白馬岳を越えて祖母谷温泉へ 百花繚乱のお花畑!と熱い温泉!
- GPS
- 49:40
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 2,332m
- 下り
- 2,977m
コースタイム
06:50猿倉駐車場
07:50白馬尻小屋8:00
11:10昼食11:40
12:00頂上宿舎13:15
13:50白馬岳14:05
15:05白馬旭岳15:15
16:00頂上宿舎
第2日目
05:45頂上宿舎
07:50清水岳直下08:15
09:40不帰岳避難小屋10:15
14:20祖母谷温泉
第3日目
07:50祖母谷温泉
08:30欅平
天候 | 第1日目 晴れ後曇り、通り雨 第2日目 晴れ後曇り、通り雨 第3日目 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
「八方入口」信号を右折し 県道322号線を「猿倉荘」を目指して道なりに行きます 猿倉荘手前に砂利の大駐車場(無料)があります 駐車場は八割くらい埋まっていました トイレ、登山届は猿倉荘に 祖母谷温泉から欅平までは徒歩です 欅平からトロッコ電車に乗り、宇奈月温泉へ 宇奈月温泉からは電車(地鉄、JR)を乗り継いで猿倉に戻りましたが 電車のアクセスが悪く、最終の猿倉行きのバスに間に合わず タクシーを使って猿倉駐車場に戻りました |
コース状況/ 危険箇所等 |
大雪渓はこの時期ですので、かなり後退していました 軽アイゼンを使用すると、更に歩きやすいです 危険箇所は特にありませんが 登山者が多い為、ガレ場での落石(落とさない、落とされない) に注意です 頂上宿舎から祖母谷温泉までのコースは、標識、道は明瞭です ロングトレイルですので、時間に余裕を持って出発するか 天候によっては、途中にある不帰岳避難小屋を利用することも考えて ゆとりのある計画を立てた方が良いと思います 不帰岳避難小屋付近からブナの樹林帯に入ると 沢を渡るガレ場、梯子のかかった急坂もあり 標高も下がって、蒸し暑さも手伝い、疲労が激しくなります 通り雨に会い、衣服も濡れ、祖母谷温泉に着く頃には かなり体力が消耗していました 祖母谷温泉は硫黄泉です 小屋から祖母谷沿いに数分行くと、河原に湯気がもうもうと上がり 源泉が湧き出しています 湯温は80度以上もあり、極めて熱い源泉です 河原での入浴は湯温を調整してからにしてください 小屋にある湯船(内風呂、露天風呂)は、常時水と温泉水が一緒に出ていました 祖母谷温泉から欅平迄は一箇所崩壊していますが 車両の通行も出来る舗装道路(一部未舗装)です |
写真
感想
昨年、蓮華温泉から白馬岳へ登った折、
宿泊した頂上宿舎がとても印象深く、
是非この宿舎に泊まって、祖母谷温泉へ下りたいと願っておりました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-137240.html
やはり、深いご縁があったのでしょうか、
sanyujinさまに祖母谷温泉のお誘いをいただきました。
「頂上宿舎に宿泊」の条件を快諾してくださり、
綿密な計画を立てていただきました。
この場をお借りして、お世話になりました事をお礼申し上げます。
天気予報では、一日目は午後雨の心配があるものの
二日目以降はまあまあの天気になるようです。
初日を我慢すれば、快適な山歩きが出来そうな期待に
胸を躍らせて、猿倉駐車場を出発しました。
夏休みも後半に差し掛かり、登山者も減っていると思いましたが、
やはり土曜日ですし、長期休暇を取って縦走する方も多いのでしょうか、
駐車場は、沢山の県外車で埋め尽くされていました。
今年は春から何回かこの近辺に足を運んでいますが
白馬尻小屋から上には全然行っていないので
雪渓がどんなふうかと、わくわく楽しみです。
念の為、軽アイゼンを携行しました。
なくても歩けないことはないですが、
アイゼンを付けると急斜面のスプーンカットでも滑らないので
大勢の登山者との擦れ違いや、追い越しの時などは、
気軽にどこでも歩ける感じで、安心でした。
雪渓を吹き渡る風は冷気を含んでとても涼しく、快適に登ります。
急斜面で、雪渓が尽きて来る頃には涼しい風も止み、
疲れが出てきますが、ひと踏ん張りでお花畑!
色とりどりのお花を眺めながら、写真を撮りながら、のんびり。
宿舎に着くには早すぎるので、途中の大きな岩の上で昼食としました。
秋のイメージのトウヤクリンドウが足元で季節を告げています。
山はもうすでに秋の準備を終えているのですね!
なんだか淋しくなりますが、
来年のこの季節の計画を立てながら、夢をつなぎましょう。
宿舎で手続きを済ませ、折角来たので白馬岳山頂にと
出かけようとすると、いきなりの土砂降り、雨宿りに戻ります。
長くは降りませんでしたが、ところによっては落雷もあったようです。
雨が止むと再び空は晴れ、辺りは何事もなかった如く明るくなりました。
山の天気は本当に変わりやすいものです。
白馬山頂は大勢の登山者で賑わっていました。
蓮華から縦走している方も多いようです。
まだ夕食にはかなり時間があり、
白馬旭岳にもついでに登ってみる事にしました。
昨年行ったばかりなのに、もうどこをどう登ったのか覚えていず、
草地の僅かな踏み跡を頼りに直登しました。
この山頂は、相変わらず全く人影がなく、
静かに素晴らしい展望を提供してくれます。
人に知られていないのが惜しくもあり、嬉しくもあります。
第2日目、明け方の空は一日の晴天を約束するかのようです。
バイキング形式で好きなだけ取るという、食事のとても良い宿舎なので、
朝食も食堂でゆっくり摂り、六時少し前に出発しました。
稜線に出ると、待ち構えていた剣岳や毛勝三山が私たちを歓迎してくれます。
これ以上の嬉しさはありません。
旭岳の横を通り、清水岳に向かう稜線の道は大パノラマ、天空の散歩道です。
咲く花々も、場所によって次々に様相を変え、
見る人を驚きと共に楽しませてくれます。
正に百花繚乱の散歩道と言って良いでしょう。
樹林帯に入ると、かなり標高も下がり、蒸し暑くなってきました。
不帰岳避難小屋の前で昼食を撮る頃には
大分空は雲に覆われ始めていました。
雨が降るとは思いませんでしたが、
林の中で、いきなり降り出しましたから、
とりあえずザックカバーだけで急ぎます。
昨日と同じような通り雨だったらしく短時間で止み、ほっとしました。
もう林道に出ても良い頃なのにと思いながら歩く下りは長く感じます。
大きな落石の転がる未舗装の林道に出た時は安心したせいか、
どっと疲れを感じました。
温泉に浸かりながら、きつかった今日の歩きを思い出し
良く歩いたと自分をほめたい気分になります。
でも、今日唐松岳から下って来て、明日は白馬岳に登り返す方がいると聞いて
想像もつかなかったことに唖然とし、頭が混乱しました。
凄い体力をお持ちの方が居るものです。
白馬岳から祖母谷温泉の歩きくらいで、へこたれていてはいけないのです。
今回の山行は、意外に様々な勉強になりました。
まだまだ、これから学ぶべきことが沢山あると分かった旅でした。
祖母谷温泉に宿泊されていた凄い方々に勇気を戴いたような気がします。
有難うございました、お元気で凄い挑戦をお続け下さい。
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