ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 319097
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

★今流行の谷川岳馬蹄形縦走路 日帰りは無理★

2013年07月06日(土) ~ 2013年07月07日(日)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
32:06
距離
25.8km
登り
2,902m
下り
2,282m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

★当初計画:
4:00土合-6:30白毛門-7:15笠ヶ岳-8:15朝日岳-9:45清水峠-11:30逢峠-14:00茂倉岳-15:15谷川岳-16:45天神平
★実行結果:
1日目
4:11土合-7:30白毛門-8:15笠ヶ岳-9:34朝日岳-11:07清水峠-13:12逢峠
2日目
4:42逢峠-5:34茂倉岳-9:25谷川岳(オキノ耳)10:23-12:00天神平
天候 7/6: AM:曇り後時々晴れ PM:曇り
7/7: AM:ガス後曇り時々雨
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
7/6:0:00 土合橋駐車場
7/7:12:00 ロープウェイ
コース状況/
危険箇所等
高速道路:水上IC 
 食料買い出しは、ICを出てR291沿いのセブンイレブンのみ(深夜)

下山後温泉
 町営温泉 湯テルメ谷川 \550 露天風呂が大きく快適 

◆土合〜白毛門
 特に危険な箇所はないが急斜面で雨天時スリップに注意。
◆白毛門〜朝日岳
 朝日岳直下の岩場やトラバースに注意
◆朝日岳〜清水峠
 崩落地のザレたトラバースに注意
◆清水峠〜蓬峠
 危険箇所はない
◆蓬峠〜茂倉岳
 雨天時などトラバースの岩場に注意
◆茂倉岳〜トマノ耳
 蛇紋岩の緑黒い岩場が所々あり雨天時など特に滑る。
 ストックなどは使用せず三点確保を
◆トマノ耳〜天神平
 初心者の登山客も多くペースが難しい。
 木道や岩場など雨天時は注意 
谷川岳馬蹄形縦走路地図がある登山入り口
既にここまでで道を誤る。 (;_ ;)
2013年07月09日 00:18撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
7/9 0:18
谷川岳馬蹄形縦走路地図がある登山入り口
既にここまでで道を誤る。 (;_ ;)
松の木沢ノ頭直前の岩場からの風景
ザックも新調 オスプレー ホーネット32L
2013年07月09日 00:18撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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7/9 0:18
松の木沢ノ頭直前の岩場からの風景
ザックも新調 オスプレー ホーネット32L
松の木沢ノ頭から谷川岳方面
曇りながら遠望できる。
2013年07月09日 00:18撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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松の木沢ノ頭から谷川岳方面
曇りながら遠望できる。
やっとこさ着いた白毛門
2013年07月09日 00:18撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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やっとこさ着いた白毛門
初めて見るタニガワウツギ?
茂倉岳まで高山植物が絶えない。
2013年07月09日 00:18撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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初めて見るタニガワウツギ?
茂倉岳まで高山植物が絶えない。
シャクナゲの先は、笠ヶ岳
2013年07月09日 00:18撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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シャクナゲの先は、笠ヶ岳
イワカガミが多く群生
2013年07月09日 00:18撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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イワカガミが多く群生
忘れた?
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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忘れた?
コケモモっぽい
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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コケモモっぽい
リンドウっぽい
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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リンドウっぽい
青空も少し望まれる
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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青空も少し望まれる
解らん
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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解らん
久しぶりに出会ったウスユキソウ
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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久しぶりに出会ったウスユキソウ
これが食虫植物のスミレに似たムシトリスミレ
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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これが食虫植物のスミレに似たムシトリスミレ
朝日岳に近づくと岩も蛇紋岩となり、明らかに植生が変わる。
以前行った事のある、早池峰山に似て其処彼処にウスユキソウがこの通り
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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朝日岳に近づくと岩も蛇紋岩となり、明らかに植生が変わる。
以前行った事のある、早池峰山に似て其処彼処にウスユキソウがこの通り
チングルマはすっかり、綿毛の装い
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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チングルマはすっかり、綿毛の装い
お地蔵も鎮座する朝日岳山頂。
馬蹄形縦走路が一望です。
スッカリ気分が良くなりました。
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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お地蔵も鎮座する朝日岳山頂。
馬蹄形縦走路が一望です。
スッカリ気分が良くなりました。
上越の山々が残雪を残し続く
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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上越の山々が残雪を残し続く
池塘となって木道を渡る。
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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池塘となって木道を渡る。
まだ未熟なコバイケイソウと残雪
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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まだ未熟なコバイケイソウと残雪
谷川岳をバックに池塘の鏡
このような地糖がトンボなどの虫を宿す
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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谷川岳をバックに池塘の鏡
このような地糖がトンボなどの虫を宿す
清水峠にほど近く 赤い三角屋根の非難小屋が印象的
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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清水峠にほど近く 赤い三角屋根の非難小屋が印象的
ハクサンチドリ
