小渋川ルートで行く赤石岳、荒川三山
- GPS
- 16:13
- 距離
- 42.0km
- 登り
- 5,668m
- 下り
- 5,845m
コースタイム
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 9:26
天候 | 晴れのちガス、夜は雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小渋川の渡渉は慣れないと危険、単独では避けたほうがいいでしょう |
写真
感想
今や殆どが静岡側の椹島ルートでの登山が一般的なルートとなっているが、かの深田久弥やウエストンも今回の小渋川ルートで赤石岳、荒川岳に登ったそうだ。
それは全く後付けだが、最も最短のルートであることをヤマレコで見つけ、渇水期の今しかないと言うことで6月から計画し今回臨みました。
それでも早朝の暗いなかでの渡渉は心配だったので、暗くなるまでに兎に角広河原まで行こうと昼頃家を出発、前回の塩見岳登山口、鳥倉登山口方面を曲がらずそのまま行けばと安易に思っていたが、案の定迷いながらも湯折ゲートに到着、途中林道で下山して来たと思われる車1台のみすれ違っただけでこの道で良いのかと思いながら相当深部まで行くと湯折ゲートに到着、予定より1時間遅れの16時。
そそくさと用意を済ませいざ出発、林道を30分程歩くと七釜橋が見えてきた、立派な橋だが一体何のための橋?
橋を渡り切ったら河川敷に入ります、川の流れは比較的穏やかに見えな先ずは一安心
今回のために買った鮎足袋に履き替えます、ゴロゴロ石の上はとても歩きにくく、ガードされていない側面に石が当たりとても痛い思いをしながらも進みます、最初の渡渉は比較的楽勝、だが上流に進むにつれ水深も流れも厳しいものとなってきた、ストックを頼りに深さを測りながら、そのストックも川の流れですぐに下流に持っていかれる程の抵抗力、何度もストックを刺し直しバランスをキープしながら慎重に渡渉を重ねること約2時間、やっと広河原の標識を発見、暗くなる前に小屋に到着して良かった。
皆さんここで渡歩の道具をデポして行く休憩所になっているらしい、最近は管理があまりなされていないのかやや汚い感じだが本日の塒を確保。
登山口からここまで誰にも遭遇しない、一人ならとても不安でだめだろうな、連れがいて良かった。
結局我々2人だけの貸し切り状態で朝を迎えた、何とか5時出発で次の目標大聖寺平を目指します、いきなり急登で尾根歩きが続きます、途中後何キロの標識が0.5キロ毎にあり励みになりますが中々次の標識が現れず辛い登りが続きます。次第に山が開けてハイマツ帯に入れば稜線まであと少し登山道はあまり手入れが行き届いていないのか処所見失う場所もあるが基本尾根伝いに登っていけば登山道に戻ります。
稜線に出るとやっと登山者に会うことが出来ホットした気分になります。
大聖寺平にリュックをデポし、次の目標赤石岳に向かいます、途中赤石岳は明日に残して荒川三山に向かえば良かったのかなと思いながらも1時間ちょいで赤石岳に到着
レコの情報で赤石避難小屋の缶ジュースは300円とあったのでそれを目当てに頑張ったが、結局相場通りの400円に値上がりしていました、ショックでしたが500mlのCCレモンを買って一気飲み、生き返りました。
深田久弥は赤石の頂上に1時間いてもまだ飽きなかったと言わせる景色は見事なものでしたが、まだ次の行程が残っているのでそそくさと出発、次の目的地は荒川小屋
途中何人もの登山者とすれ違い、人気の縦走路なんだとこの景色を見れば納得です。
荒川小屋に荷物をデポし、次の目的地荒川三山に向かいます、東岳まではとても遠いのですが先月登った北ノ俣岳から黒部五郎岳に向かうイメージでしょうか、激登りを経て中岳登頂、そのまま東岳に向かいます、さっきまで快晴だったのに次第にガスがかかって来ました、東岳に登頂した時点では周りの山にガスがかかり絶景を拝むことが出来ずとても残念、さあ山小屋に戻りますか、折角なので荒川前岳の寄ってと、先ほどから何度も話した3人組と遭遇、本日は中岳避難小屋に泊まり明日東岳に登り椹島に向かうとのこと、ここで三伏方面から来た学生らしき若者と遭遇、後にテン場に現れたがあれから東岳に行って来たのか、強者もいるものだと感心。
