栂海新道〜百花繚乱の山上庭園を通り日本海へ下りる
- GPS
- 29:38
- 距離
- 36.2km
- 登り
- 3,001m
- 下り
- 3,702m
コースタイム
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 7:05
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 10:11
- 山行
- 10:54
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 12:05
天候 | 7月29日 雷雨のち曇り 7月30日 曇り時々晴れ 7月31日 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体を通して危険箇所は無い。心配していたアヤメ平の雪渓も大分小さくなりアイゼンも必要無し。栂海新道は、ルート幅も広く、刈り払いもきちんと為されていて、整備してくれているベニズワイ山岳会に感謝。急な坂には補助ロープも設置されていて安心して歩けた。一部に泥濘有り。 水場は、白鳥小屋近くの水場のみ未確認。あとは豊富に出ていて、補給は問題なし。 |
その他周辺情報 | 登山前日は、小川温泉に宿泊。洞窟露天風呂などが有り豪華。登山終了日は、親不知観光ホテルに宿泊。汗まみれになった身体を展望風呂できれいにした後の、日本海を眺めながらの生ビールは最高。達成感に浸れる。 |
写真
感想
前からずっと行きたかった栂海新道。今回念願叶い無事に縦走することができた。メンバーは、家内と会社山岳部OBの6名。平均年齢67歳と高齢者登山だったが、皆元気で、坂田峠から日本海へ抜ける縦走路最後は、酷暑で流石にペースダウンしたものの日本海の海に触った時の達成感は、半端なく、全36kmを踏破した充実感に満たされた登山となった。
初日の北又小屋登山口(イブリ尾根)でタクシーから降りた途端に雷が鳴り出し、出鼻を挫かれた感じで、山行の不安を感じたもののイブリ山に着く頃には雨も止み、ガスで展望はダメだったが、夕日ケ原手前から高山植物が次々と現れ、元気も出た。登山者は、下山するパーティーは多かったものの登る人達は少なかった。朝日小屋の宿泊者は80名弱、我々6名は、個室に入れた。16時45分からの夕食は、小屋管理人の清水さんの挨拶後、全員でワインで乾杯。山小屋とは思えない豪華な食事で缶ビールもキンキンに冷えており、満足した。ここのトイレは、水洗で、一部はウォシュレット付き。ビックリ‼️評判の小屋だけのことはある。食後に、外に出てみるとガスが晴れて、朝日岳は勿論のこと、雪倉岳や白馬岳等も見えて、多くの登山者が写真を撮っていた。
翌日は、夜明けと同時に出発の計画だったが清水さんの薦めも有り、朝食も取ることにした。朝食時間も予定の5時前の4時45分からスタート。5時30分には出発する事が出来た。朝日岳手前から、様々な高山植物が現れ、写真を撮るのに忙しかった。朝日岳から吹上のコルに降りる途中から、晴れ間が広がってきて、これから行く栂海新道も見渡せるようになった。吹上のコルで、蓮華温泉に降りるメンバー2人と別れる予定だったが、急遽1名が栂海新道にも同行することになり、5名での縦走となった。アヤメ平、黒岩平と次々と雲上の楽園が現れ、登山者も少ないので、ゆっくりと、景観を楽しむことができた。ここは、誰が来ても感動間違いなし‼️犬ヶ岳は遠く、あそこまで行けるのか?という感じだったが、歩けば確実に近づき、15時30分には栂海山荘に着くことが出来た。
3日目は、4時30分過ぎにはガスの中、小屋を出発、最初は涼しかったものの、晴れ間が広がるにつれて、又標高が下がるため、次第に暑さも感じるようになり、体力が削がれ、苦行の歩行となった。栂海新道を開削した小野さんのモットーで、ルートは、尾根に忠実に付けられていて、直登、直下降となっており、巻道も無い。特に、下駒ケ岳や白鳥山の登りは苦しかった。そんな中で、要所には補助ロープが付いており助かった。道幅は広く刈り払いも行き届いており何の不安もなく歩けた。坂田峠から尻高山、入道山を越えて日本海に降り立つ最後の部分は、暑さと疲労で大きくペースダウン、皆口数も少なくなり、風呂とビールを想像しながらひたすら歩いた。ホテルから遊歩道を降りて海抜ゼロメートルまで到達した時の達成感は、やはりこのコースを歩かないと分からないだろうが半端なものでは無い。自分で自分を褒めてやろう。
(撮り忘れの花も何十種類も有ります)
コメント
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rinsouuさん、こんにちは!
はじめまして
私も栂海は憧れで、でもルートの長さや様々困難な要素ばかりが目につき
私には無理とあきらめていました。
でも、rinsouuさんの「海抜ゼロメートルまで到達した時の達成感は、やはりこのコースを歩かないと分からないだろうが半端なものでは無い。」という感想。
本当にそうなんだろうなぁ、と私も味わってみたい気持ちにさせられました。
みなさん揃って歩き切られて最高の思い出ですね
すてきなレコをありがとうございました。
どうもコメントありがとうございます。
栂海新道は、夏のこの時期、下山する人達は、皆暑さとの戦いを強いられるようです。宿泊した親不知観光ホテルのご主人?が、「バテてしまって、19時、20時に降りて来る人もいる。」と言ってました。NHKで紹介されてから、一気に登山者が増えたのだそうです。高山植物を見るためは、どうしてもこの時期になってしまいますよね。今回は、逆コースで登って来る人も何人もいました。皆さん凄いです。
秋の紅葉時期は、また、違った魅力を見せてくれるようです。peachyさんも、機会を見つけて、ぜひ行ってみて下さい。満足すること間違いないです。
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