【北小金沢連嶺&支脈】 裂石~石丸峠~小金沢山-牛奥ノ雁ヶ腹摺山<湯ノ沢峠>黒岳~大峠~雁ヶ腹摺山~姥子山~大垈山~清明盤~岩殿山
- GPS
- 18:21
- 距離
- 33.3km
- 登り
- 2,748m
- 下り
- 3,270m
コースタイム
1日目 2日目
07:52 裂石 06:26 湯ノ沢峠
08:19 千石茶屋 07:02 白谷丸
09:24 上日川峠 07:24 黒岳
10:55 石丸峠 07:52 赤岩ノ丸
12:06 小金沢山 08:09 大峠
13:12 牛奥ノ雁ガ腹摺山 09:29 雁ヶ腹摺山
13:48 川胡桃沢ノ頭 10:36 姥子山
14:28 黒岳 11:51 金山峠
14:55 白谷丸 12:31 大垈山
15:33 湯ノ沢峠 13:13 セーメーバン
13:58 高ノ丸
14:44 笹平
16:01 岩殿山
16:46 大月駅
〃7時間41分 計10時間20分
地図上のコースタイム
[石-(2:10)-上日川峠-(1:40)-石丸峠-(1:20)-小金沢山-(0:40)-牛奥ノ雁ヶ腹摺山-(1:10)-黒岳-(0:40)-湯ノ沢峠 計7:40
湯ノ沢峠-(1:00)-黒岳-(1:00)-大峠-(1:00)-雁ヶ腹摺山-(0:45)-姥子山-(1:40)-大垈山-(0:50)-セーメーバン-(1:55)-笹平-(1:20)-岩殿山-(0:40)-大月駅 計10:10
天候 | 19日 20日 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:大月駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
上日川峠 あり、水場あり 湯ノ沢峠 は冬季閉鎖、水場あり 大峠 不明、水場不明 姥子山東峰は岩が多いので積雪時は注意 大垈山東側の分岐はピークの上にあり、植林地帯をくだると宮地山へ向かってしまう 岩殿山西側の兜岩、鎧岩は大きい荷物を背負って通過する場合注意しましょう。 今回の通過した難読地点 牛奥ノ雁ガ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま)日本一長い山の名前らしい? 姥子山(うばこやま) 大垈山(おおぬたやま) |
写真
感想
以前、大菩薩から南へ連なる大きな稜線のうち湯ノ沢峠から南の[url=http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-150717.html]南小金沢連嶺[/url]を縦走したので、いつかは北小金沢連嶺も歩きたいなと思っていました。
なので、今回は大菩薩から湯ノ沢峠の北小金沢連嶺をメインに、500円札でお馴染みの雁ヶ腹摺山、そして大月駅から見える岩殿山へ行ってきました。
[b]【1日目】[/b]
まず塩山駅からバスで裂石まで入ることにしました。
バスにはおそらく大菩薩へ行くと思われる方々が乗っていました。
裂石のバス停をそそくさと出発し、千石茶屋でスパッツと軽アイゼンを装着しました。
積雪は[url=http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-164012.html]牛ノ寝通りへ行った時[/url]よりも少なく、多くても5cmほどでした。
上日川峠へあがり、前回買い忘れた大菩薩峠のバッジをロッヂ長兵衛で購入し、駐車場から南アルプスを眺めました。
ロッヂ長兵衛の主人はとても雰囲気の優しい方だったので、いつかここの小屋に泊まりたいと思いました。
牛ノ寝通りの時は大菩薩峠へあがりましたが、今回は小屋平経由で石丸峠へあがりました。
ほとんどの登山者が福ちゃん荘経由で大菩薩峠を目指すようで、小屋平経由は物静かな道のりでした。
前回きた時と比べ、石丸峠からは富士山や南アルプスの眺めがよかったです。
ここから小金沢山へ向かいました。
