ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1985122
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

立山、剱岳、奥大日岳

2019年08月17日(土) ~ 2019年08月19日(月)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
20:23
距離
25.7km
登り
2,548m
下り
2,535m
歩くペース
速い
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:52
休憩
0:42
合計
5:34
9:16
63
スタート地点
10:19
10:23
65
11:28
11:34
22
11:56
11:58
7
12:05
12:05
12
12:17
12:30
29
12:59
13:16
65
14:21
14:21
29
2日目
山行
5:50
休憩
1:37
合計
7:27
5:41
5:41
19
6:00
6:01
21
6:22
6:23
43
7:06
7:06
18
7:24
7:25
19
7:44
7:46
15
8:01
8:08
10
8:18
8:19
10
8:29
8:53
4
8:57
8:58
7
9:05
9:28
18
9:46
9:51
21
10:12
10:12
8
10:20
10:21
27
10:48
10:56
80
12:16
12:38
25
13:03
宿泊地
3日目
山行
5:28
休憩
1:54
合計
7:22
6:08
46
宿泊地
6:54
6:56
45
7:41
7:41
23
8:04
8:05
38
8:43
8:43
6
8:49
8:49
14
9:03
9:04
16
9:20
9:46
13
9:59
10:00
9
10:09
10:09
6
10:15
10:15
23
10:38
10:38
16
10:54
11:02
18
11:20
11:20
13
11:33
11:33
8
11:41
11:41
15
11:56
13:11
7
13:18
13:18
12
13:30
天候 8/17 曇り後晴れ 8/18快晴 8/19午後から雨
過去天気図(気象庁) 2019年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
予約できる山小屋
室堂ではまだ雲が垂れ込んでいましたが。
2019年08月17日 09:22撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/17 9:22
室堂ではまだ雲が垂れ込んでいましたが。
一ノ越ではだいぶ雲が上がって、晴れ間が広がってきました。
2019年08月17日 09:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/17 9:53
一ノ越ではだいぶ雲が上がって、晴れ間が広がってきました。
昨年滑走した東ノ越への斜面も無雪期は意外と急斜面。
2019年08月17日 10:28撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/17 10:28
昨年滑走した東ノ越への斜面も無雪期は意外と急斜面。
立山、雄山へ向かう稜線から。
2019年08月17日 10:30撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/17 10:30
立山、雄山へ向かう稜線から。
雄山は大混雑。
2019年08月17日 11:22撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/17 11:22
雄山は大混雑。
大汝山にて。
2019年08月17日 11:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/17 11:55
大汝山にて。
大汝山から富士ノ折立へ立山稜線を往く。
2019年08月17日 12:06撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/17 12:06
大汝山から富士ノ折立へ立山稜線を往く。
雲もだいぶなくなり、雷鳥平のテント場も見えだす。
2019年08月17日 12:09撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/17 12:09
雲もだいぶなくなり、雷鳥平のテント場も見えだす。
富士ノ折立
2019年08月17日 12:21撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/17 12:21
富士ノ折立
御前沢氷河雪渓、黒四ダムが眼下に。
2019年08月17日 12:21撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/17 12:21
御前沢氷河雪渓、黒四ダムが眼下に。
富士ノ折立
2019年08月17日 12:21撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/17 12:21
富士ノ折立
内蔵助カール。
2019年08月17日 12:39撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/17 12:39
内蔵助カール。
後立山連邦もだいぶ見えてき。
2019年08月17日 13:08撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/17 13:08
