シャクナゲが美しい宮之浦岳
- GPS
- 48:40
- 距離
- 29.7km
- 登り
- 1,863m
- 下り
- 2,602m
コースタイム
5/23;石塚小屋5:20−6:10花之江河−6:25黒味岳分岐6:30−6:55黒味岳7:05−7:25黒味岳分岐7:30−7:55投石岩屋−9:10栗尾岳9:25−9:35宮之浦岳10:10−10:20焼野三叉路−11:10永田岳11:30−12:10焼野三叉路12:20−12:35平岩12:40−14:15新高塚小屋
5/24;新高塚小屋5:10−6:05高塚小屋6:25−6:30縄文杉6:40−7:40ウエルソン株8:00−8:15トロッコ道出合−9:20楠川分かれ−10:55辻峠10:30−10:35太鼓岩10:45−10:55辻峠11:10−11:40白谷山荘−11:45原生林歩道分岐13:00−13:15弥生杉−13:30白谷雲水峡入口14:44−宮之浦港16:20−18:20指宿
天候 | 5/22:雨 5/23;晴後曇 5/24;晴のち曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
船 飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<食料> ・阿房にスーパーマーケットがあり、色々揃う。 <道路> ・昔と違い、両登山口まで舗装されていて走りやすい。 ・荒川分かれ−淀川登山口は道路改良工事中だった。 <トイレ> ・淀川登山口、白谷雲水峡入口に有り。 ・山中は小屋も含め、携帯トイレ使用が原則で、簡易トイレブースが設置されている。小屋には通常トイレもあるが、携帯トイレに比べて数が少ない。 <登山道> ・良く整備されていて、危険箇所や迷う部分は無い。 ・石塚小屋−ヤクスギランドルートは入る人が少ないようで、若干荒れ気味。 ・縄文杉−ウエルソン株は木道で、基本的に一車線なので、下る場合には極力早く出発する方が良い。(登りの人が登ってくる時間帯になると、登り優先で待っていると、所要時間は相当余裕を見る必要がある。) <小屋> ・無料の避難小屋。全体に綺麗。(当日朝出発時にどのていど掃除をして出ているかに依る。新高塚小屋は朝掃除をしないで出発したらしく、到着時細かいごみだらけ) ・基本的に避難小屋なので、いくら遅く到着し満員でも追加者を拒むことは出来ない。体力に余裕が有ればテントを持参し、込んできたら幕営がお奨め。 |
写真
感想
積年の目標であった、宮之浦岳に登った。
前週に天気が良さそうなので、急遽決行をと思ったが、フライトがキャンセル待ちでもダメで、諦めた。天気予報では6/22から週末まで宮之浦岳付近は晴時々曇の予報。幸い前日でもフライトが取れた。
・機上からは雲で屋久島が見えない。着陸した滑走路は濡れているが雨は降っていない。幸い雨が上がったと、喜んだのだが・・・。
・山は雲で見えないので、遅くなるバス便は使わず、タクシー利用を決断。暫し周囲を探すが、同行しそうな登山者が見つからないので、やむなく単独利用。小型は無いのですか?と聞いたら、屋久島では中型が実質小型だとの回答。
・安房のスーパーマーケットへ寄ってもらい、果物とキュウリを購入する。
・お握りを食べながら、親切な運転手さんと話していると、安房線に入った頃から雨になり、どんどん強くなってくる。
・車中で雨具を着け、装備を入れ替える。
・紀元杉前で、15年ぶりの記念撮影をし、20m位先の湧き水を1リットル詰め込む。
・淀川登山口には、既に10台弱の車が来ていた。
・折角なので、カメラ2台だけ持って、尾之間大杉迄往復する。残念ながら見たと言う程度の写真しか取れない。
・立派な案内や注意表示のある登山口から出発。
・雨は弱くなりそうもないので、D300Sは雨装備と共にザックに仕舞い、防水コンデジだけにする。
・若干の登り下りで、傾斜の緩い斜面をトラバース気味に登る。
・淀川大杉を過ぎると直ぐに淀川小屋。
・5,6人の男性がベランダに居た。込んでいると嫌なので、明日ほんの少し楽になることも考え、そのまま登って石塚小屋を利用することとした。
・途中下山してくる数パーティと遇ったが、その内1パーティは黒味岳の登頂を目指していたが、途中から引き返してきたとのこと。