山小屋では名物の荒川カレーを注文、噂に違わずおいしいカレーでした。
静岡側から積乱雲が発達してきたのでテント泊にしようか、小屋泊にしようか5時過ぎまで迷ったがもう大丈夫だろうとテントを張ったのだが、夜になり案の状大雨に、初めてのテント泊の雨体験、それと明日の渡歩の心配で速く止んで欲しいとただただ祈るばかりでしたが、疲れもあって眠りに就くのでした、幸い地面を流れるような雨にはならなかったが大鹿側ではどうっだったんだろうと、そればかりが心配でした。
たしか避難小屋の自由帳に土曜日の大雨で結局渡歩できずに広河原小屋で足止めを食ったと、きっと来る時に車ですれ違った登山者の書いたものだろう。
そればかりは困る、だが無理をして川に流されれば命は無い、祈る思いで広河原を目指しました。
幸い大した増水は認められず渡渉可能と判断しました、しかし見た目は大したことが無い様に見えても実際は前日よりも水量が多く、渡渉にはかなりの注意が必要となりました、深いところでは腰まで水に浸かる場面も、それでも何とか無事に帰還することが出来ましたが、途中で先行者を発見し追いつくかと思ったら先行者の姿が消えていました、幻でも見たのでしょうか?でも足跡があったので人だったのは確かです、姿が見えなくなってからは何処にも足跡が見つからないのできっとどこかで追い抜いたことになるのでしょうが、何度振り返っても姿を確認することは出来ませんでした。もしかして川に流されたのではないかと随分探したのですが結局姿を確認できず後味の悪いまま駐車場まで戻ると、出発時になかった白い京都ナンバーのジムニーが増えていました、きっとこの車の持ち主に違いないと思い、帰ったら連絡してくださいと書置きを残して帰るのでした、ずっともやもやした気持ちで帰宅してもなお、連絡が無いので、地元警察に遭難の相談をし、湯折にジムニーが置き去りにされていないか確認してもらいましたが、数時間後車は移動していましたと連絡がありやっと不安から解消されました。
もしもこのレコを見ていたらコメントください。
コメント
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ktoshimacさん 初めまして。
前日に小渋から悪沢へ登ったrupmo(ルピモ)と申します。
小渋はどうでした。同じ苦労をなされたと思うとだけで、何だか嬉しくて。。
ついコメしてしまいました。
私は昨年は赤石、今年は悪沢へ小渋から登りました。
山が目的のはずですが、小渋川の渡渉がど〜もインパクト強すぎで
思い出に残るのは、いつも山頂より小渋川。。困ったルートですわ!
今年は猛暑でも水は多く渡渉は大変でしたが
そのぶん山はお天気も良く赤石〜荒川と、なんなく縦走もでき何よりです。
帰路も水が増えてなくて良かったですね。
土曜は大雨で足止めですか!
私も少し下山が遅れたら帰れなかったんだ〜。
ホントお互い無事の帰れて良かったです。
ど〜も山より渡渉のことばかりで、すみません。
改めまして、お疲れ様でした。
rupmoさま
コメントありがとうございます。
白のジムニーの方からのコメントかと思いましたが違ったようですね。
私も誰かが登ったコースなら大抵の、いや殆どのコースは行けると思ってきましたがやはり行く前は本当に行って帰ってこれるのかと不安でいっぱいです。
特に今回の山行きは登っている最中は登山に専念出来ましたが山小屋に着いてからは帰りのことが心配で仕方なく、ただただ増水しないことを祈るばかりでした、遭難騒ぎもありましたが本当に楽しい山行きでした。
私も前日ひとりの一泊2日で登りましたが、山小屋で本当に無事帰れるか心配でした、コースと時期がほとんど同じなので楽しく読ませてもらいました。
コメントありがとうございます。
とても楽しい良い思い出になりました、時が経つにつれ再び行ってみたいと思うようになってきました。
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