楽園〜雲ノ平と秘湯高天原温泉〜

2019年09月18日(水) ~ 2019年09月21日(土)

• GPS: 28:15
• 距離: 49.4km
• 登り: 3,866m
• 下り: 3,898m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:49
• 休憩: 0:10
• 合計: 3:59

距離 6.5km 登り 1,017m 下り 41m

7:31 折立
7:35 7:37 十三重之塔 慰霊碑
8:32 太郎坂(アラレちゃん)
9:07 9:12 青淵三角点(青淵山)
9:30 9:31 積雪深計測ポール
10:33 10:35 五光岩ベンチ
10:58 太郎兵衛平
11:30 太郎平小屋

2日目

• 山行: 7:10
• 休憩: 3:16
• 合計: 10:26

距離 14.7km 登り 980m 下り 1,185m

5:29 太郎平小屋
6:19 6:20 第一徒渉点
6:26 第二徒渉点
6:49 左俣出合(第三徒渉点)
7:27 カベッケが原
7:37 8:01 薬師沢小屋
9:15 木道末端
9:33 9:50 アラスカ庭園
10:15 奥日本庭園
10:29 10:37 祖母岳
10:52 11:39 雲ノ平山荘
12:05 コロナ観測所
12:18 奥スイス庭園
12:23 雲ノ平の森の道
12:32 2439m
13:09 高天原峠
13:45 14:12 高天原山荘
14:26 15:38 高天原温泉
15:55 高天原山荘

3日目

• 山行: 6:40
• 休憩: 1:45
• 合計: 8:25

距離 13.4km 登り 1,411m 下り 991m

5:47 高天原山荘
5:49 高天原展望台
5:54 高天原分岐
6:35 水晶池分岐
6:37 6:40 水晶池
6:45 6:50 水晶池分岐
8:20 8:21 岩苔小谷水場
8:30 8:44 岩苔乗越
8:54 8:55 ワリモ北分岐
9:18 9:21 ワリモ岳
9:53 10:07 鷲羽岳
10:55 11:50 三俣山荘
12:20 12:24 黒部川水源地標
13:34 13:35 祖父岳分岐
13:55 13:59 祖父岳
14:12 祖父岳分岐
14:12 雲ノ平山荘

4日目

• 山行: 6:28
• 休憩: 1:08
• 合計: 7:36

距離 14.8km 登り 526m 下り 1,727m

5:30 雲ノ平山荘
5:46 奥日本庭園
6:10 アラスカ庭園
6:27 木道末端
7:35 7:43 薬師沢小屋
7:55 カベッケが原
8:31 左俣出合(第三徒渉点)
8:51 第二徒渉点
8:56 8:58 第一徒渉点
9:48 10:43 太郎平小屋
10:54 10:55 太郎兵衛平
11:31 五光岩ベンチ
12:01 12:02 積雪深計測ポール
12:10 青淵三角点(青淵山)
12:28 太郎坂(アラレちゃん)
13:00 13:01 十三重之塔 慰霊碑
13:06 折立

天候

1,4日目は雨、2,3日目は晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

折立の無料駐車場に停めました。
有峰林道は1回(往復)1,900円です。
松本方面からアプローチする場合、有峰湖の南側から入る道が通行止めのため、ぐるっと北西側の亀谷ゲートから入る経路をナビに指示されました。
だいぶ遠回りなので計画時に要注意です。

コース状況／危険箇所等

折立ヒュッテの入口に登山ポストがあるようでした。
危険箇所はありません。
祖父岳から雲ノ平のキャンプ場へ直接下りる道は通行止めで、北側を周ってスイス庭園の分岐へ出る迂回路でした。

その他周辺情報

亀谷(かめがい)温泉 白樺ハイツで立ち寄り湯しました。（610円)
露天風呂・サウナ・源泉水風呂ありで、女湯はカラン10個くらいで快適でした。
硫黄の香りがして、pH9.7のアルカリ硫黄泉とのことですが、肌ざわりはキパっとしています。
とっても珍しい泉質のいいお湯でした。
リンスインシャンプー・ボディーソープ・ドライヤー・無料貴重品ロッカーあります。
食堂・土産物の売店もあります。

