目指せ槍!4泊5日の縦走で秘境と百名山ゲット
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- GPS
- 38:59
- 距離
- 53.4km
- 登り
- 4,513m
- 下り
- 4,785m
コースタイム
Day 2:薬師は朝食前に往復(約2時間)->薬師岳山荘出発6:45->薬師沢キャンプ場7:50->太郎平小屋8:10->左俣出合9:08->薬師沢小屋10:34->ランチ->出発11:14->雲ノ平木道末端13:20->アラスカ庭園13:34->雲ノ平山荘14:25
Day 3:出発5:56->祖父岳分岐7:00->祖父岳7:30->しばし休憩->出発7:40->岩苔乗越8:24->ワリモ北分岐8:37->ワリモ頂上9:04->鷲羽岳登頂9:50->三俣山荘11:15->休憩->出発12:04->双六小屋巻き道分岐13:00->三俣蓮華岳13:15->中道分岐14:14->双六小屋15:09
Day 4:双六小屋6:15->樅沢岳06:52->千丈乗越10:50->槍ヶ岳山荘12:15
Day 5:槍ヶ岳山荘6:16->槍ヶ岳山頂6:48->槍ヶ岳山荘-7:49->飛騨乗越8:01->千丈谷出合9:02->滝谷出合11:43->白出沢12:53->新穂高温泉14:15
天候 | 8/26:薄曇り 8/27:晴れ 8/28:晴れのち薄曇り 8/29:ほぼ終日ガス 8/30:薄曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:新穂高から高山までバス(16:55->18:30)、JRで高山から名古屋経由で神戸 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【道路情報、危険個所】 ワリモ岳から鷲羽への下りで鎖場あり、少々危険。 西鎌尾根は千丈乗越手前の鎖場が高度感もあり危険。 もちろん槍への登り下りは危険。 【登山ポスト】 折立にはないので、太郎平小屋で預ける事。 【ビール情報】 太郎平小屋:生ビールあり(1000円)、缶ビール(500円) 薬師岳山荘:缶ビール(600円) 薬師沢小屋:缶ビール(確か500円) 雲ノ平山荘:缶ビール(500円)但し常温、 ヨナヨナ/インドの赤鬼/白濁などは冷えた状態+グラス付き(800円) 三俣山荘 :ヱビスの缶ビール(確か500円) 双六小屋 :生ビール(800円) 槍ヶ岳山荘:生ビール(1000円)、缶ビール(500円) 槍平小屋 :缶ビール(500円) 中崎小屋 :生ビール(600円) ![]() |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
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写真
感想
昨年のマッターホルン鑑賞を受け、今年は日本のマッターホルンを目指すプランを立案。
正直どこまで実現できるかは体力との相談でしたが、無事成し遂げてきました。
Day 0:
前泊で富山に宿泊。宿泊+折立迄のバスがセットになった宿泊プランがお勧めです。
http://chitetsu-hotel.com/plan/entry-000077.html
夜は、
http://tabelog.com/toyama/A1601/A160101/16001715/
帰りに銭湯でひとっ風呂
http://www.furoya.or.jp/guide/detail.php?id=9
で英気を養います。
Day 1:
富山駅からバスで折立まで約2時間揺られます。バス道は途中迄立山方面と同じで、有峰は距離的には更に遠いようです。険しい山道に入り、有峰湖が見えるともうすぐ降立です。
薬師岳登山口(標高1356m)に到着し、太郎平目指します。標高差にして丁度約1000m。約2ヶ月ぶりの山行の65yamaneco君の体力が心配でしたが、予定より順調に太郎平小屋到着。生ビールの文字にすぐ飛びつきランチです。個人的にはラーメンがなかなか美味しかったです。
終止薬師方面はガスがかかっていたのですが、薬師岳山荘目指す事にし、歩を進めます。薬師岳キャンプ場からの岩の沢の登りがかなり大変でした。ただなんとか14:00頃には薬師岳山荘に到着。標高差1700mの初日でした。
宿に着くなりまずはビール、で布団にごろりと転がって「岳」を3人で読みふけります。さすがにこれだけの標高だと涼しいですね〜。でも小屋は新しく密閉度が高いのか、夜は結構部屋の中は暑かったので枕元の水が助かりました。
Day 2:
ご来光を拝むために早起きし、薬師岳目指します。もちろんですが、宿の殆どの皆さんご来光を拝みに出かけます。雲海のかかった快晴の中のご来光はぞくぞくっとし、シャッターを何度も押しました。こういう景色はいつまでも見ていて飽きません。宿に戻って朝食をとり、雲ノ平に向けて出発です。
太郎平小屋まで順調なペースで戻り、薬師沢目指して下ります。途中真正面に見える台地が雲ノ平でしたが、これから下って後から登る事を考えるとちょっとぞっとします。