・少し傾斜が出てきたアップダウンを過ぎると、小花之江河、花之江河。
・雨のため、只の湿地帯にしか見えない。そのまま石塚小屋に向かう。
・携帯トイレブースを横目で見ながら歩いていたら、木道が30センチ程上がって居るところに左臑を嫌と言うほどぶつけ、無様に四つんばいになってしまった。
・花之江河から分岐して数分で、ベンチや石積の有る場所に出る。ここをテント場に使ったらしく、周囲にチェッシュペーパーが散乱していた。一瞬ルートが分かりにくくなる。
・天候は回復せず流水や、水たまりの中を歩くしか無いような状態になってしまった。
・"水場、石塚小屋5分"の真新しい木の表示を過ぎると、樹林の中に突然小屋が現れる。
・予想通り、誰も居らず、貸し切り。
・外は雨と風も強くなってきたので、早々に眠る。明日の天気が急に変わるかもしれないので、汗でびっしょりの下着は予備は温存し、着たまま乾かすことにする。
・22時過ぎに突然ライト!新高塚小屋から到着したと言う男性は、小屋内でタバコはプカプカ、ストーブを出して調理を始める。食べ終わったら満足し、直ぐに鼾。寝入り端を起こされた感じのこちらは眠れなくなってしまった。
・仕方がないのでトイレに出て見ると、満天の星。安心したが、やっぱり眠れない。
本日の歩数;17,000歩
5/23;
・木々の間から見る空は、快晴・無風。勇んで出発。水場でキュウリを洗い、水を少し補給。
・こんなに下ったかな?と思い始める頃に、花之江河着。
・未だ登山道は水が多く、木道や岩の上を流れる水の上を歩く。
・予定通り、黒味岳を往復する。
・一寸岩場風の所があるが、天気はよいし、少ないものの途中からヤクシマシャクナゲの花や、サクラツツジの花が眼を楽しませてくれる。
・360°展望の黒味岳だが、残念ながら宮之浦岳や永田岳は逆光になってしまう。
・頂上表示の名残?の2ケのピトンしか無い頂上で記録写真を撮り、元の道を降る。
・投石平への登りは、水も大部少なくなっていて良かった。
・投石岩屋は、未だ水が少し流れていて、雨天時には使用できないことが分かった。昨日は石塚小屋に下りて正解だった。
・樹林帯から抜け、明るい日差しの中を進むと、昨日の雨で沢山の水場が出来ていたが、翁岳直下に大きな”宮之浦岳迄の最後の水場”の看板があった。
・翁岳も是非寄りたかったが、ルートが見つからない。諦めて栗尾岳直下まで登り、振り返ったら、携帯トイレブースの後ろにトレースらしいものが見つかった。
・暫し考えたが、戻って調べるのを諦めた。
・漸く着いた宮之浦岳からは、永田岳や、投石、阿房、翁等の眺望は素晴らしいが、ヘイズの影響等か海やその向こうの島などはのぞめなかった。
・頂上には外人も含め、多くの登山者が到着し、入れ替わり立ち替わりしながら10人ほどが居た。
・宮之浦岳よりも高そうに見える永田岳の登りはきつそうだが、折角なので寄ってみることにする。
・しかし、焼野三叉路からずいぶん降る。此処を戻るのかと思うとうんざりするが、頑張る。
・永田岳への登りはきついが短いので何とか頑張れた。
・大石の並ぶ頂上の一番高そうな石に飛び移り、眺望を楽しむが、急にガスが多くなり、宮之浦岳の頂上も時々見えなくなる。
・NHKの新日本100名山の撮影ヘリも宮之浦岳頂上を去ったので、焼野三叉路に戻る。
・焼野三叉路からの下り主体の緩やかな登山道に入ると、次第に屋久島シャクナゲの花が多くなり、シャッターを押す回数も増えてくる。
・平石からの下りは、庭園の様な風景にシャクナゲの花が映えて素晴らしかった。
・途中で休んでいた福岡のご夫婦などと前後しながら、新高塚小屋まで最後の頑張り。
・新高塚小屋は未だ空いていて、好きな所に場所を取れた。
・しかし、17時過ぎに仙台のグループ等大人数を含め次から次へと到着してくる。
自分の感覚では、こんな遅い時間にこんなに沢山の人間が小屋に着くなど信じられない。
・結局40名の定員に対して60名以上。(先に入っていた人もテントを保有している人は余りの混雑に、急遽テントに切り替えた後で)が入った
・NHKの撮影隊が、2階の1ブースを占拠し、タバコは吸うし、ガスコンロは使う。おまけに他のブースは7,8名に詰めたが、6人のまま。女性プロデューサーが、何も管理しない。こんな人間がプロデュースした100名山の放送は見たくもない。
