介山荘に泊まって、初冬の小金沢連嶺を行く：大菩薩嶺・牛奥ノ雁ヶ腹摺山・大蔵高丸・滝子山（IN丸川峠・OUT初狩駅）

2019年12月07日(土) ~ 2019年12月08日(日)

• GPS: 30:22
• 距離: 30.6km
• 登り: 2,264m
• 下り: 2,749m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:57
• 休憩: 0:37
• 合計: 4:34

10:12 雲峰寺駐車場
10:16 10:16 裂石登山口駐車場
10:22 10:30 丸川峠分岐駐車場
12:05 12:28 丸川峠
13:51 13:55 大菩薩嶺
14:04 14:06 雷岩
14:12 14:12 神部岩
14:27 14:27 賽ノ河原
14:31 14:31 親不知ノ頭
14:46 大菩薩峠

2日目

• 山行: 9:37
• 休憩: 0:59
• 合計: 10:36

5:58 大菩薩峠
6:15 6:21 熊沢山
6:32 6:32 石丸峠
6:40 6:41 天狗棚山
6:54 6:54 狼平
7:41 7:41 小金沢山
8:09 8:20 牛奥ノ雁ヶ腹摺山
8:52 8:52 川胡桃沢ノ頭
9:20 9:21 黒岳
9:37 9:37 白谷丸
10:04 10:04 湯ノ沢峠
10:36 11:06 大蔵高丸
11:29 11:29 ハマイバ丸
12:01 12:01 天下石
12:19 12:19 米背負峠
12:42 12:42 大谷ヶ丸
13:30 13:30 アモウ沢乗越
13:39 13:42 滝子山・笹子駅分岐
13:45 13:45 鎮西ヶ池
14:16 14:16 滝子山
14:20 14:20 滝子山・三角点峰
14:30 14:30 男坂・女坂分岐
14:34 14:37 女坂
14:39 14:39 男坂
14:45 14:45 桧平
15:01 15:01 北方川西尾根分岐
15:07 15:07 フタマタ沢ノ頭
15:20 15:24 最終水場
16:04 16:04 滝子山分岐
16:09 16:09 藤沢子神社
16:34 初狩駅

天候

1日目：曇り
2日目：晴れ！

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

【往路】
■塩山駅　9：30
｜ 　山梨甲州バス　http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/timetable03.htm
■大菩薩峠登山口 9：57

【復路】
初狩駅からJRで帰宅

コース状況／危険箇所等

●大菩薩峠登山口〜丸川峠：台風の影響か登山口から数メートルは荒れていた。注意して歩けば問題なし。ただし増水時は注意が必要かもしれない。
●丸川峠〜介山荘：積雪も凍結もなかったので、危険個所はなかった。
●介山荘〜小金沢山〜牛奥ノ雁ケ腹摺山〜黒岳〜白谷ノ丸：危険個所は特になし。
●白谷ノ丸〜湯ノ沢峠〜大蔵高丸〜ハマイバ丸〜大谷ヶ丸：危険個所は特にないが、通過した時間が9時以降だったこともあり霜が溶け始め泥濘箇所があった。滑るので要注意。
●大谷ヶ丸〜滝子山：このコース一番の難関がココ。昭文社の地図は裏面に、この箇所の拡大図を設けている。その理由を身に染みて感じた。
踏み後が薄く分かり辛いが、周囲をよく見ながらて位置を確認すればテープや踏み後を発見できて通過できる。
●滝子山〜初狩駅：道迷いするような箇所はなかったが、疲れていたので下り坂が急に感じた。

