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Yamareco

記録ID: 215757
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大雪山

表大雪南ルート縦走 〜ヌプントムラウシ温泉・沼ノ原・五色岳・化雲岳・トムラウシ山・トムラウシ短縮コース登山口〜

2012年08月13日(月) ~ 2012年08月15日(水)
 - 拍手
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
27:48
距離
48.2km
登り
2,676m
下り
2,388m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

<1日目>
ヌプントムラウシ避難小屋(5:40)→ヌプントムラウシ登山口(6:00)→石狩岳分岐(10:00)→沼ノ原分岐(10:40)→大沼キャンプ指定地(10:50)→五色の水場(11:40)→クチャンベツ川源流出合(12:25)→五色岳(14:35)→忠別岳避難小屋分岐(15:20)→忠別岳避難小屋(15:35)

<2日目>
忠別岳避難小屋(7:40)→忠別岳避難小屋分岐(7:55)→五色岳(8:55)→化雲岳(10:30←ティータイム→11:00)→ヒサゴのコル(12:05)→天沼(12:25←昼食→13:00)→北沼分岐(14:50)→南沼キャンプ指定地(15:25←テント設営等→16:40)→トムラウシ山(17:05←休憩等→17:30)→南沼キャンプ指定地(18:00)

<3日目>
南沼キャンプ指定地(7:35)→トムラウシ山(8:10←休憩等→8:40)→南沼キャンプ指定地(9:15←テント撤収→9:55)→前トム平(11:40)→コマドリ沢(12:40←昼食→13:10)→カムイ天上分岐(14:40)→温泉コース分岐(15:25)→トムラウシ短縮コース登山口(15:45)
天候 8月13日 雨
8月14日 曇り後晴れ
8月15日 晴れ後曇り
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
車2台を使用。一方をトムラウシ山短縮登山口、もう一方をヌプントムラウシ避難小屋に置いて縦走に備えます。

トムラウシ山短縮登山口に通じるユートムラウシ林道(ダート)は以前に増してかなり路面が悪い状態です。とは言え、地上高15cm以上の一般車なら、何ヶ所かで底を擦るかもですが通れます。短縮登山口まではトムラウシ温泉を直進した後、標識が出ていてますので見落とさないように注意して進めば問題なく到着します。

ヌプントムラウシ温泉に通じるヌプントムラウシ林道(ダート)は途中にいくつかある橋の手前等で大きな段差がありますが比較的良い状態です。林道の開通はヌプントムラウシ避難小屋の前までで、それ以降は極めて状態が悪く通行止めです。登山口まで徒歩15分ほどで歩く分には支障はありませんが、この道が車道として復旧することはないかもしれません。ヌプントムラウシ温泉までは、途中で2本の分岐がありますが、1本目は直進、2本目は左に進みます。カーブミラーも殆どなく見通しが悪い道路ですのでご注意を。
コース状況/
危険箇所等
<ヌプントムラウシ避難小屋>
[やや良い]
小屋は2F建てでハシゴを使って上下します。窓が1フロアに8箇所あり小屋の中は非常に明るく快適です。窓には網戸が取付られて虫の心配もありません。トイレ小屋も隣接されていますが、ここの状態は良くありません。アンモニア臭が殆ど試薬レベルと言っても過言ではないほど著しく、座っての用足しでは目や喉が痛くなるほどで正直危険を感じます。水場と呼べるものはありませんが、川の水で代用できるでしょう。キャンパーが多く、夜遅くまで賑やかですので、耳栓などを用意されると快適に過ごせます。

<ヌプントムラウシ登山口−石狩岳分岐>
[やや悪い]
ヌプントムラウシ登山口の橋は健在です。登山ポストの入林届を見た限りでは一週間に1組ぐらいの割合で登っている人はいるようです。徒渉を繰り返しながら沢筋を登っていきますが、登山道が整備されてないらしくピンクテープが外れ落ちている箇所が多く見られます。中には100m近く目印がない箇所や迷い道もあり不安にさせます。登山口から700m地点での沢本流から分岐する登山道が不明瞭ですが、こちらはピンクテープに助けられました。増水時は通常装備では登るのが困難と思われます。沢を過ぎると樹林帯の登山道で比較的快適ですが、倒木が多い状態が続きます。

