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Yamareco

記録ID: 3251264
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

白峰三山

2009年08月14日(金) ~ 2009年08月16日(日)
情報量の目安: B
都道府県 山梨県 静岡県
 - 拍手
GPS
56:00
距離
25.2km
登り
2,547m
下り
3,248m

コースタイム

1日目
山行
6:55
休憩
2:40
合計
9:35
7:25
7:35
55
1915m
8:30
8:50
45
9:35
9:40
70
2500m
10:50
11:00
30
12:10
13:35
55
14:30
15:00
60
16:00
2日目
山行
6:45
休憩
2:25
合計
9:10
5:35
35
6:10
6:25
50
7:15
7:50
60
8:50
9:15
50
10:05
10:25
35
11:00
11:20
40
12:00
12:15
60
13:15
13:30
75
2355m
3日目
山行
3:10
休憩
0:20
合計
3:30
5:10
55
6:05
6:15
60
1515m
7:40
30
天候 8/14:曇り、15:晴れのち曇りのち雨、16:曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
芦安に駐車。乗合タクシーで広河原へ。下山後は奈良田からバスで広河原に戻り、乗合タクシーで芦安に。
コース状況/
危険箇所等
危険箇所なし
その他周辺情報 白峰会館で温泉
2009年08月15日 07:28撮影 by  NIKON D90, NIKON CORPORATION
8/15 7:28
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー サブザック 行動食 非常食 飲料 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ナイフ カメラ テントマット シェラフ
共同装備
調理用食材 調味料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ポール テント

感想

8月14日 曇り

 君津21:35-23:10談合坂SA23:30-0:50芦安(走行距離:214km)

 芦安5:05-5:50広河原(乗合タクシー)

 広河原6:25(1:00)7:25 1,915m 7:35(55)8:30二俣8:50(45)9:35 2,500m 9:40(1:10)10:50八本歯のコル11:00(1:10)12:10北岳山荘13:35(55)14:30北岳15:00(1:00)16:00北岳山荘(計6:55)

 21:35出発。荷物は水やビールを含めて22kg、聖は13kgと2泊3日のテン ト山行としては極めて軽量だ。テントをゴアライトにしたり、寝袋の代わりにシュラフカバーとインナーダウンにしたり、コッヘルをイータパワーだけにしたりの軽量化が成功した。
 アクアラインは8/1からの800円への値下げとお盆休みにもかかわらず渋滞はなし。首都高は浜崎橋JCTから渋滞していたので、銀座まわりの東京高速道路で汐留〜京橋を走って渋滞を回避した。
 中央道は渋滞なく順調に走行。甲府昭和で高速を降りて芦安へ。芦安の駐車場はほぼ満車。
 南アルプス温泉ロッジの隣りの第2駐車場に空きスペースがあり、一旦駐車したが、少し離れた無料休憩所が仮眠に良さそうなので、そちらに移動。駐車場は最後の1台分が空いていた。
 無料休憩所はフローリングにマットを敷いた部屋で、大きな部屋と小さな部屋の2部屋があり、 大部屋では5〜6人がシュラフに入って就寝中。小部屋にも1人先客がいたが、我々は小部屋で仮眠することにし、車の中で寝酒のビールを飲んで1:20から休憩所で仮眠した。身体を伸ばして 眠れるので、車中泊よりずっと楽だ。

