のんびり、まったり、仕切り直しの立山【雄山、奥大日岳】
- GPS
- 17:13
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 2,076m
- 下り
- 2,073m
コースタイム
- 山行
- 0:54
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 1:28
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 7:15
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 7:32
- 山行
- 2:17
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 2:21
22:00 阪急三番街高速バスのりば 発
◆9月11日(2日目)
05:50 富山駅前 着
06:27 電鉄富山駅 発
08:25 室堂BS 着
10:25 雷鳥沢キャンプ場 到着 (小雨のため幕営を断念)
11:00 雷鳥沢ヒュッテ チェックイン のんびり
12:30〜14:30 付近散策(室堂乗越あたりまで)雷鳥沢ヒュッテ(泊)
◆9月12日(3日目)
06:30雷鳥沢ヒュッテ チェックアウト
06:40雷鳥沢キャンプ場 テント設営
08:00雷鳥沢キャンプ場 スタート
09:10浄土山登山口
10:00浄土山
10:45一ノ越
11:50雄山(昼食休憩)12:25
12:45大汝山
13:00富士ノ折立
13:30大走り分岐
15:15雷鳥沢C ゴール
◆9月13日(4日目)
07:10雷鳥沢C スタート
09:25奥大日岳10:20
13:10剱御前小屋(ビール休憩)13:30
14:45雷鳥沢C ゴール
◆9月14日(5日目)
テント撤収
07:30雷鳥沢キャンプ場 出発
08:25みくりが池温泉 入浴 (9時の風呂開店まで待ちぼうけ)
10:15室堂
10:40室堂BS 発
12:33電鉄富山駅 着 昼食他
16:30富山駅前BS 大阪行き発
22:00阪急三番街高速バスのりば 着
天候 | 10日大阪 小雨 11日立山 小雨のち曇り 12日立山 快晴 13日立山 快晴 14日立山 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
◆大阪〜富山 阪急高速バス ◆富山〜立山 富山地方電鉄 ◆立山〜美女平〜室堂 立山アルペンルート(ケーブル&バス) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト:室堂バスターミナル、雷鳥沢キャンプ場 |
写真
感想
今夏の八ヶ岳に続いて、密かにねらっていた高いお山でのテン泊山行。
アクセス、コース、テン場を考え『立山』に決めた。コースとタイムは十分な余裕を持って計画した。家族からも「絶対に無理しないこと」の条件で許可が出た。当初の9月3日からの4泊5日予定は雨や雷雨の予報に怖れをなして延期。10日からの週初めは天気がよくないが後半はちょっとよさそう。延期すればするほど寒くなり、2000mを越える場所でのキャンプは不安。でも迷っても仕方がない。日記へのコメントにいただいた『行ってみなきゃ分からない』を胸に仕切り直しの出発。
◆1日目
大阪梅田から高速夜行バスで富山へ。リクライニングシートでよく眠れた。
◆2日目
早朝に到着した富山駅前はどんより曇り、ポツポツと雨も降り出した。
ちょっと気分がへこむ。連休前の平日、月曜日で空いた電車、ケーブル、バスを乗り継いで室堂に到着。立山と彫られた石碑の前に立つとテンションが上がってきた。バスターミナル前で「玉殿湧水」を組んでいざ出発。
しかし雄山は雲に隠れたまま。整備された遊歩道を歩く。雷鳥荘近くまで来ると雨が降り出した。40分ほど歩くと眼下に雷鳥沢キャンプ場が見えてきた。数えるとテントはわずか7張り。小雨が降っていたので高山での雨天テン泊を断念。予定通りこの日はすぐ横の雷鳥沢ヒュッテに宿泊することにした。長い長い午後、温泉に入ったり、本を読んだり、山を眺めながら酒を飲んだり、昼寝をしたり。今回の山行目的の「ゆっくり、まったり」が始まった。
◆3日目
雲ひとつない快晴。
