時期が、訪れる人が一番多いのかもしれない。楽しい縦走ではあったが、テントの重い装備が肩に食い込んだ状態での雪倉岳への登りや朝日岳への直登などがつらくもあった。特に、水平道が通行止めと知らないで最後に朝日岳直登に向かわざるを得なかったことが、精神的にも足・肩にも堪えた2日目の縦走だった。
朝日小屋はこれでもかなりの混雑状態だったと思われるが、昨日の大池山荘に比べると天国のようで、隣とのスペースがある程度確保できたことや地面が暖かいことが何よりの幸せに感じた。夕日を眺めた後シュラフにもぐるとすぐに落ちて寝てしまったようだ。この日は熟睡できた。
3日目は蓮華温泉発のバスに取り残されないように、2時半起床で4時過ぎにはテントをたたんで出発。ちなみに、朝日小屋のテン泊者用男子トイレは和式の大が1つしかないので、ゆっくり起きるとかなりの混雑が予想されたが、早めに済ませたおかげで待たずに済んだ。
昨日に続いて朝日岳山頂に立ち、風が強いが気持ち良い眺めの栂海新道を少し下ってからは雪渓の連続で久しぶりに軽アイゼンをつけた。雪渓の後は草原や湿地の中を木道が続く五輪高原。ここまで下山路の前半はすばらしいコースだった。
後半のカモシカ坂の急降下、瀬戸川出合〜兵馬ノ平までの急こう配の上り返しはつらくて涙が出そうだった(出たのは汗ばかりだが)。
総括すると、テン泊装備が重いため、つらくて長い縦走路ではあったが、天気や花に恵まれた思い出に残る山行であったことは確かだ。
最後に、帰りのバスにあぶれそうだったことについて。
蓮華温泉についた時点でバス出発まで1時間弱あったので、途中でご一緒した若いご夫婦を誘ってバス停に置きザックをしてから、のんびりと温泉に入った。置きザックは我々の分を含めても10ヶ程度だったので、余裕でバスに乗れると安心しきっていた。が、出発時間の直前にバス停に戻ると、バス内は既に満席、ザックは我々の分だけ置き去り状態。最初は車掌さんにもう乗れないと断られそうになったが、何とかお願いし、補助席に座られていた方々に立って頂き、ぎりぎり詰め込んで頂いた。皆さまありがとうございました。また、若いご夫婦には私が誘ったせいで変に安心させてしまった結果、帰りのバスで立たせることになり、誠に申し訳ありませんでした。
コメント
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jasper00さん、こんにちは。
先週は交通遅延によるルート変更や白馬水平道が閉鎖されている等、大変でしたね。
3連休だとやはりテント場は混みますか。早い時間に着ければ良かったのですが。。。
でも、きれいな花や景色も見ることが出来てうらやましいです。
この近辺だと栂池〜白馬岳〜(白馬鑓)〜猿倉のルートしか考えていませんでしたが、今回のようなルートもあるのですね。
先週は3世代旅行で日光に行っておりました。日光キスゲ平(標高1400m)にも行きましたが、シーズンが過ぎており、キスゲは少ししか咲いていませんでした。
今週末は友人と日帰りで甲斐駒ヶ岳に行く予定です。
また、南ア登山の前週が富士山となりましたので、6月、7月になまった身体を徐々に慣らしてゆきます。
sbtさん、コメントありがとうございます。
久しぶりのテント泊縦走と猛暑、予定変更等で疲れました。
海の日3連休の北アルプスは人気があるのはわかっていたので、今まで何となく避けていたのですが、まさかこんなに混雑しているとは思いませんでした。今年は好天と重なったためか、皆さんのレコを拝見すると白馬に限らずどこも混みあっていたようです。
sbtさんは甲斐駒、富士山と予定が続くようですが、高山とはいってもアプローチがとにかく暑いので、熱中症にお気を付け下さい。
私は8月第1週に会社の同僚と針ノ木岳へ行く予定です。
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