<石狩岳分岐−沼ノ原分岐>
[非常に悪い]
石狩岳分岐は広場のような空間に加えて標識が朽ちて読めない状態で、非常に迷いやすいポイントです。迷い道もあり、コンパスやGPSを用いて進むべき方向を間違えないよう注意が必要です。石狩岳分岐から沼ノ原までは背丈ほどの笹薮の中を薮漕ぎして1kmほど進みます。途中笹薮が途切れることはありません。ルートは沼ノ原分岐手前までは比較的わかりやすいと感じましたが、沼ノ原分岐手前約10mで踏み跡が極めて不明瞭になります。そのまま笹薮を根性で踏み倒して直進すると木道が見え、クチャンベツルートに合流できます。

<沼ノ原分岐−五色岳>
[悪い]
沼ノ原は快適な木道が健在です。五色の水場を越えて急坂を登り、標高1530m付近からはクチャンベツ川源流に沿って南側にルートが付いているのでこれを辿ります。沢筋に行くとルートを見失いやすいので注意です。ルートに迷ったら沢筋ではないほうを選択するほうが無難です。GPSログの解析結果から、クチャンベツ川源流付近と五色岳山頂付近のルートは、国土地理院の1/25000地図のルートとは異なるところを通っているようです。昭文社地図のほうが正しいルートを示しているのではないかと思います。五色ヶ原の木道は長らく整備されてないようで、熊笹で完全に覆われルート不明瞭箇所が多数あります。笹に隠れた木道に足を引っかけたり、踏み外してケガをしないように注意が必要です。なお木道区間でもハイマツ、笹薮こぎが強いられます。五色ヶ原に入ると風を遮るものがない状態が長く続きますので、風雨時はこのエリアに入る前に着替えや装備チェック、休息などを十分にされることをお勧めします。

<忠別岳避難小屋>
[やや良い]
小屋は2F建てでハシゴを使って上下します。屋根のトタンはまだ剥がれたままですが、小屋1Fの腐った床などは補修が進み、以前よりは快適に過ごせます。トイレ小屋も比較的清潔に保たれています。水場は小屋の前の雪渓を利用します。経験的にこの雪渓が涸れることは皆無だと思います。

<五色岳−化雲岳−トムラウシ山>
[良い]
ルートは木道が整備され景色も良く最高です。唯一、トムラウシ−ヒサゴ間のロックカーデンの巨岩帯はルートの選択に苦労します。ガスってるときは要注意です。ペンキが消えかかって見えづらい箇所も多いですが、ルート上には小さなケルンが多く積んでくれてあるので、ペンキとケルンを目印に進むと良いと思います。

