58.谷川岳 「詩人の旅」
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 738m
- 下り
- 738m
コースタイム
合計所要時間:5時間30分
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
因みに上越新幹線、上毛高原駅発もあり、3560円です。 天神平から天神峠はペアリフト利用。片道400円 往復700円 登山者のほとんどが片道を買うからおかしいなぁ〜と思ったら、帰りにリフトの駅にいくのに登り返さなければならないためだったんですね。結構この登りはきつかったです。僕も片道だけにすれば良かった・・・・。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは谷川岳ロープウェイ土合口駅にあり。 道の状況は木道とかで整備されているのですが、岩が滑りやすいことと、天神峠から熊穴沢避難小屋までの登山道がぬかるんでいたぐらいですかね。 立ち寄り湯は宿泊先の案内で湯テルメ・谷川を利用しました。19時30分頃に入浴。ゆとりを持って入浴出来ました。 |
写真
感想
第58座 詩人の旅
2012年もあと2ヶ月半となった。
この年は思いかけずに北海道や東北の山を登る機会が生まれ10座も登ることが出来た。その締めくくりの登山として選んだのが谷川岳だった。谷川岳を選んだ理由は秋の紅葉が素晴らしいということと、ここのところは自分のクルマでの移動が続いていたので、たまにはクルマの運転から解放されたいと思ったのが理由である。
紅葉を狙って登るのだが、酷暑の影響で年々紅葉シーズンが遅れているらしいが、僕の場合、先々週の週末が別の山に登り、先週がハーフマラソン出場で、空いている20日、21日を狙って登ろうと思った。
天気予報でこの週末が天気がいいので、降水確率が低そうな20日に登頂しようと思った。でも心配なのが、この時期はロープウェイを利用するのも、山に登るのも人が一杯だということを旅仲間から聞いていたので、それを含んだ対策を練らねばと思った。
まずは、ロープウェイのチケットの購入やバスの乗り降りをスムーズにするために、上京して東京メトロの東銀座駅近くにあるぐんま総合情報センター(ぐんまちゃん家)でバスとロープウェイの往復乗車券をゲット。上野のカプセルホテルに泊った。
20日早朝、一番電車の高崎行の電車に乗った。乗客の中には30リットルザックを背負った登山者をあちこち見かけた。この人たちのほとんどが谷川岳に向かうはずであるなと思った。2時間かけて高崎に到着。電車を乗り換え、水上へ向かって北上した。
水上からバスで谷川岳ロープウェイ土合口駅からロープウェイに乗って天神平まで向かうのだが、僕が来た8時30分頃には既に登山者や観光客で長い行列ができつつあった。トイレにいってすぐにその長い行列に加った。ロープウェイの切符を買っていたらさらにロープウェイに乗る時間が遅れていただけに、前以て往復乗車券をゲットしておいて正解だったなと思った。
だいたい30分待ちで18人乗りのゴンドラに乗り込み、約7分で天神平に到着した。紅葉は天神平から上は紅や黄色に染まっており、酷暑のために木々が紅葉に染まるタイミングが遅れて僕が来た頃には見頃となっていた。その上、雲が少ない晴天なので、登山者や観光客が多いのも無理はない。その後、ペアリフトに乗り、天神峠に登るのだが、前の登山者のほとんどが片道で買うのでおかしいなとは思ったのだが、僕はためらいなく往復で購入した。
今回の登山は9時50分に出発。ロープウェイに乗るのが遅れたが、ここまでは僕が考えていた通り。今回は来期以降の小屋泊縦走やテント泊縦走を想定して、あえて50リットルザックを背負って登ることにした。コインロッカーがあれば、余分な荷物は預けようかとも考えたのだが、人がいっぱいでコインロッカーも使用中で使えないことを想定して、今回は歩荷訓練と割り切ったのである。
登り始めは降って平坦になった木道を進むのだが、紅や黄色に染まった木々のトンネルを潜り抜けるように進んだ。10時30分に熊穴沢避難小屋に到着。既に20人前後の登山者が休んでいた。ここまで来て、カラフルなウェアやスカートをはいた山ガールに結構出会った。やはり彼女たちも北、南アルプスの山々に挑戦するために、この谷川岳を仮想アルプスに見立てて登山しているのであろうか?