狼平を越えると4本爪の軽アイゼンでは雪がこびりつき、歩きづらくなってきたので、12本爪のアイゼンに変更し、先に進むことにしました。
ここから積雪は脛くらいになり、新しい足跡は1つのみとなりました。
小金沢山までは薄暗い松林を抜け、見晴らしの良い山頂にたどり着きました。
山頂からは南アルプスや雲取山から連なる石尾根が望めました。
残念ながら富士山には雲がかかりだしていていましたが、裾野は見えました。
ここから笹原を抜け、倒木の多い松林を抜けると牛奥ノ雁ガ腹摺山に到着しました。
牛奥ノ雁ガ腹摺山からも少し機嫌を直してくれた富士山を望めました。
ここから賽ノ河原へ雪が消え若干ぬかるんだ笹原をくだり、今度は松林にひざ下ほどの雪が積もった斜面を登りました。
登りきると川胡桃沢ノ頭に到着しました。
山頂は展望もよく、ここからも富士山が望めました。
ここからふたたび根こそぎ倒れた松をくぐったり、乗り越えたりして進みました。
黒岳手前の大峠へくだる分岐には足跡がまったくありませんでした。
山頂からの展望はありません。
薄暗い林を抜けると白谷丸に着きました。
山頂からは東西南方面に視界が開けましたが、南東の少し低いピークにケルンが建っていたのでそこに立ち寄り、最後の休憩をとりました。
ここからは丹沢、御坂、南アルプス、八ヶ岳とずいぶん贅沢な景色が望めました。
しばらく休憩をとった後、深くえぐれてぬかるんだ道をくだり、1日目の目的地の湯ノ沢峠へ無事到着しました。
しばらくのんびりしていると黒岳方面から上日川峠以来の登山者に出会いました。
その方は大月駅から雁ヶ腹摺山経由で黒岳まであがり、湯ノ沢峠まで来られたそうです。
自分が2日目に歩く予定の箇所にトレースをつけて頂いたとわかり、2日目も迷わず進めそうだと思い、安心しました。
湯ノ沢峠避難小屋には既に山スキーの方が到着しており、雁ヶ腹摺山から来られた方は下山してしまったようで、この日の宿泊者はその方と自分の2名でした。
避難小屋には雑記帳があったので、さっと目を通したところ、同じ日の午前中にこの小屋に到着した方が大菩薩峠から来られたそうですが、前日の夜に湯ノ沢峠へ到着できず、黒岳でビバークされたそうです。
一応ツェルトを所持していましたが、その方のトレースがなく、上日川峠から大菩薩峠経由で歩いてきた場合、自分も黒岳でビバークになっていたかと思うと恐ろしかったです。
[b]【2日目】[/b]
日の出前に出発し、白谷丸で日の出を見るつもりだったのですが、同宿者の方に奥秩父や丹沢の話が弾んでしまい、気がついたら日の出直前でした。
しかし、個人的に知りたい情報をたくさん教えていただいたので、むしろ日の出を見るよりよかったです。
白谷丸で朝日に照らされた山々を望みながら最初の休憩をとりました。
前日は南アルプスと八ヶ岳の間をよく見ていませんでしたが、この日は空気が澄んでいたおかげか、真っ白な山脈(おそらく北アルプス)が望めました。
しばらく休んだ後、黒岳を越え、分岐を大峠方面へくだりました。
登山道には昨日つけていただいたトレースがあったので、難なく赤岩ノ丸を通過し、大峠までおりられました。
大峠から雁ヶ腹摺山へあがる人は多いようで、ここからの踏み跡はいくつかありました。
なだらかに冬枯れの林を雁ヶ腹摺山を巻きながらあがり、笹藪を過ぎると視界が一気にひらけ、登りきると雁ヶ腹摺山でした。
振り返るとくっきりと富士山が見えました。
雁ヶ腹摺山といえば定番の500円札との写真撮影を済ませ、姥子山をめざしました。
姥子山と登り尾根の分岐の白樺平からふたたびトレースが1つとなり、林道を横切り、少し岩のある姥子山西峰へあがりましたが、標識などはありませんでした。
そこから急斜面をくだり、ふたたび岩の出ている急坂を登ると軽い岩稜の東峰に登頂しました。
山頂からは南小金沢連嶺や富士山、丹沢の山々を望めました。
日当たりもよく、身体が暖まってきたのでレインコートの下に着ていたフリースを脱ぐことにしました。