<トムラウシ山−短縮登山口>
[やや悪い]
トムラウシ山からコマドリ沢の区間は快適な道で、ナキウサギも多く見かけます。コマドリ沢からトムラウシ温泉方面は悪名の高い登り返しと泥道が続きます。それでもカムイ天上分岐付近から温泉コース分岐まで木道が整備されつつあり、以前よりは歩きやすくなりました。ルートも明瞭で迷うこともないと思います。
前泊の日のお昼は新得町の『みなとや』にてお蕎麦を食す。かなり混んでました。
2012年08月16日 09:52撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 9:52
前泊の日のお昼は新得町の『みなとや』にてお蕎麦を食す。かなり混んでました。
ヌプン小屋の中。うちらの他に誰もいなくて広々。
2012年08月16日 10:03撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 10:03
ヌプン小屋の中。うちらの他に誰もいなくて広々。
ヌプントムラウシ温泉。意外にしっかりした浴槽と脱衣所あり。お湯はぬるぬるで気持ちよかった♪
2012年08月16日 10:05撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
8/16 10:05
ヌプントムラウシ温泉。意外にしっかりした浴槽と脱衣所あり。お湯はぬるぬるで気持ちよかった♪
二階建の立派なヌプントムラウシ避難小屋。入口の階段が壊れていたので石を積んで応急処置をしておきました。
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二階建の立派なヌプントムラウシ避難小屋。入口の階段が壊れていたので石を積んで応急処置をしておきました。
ヌプントムラウシ登山口は大雪山系ではおなじみの立派な地図看板と登山ポストがありました。
ヌプントムラウシ登山口は大雪山系ではおなじみの立派な地図看板と登山ポストがありました。
沢沿いの道。増水したら危なそう。
2012年08月16日 10:21撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
8/16 10:21
沢沿いの道。増水したら危なそう。
地図で予測されるよりも徒渉回数の多い沢沿いの登山道。
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地図で予測されるよりも徒渉回数の多い沢沿いの登山道。
登山口より700m地点で沢の支流に入る。増水すると通常装備ではツラそう。
2012年08月16日 10:27撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 10:27
登山口より700m地点で沢の支流に入る。増水すると通常装備ではツラそう。
途中ロープ場あり。ありがたく使わせていただく。
2012年08月13日 06:51撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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8/13 6:51
途中ロープ場あり。ありがたく使わせていただく。
沢を越えると快適な樹林帯に入ると思いきや...
沢を越えると快適な樹林帯に入ると思いきや...
行く手をさえぎる巨大な倒木。縦走装備で巨木をくぐったり乗り越えたりは辛い。
2012年08月13日 08:28撮影 by  DSC-TX10 , SONY
8/13 8:28
行く手をさえぎる巨大な倒木。縦走装備で巨木をくぐったり乗り越えたりは辛い。
沼ノ原山のトラバースにて休憩。
沼ノ原山のトラバースにて休憩。
突然、石狩岳分岐の湿原のような広場に出て呆然と立ち尽くす。
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突然、石狩岳分岐の湿原のような広場に出て呆然と立ち尽くす。
行く先がわからない・・・
2012年08月13日 09:59撮影 by  DSC-TX10 , SONY
8/13 9:59
行く先がわからない・・・
全く役に立ってない標識。
2012年08月13日 10:00撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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8/13 10:00
全く役に立ってない標識。
熊笹で覆われた道...途切れることなく続きます。
2012年08月13日 10:06撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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8/13 10:06
熊笹で覆われた道...途切れることなく続きます。
沼ノ原分岐標識...石狩岳分岐って一体どっちですか??(^^;。
沼ノ原分岐標識...石狩岳分岐って一体どっちですか??(^^;。
雨ザーザー。
2012年08月13日 10:43撮影 by  DSC-TX10 , SONY
8/13 10:43
雨ザーザー。
大沼を越えた樹林帯で休憩...無気味な樹林帯も風雨の時はありがたし。
大沼を越えた樹林帯で休憩...無気味な樹林帯も風雨の時はありがたし。
エゾコザクラの白花。ようやく出会えた一輪。
エゾコザクラの白花。ようやく出会えた一輪。
忠別避難小屋の2階。この日はそれほど多くなくてゆったりスペースで過ごせた。
2012年08月16日 12:11撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 12:11
忠別避難小屋の2階。この日はそれほど多くなくてゆったりスペースで過ごせた。
忠別岳避難小屋。立派ですがトタンが剥がれたままです。