熊穴沢避難小屋から急登が続く。僕はここでストックをザックにしまって登った。登り切った岩場である天狗の踊り場で一本立て、さらに登って天狗の溜まり場という岩場でまた一本立てた。この頃から、登山者の渋滞が続いた。それに岩場や鎖場が連続し、顔から玉のような汗が流れ出ていた。太陽の光が強く、ほぼ無風だったので、この時期になって多くの汗が出るとは意外だなと思った。
12時に谷川岳肩ノ小屋に到着。周辺の肩ノ広場で休んでラーメンを作っている登山者が多かった。僕はここで50リットルザックをデポしようか考えたのだが、30リットル前後のザックを背負った多くの登山者は背負ったまま山頂へ向かうので僕も、デポせずにそのまま登ることにした。
肩ノ小屋からは双児峰である、三角点のあるトマノ耳、最高峰のオキノ耳と登るのだが、その縦走路は多くの登山者の行列が続いていた。12時20分にトマノ耳に登頂。恒例の三角点踏みをやったのだが、何かいつも見る三角点の倍くらいの平ぺったい三角点だったのが印象的であった。三角点の大きさや広さって、JIS(日本工業規格)みたいな法律で決まってないのかななんて思った。
続いて、最高峰のオキノ耳へ。12時40分に登頂した。この頃は雲ひとつない天気で360度の大パノラマを満喫した。まさに2012年を締めくくる登山に相応しいではないか! 他の登山者に写真を撮ってもらって、これで日本百名山58座目となった。肩ノ小屋から上は空気がひんやりとした感じがして心地良かった。
「この肌触りこそが、秋山よ」
とニヒルに感じたりした。
13時15分に肩ノ小屋周辺の肩ノ広場に戻った。僕はここでラーメンを食おうかどうか迷った。というのも、どうも前夜寝ていないのが仇となったのか、頭がボォーとして軽い高山病みたいな感じになっていて食欲がなかったのだ。この後、気温が下がって寒くなるから、ここで暖かいものを食べて気分転換を図るのも悪くないと思い、ここで食べることにした。ここでラーメンとコーヒーを作って飲食し、スポーツようかんやエネルギージェルでエネルギーを補給。降りに備えた。
13時45分に肩ノ小屋を出発。下山する登山者の行列に追従するように進んだ。同じように下山する人が多いから、ああ大丈夫だな。明るいうちに下山出来そうだなと思った。14時35分に熊穴沢避難小屋で一本立て、しまっていたストックを出した。そして天神峠のリフト乗り場に向かうのだが、その途中、天神平を見てみると、広場に多くの人が集まっていた。
「何だ? あれ?」
不安になった。
天神峠のリフト乗り場手前は再び登らなければならなかった。この登り坂が結構きつかった。リフトに乗る時に前の登山者が片道の乗車券しか買わなかったのは、そういう訳だったのか! と思った。因みに、歩いて天神平までいく場合、降るだけなので、そっちの方が楽だったらしい・・・・。15時25分に天神峠に到着。すぐにリフトに乗り、天神平へ向かった。
天神平に着いた。あの人の群れの正体はロープウェイに乗って下山する登山者観光客の行列だった。待ち時間は1時間前後らしい。僕はすぐに行列に加わったが、待っている間にだんだん気温が下がり寒くなった。僕はザックからフリースやダウンジャケットまで出して着て寒さをしのんだ。ここまでのフル装備は初めてだ。途中、ロープウェイの点検のため10分間の中断。これが響いて、やっとロープウェイに乗れたのが17時であった。
心配なのがバスの便があるかどうかであった。土合口に着いてバス乗り場に駆け込んだら、既に定期便のバスはなかったが、関越交通バスが17時30分に臨時便を出すとのことで一安心。時間も若干あるから、この合間に土産物屋でバッチを購入。17時30分の臨時バスに乗って土合口駅を後にして水上へ向かった。
今回の登山は紅葉に染まる秋山を充分に堪能出来たが、帰りのロープウェイの待ち時間が想像を超えていたのが誤算だった。でも2012年最後の締めくくりに相応しい今回の山旅だった。
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