ヒュッテで朝食を済ませ、すぐにザックを担いでキャンプ場へ移動。管理棟で手続きを済ます。スタッフからゴミ処理や利用規程について丁寧な説明。雨で濡れたテン場にテントを設営した。出来上がったこれからの3日間のわが家に満足し、サブザックに昼食のサンドイッチ材料などを詰め込み、立山三山縦走に出発。室堂まで遊歩道を戻り、まずは浄土山へ。約40分の岩場の登る。今夏の赤岳で鍛えられ??何とか登れる。登りきると目の前に雄大な雄山。しばらく見とれる。富山大学立山研究所の奥に岩山。龍王岳だ。岩の頂上に人が見えた。なかなか急な登りで躊躇なく登ることを断念。五色ヶ原から薬師岳への稜線に見とれる。
一ノ越までは快適な下りの稜線歩きを「まったり、ゆっくり」楽しむ。
雄山は登山客で賑わっていた。新潟の小学6年生一行も登っていた。途中、富山県警救助ヘリが眼下を飛んでいく。事故かな?ザラザラ道は登りより下りが大変そう。道を譲った男性がすぐ横で足を滑らせた。とっさにその人のショルダーベルトを掴んだ。転げ落ちたら他の人を巻き込んで大変なことになっていただろう。用心用心。カタツムリのような歩きで1時間ちょっとで雄山山頂に到着。山頂でハムサンドを作り、キュウリをかじりながら優雅?な食事をとった。大汝山、富士ノ折立を越えて、大走りから雷鳥沢キャンプ場へ下る。
地図では、大走りは整備不良の記載があり、もっと歩きづらいと心配していたが、問題なく雄大な景色を楽しみながらゆっくり歩けた。大走り分岐から1時間45分かけてゆっくりのんびり雷鳥沢キャンプ場に帰ってきた。しかしまだ3時過ぎ。夕食まで時間をもてあまし、缶ビールに続いて、ウィスキーをチビチビ飲みすぎてしまった。5時過ぎ、夕焼けに赤く染まる峰々を眺めながらの夕食。豊富にある水で水割りをグビグビ。
18時にはシュラフに潜り込んでいた。寒さを覚えて目を覚ますと、幸い前室は閉じていたが、テントの入口ファスナーを少し開けたままだった。
ダウンを着込み、靴下をはき直して眠った。お山ではお酒の飲み過ぎには注意しましょう。
◆4日目
この日もまたまた快晴。
奥大日岳をめざす。ヒュッテに泊まった午後、室堂乗越手前まで歩いているので朝の気持ち陽射しの中を勝手知った道を快適に歩く。この日はガスや蒸気を噴き出す地獄谷もよく見えた。木道の辺りはお花畑になっているが、この時期、盛りは過ぎて一面に生い茂るチングルマは綿毛のような種子だけの姿になっていた。
尾根に出ると右手に見えた、剱岳が。緑の全くない岩と残雪だけの荒々しい姿。すべてが圧倒的だった。映画「点の記」で見た鎧のような岩。
しばらく声もなく見とれる。あの岩場は私に絶対に登れない。剱岳は「愛でるもの、眺めるもの」で、私的には「登るもの」はないと心から悟った。剱岳を眺めながら気持ちいい稜線を歩く。雄山と違って人がいない。今日も「ゆっくり、まったり」な山歩きを満喫できた。キャンプ場から約2時間ちょっと奥大日岳山頂に到着。山頂からは眼前に剱岳が迫る。そして振りかえると富山湾、日本海まで見渡せる。遠くに槍、穂高の山並みもはっきり見え、優美な山容の笠ヶ岳が印象的だった。山頂で何することもなく1時間もの〜んびりしてしまった。
帰りは新室堂乗越の分岐で剱御前小屋か雷鳥沢か迷ったが、予定通り剱御前小屋から雷鳥坂を下って帰ることにする。分岐を少し行くと岩が点在する広々したお花畑。花のシーズンに来れば大満足間違いないスポットだ。ここで岩登り用ヘルメットをザックにつけたハイキング姿の男性に声をかけた。
◆「スミマセン。剱はザイルで登るのでもないのにヘルメットが要る んですか?」
◇「落石がありますから。お守りですよ」
お花畑で行動食で空腹を満たす。朝食として餅はグッドだ。かさばらず腹持ちがいい。剱御前小屋までは分岐からキツイ登りを約1時間ちょっと。
剱御前小屋が立つ別山乗越は剱岳登山の起点の剣山荘や剱沢への分岐点。
帰る人、行く人で賑わっていた。年配の方が結構多い。うちの母をちょっと若くしたぐらいの女性も何人もいてビックリ。皆さん、怖いもの知らずやなあ。ビール休憩のあと、雷鳥坂を下る。キャンプ場から見上げていたほど急ではない。普通の山道でホッひと安心。重いザックを担いでドンドン人が上がってくる。皆さん、気をつけて登頂して下さい。
午後3時前、雷鳥沢キャンプ場に無事帰還。この日も夕食までウィスキーをチビチビなめながら、至福の時間を過ごした。この日はちゃんとダウンを着込み、テントも閉めて眠った。18時過ぎから寝てしまったので、夜中12時過ぎに目が覚めた。トイレ(雷鳥沢キャンプ場のトイレは絶えず水が流れていて臭いもなくきれい)へ行ったとき、満点の星空を寒さに震えながら満喫できた。
◆5日目
大阪へ帰る最終日もまたまた快晴。