写真

12/7 10:13

【1日目】今回は塩山駅からバスに乗り大菩薩登山口(裂石）へ。ここから登る。

12/7 10:18

天気はこの通りどんより曇り空。

12/7 10:18

でも不思議なことに、南アルプスの山々が電車からも確認できるほどくっきり見えた。

12/7 10:32

林道を歩くこと15分。駐車場に到着。
いよいよ山道！

12/7 10:34

おぉっ！？( ゜Д゜)
道の荒れ具合にビックリ。

12/7 10:43

先日の台風の影響？でも注意して歩けば問題なし。

12/7 11:11

紅葉は皆無で枯れ木。凍結もなく、誰もいない山道をのんびり歩く。

12/7 11:51

振り返ると富士山！山頂にはミニ笠雲が。

12/7 12:06

誰にも会わないのを良いことに、久々に会った山友と弾丸トークしながら歩いたw

12/7 12:12

かなりゆっくりだったが、ほぼ予定通りの時間に丸川峠到着〜＾＾

12/7 12:32

富士山…綺麗だわぁ。ガスガスの稜線を覚悟していただけに、嬉しい誤算♪

12/7 12:45

丸川峠→大菩薩嶺への道は展望なし。登山道にはうっすらと雪。でも軽アイゼンなどは不要。

12/7 12:57

コケに薄っすらと雪。デコレーションされて綺麗。

12/7 13:18

八ヶ岳を彷彿とさせるよねーなどと話しながら歩いていたら…。

12/7 13:25

おぉぉ✨霧氷( *´艸｀)

12/7 13:26

「すごく綺麗！」「繊細！」と、二人で大はしゃぎ。

12/7 13:28

霧氷は何回か見たことがあるがもっとこう・・・木に氷がくっついているような感じだったような。

12/7 13:28

今回見たのは、粉砂糖を降りかけたかのようにフンワリしていてすごく繊細だった。

12/7 13:29

もう全然前に進まず(笑)小屋もそんなに遠くないからと、写真を撮りまくった。

12/7 13:35

ツララというより「氷の柱」のようだった。

12/7 13:36

気になって温度計を見たらマイナス3〜5度くらい。

12/7 13:35

クリスマスツリーみたい♪

12/7 13:37

まるで棘のよう。触れたら溶けるのかな？

12/7 13:39

霧氷の森は途中で唐突に終わってしまった。でも楽しかったなぁ〜( *´艸｀)

12/7 13:59

大菩薩嶺に到着。早く展望が効く場所へ行こうと、先を急ぐ。

12/7 14:05

誰もいない雷岩に到着。この景色を独占w

12/7 14:08

甲府の街と南アルプスの山並・・・圧巻だった。

12/7 14:27

賽の河原手前から写真を撮るのが、お気に入り。
人がいると面白いのだが、この日は誰もいなかった。

12/7 14:34

初冬の富士山を思う存分撮影できて、満足(^^)/

12/7 14:34

どんより天気だったのに、富士山をずっと見ることができ…幸運だった。

12/7 14:44

無事、介山荘に到着。快適でアットホームな、素敵な小屋だった。

12/7 17:04

寒くて談話室に籠っていたが、外に出ると良い感じで焼けていた。

12/7 17:04

夜景も綺麗だった。が、数分で宿へ戻った(^^;)

12/7 17:36

夕食はお替り自由のカレーとおかずプレート（写真）とサービスのワイン✨とても美味しく、皆さんとの団欒が楽しかった！

12/8 6:01

【2日目】朝食は日の出と同じ6時半だったが、その前に小屋を出る。今日はたっぷり歩くので気合を入れて出発！

12/8 6:17

出発して即坂・暗くて歩き辛い道に、朝一から少々疲れたが…20分後には富士山とご対面。

12/8 6:22

石丸峠で太陽の光を浴びる。

12/8 6:27

空の色が淡く優しい色合いで、美しかった。

12/8 6:31

太陽が昇る方角の美しいこと。

12/8 6:31

空気が澄み切っているからか、スカイツリーが肉眼でも見えた。この写真は望遠レンズをメイッパイ伸ばして撮影♪

12/8 6:35

さぁー見える山々をこれから歩くぞ！
富士山が見切れてるw

12/8 6:39

歩いてきた道を振り返ると、石丸峠山頂部に朝日が当たり始めていた。

12/8 6:44

モルゲンロート！

12/8 6:47

朝日が神々しい〜〜✨

12/8 6:48

南アルプスの山々がこの日の朝もクリアに見えた。

12/8 7:02

八ヶ岳も確認！

12/8 6:48

美しい景色が凝縮された稜線。

12/8 7:11

稜線歩きから一転、小金沢山までは林道歩き。

12/8 7:29

ポカリを飲もうとしたら、凍ってる( ゜Д゜)
温度計を見たら−5度！

12/8 7:47

秀麗富嶽十二景の「小金沢山」に到着。文句なしの景色。

12/8 7:47

次のピーク「牛奥ノ雁ヶ腹摺山」を目指す。

12/8 7:54

牛奥ノ雁ヶ腹摺山までのコースは、平坦な道が多かった…と記憶している。

12/8 7:55

太陽が昇っても、街の景色が遠くまでよく見れた。

12/8 7:55

カメラズーーーーム。
スカイツリー発見！

12/8 8:14

富士山ひょっこりw

12/8 8:15

日本で一番長い山名（だったはず）「牛奥野雁ヶ腹摺山」に到着〜＾＾

12/8 8:26

美しき景色を堪能した後、次の「黒岳」を目指す。

12/8 8:33

富士山を見ながら歩けるのが贅沢。

12/8 8:35

聖岳、赤石岳、悪沢岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳…かな。
北岳見ながら今夏、高山病でダウンしたことを思い出していた( ;∀;)

