常念岳→燕岳縦走---山を愛する人たちに囲まれての素敵な山旅でした!
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- GPS
- 23:05
- 距離
- 27.2km
- 登り
- 2,753m
- 下り
- 2,648m
コースタイム
- 山行
- 7:07
- 休憩
- 3:09
- 合計
- 10:16
- 山行
- 9:06
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 10:39
天候 | 3日間ともほぼ☀晴れ☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
復路:中房温泉タクシー乗り場から穂高駅までタクシー7900円(5人で乗り合わせだったので1人分はバス代1700円とほぼ一緒でした) |
コース状況/ 危険箇所等 |
全行程よく整備されていて、急登、鎖場、岩場、ザレ場等々ありますが、特に危険個所はありません。切通岩の登り下りは慎重に。北燕岳山頂直下の岩場はちょっと難儀しました。 |
その他周辺情報 | 登山後は中房温泉登山口にある『中房温泉 湯原の湯』で日帰り入浴(700円)で汗を流しました。ついでにソフトクリーム(500円)も食べて疲れた体をリフレッシュ! |
写真
感想
今夏は、北岳〜間ノ岳の3000m縦走路を考えていましたが、「てんくら」の予報と毎日にらめっこ...決行の2日ほど前に少し天気がよさそうに思えた燕岳〜常念岳の縦走路に方針変更です。花子さんも高山病の恐れが北岳の方が強そうなので、こちらでちょっと安心しています。
登山口へのアクセスや全体行程などを考えて、一般的な燕岳→常念岳ではなく逆向きにしてみました。結果的には、これがとっても良かったと思えました。なにしろ、常念岳の一の沢登山口で、ばったり8080、8081ペアと出会ったんですから〜〜びっくり仰天のスタートです!!
一の沢コースは、沢に沿ったコースで雪解け水などで水量もあって沢音を聞きながら、花もそこそこ咲いていて、なかなか素敵なコースです。80ペアをはじめ、初めてのテン泊で20圓硫拱を背負って私たちと同じコースを行くという単独女性、常念岳はいつも行っているので、今回は大天井岳まで行って次の日戻るという木の杖で登る男性(次の日帰り道にまた出会いました!)などと道中で出会って山の話をしながら楽しく登りました。最終水場までは、なんとかコースタイムくらいで来れたかな?という感じでしたが...ここが常念乗越まであと1辧しかしこの1キロが実に長かった〜〜。途中、第1ベンチから第3ベンチまであるのですが、ベンチがあるたびに疲労困憊で大休憩。ちょうどそのころに出会った3人組(男2、女1)のグループと励ましあいながらようやく常念小屋までたどり着けました。このグループとは行程が一緒のようで次の日も前になったり後ろになったり(結局は後ろになりましたが...)で、大いに勇気づけられました。
常念小屋は立地も設備もとてもよかった。沢から引いているのか水も豊富で安心です。80ペアとは一緒に到着ではなかったのですが、部屋はなんと一緒で、布団もすぐ隣、ということで大いに山談議に花を咲かせることができました。何という幸運でしょう!花子さんは、ここまでの過程で高山病っぽくなってちょっと青い顔...食べ物も口に入らず、横になってしまいました。しか〜し、体を温めてしばらく横になっていたら復〜活!ふもとのスーパーで仕入れてきたレーズンパンも食べて元気が出てきたよう、顔色もよくなりました。80ペアは翌日に登るというので、私たちは夕食時間(5時厳守!)までに常念岳へのピストンを果たせました。
翌26日は、朝は素晴らしい天気!部屋の窓から槍穂の峰々がすぐそこに見えます。朝5時の食事を済ますと、すぐに出発。80ペアは常念岳へ、私たちは初めての本格的縦走です。常念岳を背後に横には槍穂という素晴らしいロケーション。スイスアルプスのハイキングを思い出しています。コマクサをはじめミヤマダイコンソウ、ミヤマキンポウゲ、タカネツメクサ、オヤマノエンドウ、ハクサンシャクナゲなど高山植物も登山道を彩ります。常念岳へのピストンでも出会った(というかあっという間に追い抜かれた)30人ほどの地元の高校生の団体には、またまたサッと追い抜かれましたが、例の3人組はどこか視界の中にいつも入っていて、安堵感があります。その名の通り横通岳の横を通り、トラバース道、ハイマツ帯の中、たまに素敵なお花畑などを経て東天井岳を過ぎると大天荘も近い。しかしこの頃から山はガスが出てきた。大天荘に到着、ここで早めの昼食と考えていたが、食堂は10時半からということで、「10分で登れる」というガスで展望のきかない大天井岳に登って地元スーパーで仕入れたブルーベリーとレーズンパン、この頃定番のナッツ&レーズンで軽い腹ごしらえして、次に向かいます。