写真

小雨がぱらつく登山口をスタート

オオカメノキ

イワカガミの葉が染め分けるように紅葉
アンペルマンぽい

ミヤマママコナ

圧巻の一枚岩の長い登り

イワショウブの赤い実

おもしろい苔？

ガスガスの中に縞々の柱
これはなぁに？
→積雪深計測ポールだそうな

苔と茸のこらぼ

イワカガミの赤い茎と緑の葉

ヤマハハコ

シラタマノキ

太郎平までの道は整備中
雨の中でも作業されてました
感謝！

イワイチョウの葉
黄色くなってほんとに銀杏みたい

チングルマの紅葉

オヤマリンドウ

少しガスが切れてきた！
西側の眺め
有峰湖がちらっと見える

今まで歩いてきた稜線も見えた！

小屋が見えてきた！

太郎平小屋に到着
天気も悪いし今日はここまで
早い到着だったおかげか、なんと2人で3畳の個室！
他の人に気兼ねすることなく、くつろげました〜

小屋前から見える山々は豪華絢爛

ガスが晴れてきて雲ノ平の向こうにワリモ岳、祖父岳
その陰にちらりと鷲羽岳

おおっ！一瞬晴れ間が！！
薬師岳どどーん

りっぱな外トイレ
帰りに使わせていただきました

水は沢からひかれていて豊富

さてプレモル生で無事到着を祝おう！

太郎平小屋の夕食
17:30から

西の空はすばらしい夕焼け

雲海が広がっています

小屋の窓にも映ってました

翌朝5時半ころ出発
東の空が明るくなってきて

池塘の向こうに雲海が広がり、西の空もうっすらピンクに

6時すぎ
薬師岳の東南稜から日の出

紅葉始まってます

これもオヤマリンドウ？

シロヨメナ

クロトウヒレン

ミネカエデ
見事な黄葉

ウメバチソウ

チョウジギク

黒部五郎岳はカベッケが原から見ると屏風のよう

薬師沢小屋直前で見下ろした奥の廊下はきれいなグリーン

薬師沢小屋の注意書き
大東新道には行きません

マユミかな

小屋前は吊橋スタート
揺れるし細いし短いけど怖かった

吊橋の先はがーっと下る長い梯子（右側の赤茶色）
そして今回は河原を歩けたが、増水時は岩壁に沿って細い梯子や滝の前の橋を渡っていく

河原から吊橋と薬師沢小屋を見上げる

少し行くと大東新道と雲ノ平への急登の分岐

急登の途中で太郎平小屋がちらり

染め分けたゴゼンタチバナの葉っぱ

タケシマラン

ベニバナイチゴ

雲の平の端っこ
アラスカ庭園に到着〜

薬師岳

三俣蓮華岳と黒部五郎岳の間に笠ヶ岳が見えた！

笠ヶ岳アップ

黒部五郎岳

黒部五郎岳アップ

祖父岳と三俣蓮華岳の間に槍ヶ岳も見える

槍ヶ岳アップ

薬師岳と立山方面

立山方面アップ
後ろにちらりと見えているのは剣岳かな

赤牛岳から水晶岳

水晶岳、ワリモ岳、祖父岳を眺めながら気持ちの良い木道を歩く

祖父岳（左）と祖母岳（右）

祖母岳に寄り道
雲ノ平山荘と水晶岳

オオシラビソの球果

たまに見かける花びらのようなこれ...もしかしてこの球果を食べた残骸？

オオヒョウタンボクの実
赤瓢箪だー

チングルマの果穂

雲ノ平山荘の辺りで左に分かれ、薬師岳を見ながら高天原へ向かう

森の道を抜けて

長〜い梯子をいくつか下りて

高天原峠で大東新道と合流して温泉へ〜

なんと！ツクバネソウ
出遅れたのかな

ミヤマトウバナ

ベニテングタケ
木道の杭から栄養をとってる！？

高天原
右側にちらりと赤い屋根の高天原山荘が見える

ランプの宿
高天原山荘に到着

山荘前には沢の水が引かれています

山荘からの水晶岳の眺め

ゆったり1人で2畳のスペースでした
準備を整えたら温泉情報を確認して

早速レッツ温泉！
1kmもあるの〜？

タテヤマリンドウ
ピントがこなかった...

開いてるかわいいオヤマリンドウ

ウラジロタデかな
白い実と赤い葉っぱのコントラストがきれい

急いだら10分ほどで見えてきた！
左が男湯（混浴？）、右が女湯

川をはさんで野湯
囲いも脱衣所もないワイルドさ

まずは野湯に入浴
青白い硫黄泉で気持ちよい開放感です〜

こちらは女湯
結構広いです

流れ出す温泉にこの魅惑の湯の花

温泉の周りでオオシオカラトンボが飛んでいた

野湯からほんの少し上流にもう一つ湯船があった
人が多い時はこちらにも湯を引いてくださるのかな？

さらに少し上流で湯が湧き出している岩を発見！
ここが源泉か？

その先は温泉沢の頭へ向かう登山道

小屋に戻って風呂上がりにはやっぱりビール！
水晶岳に乾杯〜

高天原山荘の夕飯 17:30
お蕎麦おいしかった

ランプの灯りの中いただきました

夕飯の途中で窓から水晶岳のアーベントロートが見えて、お行儀悪いけど中座して外でパシャリ

水晶岳アップ

こちらは温泉沢の頭と赤牛岳への稜線かな

翌朝高天原は霜が下りていました

チングルマも白い縁取り

岩苔乗越へ向かいます

水晶池に寄り道
完全に干上がっているかと思いきや...