12/8 8:57

富士山が綺麗に見えるなぁ〜と思ったら、ここは「川胡桃沢ノ頭」という場所。

12/8 9:21

展望のない「黒岳」に到着。

12/8 9:36

黒岳を過ぎると、山の雰囲気が変わった。ブナの森？
半月ほど前はきっとすごい秋色だったんだろうなぁ。

12/8 9:39

「白谷ノ丸」（しろやのまる）に到着。
ここの景色は美しかった( *´艸｀)

12/8 9:39

真正面に富士山ドーーーーン！

12/8 9:43

ちょっと斜め後ろを振り返ると、八ヶ岳ドーン！

12/8 9:40

南アルプスも当然ドォーーン。
山々が一望できる、展望台のような場所だった＾＾

12/8 9:42

先客の方と少しお話したのだが「どうして白谷ノ丸が富嶽に選ばれてないのか分からない」と仰っていた。うん、同感！

12/8 9:43

この山行を思い返すと・・・「白谷ノ丸」の景色が一番心に残ってる。

12/8 9:46

是非とも違う季節に歩いてみたい。

12/8 10:02

湯ノ沢峠を10時頃までには通過しようと計画していたが、絶景が多く遅れ気味に(^^;) 白谷ノ丸〜湯ノ沢間は歩くのに集中！

12/8 10:16

湯ノ沢峠〜大蔵高丸間は、鹿よけの策が多かった。

12/8 10:19

ここは春夏はお花畑らしい。暑そうだけど初夏頃、歩いてみたいなぁ。

12/8 10:27

「大蔵高丸」山頂直前はちょっと登り。
この辺りは2人とも疲れだし、時間がかかった気がする。

12/8 11:11

そして「大蔵高丸」到着！予定より早くお昼休憩。

12/8 11:25

湯ノ沢峠〜大蔵高丸を彷彿とさせるような道を歩いて「ハマイバ丸」を目指す。

12/8 11:27

富士山ひょっこり！
緩い登りなのに、案外堪えた(;´Д｀) 疲労蓄積されてるぅ〜

12/8 11:34

「ハマイバ丸」到着！

12/8 11:35

富嶽秀麗の名に恥じない景色。

12/8 12:07

ポイントにしていた「天下石」という…ただ大きな石があった。

12/8 12:23

「米背負峠」に到着。ここから天目温泉へ下山できる。予定時刻を15分程過ぎていたが、山友と話し合って先へ進むことにした。

12/8 12:44

「大谷ヶ丸」到着

12/8 12:48

滝子山への分岐は大谷ヶ丸山頂から戻ってから、進む。

12/8 13:24

大谷ヶ丸→滝子山への道が一番分かり辛かった。
私ひとりだったら、かなりウロウロしたかもしれない。

12/8 13:51

二人で地図や道を確認しながら、目安としていた「水場」を発見した時には…ホッとした(;´Д｀)

12/8 14:03

無事に「滝子山」到着！

12/8 14:03

逆光で黒富士状態wでも感無量！

12/8 14:22

歩いてきた道をパチリ。うん、私達良く歩いたと、お互いを自画自賛(笑)

12/8 14:33

初狩駅まで油断しないで下山しようと確認し合い下山。疲れた体には男坂の道はちょいハードだった。

12/8 14:48

檜平、到着

12/8 14:48

ご褒美な景色〜

12/8 15:13

その後は薄暗い山の中を・・・

12/8 15:35

時間に追われるように・・・

12/8 15:46

黙々と歩いた次第。

12/8 16:12

予定では初狩駅に16時だったのに、山から出た所だった。

12/8 16:16

携帯ONにしたら「下山してないの？」という夫からの連絡が入っていた慌てた(^^;)