・遅く着いた仙台のグループはおおらかで、鼾、寝言もおおらか。こちらは寝不足。
本日の歩数;31,000歩
5/24;
・どうせ眠れ無いので、早めに出発する。
・暗いのに小屋の回りには、ヤクシカが来ていた。
・歩き始めて暫くしたら、雲の間から朝日が顔を覗かせた。今日も晴れてくれ。
・高塚小屋で休んで朝食を摂る。
・小屋の中を掃除していた千葉のご夫婦に挨拶し、出発。以降このご夫婦と前後しながら降る。
・念願の縄文杉は、誰もいない中、明るくなった朝日で、一際白く輝くような幹肌で立っていた。暫し見とれていると、先ほどのご夫婦が見えたのでシャッターを押していただく。
・何時までも居られないので、後で良く眺められるように写真を沢山撮り、下山開始。
・ここからは、延々と木道が続く。整備するには大変な労力が払われたことであろう。それまで、登山道にむき出しの木の根を踏む毎に、気になり”ごめんよ”とつぶやいていた心が軽くなった。
・幸い登ってくる人は未だ居らず、安心して降る。
・ウエルソン株で休憩し、写真を撮って居たら、本日最初の登りの人が着た。
・以降は、次々に登ってくる人がどんどん増えてくる。8割以上の人が胸にバッチを着けたガイド?らしき人に先導されて登ってくる。
・トロッコ道に出ると、団体が次から次へと登ってくる。2人連れも含め9割以上がガイドと一緒なのにはビックリした。
・登りに道を譲りながら、ヤクシカの写真を撮ったりしながら降る。
・40分程下ると、トロッコ道をショートカットする近道になるが、案内板はトロッコ道を示しているので、下ってきて初めての人間は一瞬躊躇するであろう。(右手谷側に”←楠川・荒川 高塚小屋→”の案内板があったらそこを右に下る)
・楠川分かれから、予定通りに辻峠に向かう。
・小屋の中で、この登りは非常にきついと言っていた人が居たが、下りが続いた後に200mの連続登りはつらい。しかも最後は傾斜が少しきつくなる。
・それでも、休まずに頑張った。峠手前で道の分からない外人が居る。太鼓岩への周回道に立派な英語の看板が出ているが、楠川分かれ方向には何も出ていない。これでは、降るのを躊躇してしまうであろう。
・峠に荷物をデポして、千葉のご夫婦の後から、太鼓岩へ登ってみる。
・眼下の安房川南沢の向こうの黒味岳から、宮之浦岳、永田岳と通ってきたルートが一望できる。若い女性カメラマン?2名にシャッターを押してもらう。
・白谷山荘からは、折角来たので出来るだけ多くの屋久杉を見るべく、奉行杉コースを廻ることにしたが、沢に下りては登り返すのを繰り返すコースでバテテ来た。しかし、バスの時間も気になるので、何とか頑張る。このコースも10人以上のガイド付きグループが4パーティも登ってきた。
・最後にもう一がんばりして、弥生杉に廻ってみた。非常に傾斜の急な斜面に立っており、観察ポイントが限られるため、縄文杉の様な感激はない。又、木のあちこちが腐り始めているような印象で、心配だ。
・白谷雲水峡入口迄の舗装道路はやけに長く感じられたが、無事下山できた。山中で顔見知りになった皆さんは殆ど着いていた。
・1時間10分ほどバスを待ちながら皆さんとお話をする。
・宮之浦港入口でバスを下り、お土産と缶ビールを買う。
・予定通り出港したジェット船は席の方向が悪く、屋久島にさよならを言うことは出来なかった。
・海上も霧で、時々オオミズナギドリが見えるくらいで、静かな船旅であった。
・指宿港近く、影のような開聞岳が見えた。明日の晴天を祈る。
本日の歩数;35,000歩
コメント
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いいなぁ〜、屋久島
43年前新婚旅行でういういしい二人で登って以来行けてない
もうずいぶんと雰囲気もかわってしまって・・・
あのころの危なげな道が懐かしいです。
でももう一度行きたいですね
スーパーがありですか。
小杉谷の集落、学校など、山で人が暮らしていた時代です。
ああ、どんなに変わったことでしょう。行くのが怖い
あの説明の月が6月になってますよ、5月にいったんですよね
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