【おすすめルート】北鎌尾根
- GPS
- 32:42
- 距離
- 43.6km
- 登り
- 3,634m
- 下り
- 3,626m
コースタイム
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 9:03
- 山行
- 12:31
- 休憩
- 3:15
- 合計
- 15:46
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 7:04
天候 | 3日とも晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
独標直下が悪かった。 小槍・孫槍への道も悪い |
ファイル |
非公開
2009-6.jpg
http://www.pacific-en.co.jp/x2-body-note1.html
(更新時刻:2019/09/18 13:51) |
写真
装備
個人装備 |
シュラフ
シュラフカバー
ダウン上下
ゾウ足
レイン上下
スパッツ
水袋4リッター以上
ハーネス
ガチャ少々
ヘルメット
お小遣い(殺生・南岳・徳澤)
武器
コッヘル
ガチャは
アルヌン*2
240ダイニーマ
60ダイニーマ*2
捨て縄*2
ATCなど
|
---|---|
共同装備 |
【MA】
テント
ロープ30
【YS】
ガス500
ガスヘッド
鍋
フライパン
サンダル
ツエルト
|
感想
20190913-15 北鎌尾根
2016年に北鎌尾根に行こう!と計画を立て
2016年は、雨で取付き敗退
2017年は、膝の故障で中止
2018年は、台風で延期
と散々北鎌の女神に振られ続けてはや4年 4回目のチャレンジになります。
今回行けなかったらもう2度と行かないんじゃないかと不安が過る。
その為、今回は、予備日を設け雨が来ても耐えれる計画へ。
直前になり、天気予報を見ると全日晴れマーク。直前に台風も通過し、台風の不安も無く入山が出来る事に。
さて、今年はどんなストーリが生まれるのだろうか…
20190912-3:Day0/1
金曜日に休みを取り、木曜日の夜から沢渡入り。土曜日から3連休になるが、金曜日は平日。
まだ空いている上高地を予想していたが、駐車場はまさかの車の数。ポツポツと空きはあるもののほぼ満車状態。
車中ではヘッデンが動いている状態で沢山の人が翌日の入山を目指している様だ。
翌朝も6時のバスには沢山の人が並んでいた。6:30にようやく上高地バスターミナルへ。
既に沢山の人が準備を始めていた。
河童橋は、清々しい朝の空気に包まれており、いつものように悠久の景色を堪能出来た。
まずは、横尾までひと歩き。明神・徳澤と過ぎ、帰りは徳澤で祝いのソフトクリームを食べると心に誓い進む。
横尾で一本立て、槍沢へ向かう。薄曇りなので暑く無く快適な温度で歩きやすい。槍沢で水を補給。今回は、二人で8.5リッタを担ぐ。
相変わらず遠いババ平。トイレの横に水場が出来ていました。次回からはここで補給かな。
赤岩沢 大岩沢 と過ぎ、大曲へ。ここまでのCTは予定通り。
下山者が非常に多くすれ違いに時間を取られる。(登り優先なんだが…(苦笑))
ここでお昼休憩を取り、水俣乗越へ。
約400mの登りである。時間に余裕がある為、ゆっくりと登るが、過去に通った道とだいぶ変わっていて少し驚く。
途中西岳方面からの登山者か?とすれ違い水俣乗越に乗り上げる。ここからは下るだけでよい。
乗越北側は、乾いた空気に包まれており透き通るような秋の青い空が広がり、眼前には今年の夏に苦労した針ノ木岳を見て取ることが出来た。
乗越には誰も居らず貸切でたっぷり休憩を取り下山に備える。
乗越上部は相変わらずの悪さ。前回よりも酷くなっている感じがした。慎重に100m程下ると右岸に踏み跡が。後はこの踏み跡にそって枝を掴みながら
高度を降ろしていく。尾根の末端にはトラロープが張られている。これを降りれば尾根歩きは終わりとなり後はガレ沢を降ろしていく。
所々で沢水が出ており夏の下見の際に、水の心配は無いなと思っていたが予想通り今年は水には苦労をしなくて済みそうだ。