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忠別岳避難小屋。立派ですがトタンが剥がれたままです。
ギンザンマシコのメスか?
2012年08月14日 08:30撮影 by  DSC-TX10 , SONY
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8/14 8:30
ギンザンマシコのメスか?
五色岳山頂。だいぶ晴れてきた。
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五色岳山頂。だいぶ晴れてきた。
トムラウシが見えた!
2012年08月16日 12:27撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 12:27
トムラウシが見えた!
カッコいい!
2012年08月16日 12:47撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 12:47
カッコいい!
化雲岳を目指す二人。
エゾウメバチソウ。
エゾウサギギク。化雲平を代表する花。風のせいか背丈が低いが密集して咲いていて可愛い。
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エゾウサギギク。化雲平を代表する花。風のせいか背丈が低いが密集して咲いていて可愛い。
ハクサンボウフウ?セリ科の花は見分けが難しい。化雲平に大群落があった。
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ハクサンボウフウ?セリ科の花は見分けが難しい。化雲平に大群落があった。
化雲平の湿原と向こうにトムラウシ山。美しい...
2012年08月16日 13:18撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 13:18
化雲平の湿原と向こうにトムラウシ山。美しい...
リシリリンドウ。こちらも化雲平を代表する花で群落がある。湿ったところに生え、表大雪では高根ヶ原とここぐらいでしか見掛けない。
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リシリリンドウ。こちらも化雲平を代表する花で群落がある。湿ったところに生え、表大雪では高根ヶ原とここぐらいでしか見掛けない。
チングルマの綿毛とトムラウシ。
2012年08月16日 15:22撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 15:22
チングルマの綿毛とトムラウシ。
ミヤマアキノキリンソウとチングルマの綿毛。遠くにトムラウシ。
2012年08月16日 15:30撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 15:30
ミヤマアキノキリンソウとチングルマの綿毛。遠くにトムラウシ。
化雲平の木道。晴れた日は超気持ちいい。
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化雲平の木道。晴れた日は超気持ちいい。
化雲岳山頂。
2012年08月16日 15:36撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 15:36
化雲岳山頂。
化雲岩。一応右側から登れます。登らないけど...
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化雲岩。一応右側から登れます。登らないけど...
化雲岩横アングル。
化雲岳からトムラウシ山を目指す。
2012年08月16日 16:10撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 16:10
化雲岳からトムラウシ山を目指す。
ヒサゴのコルへの降りる道。
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ヒサゴのコルへの降りる道。
ヒサゴのコルから雪渓の美しい無名沼と化雲岳から小化雲岳へと続く稜線。
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ヒサゴのコルから雪渓の美しい無名沼と化雲岳から小化雲岳へと続く稜線。
ヒサゴのコルからトムラウシ方面に登り返したところにある大岩。
ヒサゴのコルからトムラウシ方面に登り返したところにある大岩。
ヒサゴ沼遠望。
ヒサゴ沼
2012年08月16日 17:28撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 17:28
ヒサゴ沼
天沼手前の水面が美しい無名沼。
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天沼手前の水面が美しい無名沼。
天沼周辺で多く見られるイワイチョウ。ハート型の葉っぱが特徴的。
天沼周辺で多く見られるイワイチョウ。ハート型の葉っぱが特徴的。
ロックカーデンへ向かう途中の岩場で...何だか巨岩帯。
2012年08月16日 17:44撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
8/16 17:44
ロックカーデンへ向かう途中の岩場で...何だか巨岩帯。
ロックカーデンへ向かう途中の岩場で...すでに巨岩帯。
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ロックカーデンへ向かう途中の岩場で...すでに巨岩帯。
ロックカーデンへ向かう途中の岩場で...かなり巨岩帯。
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ロックカーデンへ向かう途中の岩場で...かなり巨岩帯。
ロックガーデンにて...本当に巨岩帯。
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ロックガーデンにて...本当に巨岩帯。
