雷鳥と剱が目の前、剱御前！

2020年09月19日(土) ~ 2020年09月20日(日)

• GPS: 26:22
• 距離: 19.1km
• 登り: 1,784m
• 下り: 1,787m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:27
• 休憩: 1:36
• 合計: 6:03

距離 7.7km 登り 948m 下り 682m

9:00 室堂
9:48 9:54 室堂山展望台
10:30 浄土山
10:39 浄土山南峰
10:53 10:59 龍王岳
11:08 11:09 浄土山南峰
11:31 12:16 一の越山荘
12:58 13:07 雄山
13:23 13:31 大汝山
13:33 大汝休憩所
13:45 13:55 富士ノ折立
14:06 14:14 大汝休憩所
14:30 14:33 雄山
15:03 一の越山荘

2日目

• 山行: 5:48
• 休憩: 1:18
• 合計: 7:06

距離 11.3km 登り 844m 下り 1,105m

4:14 一の越山荘
5:00 5:07 雄山
5:21 5:22 大汝山
5:23 5:24 大汝休憩所
5:31 5:50 富士ノ折立
6:22 6:24 真砂岳
7:03 7:11 別山南峰
7:21 7:30 別山北峰
7:38 別山南峰
7:58 8:02 剱御前小舎
8:11 8:17 剱御前山（最高点）
8:36 8:52 剱御前
9:07 剱御前山（最高点）
9:16 剱御前小舎
10:10 10:14 浄土橋
10:19 雷鳥沢キャンプ場
10:45 雷鳥荘
11:06 みくりが池温泉
11:09 11:10 みくりが池
11:20 室堂

天候

19日：晴れ
28日：曇り時々晴れ（稜線強風）

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

●深夜0時到着時立山駅に一番近い駐車場は8割程度の駐車車両。
　9/20(日)13時頃戻ってきた時は満車（路上・駐車枠外への駐車多数有）
●駐車場の1台分のスペースが狭いのでドアの開け閉めには要注意
●詳しくは下記参照
http://www.alpen-route.com/
＊アルペンルート乗り物は、新型コロナウイルス対策の為マスク着用ですが、乗車人数は以前と変わらないように感じました。

コース状況／危険箇所等

●室堂〜室堂山展望台〜浄土山〜一ノ越山荘
　たいへんよく整備されています。室堂付近は石畳の歩きやすい観光歩道。浄土山への分岐から室堂山展望台までは10分程度。この分岐辺りから浄土山へはやや急登の岩ゴロ道になってきます。ほとんどの方は室堂ターミナルから直接雄山へ向かうので、このルートは比較的静かに歩けます。
●龍王岳
　「山と高原地図」に登山道の記載はありませんが、踏み跡もしっかりしていて山頂標識もあります。山頂からの眺めは最高です！
●一ノ越山荘〜雄山
　立山で一番賑わうルートです。休日は渋滞必須。観光客、登山者入り混じっているので、なかなか自分のペースでは登れません。今回は若干の渋滞程度でした。しばらく登らない間に、登山道が登り赤矢印・下り黄矢印と分けられていました。これはいいですね。
●雄山〜大汝山〜富士ノ折立〜真砂岳〜別山
　立山三山縦走のメインルート。雄山までに比べると歩く方は少なくなってきます。眺めの良い稜線が続きます。別山南峰〜北峰間は片道10分程度。
●別山〜剱御前小屋〜剱御前
　剱御前小屋までは普通に岩場の登山道。剱御前までは所々にペンキマークあり。踏み跡もしっかりしていますが、歩く人はかなり少なくなります。途中の2792Pには「剱御前山」の標識がありますが、「剱御前」はもう少し奥になります。
　剱御前から見る剱岳は圧巻の迫力です。
●剱御前小屋〜雷鳥沢キャンプ場〜室堂
　よく整備された道が続きます。人気のルートなので人混み必須。すれ違いには注意です。