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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ハクサンチドリ
イブキトラノオ
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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イブキトラノオ
蓬(よもぎ)ヒュッテ
本日は、ここまで
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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蓬(よもぎ)ヒュッテ
本日は、ここまで
朝焼けは残念ながら拝めず。
それでも荘厳な雰囲気が漂う。
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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朝焼けは残念ながら拝めず。
それでも荘厳な雰囲気が漂う。
雲が良い
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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雲が良い
ガスが踊る
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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ガスが踊る
ガスが滝の様に流れる
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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ガスが滝の様に流れる
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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シオガマ
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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シオガマ
茂倉岳をめざしてい
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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茂倉岳をめざしてい
茂倉岳までは本当に高山植物の種類が豊富
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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茂倉岳までは本当に高山植物の種類が豊富
ハクサンイチゲ
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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ハクサンイチゲ
何度 も撮ってしまう
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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何度 も撮ってしまう
土樽方面
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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土樽方面
武能岳 虫ブヨの攻撃がいたたまれず。
蓬峠からここまでは、防虫ネットで防護。
だけど最も効果的だったのが、黒のウェアをオレンジに変えたら劇的に虫が減った。
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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武能岳 虫ブヨの攻撃がいたたまれず。
蓬峠からここまでは、防虫ネットで防護。
だけど最も効果的だったのが、黒のウェアをオレンジに変えたら劇的に虫が減った。
山が食べられる
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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山が食べられる
コザクラ
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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コザクラ
残雪を渡ります。
空気が冷たく虫を寄せ付けません
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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残雪を渡ります。
空気が冷たく虫を寄せ付けません
今年は、コバイケイソウの当たり年らしく多く咲いていた。 奥にはいちのくら
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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今年は、コバイケイソウの当たり年らしく多く咲いていた。 奥にはいちのくら
急峻なオキノ耳がもうすぐそこに
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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急峻なオキノ耳がもうすぐそこに
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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一の倉沢の残雪
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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一の倉沢の残雪
ノゾキからオキノ耳
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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ノゾキからオキノ耳
肩ノ小屋から見た天神尾根トミヤマキンポゲ
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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肩ノ小屋から見た天神尾根トミヤマキンポゲ
これまでの何十倍いや100倍の登山者
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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これまでの何十倍いや100倍の登山者
再びトマノ耳
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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再びトマノ耳
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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コバイケイソウとオキノ耳
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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コバイケイソウとオキノ耳
帰りはロープウェイで
2013年07月09日 00:19撮影 by  PENTAX K-01, PENTAX
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帰りはロープウェイで
撮影機器:

装備

個人装備
タオル
日焼け止め
サングラス
虫除け
飲料
2.0L
GPS
携帯電話
筆記具
保険証・財布
ティッシュ
非常食
1/25,000地形図
ガイド地図
コンパス
防寒着
雨具
ヘッドランプ
ツエルト

感想

ここ最近、ヤマレコで流行の谷川岳馬蹄型縦走路を計画。
谷川岳自身これまで一度も登ったことない。 どうせ行くのであれば、充実山行とすべく馬蹄型縦走路を目指す。
山レコで拝見するとこのコースの多くが日帰りでコンプリートしているが、標準コース15H超とクリアするのはそうそう容易いものではない。 ましてや、ロープウェイの営業時間17:00までに戻るためには、相当のスピードと体力がないと難しい。 皆様すごすぎです。

とりあえずできるかきり早くの出発とする。 この時期の谷川付近の日の出は4:30前後、4:00過ぎでないと暗く初めてのルートはリスキーだ。 このため、4:00出発しとりあえず日帰りの場合のCTを計画する。 無論半ば無理だと思っているので、ツェルトなど持参した。

