槍ヶ岳、大キレット、北穂高岳、奥穂高岳、前穂高岳ソロ周回
- GPS
- 21:54
- 距離
- 47.0km
- 登り
- 3,888m
- 下り
- 3,849m
コースタイム
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 3:53
- 合計
- 9:50
- 山行
- 3:41
- 休憩
- 2:26
- 合計
- 6:07
天候 | 1日目: 晴れのち霧時々雨 2日目: 晴れのち霧 3日目: 霧のち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
http://sawayaka.alpico.co.jp/route/kamikochi/shinjuku/ |
写真
装備
個人装備 |
ザック/防水パックライナー
ストック
ヘッドライト
ヘルメット
クライミング用グローブ
地図
ファーストエイドキット
体温計/消毒液/替えマスク
プラボトル2.5L 1L/ナルゲンボトル
飲料
行動食
非常食
ハット/サングラス
レインウエア上下
防寒具(フリース/ダウン)
財布/GPS/スマホ
ロールペーパー/ウェットティッシュ
熊鈴
日焼け止め
虫除けスプレー
手ぬぐい
バッテリーセット
ボディペーパー/ドライシャンプー他衛生用品
歯ブラシ
コンタクト/眼鏡
小屋用着替え兼温泉セット
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感想
大キレットはずっとテント泊装備で臨みたいと思っていたのですが、体力に自信なく機を伺っていました。
そんなところにジャンダルムへお声がけいただきます。
ジャン前に大キレットで練習しておこう→今年はcov19で体力落ちてるし小屋泊でいいんじゃない→ちょうどcov19対策で山小屋も人数制限していて快適だろうし!ということで前哨戦で歩いてきました。
荷造りをしているときから「小屋泊って荷物これだけか」「忘れものないかな」「軽くはないけど重くもないな」などと思いつつ。
やはり登高力は落ちているので、1日目の登り、とりわけ坊主岩屋下からの大槍ヒュッテへの登りは長く感じました。
殺生ヒュッテから雨に降られてしまいましたが、槍ヶ岳山荘で濡れたもの一式を乾燥室で乾かすことができ、温かい食事の用意をする必要もなく、水も電子製品の充電も無料で利用させてもらえ、小屋泊めちゃイージーやんと思うと同時に、山小屋のありがたみを深く感じました。
午後は雨とガスを繰り返していましたが、下界の友人と連絡をとりつつ物販を物色していたら外が明るくなった気配あり、出てみるとガスが晴れている!
友人にちょい槍登ってくると伝えてやりとりを中断し、急いで着替えてパパっと登ってきました。
槍の穂先は混雑しているイメージしかなかったのですが、天候次第でそうでもないものですね(そりゃそうか)。
2日目は今回の山旅の目的、大キレットへ。
大キレット前に夜明け前の槍山頂を踏み、ご来光のための登山者で山頂が混雑してきたら退散しようと思っていました。
が、先行者2人は寒さに耐えられず日の出前早々に撤退、最終的に山頂に10人満たない程度だったので日の出を待つことにしました。
いつも思うのですが、日の出って出るまではまだかまだかと時間が長く感じますが、出始めるとすぐですね。
山頂で日の出を迎えるつもりも山荘で朝食を摂る予定もなかったのですが、冷えてしまったのでキッチン槍で温かいココアをいただきながらまったりと朝食。快晴で突き抜けるような青空のもとスタートしました。
大喰岳、中岳、南岳とさくさく歩き、南岳小屋で北穂から来たご夫妻と談笑しつつ休憩。
休憩後は1日目の槍の穂先で「明日の行程同じだね」と会話した人生の先輩2人に「行ってらっしゃい」と手を振られGOです。
大キレットは白ペンキが豊富で迷うことはまずないな、と。
また鎖が他のルートのものより太さが2倍くらいあり重厚さに驚くと同時に、頼もしかったです。その後の飛騨泣きでの鎖が通常の太さなのに弱々しく見えたほど笑。
高度感あるトレイルにわくわくしながらアスレチック感覚で目の前の岩や鎖、ハシゴをよっしゃよっしゃとこなしていたら前方に休憩している人が。
北穂→槍の人かと認識したところで、そこが長谷川ピークであることに気づきました。
あれ、もう?というのが最初の感想。
でもまだ飛騨泣きがあるしと進んでいたらこれまたすぐにA沢のコルに到着。からの飛騨泣きに。
飛騨泣きをテント泊装備で下るのは大変だろうなと思いながらもがしがし登っていたら、北ホまであと200mの白ペンキが。
まだまだいけるぞ、昨日のヒュッテ大槍までの200m近辺の方がつらかったぞと思いつつ、来た道と眺望に目を喜ばせながら登っていたら、あっという間に北穂高小屋に到着しました。
その後は北穂高小屋のブレンドコーヒーを味わい、北穂南峰へ散歩に行き(別レコ https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2530392.html )、ガスで眺望ゼロ&無人の北穂北峰でトカゲをきめ、午後の時間を持て余しながらも北穂高小屋を楽しみました。(今回に限って本を持ってこなかったことを悔やみました。山旅には本必須です。)
夕食前に何もすることがないので寝床で横になりながらスマホをポチポチしていると、階下から夕食の準備をしている香りが漂ってきたときは、じんわりと幸せを感じました。
泊まりたかった北穂高小屋はこじんまりとしながらもスタッフさんも建物も温かみがあり、更に好きになりました。
