奥多摩バリルート初級(タワ尾根〜ウトウの頭)巨樹巡りも加えて
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- GPS
- 09:23
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,784m
- 下り
- 1,799m
コースタイム
07:03 一石山神社登山口
08:20 一石山
08:50 大ミズナラ
? 人形山 知らないうちに通過
? 金袋山 知らないうちに通過
10:16 篶坂の丸
11:15 ウトウの頭
11:58 モノレールとの合流地点 12:04
12:58 モノレールとウトウ沢右岸尾根の分かれ
13:13 中腹の水平道
13:29 ウトウ沢のカツラ
13:57 モノレール始点
14:40 オロセ尾根取付
15:00 八丁橋
15:03 ガニ沢のカツラ
15:48 東日原駐車場
天候 | 晴れ、ポカポカと暖かい登山日和 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
東日原駐車場着6:00 (駐車場には自分の他に車2台でガラガラ) 東日原駐車場発16:20 自宅着18:10 |
コース状況/ 危険箇所等 |
☆道の状況☆ 【東日原〜一石山神社】 神社までの林道は凍結していない。車でチェーン無し、 ノーマルタイヤで鍾乳洞まで入れる。鍾乳洞から先は人・車共に通行止。 【一石山神社〜一石山】 つづら折りの急登→尾根に乗り緩斜面→つづら折り。ここは破線ルート。 踏み跡薄いが、樹木名のプレート、石の階段、木の土留め等人口物が 目印になるのでそれらを目安に。しばらく歩いてもこれらが出てこないと はずしていると思えば良い。 【一石山〜ミズナラの巨木】 この間巨樹巡りのハイキングコースで一般ルート。 雪は20cm程度あるが踏み跡一人分あり迷うことはない。 自分のGPSのルートは巨樹探しのためルートを右に外れているので 参考にしないで下さい。ルートをはずすと良い感じの巨樹があります。 あまり急斜面を下らないほうが良いかも。 【ミズナラの巨木〜篶坂の丸】 気持ちの良い尾根道。これが破線?と思えるくらい良い感じのルートです。 途中のピークはどこがピークだか判らないままに通過。 それほどゆったりとした尾根です。 【篶坂の丸〜ウトウの頭】 鞍部から結構な急登り。ウトウの頭に向かうと再びゆるやかに。 ウトウの頭の有名なプレート。これに会いたかった。 (写真参照)お茶目な鳥。展望が無いので楽しい山頂ではないが 木の間から天祖方面、長沢背稜が見通せる。 【ウトウの頭〜モノレール合流地点】 雪が深くなりズルズル滑る。ときどき踏み抜く。 先行者のトレース見ても滑っているのが良く判る。 雪が深くなったら難儀しそうなルートだ。 大京谷のクビレからの登り返しは急で結構足にくる。 パウダースノーが滑るので苦労した。 ここから直にウトウの沢へ下りる踏み跡があるはずだが 雪に覆われ確認できなかった。 【モノレール合流地点〜中腹道合流地点】 ウトウ沢右岸尾根沿いにモノレールに沿って下る。 踏み跡は無し。最初は急斜面が続くが徐々に緩やかに。 モノレール軌道を右に分け、南へ向かう尾根に乗って下りる。 最初緩斜面、続いて急斜面。突然中腹道へ出る。 【中腹道合流地点〜ウトウの沢】 雪は足首、それほど深くないし、道もはっきりしている。 右側が切れ落ちているのでトラバース苦手は人にはつらいかも。 ウトウの沢はチョロチョロ。ウトウの沢のカツラの巨樹は、 すぐにそれと判る。沢を登って根元まで行ける。 【中腹道合流地点〜孫惣谷林道】 トラバースで北の方へ戻り、モノレールと合流そこからは つづら折りでモノレール軌道に絡みながら、モノレール始点に着く。 ☆危険箇所☆ 日原から登った場合、ウトウの頭手前の岩稜(にせピークにも見える) は左から巻くのが良い。直登してみたが、 下りのルートは雪が着いていたので滑落が恐かったので戻って巻いた。 雪が無ければ巻かなくても通過できると思う。 ウトウの頭を過ぎた岩稜地帯は直登ルートは トラロープで塞がれているので素直に左を巻く。 ここは直登に入りこんだら懸垂下降するはめになるのではないか。 今回の最大の危険箇所は凍結した日原林道。 日陰の部分が多く大変危険。うっかり転倒して日原川側へ落ちたら 生きて帰ってこられない。車の轍が通らない部分を通行した。 タワ尾根と孫惣林道の間の水平道から、下に下る場合尾根をはずすと 崖上に出て進退極まる状況になりかねねい。 キノコ取りの人がこういう状況になり、救助要請した話を読んだことがある。 ☆携帯電話☆ 東日原からウトウの頭までの間はドコモ携帯可。 ウトウの頭ではアンテナが2本だった。 その先のモノレール合流点から孫惣谷の林道へ下って 10分程歩いた地点までは不可。そこから日原へ戻る途中は可。 ☆装備☆ ザック(Go Lite 38L) 12本爪アイゼン(使用せず) チェーンスパイク(ウトウ沢右岸尾根の下りのみ使用) ストック 食事(パン)、非常食、行動食(ジェル3本) サーモス山専ボトル(お湯800ml),ナルゲンボトルに水400ml, ペットボトル500ml ダウン、ハードシェル、ソフトシェル、バラクラバ、着替え、替え手袋 地図、コンパス、GPS カメラ(NIKON D600)、チェストハーネス+トップローダー 補助ロープ、スリング、カラビナ、ツエルト、雨具 |