後立山連邦もだいぶ見えてき。
内蔵助小屋に内蔵助カール。
2019年08月17日 13:08撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/17 13:08
内蔵助小屋に内蔵助カール。
秋ですね。トウヤクリンドウ。
2019年08月17日 13:26撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/17 13:26
秋ですね。トウヤクリンドウ。
昨年滑走した、真砂岳から大走りの尾根。
2019年08月17日 13:33撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/17 13:33
昨年滑走した、真砂岳から大走りの尾根。
別山巻道より真砂岳への稜線。
2019年08月17日 13:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/17 13:50
別山巻道より真砂岳への稜線。
別山分岐より劒澤小屋。
テント場に近づくにつれ、劒の雲ももう少しでなくなる。
2019年08月17日 14:16撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/17 14:16
別山分岐より劒澤小屋。
テント場に近づくにつれ、劒の雲ももう少しでなくなる。
劒沢テント場への下り。
予報通り天気が回復して、明日に期待が持てる。
2019年08月17日 14:27撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
8/17 14:27
劒沢テント場への下り。
予報通り天気が回復して、明日に期待が持てる。
ミヤマリンドウ。
2019年08月17日 14:32撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/17 14:32
ミヤマリンドウ。
明日はあの劒岳頂上。晴天に期待が膨らむ。
2019年08月17日 14:33撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/17 14:33
明日はあの劒岳頂上。晴天に期待が膨らむ。
こちらも秋の花。その名もアキノキリンソウ。
2019年08月17日 14:35撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/17 14:35
こちらも秋の花。その名もアキノキリンソウ。
テント場より劒岳。
2019年08月17日 15:31撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5
8/17 15:31
テント場より劒岳。
テント場より劒沢源頭。
2019年08月17日 15:31撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/17 15:31
テント場より劒沢源頭。
なかなか雲が去ってくれない。
2019年08月17日 16:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/17 16:59
なかなか雲が去ってくれない。
八ツ峰尾根の脇には後立山の
2019年08月17日 18:03撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/17 18:03
八ツ峰尾根の脇には後立山の
夕日に染まる別山北陵。
2019年08月17日 18:04撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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8/17 18:04
夕日に染まる別山北陵。
夕暮れ時、テント場より剱沢源頭部。
2019年08月17日 18:04撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/17 18:04
夕暮れ時、テント場より剱沢源頭部。
朝日に染まる劒岳。
2019年08月18日 05:27撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/18 5:27
朝日に染まる劒岳。
素晴らし天候の中、劒目指して出発。
2019年08月18日 05:37撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/18 5:37
素晴らし天候の中、劒目指して出発。
アオノツカザクラ。
2019年08月18日 05:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/18 5:50
アオノツカザクラ。
シロツメクサ。
2019年08月18日 05:51撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/18 5:51
シロツメクサ。
盆休み最後の日曜日のため、それほどの渋滞もなくまずは一服劒より前劒へ向けて登攀。
2019年08月18日 06:24撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/18 6:24
盆休み最後の日曜日のため、それほどの渋滞もなくまずは一服劒より前劒へ向けて登攀。
前劒を超えると鎖場が連続し、下りと上りがしばしば別ルートとなる。渋滞緩和、安全管理上良いことだ。
