大雪山縦走(旭岳〜白雲岳〜トムラウシ)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 42.7km
- 登り
- 2,259m
- 下り
- 3,206m
天候 | 1日:晴れ 2日:晴れ→曇り→霧雨→雨 3日:雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
※自家用車 周回サービス利用(旭岳→トムラウシ短縮登山道入口 25000円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・旭岳:火山灰の砂礫 ザレていて滑りやすい。 ・白雲岳→天沼:緩やかなアップダウンがある程度でほぼ平坦な道が続く。平地部分が広いので歩行上の危険はないが、端が切れ落ちているので道を外れないよう注意。特に悪天候時は道迷い注意。また、ハイマツで道が隠れている箇所もある。 ・天沼→トムラウシ→南沼:巨石群。転倒転落注意。 道しるべがあるが見にくいため悪天候時は道迷い注意。また、強風時は防寒をしっかりすること。 ・南沼→トムラウシ短縮登山道入口:雨天時のぬかるみが深い。泥に足を取られないよう注意すること。 【水場】 ・白雲岳避難小屋:沢でじゃぶじゃぶ水が流れている。ここで補給。浄水器通して使用 ・北沼:未確認 ・南沼:ガスの中探したが、水場は確認できず。 |
その他周辺情報 | 東大雪荘(国民宿舎) 日帰り温泉 500円(12:00〜) 8,790円/一泊2食付き |
写真
装備
個人装備 |
浄水器
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
調味料
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
|
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共同装備 |
コンロ
コッヘル
ポール
テント
|
感想
capeが北海道民になったのでこれは好機だ押しかけよう、と計画。
興味ありそうなmacorinとyacchiを誘い、夏山で体力づくりして着々と準備してました。
テキトーに「夕方頃に札幌集合ね〜」というカンジで各自で飛行機を手配。バラバラに向かう。
出発地は同じなのに誰も「一緒に行こう」とか言わない。べ、別に仲悪いわけじゃないよ!
でも結局新千歳で合流してから一緒に電車で札幌に向かった。
初日は豚丼と札幌クラシックを味わって早めに就寝。翌日早朝起きて旭川へ向かう。
◆1日目 旭岳〜白雲岳避難小屋
旭岳までは観光地。
裏旭方面への下りが、かなりのザレザレで滑る滑る、、すごくイヤだった。。
そこからはアップダウンもなく風光明媚な山歩き。
北海岳を過ぎると、ほぼ人がいなくなる。黒岳方面に向かう人が多いみたいだった。
白雲岳手前でナキウサギを見る。初めて見た。かわいい。
見た目はネズミかハムスターみたい。
まったりと白雲岳避難小屋へ到着。テントは6〜8張ほど。
水場はすぐ近くにあり、浄水器を通して飲料水とした。(煮沸はせず)
浄水器はこれ持ってった
http://amzn.asia/d/9M5aMvG
プラティパスに装着するには微妙に口が合わない。ズレると水が漏れる。
しっかりはまる箇所もあるので、何度かやり直して何とかはめた。
こっちも持ってたけど水の出が悪いので手がつかれてしまい使わなかった。。
http://amzn.asia/d/ezmwQX3
夕飯はcape作の生姜焼き。
生米炊いてくれるし、味噌汁と塩昆布キュウリもあり、満足満足。ごちそうさまでした。
20時頃にはすべてのテントが暗くなっていた。
そして就寝後、キツネ(おそらく)にテントを突つかれる。
小屋番さんに
「キツネが出るからテントの外には何も置かないように。テント内でも、すべてのものをザックにしまって寝るように。特に匂いのあるような食材などは絶対」
と言われていたが、テントの中のものまで手(口?)を出してくるとは思わずすべてをザックにはしまってなかった。。
夜、テントの端で寝ているmacorinが暴れてるな、何かイヤな夢でも見ているのだろうか…と思ってたら
外からキツネに攻撃を受けていて反撃していたらしい。
隣のテントはテント本体を破かれたみたいで、慌てて起きて装備確認をしていた。
◆2日目 白雲岳避難小屋〜南沼キャンプ場