余韻に浸るように峰々を眺めながらゆっくり朝食。テントを撤収し、パッキングを済ませても7時前。7時30分後ろ髪を引かれる思いでキャンプ場を出発。遊歩道をゆっくり登る。立山三山、奥大日岳、大走りなどなどが目に入る。8時25分「みくりが池温泉」到着。温泉の営業は9時からと言われ、ベンチで休憩。展望のよい温泉にゆっくりつかり、室堂へ戻り、立山テン泊の山旅を無事終えた。天気に恵まれ、気持ちよいキャンプ場をベースに自由に山歩きする楽しみを覚えた。無理をしない、時間とコースに余裕をもってゆっくり歩く。これからめざす山歩きの形を見つけたような気がする。
今、山道具の片づけなら素晴らしい山行の思い出に浸っている。5日分溜まった新聞がやけに多い。
今回のテン泊で見えた教訓と課題
_道海篦禹海鉾罎戮憧世鬚きにくく、かいてもすぐ乾く。
着替えを最小限にとどめるべきだ。 今回2セット持参した。
▲轡絅薀奸▲瀬Ε鵑侶變眠修撚拱量を減らす。
30年以上前に購入したモンベルの3シーズンシュラフでは寒かった。
ダウンを着込んで寝た。 ダウンも昔のものでかさばった。
テント(モンベル、ムーンライト1型)内に大型ザックを足下に置いて も十分に スペースが確保できた。今までザックは前室に置いていた。
ね漆後の時間の過ごし方を再検討 飲んでばかりでは身体に悪い。
katatumuriさん 天気にも恵まれてよかったですね
10日出発とはお聞きしてたのですが、最終日程まで
は知らなかったし、レコが遅れいるんで少し気にかか
っていました。
元気そうに飲まれているのでなによりです。
次回のレコ楽しみにしています。
立山に乾杯!
コメントありがとうございます。
その節はわざわざ立山の状況を教えていただきお世話になりました。
雷鳥沢テント3連泊の予定が山小屋+テン泊2日になりましたが、
お陰様で天気 に恵まれ、楽しく無事に歩くことができました。
雄大な剱岳もこの目で見ることが感激でした。
心配していた大走りも問題なく歩けましたが、やっぱり夜中は寒く、
ダウンを着たまま寝ました。
お勧めいただいた温泉(雷鳥荘ではなくみくりが池温泉でしたが)も大満足でした
立山テン泊が気に入ってしまいました。
ありがとうございました。
カタツムリさーん
このレコ楽しみにしていました。
お天気にも恵まれ(初日以外)よかったですね。
雷なかったようですね。 写真も素敵です。
真砂岳には登らなかった? コルから往復20分くらいですけど。
軽量化ですね!! ダウンですが、厳冬期でないなら
ユニクロのダウンとセーター重ね着でも大丈夫かもしれません。私は、シュラフは昨年買い換えたのですが、まだ使っていません(袋からだしてもいません)
夕食後の過ごし方ですか? し思い浮かびません。
私は風邪をこじらせ、山にいけません。飲むことはできますが
こんにちは、katatumuriさん。
レコアップお疲れ様でした。
このゆったり日程を拝見していると、またやはり雷鳥沢に行きたくなりますね(^.^)
今度は称名滝〜中大日岳経由で行ってみたいです。
しかし、寒かったでしょうね・・・
さすがは北アルプス・・・
おかえりなさい。
まったり ゆっくりキャンプを満喫されましたね。
レポからも楽しまれた様子が伝わってきます 。
立山・剣岳も素晴らしい のようで、
一度訪れたい山になりました。
なかなか長期休暇のない私にはうらやましい限りですが、
次回はご一緒して、夕食後のお酒お相手したいなあ
コメントありがとうございます。
やっと行ってきました。
よかったですよ ホントに。
自分的には奥大日岳が気に入りました。
目の前にでっかい剱岳がそびえます。
さすがに夜は寒かったです。最新のシュラフ、欲しいです。
次はとにかく無駄な着替え(下着)を少なくます。
6時から寝たらアカンですね。
でも一人じゃすることないし・・・・
ホワイト3分の1しか残ってませんでした。
風邪早く治りますように。お大事に。
コメントありがとうございます。
レポ、ちょっとはしゃぎすぎました。
でもそれぐらい自分には楽しい山行でした
コースタイムをゆっくり取ったのがよかったです。
自分も次は雷鳥沢に泊まって中大日岳〜称名滝の方へ行ってみたいです。
まあ、こんなに楽しかったのもすべてお天気 のお陰です。
さすがに30年前のモンベルシュラフは寒かったです。
最新のコンパクトなシュラフがうらやましい。
コメントありがとうございます。
とうとう行ってきましたよ。
テン泊3日が2日になりましたが、それでも大満足です。
なんせ一人なので、家族の了解を取るのに苦労しました。
雷鳥沢キャンプ場は室堂から1時間足らず。
重いザックも気になりません。
それにしても下山後の夜の長いこと長いこと。
何もすることがないので、飲んで早寝。
そのお陰で真夜中に目が覚め、満点の星空を満喫することができました
こんばんは
文字通り、の〜んびり・まったりの5日間でしたね。
山飯も計画どおりにうまくいきましたか?