★一ノ越山荘
http://tateyama-1nokoshi.in.coocan.jp/
1泊朝食弁当￥9800。夕食1回目17：00〜、2回目18：00〜。トイレ水洗。
小さな部屋がメインで、今年は新型コロナウイルスの影響もあり、基本個室対応しているようです。
＊急に寒くなってきたので、部屋の中は結構寒かったです。今シーズン愛用しているインナーシュラフが役に立ちました。じわじわと暖まり夜中には暑いくらいに・・・。

その他周辺情報

●下山後の温泉：グリーンパーク吉峰￥620（モンベルカード等で１割引￥560）
https://www.yoshimine.or.jp/
●下山後の食事　氷見きときと寿司（婦中有沢店）
http://kitokito.jp/
●下山後の甘味　立山駅（抹茶ミルクソフト￥350）

写真

9/19 6:51

前夜0時に立山駅駐車場に着き車中泊。雨音が朝方まであり道路にも水たまりがあります。もともと天気予報ではあまりよくなかったので雨山行覚悟で突入です！

9/19 7:01

立山駅と室堂の往復券を購入して出発です。

9/19 7:17

まずはケーブルカーで美女平へ移動します。人数を間引いているようには感じず、マスク必須乗車ではありますが、満員に近い状態です。

9/19 7:30

美女平に着きました！室堂のライブ映像は、やはりガスで霧雨が降っている感じですね。

9/19 7:33

路面は濡れており、やはり雨天修行登山となりそうです。

9/19 8:17

室堂バスターミナルに着きました！バスターミナルの登山ポストです。

9/19 8:47

ガスが急速に上がってきたので、あえてバスターミナルでしばらく待機します。天気が良い意味で急変する兆しを感じます。おやっ、こんなところに炙りしお豚まん、おいしそう！