長丁場の中日。
ヒサゴ沼に幕営する予定だったが、台風が近づいており天候が崩れる予報だったので一気に南沼まで進むことに。
12時間近い行動になるので、各自気を引き締めていた。
果てしなく遠くに見えるトムラウシのギザギザ頭を眺め「あそこまで行くのか…」「嘘でしょ遠すぎる…」と呆然。
「歩いていればそのうち着く」と念仏のように唱えてました。
まったりまったり、雄大に広がる北海道の大地をてくてく歩く。
山の中というより大地ってカンジだった。
彼方まで続く雲海と遥か眼下に広がる森。ここはどこだ?地球?なるほど素晴らしい惑星だ…というカンジ。(頭がトリップ)
なんというか本州とはやはり違う雰囲気。スケールが違う。ステキ…。
しかしイヤなものも。
ヒグマの落し物が木道の真中にででんと残置してあったり
あからさまに獣臭くて「なんかいる…!?」って警戒して熊鈴を鳴らしまくったり。
一人で歩くのは怖くてイヤだなぁ、という所感。
ヒサゴ沼分岐を過ぎると「本来はここまでだったのに…」と溜息をつきながら歩き続ける。
天気は下り坂。徐々にガスってきて、ロックガーデンでは完全に霧の中。
北沼に着くも、視界が真っ白でどこに沼があるのかさっぱりわからない状態だった。
南沼の水場が生きているか疑問だったので、北沼で水を補給するか悩むが
ここでさらに荷物が増えるのは体力的に厳しい…ということでスルー。
南沼に水場があることに賭ける。(しかし、結果としてはなかった)
真っ白の中でトムラウシ山頂を踏み、南沼へおりる。ここが意外と長かった。コースタイムは短いのになぁ。
テント設営後、水場が枯れていたのでどこかで汲めないか探しに出るが、残念ながらなかった。
各自が持っている水を計算して夕飯、朝飯、翌日の行動水に使うことにする。
涼しくてあまり水を飲まなかったため、足りた。おかげで助かった。
夕飯はmacorin作のクスクス入りシチュー。
軽いのにちゃんとおなかいっぱいになるし、あったまるしで、よいメニュー!
きっとmacorinの定番メニューになるに違いない。ごちそうさまでした!
◆3日目 南沼キャンプ場〜トムラウシ短縮登山口
天候が荒れる前に下りたいのでさくっと撤収して下山開始。
雨の中、標高を下げるにしたがってぐちゃぐちゃドロドロの道になっていき、滑らないように気をつけて歩く。
短縮口についたときは安心感で気が抜けた。
北海道を3日間歩ききった!!!という達成感はハンパなかったです。
その後、宿泊予定の東大雪荘へ移動。
◆東大雪荘
昼前に到着したがお風呂は12時からだった。。
時間があったのでドロドロに汚れた雨具を洗い、干すことに。
玄関外に、沢から引いた水を貯めた大きいコンテナみたいのがあり、そこでじゃぶじゃぶ雨具などをゆすぎ、靴の泥も流せた。
外にも干せるし、宿泊者は館内に干せる場所があるのでありがたくそちらを使わせてもらう。
あとで見たら宿の方が扇風機をあててくださっていた。なんて心づくし。対応がすばらしくて嬉しかった。
チェックインは本来15時だが、びしょぬれで疲れた様子の我々を見て(?)
早めに入れていただけた。これもすごくありがたかった…
ご飯もおいしいし温泉もよいし、総合的にすごくよい宿でした。また泊まりたい。
◆総括
北海道の山はスケールが大きかった。なんだか海外トレッキングみたいだなと思った。
今回のルートは、日本アルプスのような急峻でアップダウンがあるような稜線ではないし
平らでおおらかでまったりと景色を眺めながら歩けるのがよかった。
眼下に森を眺めながら歩くのが本当に別の惑星みたいで楽しかったな。
不安だったヒグマや飲料水のことも、capeのおかげで現地の情報がわかったおかげで心強かった。
今年よく一緒に行っているmacoちゃんは相変わらずの安心感だし、
yacchiはバリキャリアルパイン女子だから何の心配もしてなかったし、
capeも「最近歩いてない」とか言いながら沢に行きまくってたからどうせ「かよわい偽装」なんだわ、と思ってたし
不安のないメンバーで本当に頼もしかった。
ガンガン歩いていっちゃうんですもの…。
テント設営もテント内生活もテント撤収もサクサクサクサク動いて「軍隊?」って感じだし
とにかく頼れるメンバーが揃っててみんな漢前でお世話になりました。ありがとう。
足が痛くてまともに歩けなくなった時、みんな荷物持ってくれて感謝しかない…。
気合で歩いてたけど本当に助かりました。めちゃくちゃラクになった。ありがとうー!!