わずかながら水がありました！
水晶池に逆さ水晶岳が映る

右前方に岩苔乗越

右手に祖父岳

後ろに薬師岳を見ながら岩苔小谷を上ります

古そうな道標みっけ

タテヤマアザミ

セリ科は苦手

ミヤマキンバイ

イワツメクサ

ミヤマトリカブト

シナノキンバイも

チングルマもミヤマダイコンソウも

ヨツバシオガマも紅葉中

アオノツガザクラ

イワギキョウ

岩苔乗越に到着
祖父岳への稜線が見えます

魅惑的な道標
どっちに行こうか迷っちゃう〜

左手に水晶岳を

右手に三俣蓮華岳を見ながらワリモ北分岐へ直登します

トウヤクリンドウ

タカネツメクサ

ウラシマツツジの紅葉

祖父岳の向こうに黒部五郎岳が見えてきて

五郎のカールが正面に見える
雷岩はどれ？

ワリモ岳への稜線へ出ると
左肩に槍ヶ岳、その向こうに富士山まで！

槍ヶ岳アップ

富士山アップ

ワリモ岳山頂へ上ります

鷲羽岳よりワリモ岳の方が雲が少なかったので360°パノラマ
薬師岳

水晶岳

野口五郎岳
向こうに後立山連峰

燕岳あたり
向こうに浅間山

表銀座〜槍ヶ岳
向こうに八ヶ岳・富士山

鷲羽岳の左に槍ヶ岳、右に御嶽山方向

アップにすると焼岳、乗鞍岳、御嶽山が並んでいるのが見える

三俣蓮華岳、双六岳の向こうににょろ〜っと笠ヶ岳

三俣蓮華と黒部五郎岳の向こうは岐阜の山々

祖父岳の向こうに黒部五郎岳、北ノ俣岳、太郎平

鷲羽岳山頂
こちらも360°の展望

槍から伸びる北鎌尾根
その手前に赤茶けた硫黄尾根

後立山連峰は白馬のほうまで見える

槍〜大キレット〜穂高連峰

これから下りる三俣山荘

そのあと雲ノ平へ登り返すつづら折りの道

眼下に鷲羽池を見下ろす

浅間山が雲々に

鷲羽岳を振り返ると伊藤新道がくっきり見える

伊藤新道への分岐

三俣山荘の玄関に鳩のような雷鳥さん

伊藤新道のかわいい地図が山荘に貼ってあった
湯俣へのツアーもあるらしい

雲ノ平方面へ下ります

右手にはワリモ岳、鷲羽岳

源流の碑へ向かって流れる清水

黒部源流の碑

近くを流れる清水に手を浸して感慨にふける

岩苔乗越への道と分かれて

黒部源流はあっちかな
沢を渡って雲ノ平に上り返します

さっき下りてきた道を振り返る

三俣山荘の左にチクリと...

だんだん大きくなって

やっぱり槍だった〜

すごいとこに建ってるな〜三俣山荘

雲ノ平南端から鷲羽岳と槍・穂高

黒部五郎岳とワタスゲ？

祖父岳を回り込む

祖母岳とセットですから登っときますか

祖父岳山頂もいい眺め

ワリモ岳・鷲羽岳・槍ヶ岳

槍・穂高

雲ノ平山荘にはまっすぐ下れません

北側を迂回します
スイス庭園への分岐
向こうは水晶岳

祖父岳と雲ノ平キャンプ場

回り込んできました
キャンプ場には水場があるようです

干上がったところに何者かの足跡

雲ノ平山荘が近づいて

きます
チングルマ畑の果穂がきれい

山荘内はオシャレなログハウス風
ジャズが流れています

1回100円の充電設備もありました

我々はもちろんコレです
全種制覇しました〜おいしかった！

夕飯17:00
名物の石狩鍋と

生姜の漬物と豆サラダ

ひじきの煮物でした
どれもおいしゅうございました

すこし夕焼け

ほんのりです

最後の夜なので少し夜更かししました

翌朝は予報どおり雨

霞む雲ノ平とお別れです

雨に濡れるナナカマドの紅葉も美しい

太郎平が近づいてオレンジ色に紅葉する草や苔

太郎平から雲ノ平方面を振り返りますがガスガスです

さ、がしがしと下りましょう

行きには見えなかった五光岩が右奥に見えます

今回はもう諦めていたところになんと！雷鳥さん一羽と出会えました！！

丸々と太っていました
五光岩ベンチ手前で、こんな低いところにもいるんですねぇ

ついでにホシガラスちゃん
今回はたくさん見かけました

猛ダッシュで下りたのでこれ以降の写真なし
オマケに今回の戦利品
太郎平小屋の手拭いと道の駅細入でゲットしたます寿司と飛騨山椒

感想

kobatch

ずっと行きたかった雲ノ平
念願かなってやっと歩けました
やっぱり遠かった〜
そしてやっぱりすばらしいところでした〜〜

前後は雨に降られたけれど、中にいるときはずっと晴れ
天気の巡り合わせがとってもよかった
最高の眺めと温泉とビールと動物たち
（雲ノ平山荘脇でちらりとオコジョも見かけました）
思い出に残る4日間となりました
4日間歩けたことも自信になったので、またロング山行をしたいな

今回おもしろかったのは、小屋でご一緒した人に
昼間ルートですれ違うということが何度かあったこと。
各々思い思いのルートで雲ノ平を満喫しているんだなぁと思いました

雲ノ平、みんなの楽園です