その代わり渓中の渓相が変わっておりこの3年間でだいぶ様相が変わっていた様だ。
ケルンは所々あるものの、赤布も加わり心強いが知っている渓相とは異なっており、???の状態で北鎌沢取付き迄着いた。
前回来た時にはある程度テン場の選択肢があったが、全然無い。 ようやく少し適地を見つけて荷物を降ろす。他に適地が無いか探しながら、
出合に向かうも結果無かった。所々踏み跡があって比較的に新しいものだったのでもしかして先行者居るのか?と思っていたら出合の所にテントが1張あった。
関西からのペアであった。テント場に戻り、近くの沢にビールを冷やしテントの設営を始める。
丁度落ち着いた頃になって、数パーティが降りて来る。
前夜祭で翌日の安全登頂を祈願し、早々に就寝する。
20190914:Day2
1番で取付く北鎌沢右股を遡上する。道は明瞭である。背後でヘッデンが光っているが動きはない。右に左に渡渉を繰り返し少しずつ高度を稼いで行く。
2カ所程パートナが登れないという所があり、先行し、お助けを出す。
次第に空が明るみを増し、ご来光を望む。雲一つない最高の天気である。3時間程かけてゆっくりと登る。
北鎌のコルで一本立ててここからは稜線歩き。眼前には、独標がどっしりと佇む。
天狗の腰掛で一休み。道は明瞭である。たまに間違った道があるが、そんなときには千丈沢へ逃げろという鉄則に従い進む。
独標手前で真新しいザックが残置されていた。遭難者のものだろうか。トラバースをしつつ独標へ向かって高度を上げる。
独標裏に出て来た。見覚えのある場所だ。 前回来たときは、ガスガスの中の歩きだった為、景色は全くであったが、今回は雲一つ快晴である。
独標を越えると大槍小槍孫槍が良く見え、そこまでのいくつかのピークが見て取れる。とても快適な歩きである。
後続を気にしつつのんびりと進んで行く。後続は昨日テン場で先行をしていた関西からの2人組である。少し距離を詰めると休憩をして待っていてくれた。
こちらを気にしてくれて先頭に敬意を払ってくださっている様だ。とてもありがたいし、申し訳ない気持ちになる。
そうこうしている内に、北鎌平に到着。いよいよ本峰への取付きになる。
本峰へは、普通に登ると祠の裏に出て来るが、それだと詰らないので前回同様本峰のチムニーを狙って着き上げる。ここはロープが欲しいルートである。
ハング気味の1Pは左から巻き気味に上がると、平らな場所が広がる。左に回り込むと取付きだがパートナがそこを登る事を嫌がった為、簡単なルートへ変更して
上部で左上しながら本峰を目指すことにした。
2ピッチ目・3ピッチ目とロープ一杯に伸ばし、快適クライミング。いよいよ最後のピッチ。上部の登山者がはっきりと見て取れるようになった。
最後のピッチは意外と立っており直上するか右手のクラック沿いを上がるかのルートとなる。クラックの方が簡単に上がれそうな為、クラックルートに。
10m程ロープを伸ばし最後のガレ場に回り込もうとする場所で行き詰る。意外と手が悪い。ここまでノーピン出来て居るので、テンションもかけられない。
頼るは左手のガバのみ。左側に良さそうなホールドがあるので、何とか手を入れ替えて、左のホールドを取る。取れた!! 予想通りの良いホールド。
助かった〜と右手を奥のクラックに突っ込み支点を作り最後のガレに回り込む。ガレに入ってもう1ピンとりいよいよ山頂が近づいてきた。ハーケンもあった為、
念の為で最終ピンを取り祠に乗り上げる。
目の前では登山者達が写真を撮っていた。そこに飛び出す自分。みんなびっくり!!である。ロープ一杯で山頂に到着することが出来た。
ホッと一安心。ビレイ解除のコールを行いパートナを引き上げる。 パートナも同じところで苦戦をして、テンションをかけていたが何とか越える。
上部では、登山者達がどっから登って来たんだ?と驚きの表情で見守ってくれていた。
前半のクラックではかなり苦戦を強いられたが後半は快適に登り詰めて、ようやく2人で穂先に立つことが出来た。
思えば、二人で槍の穂先に立つのは初めてだ。 初めての二人の穂先が北鎌なんて素敵すぎる! と感無量。4年越しの登頂。快晴の穂先からのパートナも