大天井岳の下りに差し掛かるころはガスもまた晴れ切通し岩の光景が眼前に展開します。私は先を急いでいたのですが、花子さんはその頃別の登山者に教えられて少し遠目ですがライチョウと遭遇していたようです...うーん残念。私も一緒にいて見るんだったぁ!このあとは切通岩の梯子、喜作レリーフ、鎖場そしてまたしばらく行くと大下り(こちらからは大上り?)と大下りの頭、蛙岩など表銀座の名所(?)を経てついに燕岳、燕山荘が見えたぁ!!やったね!...だけど、ここからが疲れた体には結構きつかった。
燕山荘は、ホント、すごいロケーションだね!WEB予約していたので、携帯電話番号だけですぐにチェックイン。便利〜〜。部屋も最上階で、一人で布団一つに寝れる(混んできているので下の方では布団一つで2人の所が結構あったみたい)、お隣は広島から1週間の休暇で来て、今回はここから常念岳、蝶ヶ岳を経て上高地に下るという夫婦。気さくにいろいろな山の話をしてくれます。中国四国、九州へは車で行けるが、遠くへは飛行機、電車で行っているようだ。ピークハントもそれほどこだわらないとのこと。夫婦で山を本当に楽しんでいるようだ。
燕岳へは、カフェでケーキセットでお茶した後、また空身でGoです。コマクサの群落の登山道をたどってイルカ岩、メガネ岩など奇岩の名所(?)を見学しながら30分ほどで燕岳山頂へ。さすが人気の山ですねえ。さらに進んで北燕岳へ。最後の岩場の登りにちょっと難儀。この辺りはお花畑でも知られているようなので、東沢コースの方へ見学に。北燕岳東側の急斜面に素晴らしいお花畑が広がっていた。
最終日、台風接近で天気を危惧していたが...最高の朝を迎えましたよ!雲海も広がり、その雲の上にアルプスの名だたる山々が姿を現す!槍の穂先はもとより、そこにつながる裏銀座の山々、立山、剱、白馬、鹿島槍、そして雲海の上にひょっこり頭を出す雨飾、火打、妙高などなどなどが時間と共に少しづつ姿を変えながら展開していく様は全く見飽きることがありません。
名残を惜しみつつも下山へ。「北アルプス3大急登」の合戦尾根を激下りですネ。目的の半分は『合戦小屋のスイカ』。急登を登りきってのご褒美ではありませんが、何はともあれ『名物のスイカ』、スイカ...しかも今季初めてのスイカです。ホントに美味しかった〜〜〜
ここからは、登りとのすれ違い渋滞の連続。好天の土曜日とあって凄い人・人・人。団体客も多く一つのすれ違いに延々と待つことも多い。富士見ベンチ、第3ベンチ、第2ベンチ、第1ベンチと休憩場所も多いが、みな人であふれかえっている。登りの人が来ない時を待って足早に歩を進めるので、結構足にも負担がかかってくる。まあ、なんとか下りきって10時前には中房温泉の登山口にたどり着き、すぐさま日帰り入浴で3日間の汗を流し、ソフトクリームにありついた。外に出て、燕山荘で頼んでおいた昼食用のお弁当を食べ、バス停に行ってみると、3人でタクシーを頼んだという人がいて、タクシーは5人まで乗れるということで同乗させてもらうことにした。11時半にタクシーがくるというので、バスの予定時間より1時間早く穂高駅までつけそう。値段も5人だとバス代とほとんど変わらない。ホント、ラッキーでした。しかも今朝燕岳に登ってピストンで戻ってきた人、上高地からテントで3泊しながら縦走してきた人など同乗者の人達とも話が出来たし、タクシーの運転者さんまで、「私もいろいろ山に登ります」と話を聞かせてくれたりでバスとはまた違う趣のある時間でした。
今回の山旅は、お花と出会うのも、アルプスの大展望の中に浸るのも、山小屋泊を味わうのもみな第1級のものでしたが、何より山を愛する人たちに囲まれて、触れあえて、屈託なく話が弾む。その連続だったのが一番うれしかったことですネ。中でも、ずっと一緒に行動を共にしてくれて、高山病症状にも一時なりつつも復活を果たし、笑顔を絶やさなかったわが相棒の花子さんには感謝・感謝です。
[追記]
登山道で出会ったお花は、まさに百花繚乱で写真撮りまくりでしたが、全部載せるのは膨大な量だったので、常念岳付近は80ペアのレコに詳しかったので、そちらをご参照くださいませ。
inbsjさん御夫妻、こんばんは!
