記録ID: 1556788
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無雪期ピークハント/縦走
甲信越
裏銀座から伊藤新道へ 北ア・ドリームラインの残り香 鷲羽岳 野口五郎岳
2018年08月12日(日) ~
2018年08月14日(火)
体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 32:36
- 距離
- 40.8km
- 登り
- 3,996m
- 下り
- 3,978m
コースタイム
1日目
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 9:18
2日目
- 山行
- 10:27
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 10:31
3日目
- 山行
- 11:43
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 12:43
歩行37km
天候 | 12日:曇り一時晴れ・夜雨 13日:曇りのち雨 14日:晴れのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
○七倉タクシー事情 http://www.kanko-omachi.gr.jp/mountain/qa.php ↑期間毎のタクシー運行時間です。 七倉から高瀬ダムまでは許可証を持ったタクシーしか入れません。 許可証は5枚ほどあるようです。 乗車所要時間は信濃大町⇔七倉30分、七倉⇔高瀬ダム15分です。 ☆七倉乗車時 七倉発のタクシーは予約出来ません。先着順となります。 午前3時頃から登山口直通バスが到着し、タクシー待ちの列が出来ます。 タクシー乗車は七倉山荘宿泊者が最優先となります。 信濃大町からタクシーに乗車しても七倉からは相乗りになる可能性があります。 ☆高瀬ダム時 ゲート閉鎖1時間前までは高瀬ダムにタクシーが待機しています。 タクシー不在時は堰堤の唐沢岳側にある公衆電話(10円専用)から迎車を依頼。 (七倉より上は携帯電話が通じません) 迎車を依頼したら、必ず呼んだタクシーに乗ってください。 別のタクシーに乗ってしまうと迷惑を掛けます。 迎車可能時刻は空車の居る場所で決まります。 七倉に待機している場合でもゲート閉鎖30分前が最終時刻です。 信濃大町からですと1時間前が最終迎車となります。 下山時は余裕を持って計画してください。 片道1台2,200円(七倉⇔高瀬ダム)で迎車料金は掛かりません。 ☆待合所 タクシー待合所には屋根がありません。 雨天乗車時、座面に敷く大きなビニールシート(ゴミ袋など)があると便利です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは七倉ゲート管理小屋の後ろ側の建物の横にあります。 七倉に水洗トイレがあります。夜間は自動点灯。水は飲用出来ません。 高瀬ダムには自販機等が一切ありません。 ブナ立尾根、裏銀座コースの状況は割愛します。 ○伊藤新道の状況について 現状で伊藤新道踏破の重要な鍵となるのは衝立岩先端部(第一吊橋跡付近)にある積重なった大岩を超えることです。 三俣山荘のHPにある「伊藤新道の歴史と現在」などでは紹介がありません。 http://kumonodaira.net/route/mitsumata_E1.html 湯俣川を下る方向に取った場合、大岩を高巻いて懸垂下降するか、下を巻いて泳ぐかになります。 ※HPには笹薮の斜面を歩く写真が載っていますが、私にはその場所が分かりませんでした。 今年の湯俣は台風による甚大な被害がありました。 東電の堰堤管理小屋の基礎は洗われ、晴嵐荘の吊橋はおろか水俣川出合いまでの登山道も崩壊しています。 それだけの水量を以ってしても、あの大岩は崩れませんでした。 当面はルートの障害となり続けると思います。 ◇8月14日当日、赤沢出合いでの湯俣川本流の水量はちょうど膝くらい(身長172cm)。 全体として赤テープの類は一切ありません。 