2019年08月18日 07:10撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/18 7:10
前劒を超えると鎖場が連続し、下りと上りがしばしば別ルートとなる。渋滞緩和、安全管理上良いことだ。
遠目に見ると、どこにルートが思うのですが、接近する鎖場がしっかりしており、ルートのペイント前方を注視して登ればわかりやす。
2019年08月18日 07:12撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/18 7:12
遠目に見ると、どこにルートが思うのですが、接近する鎖場がしっかりしており、ルートのペイント前方を注視して登ればわかりやす。
往路の難所カニのタテバイを攀じ登る。
2019年08月18日 07:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/18 7:50
往路の難所カニのタテバイを攀じ登る。
こちらは、復路ルートのカニの横ばい。
2019年08月18日 07:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/18 7:53
こちらは、復路ルートのカニの横ばい。
劒岳到着。
眼下に劒沢、そして立山、薬師岳、黒部五郎、遠方には笠ヶ岳。
2019年08月18日 08:25撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/18 8:25
劒岳到着。
眼下に劒沢、そして立山、薬師岳、黒部五郎、遠方には笠ヶ岳。
五竜から白馬岳。
2019年08月18日 08:26撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/18 8:26
五竜から白馬岳。
北方稜線、毛勝三山。
2019年08月18日 08:28撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/18 8:28
北方稜線、毛勝三山。
白馬岳から、遠方は朝日岳。
2019年08月18日 08:28撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/18 8:28
白馬岳から、遠方は朝日岳。
劒岳頂上にて。
2019年08月18日 08:31撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
6
8/18 8:31
劒岳頂上にて。
劒岳北方稜線。
2019年08月18日 08:48撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/18 8:48
劒岳北方稜線。
源次郎尾根。
2019年08月18日 08:49撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/18 8:49
源次郎尾根。
カニのタテバイを上る登山者。
2019年08月18日 09:43撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/18 9:43
カニのタテバイを上る登山者。
往路はなお一層緊張感高まるルートが続く。
2019年08月18日 09:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8/18 9:56
往路はなお一層緊張感高まるルートが続く。
一服劒より、劒沢・別山を望む。
青空に、白い雪渓、緑の灌木が映える。
2019年08月18日 11:00撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/18 11:00
一服劒より、劒沢・別山を望む。
青空に、白い雪渓、緑の灌木が映える。
チングルマも最盛期はすぎてはいたが、まだまだ至るところで開花している。
2019年08月18日 11:22撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/18 11:22
チングルマも最盛期はすぎてはいたが、まだまだ至るところで開花している。
ミヤマリンドウ。
2019年08月18日 11:24撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/18 11:24
ミヤマリンドウ。
午後になると雲がかかる予感。
2019年08月18日 11:42撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/18 11:42
午後になると雲がかかる予感。
30分ほどでこの通り雲に覆われる。
2019年08月18日 12:15撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/18 12:15
30分ほどでこの通り雲に覆われる。
翌日、予報では天気が持つのは午前中。午後には崩れるとの予報だが、この時点ではまだ青空が広がり、別山乗越から大日岳稜線は見渡せる。
2019年08月19日 06:52撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/19 6:52
翌日、予報では天気が持つのは午前中。午後には崩れるとの予報だが、この時点ではまだ青空が広がり、別山乗越から大日岳稜線は見渡せる。
同じく、雷鳥平、室堂から弥陀ヶ原。
2019年08月19日 06:52撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/19 6:52
同じく、雷鳥平、室堂から弥陀ヶ原。
新室堂乗越から大日岳への稜線を往く。