来年はトムラウシ〜十勝岳だね!また行こう!!
◇足首の不調について(備忘録的に書くので長い。)
2日目の朝から右足首の状態がおかしく、関節がズレているような感覚が抜けず。
なんだかフワフワとして足首に力が入らない。なので踏ん張りがきかなくて気持ち悪い。
歩くだけなら支障がなかったので、普通に歩いていたが少しずつ違和感と痛みが出始める。
あまり荷重をかけずにまっすく地面に置く分には問題がないが、体重をかけたり足首をひねったりするのができない。
(力が入らないのと、痛みが走る)
ゴーロ帯に差し掛かる時期には完全におかしい状態だったので内心「ヤバいな〜…」と思っていたが、騙し騙し歩く。
ストックがあるので、右足はつっかえ棒の扱いで力は入れずに歩いていた。
傍から見ても動きがおかしいらしく何度か「荷物持とうか?」と言ってもらうも、そこまでではないかなと思って辞退。
が、ロックガーデンを登るころには痛みが激しく、ごまかしがきかない状態に…。。
さすがに岩と岩との間を跳ぶような場面は、右足では踏み切れないし、かといって着地もできないしで難儀した。
結局、後ろを歩くmacorinが「あからさまに動きがおかしい!荷物をよこせ!!」と言ってくれてみなさまに持っていただく状況に…
とても申しわけなかった。。。
南沼に着くころには完全にひきずるような状態で、テントに入ってからはもはや立つのも歩くのも厳しい有様に。
こんなんで明日歩けるか??と思ったけどまぁストックを松葉杖的に使えばなんとかなるかなというカンジ。
翌朝は湿布を貼ってテーピングで固定して下山した。
ハイカットの縦走靴でがっちりホールドされるおかげで、思ったよりはちゃんと歩けた。でもストックがないと歩けなかったと思う。。
◇整形外科で受診した結果
・腫れている
(自分では全く腫れているようには見えなかったが、専門家が見ると普通に腫れていたらしい)
↓
・レントゲンを撮った結果、骨には異状なし
↓
・坐骨神経痛を疑うが、知覚異常はなし
↓
・エコーで足首を診るも、水が溜まっている様子はない
↓
・結論:MRIで診ないとわからない。(ここの施設にはなかった)
とりあえず「過去に何度も捻挫した形跡があるので、それが遠因になり疲れがたまって炎症が起きた??」という結論でした。
湿布と痛み止めだけもらって終了。
結局、原因はわからず…。
骨などに異常はない、ということだけ確認できたカンジ。
札幌に戻る途中のドラッグストアで足首用のサポーターを購入し、装着。これだけでも割にラクになった。
何か根本から治さなくちゃいけないんだろうが、それがわからないのが微妙だな〜。
とりあえずこれからも気をつけて登山に行こうと思います。
◇6日の北海道地震に遭ったので地震の際に気をつけた方がイイと思ったこと
・停電したらブレーカーを落とす(復旧しても気づけないのでそこは注意)
・断水する前に水を確保する。
└下水用にお風呂に水をためる、プラティパスなどに飲料水をできるだけ入れておく。
・ドアは開けた方がいい
└今回は開けに行かなかったけどいざとなれば窓から懸垂下降で下りれるな…と思ってた
・コンビニ、スーパーで真っ先になくなるのはパン類などすぐ食べれるもの、カセットコンロ、モバイルバッテリー、ライト類、単三電池
・次はパスタ、米などもなくなる。
テント、シュラフ、ランタン、ヘッデン、コンロやガス、携帯トイレに携帯浄水器など山装備があるので特に困ることはなかったけど
モバイルバッテリーは容量尽きたら終わりなので、そこはちょっと心配に思った。
電池式の充電器があれば、電池があればどうにかなるのでよかったなーと思いました。
単三電池はすぐに売り切れるので、できれば単四でも使えるものがいい。
が、単四で使える充電器はほぼないため、「単四→単三」で使える変換アダプタがあると便利。
ちなみに単四電池をセロテープなどで巻いて太さを出す&アルミホイル丸めて端子側に足す、で何とか使える。
ガスは止まってなかったのでcapeが鍋でご飯を炊いてくれた。さすが沢屋、完璧な炊き具合でした。
暗闇の中、ランタン囲んで食べるカレーは美味しかったー!