踏跡以外の人工物として、 ・「展望台」と「迂回路」の標柱 ・数箇所のトラロープ、うち一箇所は衝立岩先端部の大岩を超える部分 ・数箇所の短い梯子(これがけっこう助かります) ・赤沢から登山道部分への取付き点にある青いビニールホース ・第五吊橋跡のワイヤーロープ ※第四吊橋のワイヤーロープと「雨天時勇気を持って引き返せ」の文字は確認出来ませんでした。 ◇伊藤新道は三俣山荘から赤沢出合いまでの登山道部分と、赤沢出合い以下の湯俣川部分があります。 ◇登山道部分はさらに 〇伊鷸柿颪ら庭園よりやや上の鷲羽岳トラバース部分 庭園やや上から展望台先までの尾根部分 E庫沼罎ら赤沢水際までの赤沢右岸トラバース部分に分けて書きます。 ※茶屋の部分もあるのですが、取付き点が分からず行きませんでした。 対岸から見て笹薮の中の踏跡は確認出来ます。 ,倭陲隆∧Гい行われていれば踏跡明瞭です。刈払いされていないとバリエーション感が大幅に増します。 HPにはロープ下降5mとありますが(このコースを行こうとする人なら)問題ありません。 上側斜面の木の枝が張出しているため大型ザックでは上部がつかえてゲンナリします。 保険で幕を持つにしても最小限のパッキングをお勧めします。 部分は通常の登山道に近い歩きやすさです。下草無し。一本道。 J壊地を巻く部分(迂回路有り・標柱有り)の道が下り方向だと分かりにくいです。 トラロープを参考に目星を付けてください。下降後に崩壊地を横切ります。 笹が滑りやすく歩きにくいです。 途中、裸地の尾根に出ます。そのまま湯俣川の本流側へ下れそうな気もしましたが、行ける保証が無いので踏跡を忠実に下降しました。 ´6Δ法見えている地面に足を置いてください。特に、斜面谷側の草の上に足を置かないように。下が地面だとは限りません。道幅は狭いです。 ◇湯俣川部分は、川のカーブ内側部分を繋ぐように渡渉して歩きます。当然ながらカーブ外側は水流によりえぐれています。 バリエーションは一般道と違い正解がありません。 湯俣川部分は川通しなので大枠ではミスコースはありません。 しかしマクロ的には登れない・下れない・渡れない恐れがあります。現場判断ですがリスクをとにかく取らないことが大事だと思います。 ◇衝立岩先端部の大岩を超える部分は、下を泳いで通過しました。 大岩上部から下るのに緩い傾斜地が見つからず、トラロープのある場所は高さ4〜5mの垂直のガレで下る決心が付きませんでした。落ちるくらいならずぶ濡れの方が遥かにマシです。 トラロープを木の幹へ縛っているシュリンゲは古く、現物を見ると全重量を掛ける気になれません。 ロープに掴まったとしても足場が悪いので、ほぼ腕力だけで体重を支える必要があります。 ◇ストックがこれほど役に立ったコースはありません。渡渉では三点支持が出来ますし藪ではプローブになります。 ◇硫黄沢以下の湯俣川には藻が付かないので地下足袋でも十分なグリップが得られました。 ◇湯俣付近では熱湯の温泉が湧いています。底の黒い流れに決して足を入れてはいけません。 ◇晴嵐荘が衛星電話を導入したので、現地の水量を聞くことが出来ます。 |
その他周辺情報 | 七倉山荘では宿泊せずとも食事や入浴が可能です。 目安として午後6時頃まで。 季節によって変動するかもしれません。 下山が遅くなったので「ゆーぷる木崎湖」を利用しました。最終入場20:30 |
写真
感想
四年越しの願望叶って伊藤新道へ行くことが出来ました。
2013年にメタさんナブキャットさんのレコを拝見して感激!
翌年は他の山へ行きながら下調べしました。
得体の知れない伊藤新道へ行くには予備日を含めて4日欲しいです。
そうなると盆の休暇しか機会がありません。
秋の連休に有給を加える方法もありますが、足の遅い私ではタクシー時間の制限が心配でした。
2015年は自治会長になってしまい、泊まりの山行は控えました。
2016年はまさかの引越しで中止。残雪の少ないチャンス年だったのに…
2017年は天候不順で水位が下がらず断念。
今年は暑くなるのが早く、渇水気味で直前の台風も逸れたのでチャンスでした。
実際に行ってみて感じたのは、自分には背伸び気味のコースだったこと。
装備の確実さとスピードのバランスが難しいこと。
金で買える楽は積極的に入れた方が満足度も上がることでした。
次は加齢に合わせてもう少しレベルを落とした課題を探したいです。
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