4:00スタートのため久々に車移動で前日入りとした。  仮眠時間を多く取りたかったが事前の準備不足もあり自宅を出たのは22:00頃。 それでも何とか0:00には到着した。 駐車車両はポツポツと10台くらい。 駐車場に幕営している方もいた。安眠するには理想だが。 こちらは、凸凹シートで3:30起床でタイマーをセットした。 案の定、1時間ほどうつらうつらした程度でほとんど寝れなかった。 夜中に出発される方も何名か見受けた。 タイマーより早く身支度を完了し4:00少し前に出発。 天気は、まずまずの高曇りの天気。 これから初めてのコースと言う期待と不安で薄暗い中を出発する。 駐車場からすぐ先に、分岐があって狭い右側のコースに入った。程なくして河川敷に出て早速徒渉かと思えばライトで先を照らしても道は無い。早々に道を誤ったようで出鼻をくじかれる。 再び分岐まで戻り正規ルートに入る。直ぐに馬蹄縦走路の看板が出迎えていた。 隣には、登山届けのポストがあり、事前にヤマレコ山行計画書を投函する。
橋を渡るとすぐに傾斜がきつくなり、前日の雨で濡れた斜面と相まってスリッピーである。 
それでも、鳥のさえずりと(都会の蝉とちがって)蝉の涼しげな鳴き声に心癒される。 樹林帯の隙間から谷川岳方面が時々望まれたが、風が全くない上に気温、湿度とも高く体力を奪われる。 更に寝不足も加わりこの間の急斜面は本当に応えた。 
案の定ペースは全く上がらず、松ノ木沢ノ頭の時点で2:20を要し、白毛門で3:30とCTと全く同じペースとノックアウト状態である。 この時点で、日帰りは諦め、本日の目的地を蓬ヒュッテにおくとする。

白毛門からは、この先の行くコースを見渡すことが出来る。 谷川岳は、関東にあっても森林限界が1600m付近であるため、この先ずっと遮へいされることはなく非常に解放適だ。 この先の朝日岳までは、緩いアップダウンの稜線を行く。
早速、多くの高山植物が出迎えてくれる。 最初はイワカガミの群落。 リンドウやコケモモなども大規模ではないがそこかしこに密集している。
朝日岳に近づくと植生が変わってくる。 尾瀬の至仏山でみた緑黒い岩の蛇紋岩が見られそこには、ウスユキソウが群落をなしていた。 ここはどこかで見た風景だと思えば、早池峰山も同様で、ウスユキソウの仲間はきっと蛇紋岩が好みなのだろう。
鎖場を越えると朝日岳の頂上に立つ。

朝日岳の山頂は広くたおやかな平原の装いとなる。
展望も素晴らしく、次の目的地となる、赤い三角屋根が印象的な清水避難小屋が肉眼でもはっきりと識別出来る。

朝日岳からは、高山植物の種類が豊富で暫し歩みが止まる。 上越方面や尾瀬方面の残雪が残る山並みが美しい。 地糖など高層湿原の風景が 印象的でありこのルートのハイライトである。 清水峠までは概ね下り坂となり所々崩落したトラバースの山道を行く。 清水峠は標高も1500mを切り、日差しも出て益々暑さを感じた。  朝日岳から清水峠までは、大幅にCTを短縮し1時間ほどであった。 時間は11時過ぎ。清水峠で休息を取り、蓬峠まで残り2時間に向けてササ原に分け入る。
午後から天候が悪化する予想であったが計ったかのように、七ツ小屋山に到着する12時頃にガスが山域を覆う。この辺りは、奥深い山域であり、エスケープするにも5時間以上必要とする隔絶された場所だ。 どっぷりと自然に慕っている状態が何ともいえない充実した気分となる。 空を見ればトンボの数もこれまで見た中でも1,2を争う多さであり、自然豊かな事が感じ取れる。
トンボが多く舞っているので、事前に聞いていたほどブヨなどの不快な虫は気にならなかった。 蓬峠まで、ニッコウキスゲなどの花も多くみられ、濃いガスに何度か巻かれながら蓬峠に到着した時はすっかり辺りの展望は全く効かない状態であった。
蓬ヒュッテは本来予約が必要な小屋であるが、空きがあったためお世話になる事にした。
2.5Lの水も500ccを切っていたので、ここから往復30分の水場に向かう。 10分程行くと川の流れる音が聞こえてくる。 水場はその本流の湧き水であった。 ここの水場は非常に冷たくめちゃくちゃ美味かった。 2.5Lタンクと500ペットボトルを満タンにして帰路は、下ってきた道をゆっくりと上がって15分ほどであった。
宿泊の手続きを済ませて、缶ビールを注文する。 やっと落ち着く
夕方から雨が降り出して本降りとなっていた