2019年08月19日 07:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/19 7:59
新室堂乗越から大日岳への稜線を往く。
ハクサンフウロ。
2019年08月19日 08:33撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
8/19 8:33
ハクサンフウロ。
今回、最後の剣岳。このあと急に雲に覆われる。
2019年08月19日 08:35撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/19 8:35
今回、最後の剣岳。このあと急に雲に覆われる。
立山方面の雲に覆われだす。
2019年08月19日 08:35撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/19 8:35
立山方面の雲に覆われだす。
ここまでは晴天だったが、1時間後には大日岳稜線は雲に覆われだす。
2019年08月19日 08:39撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/19 8:39
ここまでは晴天だったが、1時間後には大日岳稜線は雲に覆われだす。
ミヤマキンバイ。
2019年08月19日 08:43撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/19 8:43
ミヤマキンバイ。
シナノキンバイ。
2019年08月19日 08:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/19 8:44
シナノキンバイ。
タカネニガナ。
2019年08月19日 09:05撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/19 9:05
タカネニガナ。
奥大日頂上は雲の中。
2019年08月19日 09:21撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/19 9:21
奥大日頂上は雲の中。
しばらく待つと、わずかに大日岳が姿を表す。
2019年08月19日 09:35撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/19 9:35
しばらく待つと、わずかに大日岳が姿を表す。
ハクサンイチゲを唯一見つけました。
2019年08月19日 09:52撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/19 9:52
ハクサンイチゲを唯一見つけました。
カラマツソウ。
2019年08月19日 09:54撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
8/19 9:54
カラマツソウ。
イワイチョウ。
2019年08月19日 09:54撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/19 9:54
イワイチョウ。
雷鳥平に戻ってきました。
2019年08月19日 11:11撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/19 11:11
雷鳥平に戻ってきました。
ミクリガ池。
2019年08月19日 13:24撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/19 13:24
ミクリガ池。
室堂は雷雨、月曜日とあってそれほど混んではいませんでした。
2019年08月19日 13:25撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
8/19 13:25
室堂は雷雨、月曜日とあってそれほど混んではいませんでした。

装備

個人装備
長袖シャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ

感想

8/17
当初の予定では8/13の夜行バスで新穂高へ向かい、そこから笠ヶ岳〜読売新道を下り、針ノ木峠から扇沢までを4泊での計画だった。ただ生憎大型の台風が接近しており、15、16日にまともに台風にぶつかりそうな気配だったので、残念ならが40%のキャンセル料を払ってバスはパスした。
タイミング良く富山までの夜行バスの予約が出来、立山駅から室堂までのWEBチケットの予約もできたのでスムーズに室堂まで行けた。
朝早いにも拘らず、既に観光客がかなり押し寄せている。朝方は、雲が低くたれ込んでいるが、予報によれば徐々に回復し、昼過ぎに晴れ間が覗くはずだ。
室堂周辺はコンクリートで固められた歩経路が巡っており観光客が多く、途中から登山道らしくなるが、立山雄山まではかなり渋滞気味となり、暫し滞留する。台風は去ったものの風が未だ強く、かつ曇天のため結構寒さを感じ、一ノ越にてソフトシェルを着込む。
雄山頂上は大変な混み様で、登山と云うより神社への参拝と言った様相だ。頂上へは順番待ちで時間もかかりそうなので、この先の大汝山へ早々向う。
昨年の春に滑走した雄山から山崎カールへの斜面は、夏場に見ると思いのほか急斜面に見える。スキーで滑走する白色の雪面だと安易に見えるが、夏場に見るとこんな急斜面なのかと改めてスキーの威力に感心してしまう。