3日目。夜明け前、朝食準備をしているスタッフさんにお礼を言い小屋を出ました。
外に出たところで宿泊されていたおじさまに当日の行程を聞かれ、返答すると困惑気味。
その後準備運動をしていると再度今日の行程は経験があるのかと聞かれ、北穂奥穂間は4年前にあると答えると、納得してくれたようなそうでもないような物言いたいけど言わんでおこうとしているような、もにょった雰囲気。
最終的に浮石多いから気をつけてねと助言をいただきました。ありがとうございます。
4年ぶりの北穂奥穂間はやはり楽しく、懐かしさも感じました。
前回は日が昇りきった快晴の空の下でしたが、今回は夜明けから。朝靄のなか日が昇り1日が始まるなかで岩稜を歩いている感じがテンションをぐいぐい上げてくれました。
涸沢岳に到着すると今回の山旅のハイライト、難所は終わったなと思いつつ、奥穂も前穂も重太郎新道も油断禁物だぞと気を引き締め直します。
穂高岳山荘で小休憩し、山頂に2名しかいないガスの晴れない奥穂を満喫し、気づいたら紀美子平に到着したのでザックをデポし前穂へ。
がしがし登り、これまたガスガスな前穂山頂を堪能後ぱぱっと下りて、7月にあった地震の影響を受けていると言われる重太郎新道に向け紀美子平で休憩を入れました。
重太郎新道が初めてだったので、地震の影響なのか元からなのか判別のつかないトレイルをさくさく下りていたら森林限界下に入り、岳沢小屋が見えてきました。
滑落・転倒注意の看板に注意をしながら下りると前方に負傷者が。
トレイルを塞ぐかたちで横たわってらっしゃったので失礼ながら跨がせていただきます。
岳沢小屋に電話中とのことで、見たところ外傷はなさそう、靴を片方脱いでらっしゃったので捻挫等かな、岳沢小屋も近く、お渡しできる物品もお助けできることもなかったので、お先に失礼しました。
岳沢小屋で再度休憩、ヘルメットを帽子に替えて日焼け止めを塗り直してからは消化試合でしたが、上高地から横尾までの単調なトレイルより楽しめました。
岳沢登山口に到着後は12:30から外来入浴開始でちょうどよい時間の上高地温泉ホテルへ。
ガスか晴れていても風があるか気温が低く快適だったのと小屋泊装備でテン泊装備時より汗をかかず不快感は少なかったものの、やはり3日ぶりの入浴・温泉は気持ちよかったです。
入浴後急激にお腹が減ったので河童橋周辺とバスターミナル周辺のお店で食べ物を購入。
BTベンチでもぐもぐしながら1日目槍の穂先で会い2日目の行程が一緒だった女性2人に運良く会えないかなとキョロキョロしていましたが(彼女らは北穂から涸沢横尾経由で上高地とのこと)、残念ながら再会できずに帰りのさわやか信州号に乗車しました。
今回はなんだかあっという間過ぎたので、次回はもっとゆっくり岩稜を楽しみ味わいたいと思います。
また小屋泊を満喫したおかげでテント泊への意欲がMAXなので、次回はテント泊を楽しみたいと思います。
大キレットをテント泊装備で臨みたいかはまた別の話。。
本当にお久しぶりです。
素晴らしい!!
このレコを読みながら、感動し、感心しました。
「今年は cov19 で体力が落ちているし」と書いてありますが、こんなにすごい山歩きをして・・・これが体力が落ちている人の山行ですか?? これ以上の体力ってどうなるの・・・?(本音です、(笑)ではありませんよ。)
このレコに引き込まれて、一挙に読んでしまいました。自分の歩いた北アルプスをの記憶が鮮明に蘇ってきて、その時の自分を思い出させてくれました。(このレコで、大キレットを除いて、全て歩いてたことのあるコースです。ただ大キレットは、自分の実力を鑑みて、これからも多分一生歩かないだろうと思っています)
この感想を書いたもう一つの理由は・・・こんな素晴らしいレコに一つのコメントも書かれていなかったことです。レコが、まとまっていてすごく面白いです。こんなレコを書いてくれて、ありがとう。
何度も感動しました。
でも、こんな遅れたコメントを読んで頂けるか、ちょっと心配しながら書いています。
また、素晴らしいレコに、時々(すいませんが、”時々”)コメントさせて頂きます。
PS. 当方も、山登りは続けております。今年の冬、雪の上高地をスノーシューで歩いてきました。生憎の天気でしたが、その時誰もいない河童橋を初めて見ました。そしてmka10さんと偶然、山談義をした木のベンチがどうなっているのかそっと覗いてきました(これ、以前に書きましたか??)。 先日は、鳥甲山に行ってきました。
自分ことなどを、PS.で書いてしまいすいませんでした。
Aki2shimaさんお久し振りです!お元気ですか?
レコ読んでくださり、面白いとおっしゃってくださりとても嬉しいです!ありがとうございます!!
感想いただいて自分のレコを読み直し、改めて楽しかったなと記憶が蘇ってきました。
また、私も北穂奥穂間を歩いているときに4年前の北穂奥穂間のこと、その次の山行で大失敗したこと、
そのおかげで河童橋で Aki2shimaさんと山談義できたことを思い出していました。懐かしいですね。
PS. での近況報告もとても嬉しいです!山登り続けてらっしゃることを知ることができホッとしています。
鳥甲山は苗場山の近くのお山なのですね。ざっと調べてみましたが、素敵なお山!
私の存じないお山をたくさん登られていて、流石だなぁと思いました。
コメントありがとうございました!また、今後も時々コメントいただけますと跳んで喜びます
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