立山、剱岳、奥大日岳


- GPS
- 20:23
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 2,548m
- 下り
- 2,535m
コースタイム
- 山行
- 4:52
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 5:34
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 7:27
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 7:22
天候 | 8/17 曇り後晴れ 8/18快晴 8/19午後から雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
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感想
8/17
当初の予定では8/13の夜行バスで新穂高へ向かい、そこから笠ヶ岳〜読売新道を下り、針ノ木峠から扇沢までを4泊での計画だった。ただ生憎大型の台風が接近しており、15、16日にまともに台風にぶつかりそうな気配だったので、残念ならが40%のキャンセル料を払ってバスはパスした。
タイミング良く富山までの夜行バスの予約が出来、立山駅から室堂までのWEBチケットの予約もできたのでスムーズに室堂まで行けた。
朝早いにも拘らず、既に観光客がかなり押し寄せている。朝方は、雲が低くたれ込んでいるが、予報によれば徐々に回復し、昼過ぎに晴れ間が覗くはずだ。
室堂周辺はコンクリートで固められた歩経路が巡っており観光客が多く、途中から登山道らしくなるが、立山雄山まではかなり渋滞気味となり、暫し滞留する。台風は去ったものの風が未だ強く、かつ曇天のため結構寒さを感じ、一ノ越にてソフトシェルを着込む。
雄山頂上は大変な混み様で、登山と云うより神社への参拝と言った様相だ。頂上へは順番待ちで時間もかかりそうなので、この先の大汝山へ早々向う。
昨年の春に滑走した雄山から山崎カールへの斜面は、夏場に見ると思いのほか急斜面に見える。スキーで滑走する白色の雪面だと安易に見えるが、夏場に見るとこんな急斜面なのかと改めてスキーの威力に感心してしまう。
大汝を過ぎ富士の折立を過ぎたあたりから徐々に空が明るくなり出し、雲が切れだし雷鳥平のテント場、そして黒部湖も視界に入る。別山の巻道を通過し、そこからは直接劔沢へ降りる予定であったが、分岐と思われる場所に通行止めの道標があったので、そのまま尾根通しに劔御前小屋に向う。劔沢への下り路は別山への登りから巻道状に分岐していた様であるが、道標ははっきりとしない。劔御前小屋を経由しても時間的には大差ない。劔沢への下り道では、残念ながら劔岳は雲に隠れていたが、徐々に天候は回復し、テント場についてしばらくするとその雲も無くなり、夕陽に輝く劔の雄姿を見ることができた。
8/18
毎度の事で山に来るとよく寝付けない。リラックスして副交感神経が勝ると睡眠状態になるらしいが、興奮状態が継続している事が原因なのか、うまく睡眠モードに入れない。この日も同様で夜中何度も目が醒める。3:00起床の予定であったが、その頃から睡魔がきて眠りに入り、4:00起床となった。5:00過ぎが日の出の時間なので、明るくなってからスタートするには、4:00起床で全く問題はない。
台風一過でからと澄み切った青空とまでは行かないが、ここ数日間では格段にすばらしい天候となった。
下から眺めるとどこに一般ルートがあるのか疑いたくなる岩場ルートである。途中から上下にルートが分かれ場所があるが、下ばかりを見ていると正規のルートを見失い、下ルートに入り込んでしまう恐れの場所がありので要注意である。一服劔を超えると次第に鎖場が増え、かなり高度感、緊張感を感じる箇所が増える。前劔に到達すると眼前の岩場ルートに這いつくばる団体登山客がわんさかとおり、この後の行程が気にかかる。渋滞の根源はわかっても、この登山道では追い抜いて行く事は危いので、ここはゆっくりと登る事に徹する。
さて、登山屋で進められるのかハーネスを装備している方は50%程度おり、確かにここの岩場を考えるとベターな選択であると感心してしまう。