ロックガーデンを見下ろす。圧巻!
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ロックガーデンを見下ろす。圧巻!
これまで歩いてきた道程を遠望。
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これまで歩いてきた道程を遠望。
北沼で群落のあったジムカデ。
北沼で群落のあったジムカデ。
テント張った! 強風に備えて張り縄もバッチリ!!手前は急造りの「俺の釜」。
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テント張った! 強風に備えて張り縄もバッチリ!!手前は急造りの「俺の釜」。
トムラウシへ登る途中よりテン場を見下ろして。
2012年08月16日 18:30撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 18:30
トムラウシへ登る途中よりテン場を見下ろして。
トムラウシ山頂。お疲れ様〜。
2012年08月16日 18:39撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 18:39
トムラウシ山頂。お疲れ様〜。
トムラウシ山頂より北沼ルートと旭岳を望む。
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トムラウシ山頂より北沼ルートと旭岳を望む。
十勝連峰
2012年08月16日 18:47撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
1
8/16 18:47
十勝連峰
南沼テン場
2012年08月16日 18:50撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
8/16 18:50
南沼テン場
南沼キャンプ指定地より夕暮れに赤く色付くトムラウシ山。
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南沼キャンプ指定地より夕暮れに赤く色付くトムラウシ山。
南沼キャンプ指定地より西側の空を望む。
1
南沼キャンプ指定地より西側の空を望む。
南沼キャンプ指定地より日高山地方面の夜明け。
2
南沼キャンプ指定地より日高山地方面の夜明け。
真夏とは思えない冷え込み。
2012年08月16日 20:44撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 20:44
真夏とは思えない冷え込み。
十勝岳連峰に朝日があたり始めた。
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十勝岳連峰に朝日があたり始めた。
南沼と十勝連峰。
2012年08月16日 21:05撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 21:05
南沼と十勝連峰。
南沼キャンプ指定地よりニペソツ、ウペペサンケの夜明け。
1
南沼キャンプ指定地よりニペソツ、ウペペサンケの夜明け。
十勝連峰に朝陽が当たる。
2012年08月16日 21:21撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 21:21
十勝連峰に朝陽が当たる。
岩場に登って写真を撮る。少し怖くて足がすくむ(^^;。
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岩場に登って写真を撮る。少し怖くて足がすくむ(^^;。
携帯トイレブース
2012年08月16日 22:00撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
8/16 22:00
携帯トイレブース
南沼キャンプ指定地にて...yahとsuzu07702のテント。
2012年08月16日 22:02撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 22:02
南沼キャンプ指定地にて...yahとsuzu07702のテント。
南沼キャンプ指定地から青空をお届け。今日もいい天気です。
南沼キャンプ指定地から青空をお届け。今日もいい天気です。
十勝連峰が綺麗だー。
2012年08月16日 22:03撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 22:03
十勝連峰が綺麗だー。
トムラウシ山頂直下に咲くイワギキョウ。
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トムラウシ山頂直下に咲くイワギキョウ。
トムラウシ山頂直下より望む十勝岳連峰。
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トムラウシ山頂直下より望む十勝岳連峰。
音更山のやや北寄りに見える謎の単独峰。方角的に北見富士?
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音更山のやや北寄りに見える謎の単独峰。方角的に北見富士?
ニペソツ山の上に拡がる青空。
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ニペソツ山の上に拡がる青空。
ニペソツ山とウペペサンケ
2012年08月16日 22:16撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 22:16
ニペソツ山とウペペサンケ
石狩連峰
2012年08月16日 22:16撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
2
8/16 22:16
石狩連峰