充実した顔を見せていた、穂先で他の登山者さんに何枚か写真を撮ってもらって下山開始。 渋滞はかなり酷い感じである。下山途中他の登山者からは
称賛の声を頂く。荷物の大きさも指摘いただいたりと、何かと嬉しい。
そして、肩の小屋に到着し、無事の到着に歓喜し、コーラとジュースで祝杯をあげる。一休みをしたら、今度は小槍を目指す。
日はまだ高く、時間はまだ十分ある為、小槍に行ける。大渋滞にハマり1時間半程かけて取付きへ。
が、時間が無くそろそろ帰らないと行けない時間になってきている。取付きを確認し登り始める。小槍は諦め、孫槍を目指す。
2P登って一旦曾孫槍ピーク裏の平場に出る。孫槍の取付きにはペツルが打ってあり明瞭だ。 もう日暮れも目のまえなのでとにかく簡単な所を目指し登っていく
途中3か所位支点を取り一回切る。いよいよ最後のピッチである。パートナを引き上げ最終ピッチへ。
終了点はピークの裏側にペツルが打ってあるのは覚えていた。途中の記憶は全くなかったが、ピーク直下のクラックがあった。
縦のクラックを乗り越えて孫槍のピークに立つことが出来た。足元はスパッと切れていてセルフをとっていても恐ろしいものであった。
日陰になり、暗黒の暗闇が足元から這い上がってきている。
急いでパートナを引き上げ丁度日暮れと共に2人ともピークアウトした。2回懸垂を行い、ロープをたたみ、登山道に復帰した。
微かな光を元に鎖場まで到着。後は鎖にそって降りるだけ。丁度その頃には真っ暗になり、長い1日が終わろうとしていた。
肩の小屋でテン場が空いてないことを確認して殺生ヒュッテに向かって降りる。
肩の小屋では、中秋の名月を沢山の人が撮影をしていた。のんびり月を見たいが、時間が無い為、そそくさと下山を始める。
殺生ヒュッテのテン場も大混雑で登山道を越えてテントが張られていた。当然テン場は無く手分けをして探す。
何とかかんとか、ギリギリで張れそうなスペースを見つけて張る事に。小屋に向かい売れ残りのビールとジュースを購入して乾杯をするも、パートナは疲れで食も進まず就寝体制。 宴もそこそこに就寝することに。
翌日は南岳に行き、天狗原経由で下山予定であったが、パートナの靴のソールが剥がれそうな事と疲れからそのまま下山をすることに。
中岳などの稜線は今年の冬に先送る事にした。
20190915:Day3
この日はもう下山だけにしたのでのんびり起床とした。 とはいっても満員のテン場。早朝から周囲が騒がしい。
まだまだ暗く今日はガスガスなのかな?と思って起きてみるとまだ日の出前であった。 朝日がテントを照らし始める。
5時を過ぎると周囲も静まり返ったので6時迄寝る事に。 のんびりと起床して、テントを開けると素晴らしいモルゲンが広がった。
モルゲンをおかずにまったり朝食。食事を済ませ、荷物を撤収し下山を開始する。
丁度ヒュッテ大槍の分岐に差し掛かった時に、パートナが浮石に足を置きバランスを崩し、顔から転ぶ。
転んだ先に岩があり頭をぶつける。やばい。事故だ!
すぐさまザックを降ろし帽子を脱ぐとおでこの辺りを強打している。幸い出血は無いが腫れて来ている。
すぐさま自分のザックを降ろし、治療にあたる。幸い水があったので即消毒を行い、手拭を冷やし患部にあてる。
ロキソニンを持っていたので、ロキソニンを飲ませしばらく休憩をする。
頭強打の影響は無いようだ。一安心である。だが、腫れが進んでいる。歩けそうな為、200m位先に沢があったのを覚えていたので、沢まで行ってあてぬのを冷やす。 ここから定期的に冷やし槍平迄移動をする。
槍平に着いた頃には落ち着いた様子になり休憩を取る。引き続き横尾・徳澤と進む。
徳澤では、ソフトクリームを食べる余裕も出て来て一安心だ。
上高地までゆっくりと歩く。 小梨を越えた辺りに人の頭が見えだす。ものすごい人だ!
河童橋で下山の記念撮影をおこない、バスターミナルへ。トイレ手前まで行列が出来ていた。
タクシーで帰るか悩んだが意外とバスの往来が良く1時間半程度でバスに乗れた。
最後の最後までバタバタとした山行であった…
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