苦難の北アルプス南部縦走 (扇沢〜新穂高)
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- GPS
- 79:09
- 距離
- 70.2km
- 登り
- 6,591m
- 下り
- 6,846m
コースタイム
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 10:47
- 山行
- 12:48
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 13:12
- 山行
- 11:26
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 12:51
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 8:02
天候 | おおむね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新穂高からはバスと電車で帰宅。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
針ノ木〜烏帽子間は、道が荒れている印象。 特に七倉から烏帽子はエスケープも水場も無いため覚悟が必要です。 |
写真
感想
夏休みに親不知から扇沢までは繋ぎましたが、台風来襲により下山。
ずっともやもやしていたので、3連休に2日の有給をつなげて、
扇沢から新穂高まで縦走しました。
[1日目]
平日だったため信濃大町から扇沢までのバスが7時くらい着のものしかない。
夏の続きは種池山荘からだったので、柏原新道から針ノキ岳までは12時間かかり、
タイムオーバー。新越山荘泊りかなと思ってたら、扇沢着の毎日あるぺん号に空きを発見。
早速予約して4時半頃、柏原新道入口に到着できました。
前回も思いましたが、種池山荘のスタッフさんは良い感じの方で
いつか泊りに来たいなぁと思う魅力がありました。
種池から針ノ木は平日ということもあって、ほとんど人と合いませんでした。
扇沢をぐるっと回るルートですが、結構距離が長く最後はぐったり。
2日目の方がつらいのに、大丈夫かなと思いながら、針ノ木小屋に到着。
ここも良くして貰ったので、いつか泊りにきたいなぁ。
針ノ木雪渓ルートで登ってきた人たちでテン場いっぱいだったらどうしようと思ってましたが、
平日なので割と少なくて、無事テントを張れました。
何時もはアホみたいにお酒を飲みますが、今日の疲れと明日からの事を考えて、
お酒は飲まずに19時に就寝。
[2日目
]この日が一番つらく、今回の山行の核心部でした。
今日のコースタイムは約14時間。今まで北アルプスなら0.8倍で歩けてるし
12時間くらいかなと思い、朝3時に出発と思ってたら、寝坊して朝4時半出発。
七倉までは順調でしたが、船窪で水場を見落として
まさかの烏帽子まで補給なし。
しかもエスケープルートが無いので、水が尽きる前に前に進むしかないです。
途中、いくつかでビバーク跡がありましたが、確かに針ノ木〜烏帽子は一日で縦走するにはつらい。
まだ9月だから良いですが、8月とかだったら、干からびていたことでしょう。
それでも水はギリギリで、烏帽子岳手前の池塘にたどり着いた時は、助かったぁ感を強く感じました。
いくつか池塘があったので、澄んでそうな所の水を汲んで、浄水器を使って飲みました。
最高でした。
3日目
この日も水晶小屋までは順調でした。
水晶小屋から水晶岳はピストンになります。
普段なら荷物背負って行きますが、昨日の疲れもありザックはデポしてサコッシュのみで向かいます。
荷物が無いと羽のような軽さで、さくっと水晶岳に到着。
ここから見る周りの山々。ほんと山に囲まれて絶景でした。
岩苔乗越から少し下った水場で水を補給。
目指すピークは鷲羽岳だ!と思い、前を歩いていた人に続いてそのまま先に進んでしまいました。
このペースなら三俣山荘には16時ギリギリには到着できるなと思いながら進むと、山頂に到着。
あれ?[鷲羽岳]思ったより近いんだなと思って、山頂標識を見るとまさかの[祖父岳]!
思いっきり道を間違えており、真っ青になる。
焦りがあったからか、GPSを確認せず前の人について行く。
典型的な遭難展開をまさか自分がやってしまうとは・・・。
ここから岩苔まで戻って鷲羽岳ルートだと、18時過ぎる可能性が高く、
泣く泣くコースタイムが30分短い、黒部源流ルートに方向転換。
今日は11時間弱のはずが、今日も13時間くらいの行動となりました。
三俣山荘はなんかおしゃれ空間でした。
連休中日だったので、テン場満杯かなと焦っていましたが、
テン場自体が広いのと、シングルウォールテントなのでコンパクトなので、
空いてた狭所に張る事ができました。ご飯食べたら速攻で就寝。
本当は、5日かけて笠ヶ岳までつなげる予定でしたが、
5日ボロボロになって次の日仕事は無理だと思ったので、
とりあえず双六まで行けば、新穂高までつながるので、
1日予定を早めて下山を決意。
[4日目]
最終日。
今日は8時間くらいのコースタイムで良く、娑婆に戻れる日なので足が軽い。
さくっと三俣蓮華岳を登って双六岳に向かう。
今日は朝方天気が悪く、双六に向かう途中で霧雨に降られ、
冷たい風にも吹かれたので、このたび初のレインを着てしのぐ。
双六小屋に着く頃には天気も良くなり、横目にばっちり槍ヶ岳を見ながら下山。
お風呂は最高でした。
夏に6日間縦走したから、5日間なんてよゆーよゆー。
装備もヘルメットやアイゼン要らないルートだから荷物も軽いし
コースタイムは巻いて行けるなと、甘く見ていました。
結果、想定以上にきついコースタイム、5日休暇の5日山行という精神的に余裕が無い日程からの道迷いと反省点がありました。
次はもう少し余裕をもった時間設定で行こうと心に誓いました。
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