2日目は、残念ながら曇りの朝となっていた。 近くの山々もガスに隠れ遠くは見渡せないもののガスが山を覆う姿は、美しい。 地面は昨晩の雨で濡れており、朝露から守るためレインズボンを掃いて出発した。 上半身は、先日石井スポーツで購入したマムートのメリノウールとのハイブリッドの黒のウェア。 これが失敗の原因。 日が出ていないため幾分気温が低く、トンボの姿は見えない。 歩くと直ぐに小さなブヨの攻撃に会う。 居たたまれず、防虫ネットをかぶる。購入してから数年間一度も使ったことがなかったが、防虫ネットをかぶると見通しも悪くまた風のながれも遮断するため、思いの外不快。しかし、はずすとそれ以上に不快なのでしょうがない。 塗れた道を先ずは、武能岳をめざしゆっくりと上る。 今日は、茂倉岳まで行けば後は、下りなのでゆっくり行っても午前中に下山できる。花も多く気温もさほど暑くないし、雲の流れをみながら快適である。ただし、この虫さえなければ・・・
ブヨのおかげで今もかゆみがひどく苦しんでます。 ほぼ指1本に1カ所それも関節部分でかゆすぎ。長袖とグローブの隙間の右手首は、6カ所と無惨な状況。茂倉岳で言葉を交わした方から黒と黄色の服装が特に虫が寄るらしいと言われ、正に黒のウェアを着ている自分がここに・・ 早速オレンジのTシャツに着替えたとたん虫が寄らず、投げ出した黒のウェアに集っていたのだった。 ずっと汗臭いので集っていたと思ったら色彩とは思いも寄らず。そこから先は、快適で、防虫ネットも必要としなかった。 雪渓を渡ると直ぐに一ノ倉岳で、右奥には、谷川主脈が延々と迫る。 この光景を見るとこっちにおいでと呼ばれている様な気がした。次回はこの主脈を縦走するのが第一候補と決める。 
一ノ倉岳を越えると、登山客が増え始める。 ここから雨が降り出し足下がさらに滑る。 ストックをザックにしまい両手を使いながら岩場を抜ける。ノゾキからは、急しゅんんなオキノ耳が立ちはだかる。
オキノ耳に到着したのは、10時前だが人の数の多さに唖然とする。トマノ耳まではわずか10分のCTだが、渋滞がひどくCT通りには行かない。明らかに初心者が増え谷川岳肩の小屋の周りは人が溢れていた。 もうここは今までの奥深い谷川とは明らかに一線を画す。 そして何とか午前中に天神平に到着。ここは明らかに観光地とかしていた。




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コメント

お疲れ様でした
こんにちは はじめまして

お疲れ様でした。馬蹄形を狙っている老 です。参考になります、有難うございます。

先日同じ日に巻機山へ行ったのですが、やっぱり虫にいっぱい刺されてしまい、虫対策を考えていましたが、色が大事とはびっくりですね

蓮ヒュッテで1泊が無理なくて良さそうですね、実行できる日が楽しみです。(*^_^*)(*^_^*)
2013/7/17 17:10
谷川山系良いですね
yumesoufさん こんにちは

コメント遅くなり申し訳ありません。
いやあの虫の多さ参りました。 というか、ブヨのあのかゆさにはもう懲り懲り。  10日間はかゆみに悩まされました  
虫除けを忘れたのが一番の後悔ですが並の虫除けでは効かないみたいですね。 

しかし谷川山系は2000mそこそこですが、あんなに奥深いところとは想像以上に感動的でした。
私も巻機山や平ヶ岳など是非訪れたいです

蓬ヒュッテはガイドにもありますが基本事前予約が必要ですので予約を入れておくのが良いですよ。
それから、実は蓬ヒュッテの横に数張り天幕出来ます。
それでは気を付けて山ライフを楽しんでください。
2013/7/20 13:28
プロフィール画像
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