9/19 8:52

外に出て、炙りしお豚まんいただきます！やった！晴れてるし！気温は11℃。

9/19 8:53

快晴だし（＾O＾）！写真は浄土山と立山三山。

9/19 9:02

室堂は黄色一色です！きれいです！

9/19 9:03

イワイチョウの草もみじですね。

9/19 9:03

青空と室堂の草もみじ

9/19 9:04

目の前全部、黄色いじゅうたん。

9/19 9:05

青空と大日三山と室堂の紅葉

9/19 9:05

ミヤマアキノキリンソウ

9/19 9:09

真砂岳・別山を背景に室堂山荘と草もみじ。

9/19 9:10

まずは浄土山をめざします！

9/19 9:10

浄土山への一本道

9/19 9:10

オンタデの葉も黄色く色づいてます。

9/19 9:12

アザミ

9/19 9:14

振り返るとガスが急速に下がり、バスターミナルが見えます。

9/19 9:14

ヤマハハコ

9/19 9:17

青空とアザミと浄土山

9/19 9:18

コウゾリナ

9/19 9:19

チングルマの穂と浄土山

9/19 9:28

ヘビイチゴ

9/19 9:41

剱御前から別山への稜線

9/19 9:41

あ、ひょっこりと剱岳が見えます！

9/19 9:43

青空とアザミ

9/19 9:54

室堂山展望台に到着！気温は13℃。目の前には槍穂方面の展望が開けています。

9/19 9:49

薬師岳

9/19 9:50

笠ヶ岳

9/19 9:50

槍ヶ岳

9/19 9:58

ミヤマキンバイ

9/19 10:03

チングルマの穂

9/19 10:25

浄土山稜線に出ました！目の前に突然、立山どーん！

9/19 10:25

よく見るとその背後には白馬岳が！先月はあそこにいたんだな〜。

9/19 10:26

すぐ目の前に広がる立山の姿は圧巻です！

9/19 10:26

剱岳も大迫力です！

9/19 10:27

浄土山、龍王岳への稜線

9/19 10:34

山崎カールと雄山

9/19 10:35

チングルマと薬師岳

9/19 10:36

突然目の前にホシガラスさんが舞い降りてきました。

9/19 10:36

キリッ。ホシガラスのほっしーさんいつも良い被写体をありがとうざいますm(__)m。。

9/19 10:37

チングルマと立山

9/19 10:41

浄土山に到着！気温は12℃。

9/19 10:41

浄土山から見る雄山

9/19 10:43

五色ヶ原からの薬師岳ルート。あの時は雨で厳しかったけど楽しかったよね。ここから見る五色方面の景色大好きです。

9/19 10:42

目指すは目の前、龍王岳！

9/19 10:46

龍王岳の取り付き。ごつごつ岩です。

9/19 10:48

ミヤマダイコンソウの草紅葉

9/19 10:57

龍王岳に到着！山頂標識が前回来た時より薄くなっています。

9/19 10:58

龍王岳から見る立山から剱岳への稜線

9/19 10:58

雄山神社

9/19 10:58

龍王岳から見る剱岳

9/19 10:58

龍王岳から見る白馬岳

9/19 10:58

雲海と五色ヶ原、薬師岳稜線

9/19 11:00

青空と雲海

9/19 11:05

イワツメクサ

9/19 11:11

青空と立山・剱岳

9/19 11:11

針ノ木岳、蓮華岳

9/19 11:19

東一ノ越と針ノ木岳

9/19 11:23

コケモモ

9/19 11:30

チシマギキョウ

9/19 11:32

青空と室堂

9/19 11:35

一ノ越山荘に到着！

9/19 11:38

一ノ越山荘の売店の品揃え

9/19 11:38

まずは本日のお部屋に向かいます。

9/19 11:44

今夜お世話になる個室です。

9/19 11:44

部屋の窓の外には室堂が一望できます。

9/19 11:59

ちょうどお昼だしランチタイムにします。温かいものが美味しいです。写真は宿のカップ麺とホットココア。

9/19 12:14

本日第2ラウンドです！この時間なら富士ノ折立くらいまで行けそうです。明日の下見も兼ねて。

9/19 12:27

振り返って浄土山と龍王岳

9/19 12:49

頂上の神社が見えてきました！

9/19 12:56

雄山神社に到着！気温は10℃。

9/19 12:56

感染症の影響で8月17日に営業終了し売店もご祈祷もありません。

9/19 12:56

通常はご祈祷参拝客しか入れない本当の頂上に立ち入ることができます。

9/19 12:59

はじめて本当の頂上に立ちました。登頂記念撮影！ぱしゃ。

9/19 13:03