いってきました北海道 大雪山
長年の夢だった蝦夷の大地を縦走、先日実行してまいりました。
お声掛けいただいたのはたしか6月初旬。
昨年秋以降ほとんど山に入っていなかったので、体力やらテント生活やらいろいろな感覚が鈍っているのでちょっと不安もあった・・・
しかし、いまから準備すれば十分間に合う、よし、がんばろう!と心に決め、参加させてもらうことにした。
行ってよかった、本当によかった。
北海道には日本とは思えないような景色が広がっていた。
想像を超える大きさと雄大さ、どこまでも続く果てしない縦走路。おおらかで豊かな大地をしっかりとふみしめて、山と自然のすばらしさをじっくり味わい楽しんだ三日間だった。
富士山を登り山の高きを知り、大雪に上り山の広大さを知る。。。。古の文人の言葉であるが、まさにその通り。
またあの広大な大地を歩きに行ってみたいと思う。
◆1日目:札幌〜旭岳〜白雲岳非難小屋(テント泊)
快晴
旭岳からは、これからあるく縦走路はもちろん、周囲の山々 平原がこれでもかというほどよく見えた。木々や緑や空の色までなんだか違って見える。視界がないと楽しさ半減、晴れてよかった。
山頂は広く、風が強かった。
道は富士山のような火山灰の砂礫、滑るし足をとられるので歩きにくく、下りは難儀した。
白雲岳への道は山砂漠のような平坦な火山礫帯。南側には緑の台地が広がり、歩くごとに景色が変わるので飽きることはなかった。
白雲岳直下の岩がごろごろしているところで、capeが、「ナキウサギがないているよ」と教えてくれた。さすが北海道在住、教えてくれなかったら気が付かなかった。
じーっとしていたら姿も見せてくれた。愛らしい姿に感激した。
ほどなくキャンプ指定地に到着。 きれいに整地されていてテントがとても張りやすい。シーズン外れの日曜日なのでテントは全部で9張。ほとんどがソロの男性で、各々まったり自然を満喫している感じ。
夜はとてもしずかだった。
小屋番さんからキツネがでてくるので靴もなにもかもテントに入れておくようにという注意がありそれに従ったが、案の定夜中に襲撃があった。食べ物はしっかりと密封していたのだが、ガサガサという音を頼りに攻撃してくるのか、靴をいれていたナイロン袋があるあたりをけっこうな力でつついてきた。
テントの中から応戦したが、数時間おきに攻撃を受けるので、なんとなく眠れず・・・・朝おきたらテントに小さな穴があいていた。隣のテントも被害をうけていた。この辺りでは当たり前の出来事のようだった。
ちなみに夜、星の撮影をするつもりであったが、怖かったので今回はパス。
キツネとはいえ野生動物だ、噛まれたら一大事。夜の闇の深さや静けさがちょっと不気味で本州の人が大勢いるテント場にはない雰囲気にびびってしまった。
ちょっと残念だったけど、雲も多かったし、まあ、いいか。
◆二日目:白雲岳〜トムラウシ南沼
当初はヒサゴ沼まで歩く計画だったが、台風が接近しているので三日目の下山行程を短くするため足をのばして南沼までがんばることにした。コースタイムで約10時間半。ひさびさの長丁場。頑張らねばならない。
クマが怖いので明るくなるのを待って出発。慣れていれば暗いうちから出発しても問題なさそうだが、はじめての蝦夷の地、無理は禁物。
雲が晴れ、景色がよく見えた。気が遠くなる位はるかかなたに小さくトムラウシが見えた。見えるのがいいのか悪いのか、意味不明の遠さに、笑うしかない、というかんじ・・・。ま、歩いていればつくだろう、と無心で歩こうと心に決めてスタートした。。
白雲岳から30分ほどゆるやかな下りをおりると、あとは長い平地、北海道でしか味わえない天空の散歩道。
景色は意外と変化があり、雲海や樹海、色とりどりの葉っぱなどなにもかもがキラキラして見える。
時折風にのってやってくる動物臭や大きな落し物におののきながら、クマ鈴やまんがやアニメの話でもりあがったりしながら自分たちの存在をアピールし、ひたすら歩き続けること約3時間半。
緑の台地忠別岳の手前ではじめて人とすれちがった。
こんなに人のいない山、ひさしぶりだ。。。