遠くの山並みは日高の山々。
2012年08月16日 22:18撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 22:18
遠くの山並みは日高の山々。
表大雪方面。
2012年08月16日 22:19撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 22:19
表大雪方面。
陽気に誘われてエゾシマリスも出てきた。
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陽気に誘われてエゾシマリスも出てきた。
ウスユキトウヒレン? 変種の多い花。
ウスユキトウヒレン? 変種の多い花。
ミヤマリンドウ
南沼キャンプ指定地近くで見られたイワヒゲ
南沼キャンプ指定地近くで見られたイワヒゲ
ニシキツガザクラ? 何れにしてもアオノツガザクラとエゾノツガザクラの変種には違いない。
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ニシキツガザクラ? 何れにしてもアオノツガザクラとエゾノツガザクラの変種には違いない。
トムラウシの金庫岩をバックにニペソツ山。
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トムラウシの金庫岩をバックにニペソツ山。
タカネトウウチソウ...少し禿げてる?
タカネトウウチソウ...少し禿げてる?
球状の花をつけたミヤマアキノキリンソウ
球状の花をつけたミヤマアキノキリンソウ
チングルマの綿毛。
2012年08月16日 23:02撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 23:02
チングルマの綿毛。
イワギキョウ
巨岩
2012年08月16日 23:04撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
8/16 23:04
巨岩
トムラウシ公園に多く見られるハイオトギリ。
トムラウシ公園に多く見られるハイオトギリ。
トムラウシ公園−前トム平間の巨岩帯でナキウサギを発見。
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トムラウシ公園−前トム平間の巨岩帯でナキウサギを発見。
こんなちびっ子も登ってたよ!!
2012年08月16日 23:22撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
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8/16 23:22
こんなちびっ子も登ってたよ!!
コマドリ沢へと降りる巨岩帯でナキウサギと遭遇。岩伝いに近くまで寄ったので少し警戒している?
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コマドリ沢へと降りる巨岩帯でナキウサギと遭遇。岩伝いに近くまで寄ったので少し警戒している?
コマドリ沢への降りる登山道。長く雪渓が残る。
コマドリ沢への降りる登山道。長く雪渓が残る。
エゾウサギギク。こんなところにも咲いていた。
エゾウサギギク。こんなところにも咲いていた。
カラマツソウ...まだ咲いているとは。
2012年08月16日 23:30撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
8/16 23:30
カラマツソウ...まだ咲いているとは。
チシマノキンバイソウ。まだ元気!
チシマノキンバイソウ。まだ元気!
コマドリ沢でランチタイム。
コマドリ沢でランチタイム。
コマドリ沢分岐の綺麗な流れ。
2012年08月16日 23:35撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
8/16 23:35
コマドリ沢分岐の綺麗な流れ。
コマドリ沢から続く悪名高い登り返し。疲れた身体に辛い瞬間。
1
コマドリ沢から続く悪名高い登り返し。疲れた身体に辛い瞬間。
泥沼の続く新道に直立する白樺。少し癒される。
泥沼の続く新道に直立する白樺。少し癒される。
泥沼。
2012年08月16日 23:43撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
1
8/16 23:43
泥沼。
整備中の木道...以前よりは多少歩きやすい。
2012年08月16日 23:44撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
8/16 23:44
整備中の木道...以前よりは多少歩きやすい。
カムイ天上分岐にて、コマドリ沢へ続く旧道入口。しばらく見ない内に熊笹に埋まってしまった。
カムイ天上分岐にて、コマドリ沢へ続く旧道入口。しばらく見ない内に熊笹に埋まってしまった。
トムラウシ短縮コース登山口
トムラウシ短縮コース登山口
東大雪荘入口にあった電光案内板。我々の通ったルートを表示させてみる。一泊コースらしい。昔はそれで十分行けたのかもしれないけど、今となっては「ウソつけ!!」と言いたい。
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東大雪荘入口にあった電光案内板。我々の通ったルートを表示させてみる。一泊コースらしい。昔はそれで十分行けたのかもしれないけど、今となっては「ウソつけ!!」と言いたい。
下山後の東大雪荘。
2012年08月16日 23:49撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
8/16 23:49
下山後の東大雪荘。
ここがトムラウシ温泉とヌプントムラウシ温泉の分岐。
2012年08月16日 23:49撮影 by  NIKON D700, NIKON CORPORATION
8/16 23:49
ここがトムラウシ温泉とヌプントムラウシ温泉の分岐。