大汝を過ぎ富士の折立を過ぎたあたりから徐々に空が明るくなり出し、雲が切れだし雷鳥平のテント場、そして黒部湖も視界に入る。別山の巻道を通過し、そこからは直接劔沢へ降りる予定であったが、分岐と思われる場所に通行止めの道標があったので、そのまま尾根通しに劔御前小屋に向う。劔沢への下り路は別山への登りから巻道状に分岐していた様であるが、道標ははっきりとしない。劔御前小屋を経由しても時間的には大差ない。劔沢への下り道では、残念ながら劔岳は雲に隠れていたが、徐々に天候は回復し、テント場についてしばらくするとその雲も無くなり、夕陽に輝く劔の雄姿を見ることができた。
8/18
毎度の事で山に来るとよく寝付けない。リラックスして副交感神経が勝ると睡眠状態になるらしいが、興奮状態が継続している事が原因なのか、うまく睡眠モードに入れない。この日も同様で夜中何度も目が醒める。3:00起床の予定であったが、その頃から睡魔がきて眠りに入り、4:00起床となった。5:00過ぎが日の出の時間なので、明るくなってからスタートするには、4:00起床で全く問題はない。
台風一過でからと澄み切った青空とまでは行かないが、ここ数日間では格段にすばらしい天候となった。
下から眺めるとどこに一般ルートがあるのか疑いたくなる岩場ルートである。途中から上下にルートが分かれ場所があるが、下ばかりを見ていると正規のルートを見失い、下ルートに入り込んでしまう恐れの場所がありので要注意である。一服劔を超えると次第に鎖場が増え、かなり高度感、緊張感を感じる箇所が増える。前劔に到達すると眼前の岩場ルートに這いつくばる団体登山客がわんさかとおり、この後の行程が気にかかる。渋滞の根源はわかっても、この登山道では追い抜いて行く事は危いので、ここはゆっくりと登る事に徹する。
さて、登山屋で進められるのかハーネスを装備している方は50%程度おり、確かにここの岩場を考えるとベターな選択であると感心してしまう。
カニの立て這を過ぎれば頂上はいよいよ間近となる。頂上は立山ほどでないが、かなりの人出だ。今から38年前に毛勝三山から劔まで歩いた稜線が見渡せ、もう一度登りたいとは思うがあの頃の体力はない。池ノ平から小窓程度なら何とかなるかと思うが、それもテント泊となると難儀だ。良いとこ小屋泊まりか。後ろ立山連峰側は逆光線のためか、稜線がスッキリとしないが、薬師岳、黒部五郎、三俣、笠ヶ岳、槍ヶ岳は見渡せる。ここ数日では久し振りの好天に恵まれたのではないか。明日からはまた下り坂との予報なので、良いタイミングの3日間と言えそうだ。
 渋滞の要因となっている団体の前に出発すべきだったが、タイミングを逸してしまったので、頂上にてかなり時間を潰した。それでもかにの横這いから先、大渋滞にはまってしまう。天候がいいのでさほど気にはならないが、、前剱で追い抜くまで、30分程のロスとなる。剱岳、槍ヶ岳等の岩場での渋滞は夏山では致し方ないない。
 当初予定では、劔沢でテントを回収後雷鳥平へ移動してそこから大日岳まで往復の予定だ
ったが、出発の 1 時間、渋滞の 30 分の遅れが影響したため別山乗越へ向かいそこから大日
を往復し劔沢へ戻る予定に変更し、劔御前小屋にて¥900 のラーメンを体力回復の糧に食し
た。別山乗越では 12:00 だったので、5 時間あれば奥大日までは往復かとは思ったが、夕
方の天気の崩れが気になり劔沢テント場へ引き返すこととした。此処でも、雷鳥平にテント
場を移動するか悩んだが、雨雲情報を見ると 2 時間後位に怪しい雲がやって来る気配があ
り、明朝の出発に変更した。そんな訳で、時間的な余裕が生まれたので、ビールを飲み 2 時
間ほど劔岳を眺めならが熟睡した。
8/19
この日は午後から雨が降り出すとの予報のため、5:00 位に出発して奥大日岳を往復しお
昼までには室堂へ戻る事つもりであった。しかし一昨日同様に昨夜もうまく寝付けず、明け
方 1 時間程寝込んでしまい出発が 6:00 となってしまった。それでも、いつも通りのペー
スであれば 12:00 までには室堂へ戻れると踏んだ。
劔沢から別山乗越までは劔岳を眺めるには素晴らしい道で、今回の山行で 3 回目のトレイ
ルとなりるがこんな場所は何回上り下りしても良い。
別山乗越から新室堂乗越への下りは、昨年スキー滑走の際に途中からシートラで登った
場所であるが、ここでも雪面だと斜面が緩く感じる事を実感する。
さて、新室堂乗越からは往復となるので、ここでザックをデポする事も出来たが、サブザ
ックを持ち合わせておらず、奥大日までの工程も長いので、そのままザックを担ぐ事とした。
奥大日への道も昨年スキーで途中まで来たルートである。積雪期は巨大な雪庇が張り出
すルートであるが、ほぼ稜線通りに進む。それに対して、夏場はピークを巻いてルートはつ
いているためアップダウンは少なく奥大日岳へ向けて徐々に標高を上げて行く。このルー
トは大量の積雪に冬場は閉ざされ、雪解けも遅いためか、この時期でも至る所で高山植物が
咲いている。この時期でも唯一ハクサンイチゲをここでは見ることが出来た。
天候は予報通り奥大日岳に近ずくにつれて怪しくなり出し、太陽は辛うじて見えるのも
のもまずは後方の劔岳そして次に前方大日岳がガスの中に入ってしまった。そんな中奥大
日岳手前ですれ違った方からブロッケン現象が見れましたと教えてくれた。しかし残念な
がら私が奥大日岳に到着すると頂上はガスに包まれ太陽は隠れ眺望はなくなってしまいブ
ロッケンも当然見れなかった。それでもしばらく頂上で待つと薄っすらと大日岳がガスの
切れ目から見え隠れしたが、その後雲の中に沈んでしまった。
雨に祟られる可能性が高まるので帰路は気合をいれて急いだ。雷鳥平からミクリガ池へ
の最後の歩経路でパラパラと雨が降りだし、温泉に立ち寄ったミクリガ池山荘に到着して
間もなく雨脚が激しくなった。ここで 1 時程休息する間に雨も大分小降りとなり、そのタ
イミングを見計らって室堂へと向かった。
室堂からは待ち時間無くバス、ケーブル、電車と接続。新幹線の予約も取れ、最短時間
で浦和まで戻れ助かった。

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