雄山から見る大汝山から剱岳への稜線

9/19 13:06

2年前に歩いた東一ノ越稜線

9/19 13:10

振り返って雄山

9/19 13:27

大汝山到着！

9/19 13:30

黒部湖が眼下によく見えます。

9/19 13:30

黒部ダムも見えます。

9/19 13:34

大汝休憩所に到着！営業はしておらず扉、窓は全て釘打ちしてありました。稜線の頂上神社も休憩所も釘打ちしてあるので稜線には現在お手洗いはありません。

9/19 13:41

次に目指すは目の前の富士ノ折立！

9/19 13:43

トウヤクリンドウ終了していました。

9/19 13:48

富士ノ折立到着！

9/19 13:50

富士ノ折立から見る大汝山

9/19 13:50

富士ノ折立から見る真砂岳・別山・剱岳

9/19 14:09

大汝休憩所に戻り栄養補給！栗のロールケーキと羊羹！

9/19 14:18

帰り道の稜線

9/19 14:26

眼下には室堂を一望。

9/19 14:34

雄山三角点石板

9/19 14:39

ガレ場を下ります。

9/19 15:06

一ノ越山荘まで戻ってきました！あれ、右下の窓から誰か見てる・・・。

9/19 15:06

ライチョウさんが窓から顔をのぞかせてました。でかっ！

9/19 17:02

一ノ越山荘の夕食。シチューが温かくて美味しいです。ご飯おかり自由です。

9/19 17:41

部屋窓からの景色。斜面に夕日があたりオレンジ色に染まっていました。

9/19 18:02

浄土山で隠されて夕日は見れませんが、空が赤く焼けました。

9/19 18:03

夕焼けの赤い色は雲がないと出ないんですよね。

9/20 3:29

一夜たって翌朝です。早めに出発したいので朝食をお弁当にしてもらいました。梱包紙がスキーで良い感じです。室温11℃。

9/20 3:50

今回もお世話になりました。ありがとうございます。

9/20 3:55

まだ寝静まっている廊下を歩いて玄関で準備を進めます。

9/20 4:11

二日目スタートです！気温は6℃。天気はかなりの強風＆曇天模様。

9/20 4:34

真っ暗なガレ場を登ります。

9/20 4:57

頂上の神社が見えてきました！気温4℃。強風もあいまって寒いです。

9/20 5:03

雄山標識で記念写真！じんべ隊長が何だかホラー・・・。

9/20 5:23

大汝山

9/20 5:31

東の空が赤くなりました。

9/20 5:33

八ヶ岳が見えました！

9/20 5:43

富士山が見えました！富山県からけっこう遠いのに。

9/20 5:32

太陽が昇る直前に雲の隙間が埋まってしまい、ご来光の瞬間は撮れませんでした。残念。

9/20 5:46

富士ノ折立

9/20 5:56

別山・真砂岳に向かう稜線

9/20 6:09

残雪があります。

9/20 6:24

真砂岳に到着！

9/20 6:25

真砂岳から見る後立山連峰

9/20 6:25

別山への稜線。

9/20 6:18

別山の上にでるのに斜度がきつそうですね・・・。

9/20 7:12

別山頂上に到着！

9/20 7:14

振り返って立山

9/20 7:16

次に目指すは別山北峰！

9/20 7:23

別山北峰！後ろは剱岳。

9/20 7:29

剱岳はどこから見てもいいですね。

9/20 7:29

今から向かう稜線

9/20 7:30

この稜線の先が、今回の目的である剱御前！

9/20 7:33

別山から見る立山

9/20 7:44

大迫力の剱岳

9/20 7:59

剱御前小屋に着きました！

9/20 8:01

剱岳看板後ろには剱岳

9/20 8:02

今回は剱御前を目指します

9/20 8:09

タカネヤハズハハコ

9/20 8:13

剱御前山に到着！

9/20 8:20

ほんとの剱御前はこの先です！

9/20 8:19

シラタマノキ

9/20 8:26

一面イワイチョウの紅葉

9/20 8:26

チングルマの穂

9/20 8:26

チングルマの草もみじ

9/20 8:28

チングルマが一輪だけまだ咲いてました！ど根性チングルマ。

9/20 8:28

アオノツガザクラも一輪だけド根性です。

9/20 8:29

イワツメクサ

9/20 8:31

真っ赤なハクサンフウロの紅葉

9/20 8:35

真っ赤な草もみじ

9/20 8:38

剱御前に到着！標識の文字は紫外線抜けして読めませんでした。

9/20 8:40

栗スィーツでのんびり剱鑑賞。まったり過ぎる時間が幸せに感じます。

9/20 8:41