写真
感想
☆デジタル一眼☆
次男が高校サッカー部を引退して、まさかの大学では続けない宣言。
試合の様子を撮影するために購入したデジタル一眼も
お蔵入りかと思っていたら、山に被写体あるじゃないですか。
今回は巨樹。早速、山レコでどうやって携行するかを研究。
チェストハーネス+トップローダーが良いということで
NIKON D600に合うAW50を購入。
視界を遮らないように低めの位置に固定して出発。
出し入れに予想外の時間食います。保護を疎かにすれば
出し入れの時間は節約できるが、カメラを壊すのもなんだし、
今回は安全優先できっちり保護。
撮影の都度トップローダーにしまいました。
☆バリエーションルート☆
今回のウトウの頭やミズナラの巨樹があるタワ尾根は
山と高原地図では破線扱い。
巨樹巡りのハイキング等でも通るのだろう。基本は1本の尾根なので、
登りは高みを目指して歩けば迷う心配はない。
支尾根に迷い込んだら下るので、すぐにおかしいと判るはず。
逆に下りの場合尾根が広いので進む方向に自信が持てない場合は
地図とコンパスで方向を確認した方が良い。
特に落ち葉の季節の下りは踏み後が隠れて難儀するかも。
試しに今登ってきたところを所々で振り返ってルーファイできるか
確認すると良いと思う。
今回すれ違ったのは反対方向から来た男性一人のみ。
酉谷避難小屋泊とのこと。すごく寒かったそうだ。
静かな山歩きを堪能するにはもってこいの渋いルートだ。
大京のクビレの先の1602ピーク辺りからモノレール軌道が
孫惣谷に下っている。これを下山路に選択した。
このモノレールはウトウ沢右岸尾根沿いに走っている。
モノレール沿いなので厳密にはバリルートとは言えないが、
少なくとも人が歩く一般登山道ではない。
ここからチェーンスパイクを装着。最初の急な下りを見ると
これが尾根なの?という疑問が湧くが、
30mも下ると確かに尾根に乗っていることが良く理解できる。
もちろん踏み跡はなく軌道がなければ正真正銘のバリルートだ。
途中でモノレール軌道は尾根から右にそれて、
そこから先は尾根沿いの下り。分かれて最初は緩い下りだが、
徐々に急な下りになり突然水平路と合流する。時間があるので、
この地点に荷物をデポしてカメラだけ持参して
ウトウの沢のカツラを目指す。
トラバースは右側がスッパリ切れ落ちており、
小雪崩の跡や小規模の崩落の跡は慎重に通過。
水平路とウトウの沢の合流地点から巨樹が見えるので
撮影のため沢を登る。この辺は水の流れは少なく、
沢登りの装備、技術なくても巨樹には近づける。
また沢をそのまま詰めてタワ尾根まで行けそうだ。
撮影の後水平道をデポ地点まで戻る。合流地点は標識はないが、
登りでこのルートを使う場合は水平道から尾根に向かう部分に
門の様に左右に通せんぼがあるのでそれが目印になる。
水平道から孫惣谷はトラバースが続いた後にモノレールを交差して
つづら折れに入り、モノレール軌道に絡むように高度を下げ
林道に至る。そこから先は単調な林道の下り。
これは余りに単調なので、ウトウの沢を横切る水平道を戻ってきた方が
楽しめると思う。予定通りとは言えこの下山路の選択は失敗だった。
林道のゴツゴツは膝にも良くない。振動が腰に来て
一瞬ぎっくり腰になりかけそうなイヤな衝撃が腰に来た。
林道沿いにたくさん巨樹があるはずなのだが、
特に標識があるわけでもなく見つけることができなかった。
孫惣谷林道は奥多摩工業の私道だからロープロファイルなのかな?
もっと良く調べて来れば良かった。
☆巨樹巡り☆
ルート上にいくつかの巨樹があった。樹齢何百年か何千年か
判らないものの、天空に突き上げる枝、どっしりとした幹、
筋肉のように盛り上がった根、そういうのを見ていると
なんだか自分がすごくちっぽけな存在に思えてきた。
圧倒的な存在感。降雪の翌日雪に埋もれた姿や、
月明かりに照らされた姿なんかも幻想的だろうな、
などと想像を巡らした。これまでトレランや
トレランもどきで長い距離を踏んでいたが、バリルート、
写真撮影、巨樹巡りと新しい分野も楽しむことができた。
他にもキノコ狩りやアマチュア無線とまだまだ拡がりそうだ。
小遣いの続く限りは、、、
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