ふたたび姥子山手前で横切った林道までもどり、登り尾根まで林道を進みました。
登り尾根と交わっているところからは雪も減ってきたのでアイゼンを外しました。
そこからは多少雪の積もっている箇所もありましたが、アイゼンを着けることはありませんでした。
奈良子林道にはくるぶし以上の積雪があり、歩きづらかったです。
また、金山峠へあがる道も積雪があったため、軽アイゼンを装着し、大垈山まで進みました。
大垈山からの展望はあまりよくありせんでした。
ここで軽アイゼンを外し、おかしいとは思いながらも植林地帯を東側へㄑだった鉄塔の先にあった看板には今回通過しないはずの宮地山と書かれていました。
なのでふたたび植林地帯の上までもどり尾根を外さないように進むと小さいピークの上にセーメーバンと宮地山の分岐がありました。
ここから静かなハイキング道を進むとセーメーバンでした。山頂からは特に展望はありません。
ここからさらに同じような暖かい道を進みました。
手元の温度計では17℃と出ており、かなり暖かったです。
サクラ沢峠から高ノ丸まで地図上では破線でしたが、尾根上に目印のリボンが取り付けてありました。
またサクラ沢峠からは誰がどう見ても高ノ丸だとわかる山容なので迷うこともありませんでした。
高ノ丸をすぎ、トズラ峠までくだり、そこからしばらく急登したのち、なだらかな道を進んでいくと笹平でした。
笹平は展望がよくないのでさらに進み、稚児落しで休憩をとりました。
稚児落しの絶壁は柵などはなく、スリル満点でした
ここから天神山をすぎ、兜岩と鎧岩にはそれぞれ林道と鎖場との分岐がありましたが、もちろん両方鎖場を選びました
鎖場は意外と本格的なものでかなり歩き応えのある鎖場でした。
鎖場を楽しんだ後は岩殿山へあがり、最後の休憩をとりました。
山頂付近の東屋の天井は地獄絵図と化していたので見ないほうが良いでしょう。
ここからバリエーション豊かな階段をくだると登山口でした。
平日ということもあり、この日会った登山者は岩殿山の笹平付近で1名のみでした。
舗装された道にでて桂川を渡り、踏切を横断後、西へ進み、無事大月駅へ到着しました。
[b]【まとめ】[/b]
今回の丸川峠〜湯ノ沢峠の北小金沢連嶺縦走で高尾から三頭山、大菩薩、御坂とつながりました。
また[url=http://www.city.otsuki.yamanashi.jp/kanko/shurefugaku.html]秀麗富嶽十二景[/url]のうち、今回の山行で5座制覇出来たので、累計18/19となり、残るはお伊勢山のみとなりました。
今回も上日川峠から静かな山歩きを楽しめ、1日目の川胡桃沢ノ頭付近ではワカンを使ってもいいのではないかというくらいの積雪があり雪山歩きを楽しめました。
また、2日目の姥子山から先は積雪は少なく、セーメーバン付近までくると気温は春並みに高く、アンダーウェアと薄手のシャツのみで歩ける道でした。
高度を下げるにつれて、これからだんだんと春になっていくんだなと感じました。
自分はまだ雪のある山を歩きたいので、もう少し暖かくなったら奥秩父方面へ行きたいと思います。
また、泊まりの単独山行は自身初でしたが、避難小屋泊だったので、そのうちテント泊もしてみたいものです。
コメント
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わざわざ岩倉具視さんをお持ちになったんですね!
でも、お札は裏面ではないので知らない人には
なんで岩倉具視?って思うかも。
と、思ったら次の写真にありましたね・・・。
せっかく登るならばと思い、持って行きました。
幸い、天気に恵まれたので五百円札とお揃いの絵をカメラに収めることができました。
富士山の手前は三ツ峠山のようですね。
更に手前の左は鶴ヶ鳥屋山かな?と思います。
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