「無理をしない、時間とコースに余裕をもってゆっくり歩く」
折角の北アルプス、欲張った計画になりがちですがとても重要なことですね。
やっぱり急ぐとろくなことはないと思います
夜の長さは同感です。
夜中に目が覚めてしまい、朝が待ち遠しくなります。
コメントありがとうございます。
文字通りカタツムリのようにゆっくりな山行でした。
山飯、いろいろ改良工夫するところがみつかりました。
でもおおむね計画通りにできましたよ。
餅は正解でした。
高いお山なので家族からも『絶対無理するな 』と大きなクギをさされました。
そのお陰で無事にゆっくり歩くこともできました。
やっぱり夜の長いのはお互い様ですか
まずは、無事の御帰還おめでとうございます。
立山は、私もぜひ登ってみたい山です。
昔に家内と室堂までバスで行ったことがある、
思い出のある場所です。
もし行く機会がありましたら、またこのレコ
参考にさせていただきます。
それにしても、天気に恵まれよかったですね!!
コメントありがとうございます。
正直、無事に帰れてホッとしてます
これもお天気 に恵まれたお陰です。
やはり3000m級の高山、ちょっと怖い岩場や真夜中の寒さなど
気をつけなければいけないところがいっぱい。
でもぜひ雷鳥沢でテン泊してみてください。
いいところですよ。
katatumuriさん こんばんは。
レポ楽しく読ませていただきました。
我が家ではひとりテン泊は規制があって実現できてません。
羨ましいかぎりです。
またゆっくりお話を聞かせてください。
大満足山行だったのですね。
お写真のkatatumuriさん、メチャいい表情してはりますやん
赤岳の時といい、 にも恵まれて、晴男さん決定
katatumuriさんだけに、殻(テント)を背負ったら本領発揮なのと違いますか〜
立山は憧れのお山なんです。
猫も絶対いつか歩くぞ
コメントありがとうございます。
思いきって独りテン泊行ってきました。
なにせ遠いお山なので、家族からの反対や規制や注文はあったのですが、
それまでに金剛山や葛城山で独りテン泊していることが少しは免疫として
働いてくれたようです
よかったですよ、立山。
いつか武勇伝聴いて下さい
コメントありがとうございます。
正直、独りテン泊は不安もあったのですが、快晴 のテン場に
テント張ってしまうとそんな不安も吹き飛んでしまいました。
大きな山に囲まれてゆっくりと時間が過ぎていく。
最高でした。
neko-obabaさんもぜひ行ってみてください。
バスターミナルからいろいろな高い山に登れるところも
立山の魅力かな
katatumuriさんさん、こんばんは。
天気もまずまずで充実した山行だったようですね。
私も立山に行ってみたいです。
そのうち誰かが連れて行ってくれることを期待します。
コメントありがとうございます。
現地初日こそ小雨でしたが、それ以外は最高でしたね。
『行ってみなきゃ分からない』これホントでした。
立山は高いところからスタートし、バスを降りれば
そこからすぐにいろいろな山に行けるのが魅力です。
ぜひ行ってみてください
katatumuriさんこんにちは。
9/12からは本当に良い天気でしたね。ここのキャンプ場はすぐ近くに
雷鳥荘等ありお風呂も入れるし も飲めるので好きなテント場です。
山も立山三山や大日岳とかも日帰りでいけるのでまたゆっくり言ってみたい
場所です。
コメントありがとうございます。
雷雨が心配で、出発を一週間延期して正解でした
雷鳥沢はなによりバスターミナルからも近いのに、いろいろな山に
行けるところが一番気に入りました。
テント張ってのんびり。最高でした
来年も行きたいです。
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