感想

二度とないであろうお盆休みの5連休を利用して、念願のトムラウシを含む大雪縦走へ行くことに!

大雪の中でも超マイナーなヌプントムラウシから登るルート。
ここはスズさんが未踏のルートであったため候補に上り、ネットを探してもほとんど記録がなかったこともあり、「
よし、それなら自分らが記録を残しちゃる!」みたいな感じで決まった。

当初は僕とスズさんの二人で行く予定だったが、そこに紅一点のshizuさんが加わることとなり、ますます楽しくなりそうな予感。

【8/12(日)】
札幌組のスズさんとshizuさんとは道東道のキウスPA(千歳東ICの近く)で待ち合わせ。
合流後新得へ向かう。お昼は新得町の「みなとや」で蕎麦を食べる。かなり混んでました。蕎麦は普通に美味しかったです。

昼食後は車1台をデポするために短縮路登山口へと向かう。
東大雪荘までの砂利道はフラットで道幅も広く走りやすいが、その先はメチャ悪路。
雨裂が深く、どんなにゆっくりと気をつけて通過しようとも、何度か腹をこする。
さすがに自分の愛車では無理なのは分かっていたので、親のクルマ(プリウス)を借りて行ったが、それでも何度かは腹をこすった。

自分のクルマをデポ後、スズさんのクルマでヌプントムラウシへ。
こちらの林道の状態はかなりマシだった。でもやはり穴ぼこは多い。
ダートの13kmはメチャクチャ長く感じられた。超奥地で「こんな所はよっぽどの物好きしか来ないな」みたいな場所だ。

あぁ、なのに何でこんなにキャンパーが多いのか。別にキャンプ場ってワケでもないのに。
しかし登山者は誰もいなくてヌプン小屋は貸切状態。

ご飯を食べた後は秘湯「ヌプントムラウシ温泉」へ!
丸太の橋で川を渡った先にその温泉はある。無人の露天風呂だ。
でもしっかりした脱衣所(棚付き)と浴槽だ。源泉は超熱い。火傷するよ。
ぬるぬる・すべすべした泉質で気持ちよいよ。タダで入れて得した気分。

【8/13(月)】
予報は「曇り後晴れ」。
多少の雨に当たるのは覚悟だったが、早朝は青空さえ見えていて、「やはり行いがいいと予報も外れるなぁ」と再認識。

が、スタート時刻には既にどんより、雨がポツポツ・・・Σ(□ ̄; )

登山口はいきなり丸太橋を渡り、そこからはしばし沢沿い。
何度も渡渉を繰り返す。増水してたら注意が必要と思われる。
途中は沢登り気分を味わえるようなコース。ロープがかかっている場所もある。
目印が少なくて少し分かり難い場所もあります。

沢を過ぎると樹林帯。ここは登山道はしっかりしてるものの、倒木がやたら多い。
縦走装備の重たい荷物担いでる時に、くぐったり乗り越えたりはエネルギーを使う・・・。
そして全体に斜度がキツめ。

石狩分岐以降のコース状況はスズさんが書いてくれた「コース状況」に詳しいです。
僕には進むべき方向がさっぱり分からず、ただただ付いていっただけです。
あのコースはエキスパートでなきゃ分かりません。迷い込んだらヤバいです。
雨もザーザー降りになってたし。

そっから先は強雨とガスで何も見えない中、ただただ歩くしかありませんでした。
慣れない縦走装備が肩と背中に食い込んで痛い。
体力はとうに限界超えてるけど、休んでばかりはいられず、先に進まなければならない。

こういう状況で歩けなくなると低体温症になるんだろうなぁ、と思いながら歩きました。

忠別避難小屋に着いたときは『生きててよかった〜』って感じでした。

小屋はそれほど混んでなくて、割と広々とスペースを使えたことが救いでした。
でもずぶ濡れの靴や衣類は乾くはずもありません。

【8/14(火)】
ガスと霧雨の中、天気が好転すると信じてスタート。
緑岳を越えた辺りから少しずつ青空が覗くようになってきた!
そして行く手にはトムラウシの姿も確認できるように!
こうなってくると俄然元気が出てくる。

「太陽って、なんて素晴らしいんだろう!太陽が出てるだけで人間は力をもらえる!」

日差しが出てくると、濡れたタオルや衣類をザックの外にくくりつけて、乾かしながら歩いた。

化雲岳に着く頃にはすっかりいい天気に!
そこから先は天気も登山道も超快適♪
ただし、ロックガーデンの巨岩帯は好きではありません。こういうの苦手なんですよねぇ・・・。

沼の近くでは花も咲いてるし、もうルンルン気分で南沼キャンプ指定地へ!