栗バウムと剱岳

9/20 8:50

剱岳の一番の鑑賞スポット、剱御前です。ため息しか出ないです。「試練と憧れ」それが剱岳。

9/20 8:49

コケモモ

9/20 8:50

大日三山。左側の大きな岩が鷹みたい。

9/20 8:50

立山への稜線

9/20 8:51

別山と立山

9/20 8:55

チングルマと剱岳

9/20 9:06

真っ赤な草もみじ

9/20 9:10

突然！足先50cmのところにライチョウさんが飛び出してきました！びっくりしたあ！今回はもう会えないかと思ってました。ほんとにありがとぉー！

9/20 9:11

あ、視線が合いました。どうもです。とても風が強いですね。

9/20 9:11

やっぱり黒目が大きいですね。

9/20 9:13

すごくつぶらな瞳。

9/20 9:12

とてもゆっくりな動きで移動していきます。左に何かおいしそうなもの見つけたようです。

9/20 9:14

ばくばく食べてます。おいしいですか？よかったです。

9/20 9:13

すっかり足が冬用の真っ白な羽毛に生え変わっています。

9/20 9:16

剱御前小屋に戻ってきました。

9/20 9:17

雷鳥坂で一気に標高を下げます。

9/20 9:54

オンタデの草紅葉

9/20 10:05

雷鳥沢キャンプ場は色とりどりのテントがいっぱいです。

9/20 10:10

ナナカマドの実

9/20 10:13

ハクサンボウフウ

9/20 10:15

ヤマガラシ

9/20 10:16

雷鳥沢のテン場への浄土橋

9/20 10:24

バッタさんの家族

9/20 10:35

来ました！このコースのラスボス、雷鳥荘への長い階段。

9/20 10:46

雷鳥荘に到着！

9/20 10:40

地獄谷と大日三山

9/20 10:40

地獄谷

9/20 10:51

今年は特に火山性有毒ガスが強いみたいでいたるところに非常時用の災害ボックスが配置されてました。地獄谷周辺のハイマツや植物は灰色に枯れてました。

9/20 10:58

一面イワイチョウの草もみじ

9/20 11:03

青空と大日三山、地獄谷

9/20 11:03

青空と別山

9/20 11:04

ひょっこり剱岳

9/20 11:09

ミクリガ池と立山浄土山

9/20 11:14

ミクリガ池と別山、剱御前

9/20 11:19

バスターミナルまで戻ってきました！

9/20 11:19

一面の草もみじと青空。別山方面。

9/20 11:21

室堂の湧水を空いたペットボトルにいただきます。

9/20 11:28

ちょうど良いタイミングで帰りのバスがありました。

9/20 11:38

バスから見る剱岳。また来ます！

9/20 11:43

バスから見る弥陀ヶ原湿原

9/20 12:23

美女平ケーブルカー駅に到着！階段転落注意！ものすごいシルエット！

9/20 12:28

ケーブルカーに乗って立山駅に移動します。

9/20 12:34

中央地点で登りのケーブルカーとすれ違います。上りは満員のようでした。こちらは座席プラス10名くらいでしょうか。

9/20 12:47

立山駅の抹茶ミックスソフト

9/20 12:52

トマトジュースでミネラル補給！

9/20 13:43

よしみねゆ〜ランドで疲れと汗を流しました。

9/20 15:30

最後の楽しみ、富山といえば海の幸です！

9/20 16:00

白えび軍艦巻き

9/20 16:17

白えび昆布〆と白えびてんぷら

撮影機器：

Canon PowerShot SX60 HS Canon

PENTAX Optio W90 PENTAX

感想

Jinbei

♪雷鳥と剱が目の前、剱御前！♪

　立山のメイン縦走路は既に何度か歩いているが、「剱御前」だけは未踏となっていた。剱御前小屋からCT往復で1時間少々、日帰りで行けそうだと何度か計画はしたものの、天候不良に見舞われ断念していた。
　今シーズンは、コロナ禍の影響で立山ケーブルカーの始発時間が例年より遅くなっていて、計画の段階からあきらめていたが、8月末頃にケーブルカーの始発時間が早まり、どうせなら久しぶりに立山三山プラス別山（南峰・北峰）そして剱御前をからめてのんびりと縦走しようという計画を立て、以前お世話になった一ノ越山荘さんに予約を入れた。
　しかしまたもや天気予報は直前まであまり期待できない状況となり、当日出発の朝も明け方まで雨が降っていた。立山駅で見る室堂のライブ映像も雨模様。やっぱりダメか〜とあきらめモードにはいっていたが、高原バスで室堂に近づくにつれ天気は回復傾向。室堂に到着した時には雲の切れ間が広がり青空が見え始めていた。