力作レコ、一気に拝見しました。縦走路も下山日も景色が見れて、本当に良かったです。やっぱり、健脚。その日のうちに北燕岳まで行けたんですね。合戦小屋のすいかや、燕山荘も懐かしい。何もかもとんとん拍子に無事下山帰宅、素晴らしいです。
常念小屋で御一緒出来て、楽しいひと時をありがとうございまた。
オオヤマレンゲ、タマガワホトトギス見逃しました。やっぱり、inbsj隊の実力は凄い!!
それにしても、燕岳の登山道の混雑状況にはびっくりです。土曜日の晴れの日はとんでもなく混むんですね。
ともあれ、花子さんも元気になって良い旅のレコ素晴らしい!!の一言です。
80、81より
80さん、81さん、こんにちは
何はともあれ、お互い無事に家に帰りついてレコをアップ出来てよかったですね
山小屋泊を使った初めての縦走でしたが、天気にも恵まれたせいか本当に素晴らしいものでした。山小屋の魅力も縦走の醍醐味も一期一会で出会う人との触れ合いも存分に味わいました
これからも無理なく・知的に・大胆に次の山行目指して邁進していきましょう
あっ、それと燕岳合戦尾根の混雑、これは凄かったですよ!団体客も多いのか、すれ違いで待っていると次から次に延々と上がってくる感じ...特に上の方では一歩一歩に時間がかかる(まぁ、それは実感でもありますが...)というので、.空いている区間は、どうしても足早になって足に負担がかかってくる---の連続でした。もう一つ、80さん達の言っていた燕山荘の階段、全期間中これが最大の急登でしたね!!何しろ、最上階。食堂との高低差馬鹿にできず...最初に部屋に案内してくれたスタッフのお姉さんも階段の上まで来て息を整えていましたから...
こんにちは、inbsjさん、奥様。
80.81さんペアと素敵な出会いも有り、
天気にも恵まれて良かったですね〜
遠望も素晴らしいですね。
私もこのコースはいずれ行って見たいと思ってますが、
余計に行きたくなってしまいました。
合戦尾根の激混み具合を見ると腰が引けちゃいますが、
夜中に歩けば問題ないかな〜〜
奥様の高山病ですが、軽くて良かったです。
私もたまに高山病になり、大変さは解るので・・・
mildpapaさん、こんにちは
今回は本当に天気にも恵まれて、念願のコースに行けて、おまけに嬉しい出会いもあって『言うことなし』の山旅でした
私たちは、精いっぱい頑張って歩きましたが、mildpapaさんなら余裕だと思います。合戦尾根とスイカに特にこだわりがないんだったら、燕岳は東沢コースの選択もありかな、「初心者向きじゃないよ」の注意書きに私たちは2の足を踏みましたが...。常念も一の沢でなく蝶ヶ岳から三股あるいは上高地なんて選択もあって色々楽しめそうですね
花子さんの高山病、どうも最初の高度順応に時間がかかるようです。こまめに水分とエネルギーの補給をしながら、無理せずゆっくり登っていくといいかもしれません。
直さん、花子さん、スタートでバッタリの80隊には驚いたでしょうね
「あれ〜!
なんて会話だったでしょうね。
小屋泊も一緒になってさ、まるで大人の山旅だがね。
好天気に恵まれ、花子さんの体調もすぐに快復して、楽しい山行でよかったです。
今回は思い出の山行となったでしょうね。
お疲れ様でした。
寅さん、今晩は
念願だった初めての山小屋泊の縦走、とても楽しかったです
花子さんも高山病の症状がはじめ出ましたが、次第に高度順応し、最後まで笑顔でついてきてくれました。頼もしい相棒です
登山口にタクシーで下りたら、そこに80ペアがいるなんてホントびっくりのバッタリです。常念小屋ではお隣の布団で山談義に花咲いたこと!失敗談も多かったけどね...
他にも行く先々で、いろんな人と出会えて、話が出来て、山の楽しみにぐっと深みが増したような、そんな気がします。
帰ってきたら、今度はどんな山に行こうかな?なんて、もう考えている自分がいるのに驚きます
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