まぁ、実はテント泊するのは初めてだったのですよ。
テント建てたのも去年自宅で1度きり。それでも何とか出来ました。風がなくて助かった〜。

テント設営後、空身でトムラウシへ登る。
あぁ、空身ってなんて素晴らしいんだ・・・!

山頂からは絶景!
昨日の苦行に耐えた僕らに神様がくれたご褒美。

日が傾くと急速に冷える。とても真夏とは思えない寒さ。
テントに入ったら二度と外に出たくなくなる。
テントの中さえ寒い・・・シェラフの中だけ暖かい・・・もうここから出られない・・・
おやすみなさい・・・
星空撮影するはずだったんじゃ・・・でも寒いし・・・

おやすみなさい・・・

【8/15(水)】
「昨晩は満天の星空が綺麗だったよ!流星も見えた!」
と、shizuさん。
わざわざミニ三脚も持ってきてたのに、あまりの寒さに外に出ることすらしなかった僕・・・。
ま、星空撮影は次の機会にってことで!

その代わり朝陽が当たって美しい十勝連峰を見ることが出来ました。
教えてくれたスズさん、ありがとう!

ごはんを食べた後は再びトムラウシ山頂へ。
昨日よりさらに絶景!
朝早いから空気が済んで遠くまでクリアーに見える!
しかもどこの山頂にも雲がない!
こんなことって滅多にない!!
いつまでもそこに留まって、マッタリしていたくなるような天気でした。




下山後荷物撤収。パッキングは苦手だ。テントの撤収も苦手だ。時間がかかる。
手伝ってくれたshizuさん、ありがとう♪
初めての携帯トイレ。使用後の携帯トイレと食料を並べてパッキング。
山中生活が長くなってくると、どうでもよくなってくる。

もう後は下るだけ。
ナッキーのいる岩場を過ぎたらもう楽しい場所はない。
泥沼の中を歩くだけ。

でも今年と来年の2ヵ年計画で木道を設置しているようです。
一部には木道が架かっていて、その部分は歩きやすいです。
ありがたいことです。この泥沼がなくなればトムラウシはもっと登りやすくなりますね。

長いルート、慣れない重いザック、初日の初めての雨中の山行、、、
すっかり疲れてるはずなのにゴールが見えてくるとなぜか元気になる。

短縮路登山口には3日間も黙って待っていてくれたクルマがそこにあった・・・。

下山後はお決まりの東大雪荘へ。日帰り入浴500円。
でも『HO』を持っていったのでタダでした。

その後ヌプンまでクルマを回収に行き、そこで解散。
一人で千歳の自宅まで帰りました。


今回の山行は本当に色んな経験が出来ました。
いつもなら登らないような雨の中を歩くことが出来たし(望んで歩きたくはないです)、
ずぶ濡れ状態での小屋での過ごし方、煮沸して飲み水を作ること、山中でのテント泊、、、

終わってみたら全てが楽しかった。何もかも。

こんな体験をさせてくれた、そして一緒にしてくれたスズさんとshizuさんには本当に感謝です。

ありがとう!一生の思い出になったよ!

「チームサバイバー(shizuさん命名)」でまた計画立てましょう!

(ちなみにshizuさんとは僕もスズさんも今回が初対面でした)


***

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コメント

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すべての写真に拍手をポチッとクリックしたいくらい素敵な景色ですね!
私がトムラウシに登ったときは山頂の天気が悪くて
ほぼ何も見えない状況だったので
「720°絶景」楽しませて頂きました
また次の山行記録を楽しみにしてます
2012/8/18 13:35
mieponさん、ありがとうございます。
mieponさん、こんにちは。

今回の山行はとても印象深いものになりました。
初めての縦走、初めてのテン泊、そして初めての雨中の山行、、、
初日は何も見えない中ただただ歩くだけでしたが、2日目・3日目は天気に恵まれ絶景を楽しむことができました。

CLのスズさんから山中泊のノウハウを学ぶことも出来たし、自分の中での経験値がすごく上がった気がします。

そして、すごく楽しかった
2012/8/19 4:21
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