カニの立て這を過ぎれば頂上はいよいよ間近となる。頂上は立山ほどでないが、かなりの人出だ。今から38年前に毛勝三山から劔まで歩いた稜線が見渡せ、もう一度登りたいとは思うがあの頃の体力はない。池ノ平から小窓程度なら何とかなるかと思うが、それもテント泊となると難儀だ。良いとこ小屋泊まりか。後ろ立山連峰側は逆光線のためか、稜線がスッキリとしないが、薬師岳、黒部五郎、三俣、笠ヶ岳、槍ヶ岳は見渡せる。ここ数日では久し振りの好天に恵まれたのではないか。明日からはまた下り坂との予報なので、良いタイミングの3日間と言えそうだ。
渋滞の要因となっている団体の前に出発すべきだったが、タイミングを逸してしまったので、頂上にてかなり時間を潰した。それでもかにの横這いから先、大渋滞にはまってしまう。天候がいいのでさほど気にはならないが、、前剱で追い抜くまで、30分程のロスとなる。剱岳、槍ヶ岳等の岩場での渋滞は夏山では致し方ないない。
当初予定では、劔沢でテントを回収後雷鳥平へ移動してそこから大日岳まで往復の予定だ
ったが、出発の 1 時間、渋滞の 30 分の遅れが影響したため別山乗越へ向かいそこから大日
を往復し劔沢へ戻る予定に変更し、劔御前小屋にて¥900 のラーメンを体力回復の糧に食し
た。別山乗越では 12:00 だったので、5 時間あれば奥大日までは往復かとは思ったが、夕
方の天気の崩れが気になり劔沢テント場へ引き返すこととした。此処でも、雷鳥平にテント
場を移動するか悩んだが、雨雲情報を見ると 2 時間後位に怪しい雲がやって来る気配があ
り、明朝の出発に変更した。そんな訳で、時間的な余裕が生まれたので、ビールを飲み 2 時
間ほど劔岳を眺めならが熟睡した。
8/19
この日は午後から雨が降り出すとの予報のため、5:00 位に出発して奥大日岳を往復しお
昼までには室堂へ戻る事つもりであった。しかし一昨日同様に昨夜もうまく寝付けず、明け
方 1 時間程寝込んでしまい出発が 6:00 となってしまった。それでも、いつも通りのペー
スであれば 12:00 までには室堂へ戻れると踏んだ。
劔沢から別山乗越までは劔岳を眺めるには素晴らしい道で、今回の山行で 3 回目のトレイ
ルとなりるがこんな場所は何回上り下りしても良い。
別山乗越から新室堂乗越への下りは、昨年スキー滑走の際に途中からシートラで登った
場所であるが、ここでも雪面だと斜面が緩く感じる事を実感する。
さて、新室堂乗越からは往復となるので、ここでザックをデポする事も出来たが、サブザ
ックを持ち合わせておらず、奥大日までの工程も長いので、そのままザックを担ぐ事とした。
奥大日への道も昨年スキーで途中まで来たルートである。積雪期は巨大な雪庇が張り出
すルートであるが、ほぼ稜線通りに進む。それに対して、夏場はピークを巻いてルートはつ
いているためアップダウンは少なく奥大日岳へ向けて徐々に標高を上げて行く。このルー
トは大量の積雪に冬場は閉ざされ、雪解けも遅いためか、この時期でも至る所で高山植物が
咲いている。この時期でも唯一ハクサンイチゲをここでは見ることが出来た。
天候は予報通り奥大日岳に近ずくにつれて怪しくなり出し、太陽は辛うじて見えるのも
のもまずは後方の劔岳そして次に前方大日岳がガスの中に入ってしまった。そんな中奥大
日岳手前ですれ違った方からブロッケン現象が見れましたと教えてくれた。しかし残念な
がら私が奥大日岳に到着すると頂上はガスに包まれ太陽は隠れ眺望はなくなってしまいブ
ロッケンも当然見れなかった。それでもしばらく頂上で待つと薄っすらと大日岳がガスの
切れ目から見え隠れしたが、その後雲の中に沈んでしまった。
雨に祟られる可能性が高まるので帰路は気合をいれて急いだ。雷鳥平からミクリガ池へ
の最後の歩経路でパラパラと雨が降りだし、温泉に立ち寄ったミクリガ池山荘に到着して
間もなく雨脚が激しくなった。ここで 1 時程休息する間に雨も大分小降りとなり、そのタ
イミングを見計らって室堂へと向かった。
室堂からは待ち時間無くバス、ケーブル、電車と接続。新幹線の予約も取れ、最短時間
で浦和まで戻れ助かった。
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