忠別岳あたりからは緑がおおくなってきて、霧もでてきた。
再びひたすら歩き続け、巨大なハイマツ帯の中を小人になったような気分でをぬけると、お花畑があらわれた。
ヒゲになったチンぐるまばっかりだったが、数が半端ない。これはまちがいなく神々の遊ぶ庭、自然がつくった楽園、実に広大なお花畑だった。
花盛りのころ写真をとりに来たいね〜などと話がもりあがる。トムラウシ側からのぼってきたと思われる人の姿もチラホラみられた。
やがて霧が濃くなり、あたりは幻想的な白につつまれた。
ほとんどアップダウンのない道だったので、体力の消耗はすくなかったが、ロックガーデンにさしかかったあたりから、寒さと景色がみえないストレスで無言の時間が増えてきた。
ロックガーデンではHさんの足の痛みが悪化、いつもの力強い足取りが見られない。
なんとか明日の下山まで持たせなければならないということで、みんなで荷物を分担し、山頂を超え、南沼を目指した。みんなよく頑張った。わたしも微力ながら頑張ったつもりではあるが、おもに掛け声担当((^_^;))。Yち capeの歩荷力に感動だった。
無事山頂を踏んだが、真っ白で寒かったので写真をとってさっさと下山。南沼へ到着した。
南沼は真っ白。。。。水場のチェック事前に南沼で水が出ている記録をみた覚えがあったのだが、実際水は枯れていた。痛い失敗。みんな多めに水を持ってくれていたので助かった。逆からあるいてくる登山者から情報をしっかり収集すべきだったと反省。
まあなんとかなりそうだったので、テントで温まりながら、頼れる姉貴、Yちの誕生日をお祝いした。
12時間近くあるいたわりにはみんな元気だったが、早めに就寝。この日もキツネの襲撃とおもわれる出来事があったが、さすがに雨なので初日ほどの激しさはなかった。
◆三日目:
朝から雨。台風が近づいてきている気配。明るくなるのをまって下山開始。
Hさんの足はテーピングの効果もあってかなんとか持ちそう。
花崗岩 草紅葉 ハイマツ 霧で幻想的な風景が広まっていたが、この日はカメラを出し入れする余裕なくとくかくさっさと下山すべく写真は封印。また晴れた日にくればよい。
樹林帯にはいると足場のぬかるみがひどく、雨具はひざ上までドロドロ。
途中日帰りの登山客と何度かすれ違った。雨で何も見えず、台風まできているというのに、ご苦労なことである。
こちらは充実の二日間を終え、あとは温泉が待っているということで、雨にもかかわらず笑いと笑顔の絶えない下山。無事に午前中に登山口までたどりついた。
この日は東大雪山荘(国民宿舎)で一泊。早めにチェックインさせてもらうことができ、温泉とビアーを満喫、よい最終日となった。
泥おとし場やコインランドリーもあり、登山者にやさしいよいお宿だった。
◆おまけ
温泉で一泊し観光をしながら札幌へもどったが、予備日が一日あったので、札幌でももう一泊。
サッポロビール園でジンギスカンをたらふく食べた。
最終日、飛行機に乗る前に開拓村でゴールデンカムイごっこをしよう!とおもっていたら夜中に地震が発生。
飛行機が飛ばず、さらに二日間延泊することになってしまった。
幸いcape夫妻の家に滞在させてもらうことができ、快適に過ごすことができた。
野外生活に慣れており装備も万端だったので被災生活に不安はなかったが、屋根があり、壁があり、暇つぶしの本もあり、米も焚いてくれた。誰一人あわてることなく行動できたので怖い思いをすることは全くなかった。
本当に助かった。ありがとう。
頼もしい山仲間たちの存在をあらためてありがたく感じた出来事だった。
<メモ>
・装備
北アルプス 10月初旬をイメージした装備 ちょうどよかった
行動時:ファイントラックスキンメッシュ(長袖)+長袖シャツ+Tシャツ CWXタイツ+長ズボン
防寒具:薄手のフリース ダウンジャケット ダウンパンツ ネックウォーマー 薄手のウールの帽子
防風:ゴア雨具 上下 /手袋(ウール薄手)
シュラフ:3シーズン用+シュラフカバー
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