左俣出合で川の冷たい水で汗を拭い、頭もジャブジャブ洗います。かんかん照りだったのですっきりする事が出来ました。その後薬師沢小屋までは主に木道のルートを進みます。道中反対側から多くの人とすれ違ったので逆ルートも以外と人気なのかもしれません。
薬師沢小屋で昼飯をすませ、豊富な水を補給し(無料)雲ノ平への登りに備えます。
雲ノ平への登りは直登と看板にあるように、本当に岩だらけの段差のある道が延々と続きます。心が何度も折れそうになりながら、なんとか雲ノ平に到着。これだったら高天原経由で雲ノ平の方が良かったかもしれません。眼前に迫ってくる水晶を眺めながら、ようやく雲ノ平山荘に到着。晩飯まで時間があったのと、山荘が水不足という事でキャンプ場まで水汲みに。ここも雪渓後なのか水量豊富でひんやりした水を補給する事が出来ます。晩ご飯の石狩鍋が抜群だったのと、宿自体が新しく作り替えられたのでなかなか快適な山荘でした。ゆっくりと時間が流れ行くのを楽しむ事が出来るまさに秘境です。
Day 3:
水晶からの朝焼けでスタート。今日も天気はよさそうです。足の具合も悪くないので、祖父岳経由で鷲羽を目指す事に。祖父岳の上からはやって来た薬師方面、これから向かう槍方面が両方眺める事が出来るなかなかの眺望の山です。槍も近づいてきた事を実感できました。お勧めです。ワリモから鷲羽は地図にも載っていましたがマル危スポットで転落注意とのこと。確かに鎖場がある高度感のある箇所がワリモ頂上から下ってすぐにありますので慎重に進みます。鷲羽からの天望も表銀座が今度は一望できるので、またまた興奮。常念や大天井なども見えてきます。ただここからの下りが結構厳しい。殆どの方はこのルートを登ってきますが、下から見上げると山頂が見えない感じなのでヘコタレそうになりそうです。三俣山荘は古い山荘のようで、2階の天望食堂でかなり年配の方が昔の話をされていました。歴史を感じます。
三俣蓮華に登頂するも、雲も濃くなってきました。面白かったのが山の南面の風は生暖かく、山の北面は風がかなりヒンヤリ。これがぶつかりあって雲が湧き立っているようです。双六を目指そうと思っていましたが、予想以上に今日はアップダウンが多く疲れもたまってきたので、双六は見送って中道経由で小屋に到着。途中雪渓があり小屋の水はここから引いているようです。疲れた体に冷えた水がしみ込んでいきました。
双六小屋は生ビールといい、食事といい、スタッフの対応といい非常にいい感じです。ここを拠点に色々と山を回る人も多いようでした。
Day 4:
昨晩からガスってきたのが気になってましたが、やはり朝も濃い感じ。せっかくの西鎌尾根の眺望を楽しみにしていたんですが、生憎ガスに覆われて眺望はなし。時折ガスの合間から槍の勇姿が見えますが、風とガスのなかを黙々と進みます。
途中、初めて雷鳥を発見。65yamaneco君の大手柄です。少し小ぶりな2羽もいたので、恐らく親子なんでしょう。よちよち歩く姿が何とも可愛らしいです。
西鎌尾根も最後の千丈乗越の手前にクサリの文字が地図にあったのですが、これが予想以上に険しく家族3人恐る恐る進みました。まあ槍ヶ岳の登りもマル危ではないので、ある意味ここもマル危でないのは分かりますが、ご注意ください。
千丈乗越からの最後の登りが体力を奪います。尾根を外れて山肌をジグザグ登るとゴールですが、ここが大変。かなり急な斜面を息を切らしながら登ります。で、最後に視界がぱっと開けて大槍、小槍。うぉーっ、という感じです。
槍ヶ岳山荘も双六同様、食事もビールもスタッフも皆さん素晴らしく、これだけ大きな小屋をきっちり運営しているな〜と感心。夕食時は食堂が一面埋め尽くされていましたので、恐らく150名位は宿泊されていたんだろうと思います。客層も突然若い方々が増え、槍の人気の高さを示してますね。夕焼けはガスで拝めず、明日の朝の登頂を狙います。
Day 5:
4時前でしょうか?小屋の灯りが一斉にともります。外を見ると既に槍でのご来光を目指す人たちが。でもガスが結構出ているので心配です。5時から朝食をとりながらガスが切れるのを待ちます。前日早めについて少しゆっくり休めたのか65yamaneco君も今朝は朝食をきっちり摂っています。
6時にはガスも切れ始め眺望も良くなってきたので、いざアタック開始。武者震いします。さすがにカメラぶら下げながら登れないので写真は限られますが、ゾクゾクする程高度感ありました。岩登りの練習と高度感の克服なしでは登れないですね。
山頂で快晴の青空とは行きませんでしたが、雲海の中に浮かび上がる北アルプスの山々がやはり素晴らしい景色です。ようやっとここ迄来たな〜と、しみじみ、感慨にふけります。
登り以上に下りは時間が掛かりましたが無事小屋に戻り、新穂高への下山準備です。飛騨沢を下山していきますが、今日はガスも切れ、昨日通った西鎌尾根の稜線もすぱっと伸びています。歩いている方も多くいたので羨ましい限りですね。下りは正面に笠ヶ岳を見ながら緑に包まれた山道を下っていきました。
なかなか大変でしたが、雨に降られる事もなく非常に満足感のある4泊5日の山行になりました。
やはり100名山になる山にはいい所がいっぱいありますね。
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