12/8 16:39

無事に初狩駅に到着！時間を過ぎてしまったが…でもすごく良い山旅だった。

撮影機器：

EOS 70D CANON

感想

よしゑ

山友Yちゃんと夏休み以来久々に、二人で山へ行くことに＾＾
「のんびり山で過ごす」をテーマに、八ヶ岳のおしゃれ山小屋に泊まる計画を立てていたが、天気予報が芳しくない。うーん、どうしようと悩んでいたら一つのプランが頭をよぎった。

ヤマレコで、レコを拝見するのを楽しみにしている方がおり…その方が大菩薩峠の介山荘に泊まり、小金沢連嶺を歩いているレコを読んだのが先月中頃のこと。
大菩薩峠＝日帰りの山と思い込んでいたのですごく新鮮に感じたことと、小金沢連嶺にある「大蔵高丸」「ハマイバ丸」を、一番効率的歩けるコースはどこかと思案していたが…介山荘に泊まって早朝出発するのがベストではないかと、結論づけた。

この山行は日が長くなる3月頃に決行しようと思っていたが、まだ積雪していないこの時期でもいけるんじゃないか・・・迷いつつも山友に相談したところ「そのプランに乗ります！」となった。
こうして久々の山行は、のんびりどころか「ガッツリ山を歩く」がテーマになっていた（笑）

大菩薩峠には何度か登っているが、今回は丸川峠経由・・・塩山駅からバスに乗って大菩薩峠登山口から登ることに。
天気予報通り、天候は曇り。厚い雲が垂れ込めていた。にもかかわらず、富士山や南アルプスの峰々がくっきりと見える不思議な天候。しかも、展望がきかない丸川峠〜大菩薩嶺の途中で、目を見張るような霧氷に彩られた樹々を目にすることができて大興奮！
初日はただ介山荘へ行くだけと割り切っていたのに、たくさんの綺麗な景色を見ることができ、本当に幸運だった。

そして何度か目にしていたが、お土産と喫茶しかないと思っていた介山荘・・・すごく素敵な小屋だった。
室内は綺麗で布団もフカフカ。食事も美味しく、管理人さんも楽しくてアットホームな雰囲気。サービスで振舞われたお酒が皆に良い影響を与えたのか、最初は仲間内でしか会話をしていなかったのに、皆さんと山談議に花が咲きまくって非常に楽しい夜だった。

そして二日目。目標は約20�卆茲僚藜躅悄Ｂ領賄�には問題なさそうだが、日の入り前迄に歩ききれるのかが心配だったが・・・山友と気合を入れていざ出発！
出発直後の急坂に、早々に根をあげそうになったが（苦笑）朝を迎えた小金沢連嶺界隈の美しいこと！
歩みを進めるほど、途切れることなく美しい景色に迎えられ…非常に楽しい山歩きとなった。

写真を撮るのに足が止まり、思った以上にスピード出ず。目標地点を常にぎりぎりの時間・果ては20分程遅れで通過。下山16時、間に合うだろうか？と心配しつつ、当初の目標初狩駅を目指して歩き続けた。
さすがに正午過ぎると疲労が蓄積しているのを感じ始めたところへ、大谷ヶ丸から滝子山へと続く道に突入。ここは地図やヤマレコでも、道が分かり辛いと注意喚起されている場所で、私達もちょっと苦戦。私一人だったら倍以上の時間がかかったように思う。山友の適切な地図読みに、感謝！

無事に滝子山に到着した時の安堵感と達成感は、今年一番だったかもしれない。
朝からずっと見ていた富士山は、滝子山で対峙した時には逆光を浴びてまるで黒富士状態だったが、その姿も神々しく見えたほど。

気が緩むと事故が起こる…去年経験済みなので（左手小指骨折事件）再び気を引き締めて初狩駅を目指した。駅到着が16時予定だったが、林道を抜けたのが16時。予定より30分程遅れ。
携帯をONにすると既に夫から「下山したのか連絡求む」というLINEが入っており、慌てて連絡した次第（汗）

冬至前の一番日の短い時に決行するプランではなかったかもしれない・・・と思いつつ、でも空気が澄んだ、雪や凍結も殆どなく、寒すぎない今決行して良かったんだ！とも、思っている。
ガッツリ歩けて、非常に楽しい満足度の高い山旅だった。
こういうコース他にもないのかなぁ〜と帰りの電車の中、地図を見ながら帰ってしまった。