★Day1（室堂〜浄土山・龍王岳、一ノ越山荘から富士ノ折立まで往復）
　今日は一ノ越山荘までの短い行程（元々、雨覚悟だったこともあり）。しかしながら、急速に天気回復傾向なのを見て、室堂バスターミナルでコーヒーを飲んで時間を稼いでからのスタート。バスターミナルから出るとびっくりするくらいの青空が広がっていた。室堂山展望台から浄土山そして眺めの良い龍王岳へ。あとは山荘まで30分程度の行程。かなりのんびりと歩いたのだが、このまま山荘でウダウダするのも時間を持て余す。
　という訳で作戦変更。今日は絶好の快晴登山日和と急変したが、これが明日も続くとは限らない。いや、確か直前の天気予報では曇りベースだったような気がする。それなら、富士ノ折立くらいならば問題なく往復できそうなので、今日中に天気の良い中での頂上写真を撮っておき、明日は山頂スルーして早めに剱御前に向かおう。
　一ノ越山荘に到着が早くなりすぎたお詫びをしてチェックインの手続きをさせていただき、カップ麺の昼食をいただいてから本日の第2ラウンド開始！
　雄山への登山道もいつもよりは渋滞しておらず、程よいペースで山頂に到着。いつもはご祈祷をお願いしないと入れない鳥居をくぐって本当の頂上である山頂神社に初めて参拝。その後、大汝山、富士ノ折立まで往復し、山荘まで戻って本日終了。明日に備えて早めに就寝しようとしたが、結局何だか寝付けなかった。室温は10℃まで冷えたが持参したインナーシーツがとても暑かった。。

★Day2（一ノ越山荘〜雄山・大汝山・富士ノ折立・真砂岳・別山〜劔御前〜室堂）
　昨夜は数時間おきに強風の音で目が覚め、翌朝のことが思いやられたが、身支度を整え外に出ると、確かに風は強いが問題なく歩ける程度、そして心配した寒さも思ったほどではなく（外気温は6℃）、予定通り4時10分頃山荘を出発。雄山山頂で薄明を迎え、昨日見つけておいたご来光ポイントである富士ノ折立近くまで移動しご来光の時間を待つが、雲が多すぎて素晴らしいご来光とはならなかった。
　稜線上は止まっているとやはり寒い（稜線は4℃）。着込んだものを脱ぐのはまだ先にして、真砂岳、別山へ歩を進め剱御前小屋まで下る。
　ここからが今回の大きな目的である剱御前登頂。10分ほど歩くと「剱御前山」の標識が現れるが、これに惑わされずにこの先20分進むと本当の剱御前へ。山頂標識はないが、剱岳を眼の前にして誰も来ない静かな山頂を貸切りにしたおやつタイムは格別。
　この先は人渋滞が待っているのだろうな〜と剱御前小屋へ向かっていると、小屋までもう少しのところで、ドサッと突然目の前にライチョウさん登場。今回はもう会えないかなと思っていただけにすごく嬉しかった。ライチョウさんもサービス精神旺盛で、写真をたくさん撮らせてくれた。
　このまま雷鳥坂を下り少々人の多さに酔いながら雷鳥沢に着いたところで、着込んだ防寒衣類を脱ぎラストスパートで室堂へ。毎回ながら最後の雷鳥荘への長い階段はラスボスに感じる。ナイスタイミングでバスに乗車でき、予定よりかなり早く立山駅にもどることができた。
　温泉で汗を流した後は、富山に来た時恒例の「くるくる寿司」へ。今回は「きときと寿司」さんに立ち寄って、おいしい白エビなどを満喫して帰路についた。
　紅葉はもう少し先の感じだったが、予想外の好天に恵まれた良い2日間だった。