 4:00起床。あまり眠れなかったような気がするが、身体を伸ばして目をつぶっているだけで身体が休まった気がする。
 まずは第2駐車場に行き、乗合タクシーを確保し、チケット売場でタクシーチケットを購入す る。広河原までバスは1,000円だが、乗合タクシーは1,100円と100円高いが、楽なのと少し早く着くのでタクシーにする。運賃以外にマイカー規制の経費のための協力金100円が必要なので、合計1,200円だ。規制を受ける方が協力金を払うのは何か変な気がする。同じ取るなら「入山料」 名目の方が納得感があるのだが・・・
 タクシーは4:00頃から第二駐車場で待っているようだ。取りあえずザックを積んで座席を確保してから、車に戻って朝食。
 バスの始発は5:10で、乗合タクシーもバスと同時刻になっているが、5分前に出発した。
 乗合タクシーは10人乗りのハイエースで、8台くらいで出発した。夜叉神峠のゲートは5:25に 開門するが、少し早めに着いたので7分ほど待ちだった。夜叉神峠は多数の車と人で賑わっていた。タクシーの運転手さんによるといつものお盆はあまり人が多くないが、今年は梅雨明け後も悪天候が続いたせいか、この時期になっても登山者が多いとのこと。
 助手席の人は藤沢の塩崎さんという方で、今回が148回目の北岳とのこと。9/12-13に150回目の記念山行をするとのこと。年間12回くらい北岳に登るとのこと、すごい人だ。
 私はと言えば、北岳は77年、78年、88年、94年に続き15年ぶり5度目。白峰三山縦走は78年、88年 以来21年ぶり3度目だ。随分とご無沙汰である。同行の聖は初めての南アルプス北部であり、05年の聖〜赤石縦走以来2度目の南アルプスだ。
 今回聖が履いている靴は先月買ったばかりの新品で、高宕山で半日足慣らしをしただけで、今回が事実上の初山行だ。
 5:50広河原に到着。アルペンプラザは建て替え工事中で、プレハブの仮設のアルペンプラザが営業していた。仮設プラザの前には仮設トイレが設置され、登山基地としての機能を果たしてい る。かつてはマイカー規制は無かったので、広河原までマイカーで来ることが出来たが、今は 6/25〜11/9までマイカー規制で、それ以外の期間は冬季閉鎖なので、要するに通年規制なのだ。
 身支度とトイレを済ませ、アルペンプラザ前の記念碑の前で記念撮影をして6:25出発。
 まずは吊橋で野呂川を右岸に渡り、広河原山荘で登山届を提出してから大樺沢コースの登りに取りかかる。多くの登山者が列をなし、自分のペースで歩けないので、少々歩きにくい。
 近頃は全国どこの山に行っても中高年登山者ばかりで若者はほとんど見掛けないが、北岳は若者のパーティーやカップル、家族連れが非常に多い。まるで富士山や観光地の山のようだ。
 本格的で体力的にもきつい北岳にこれほど多くの若者が来るのが不思議だが、富士山人気の延長線で、富士山に次ぐ第二の高峰を目指すのだろうか?
 気温は20℃だが、樹林帯のきつい登りで汗が噴き出す。やがて登山道が沢沿いになると涼しい風が吹き抜けて気持ちが良い。
 8:30二俣に到着。二俣には仮設のバイオトイレが設置されており、発電機で電力供給している。 トイレの前には長蛇の列が出来ていた。
 二俣の下まで大きな雪渓が残っているが、端部は下がえぐれていて、端部に乗るのは危険だ。
 二俣の上の一部では夏道が雪渓に覆われており、やむなく雪渓上を歩くが、それ以外は夏道が出ているので、夏道を歩く。
 二俣から肩の小屋経由で北岳山頂に向かう人が多いのか、二俣から先は急に人が減少した。
 二俣〜八本歯のコルの中間の沢の支流を横断するところで休憩。沢の水は手が切れるほど冷たくて、顔を洗うととても気持ちがよい。
 ガスのためバットレスは見えなかったが、登攀するクライマーの掛け声が聞こえてくる。八本歯のコルが近づくとガスが晴れてクライマーの姿が見えた。自分は高所恐怖症なので、とてもあのような事は出来ないが、羨ましい気もする。
 八本歯のコルの前後はハシゴが連続するので慎重に登る。
 11:45に八本歯のコルに到着。広河原から休憩込みで4時間20分、正味3時間45分だったが、標準 コースタイムは4時間30分なので、まずまずのペースだ。
 八本歯のコルから30分ほどで、北岳山頂へのルートと北岳山荘へのトラバース道の分岐点に到着する。我々はトラバース道を山荘に向かう。トラバース道には絶壁の空中桟橋が数ヶ所あるが 、ガスで周りが見えないので、あまり恐怖感は無い。周囲にはお花畑が連続し、素晴らしい眺めだ。
 12:10、八本歯のコルから1時間10分で北岳山荘に到着した。北岳山荘は94年8月に塩見岳まで縦走した時以来15年ぶりだが、大きなトイレや診療所は当時は無く、だいぶ様子が変わっている。
 まずはテントの設営場所を探す。小屋の近くが便利だが、空いている場所はトイレが近すぎて臭いがきついのでNG。東側に一段下がったところの這松の中に丁度良い場所があったので、設営場所に決定。小屋の受付で幕営を申し込み1人600円を支払う。3,000mの稜線上の小屋なので 、水は遙か下の水源から汲み上げており、1100円と有料だ。玄関に大きな水タンクがあり、料金箱にお金を入れてセルフで給水する。24時間いつでも給水できるので便利だ。
 水は30年前も1100円で、当時はガソリンより高かったが、今はガソリンより少し安い。
 テントを設営し、しばらく休憩。今回はゴアライト3〜4人用で、6月の北八ツ・双子池以来2回目の幕営だ。3〜4人用とはいえ、荷物を入れたら4人は不可能で、3人でもかなりきつい。2人が 丁度良い大きさだ。3人〜4人だと寝るのがやっとで、荷物を全部外に出さなければならない。
 13:35、北岳山頂ピストンに出発。55分で3,193mの北岳に5回目の登頂をするが、残念ながらガ スで展望なし。前回まで標高は3,192mだったが、2004年に改訂され、3,193mになっている。
 三角点を見ると「白根岳」になっている。これは明治時代に陸軍陸地測量部が測量した際に、 充分な情報が無いなかで名付けたからで、山の三角点名にはおかしなものが多い。西穂高岳の三角点名はなんと「前穂高岳」になっている。当時の状況としてはやむを得ないとは思うが、そのまま変更せずに現在に至っているのが不思議に思う。
 時々青空がのぞいて陽が差すが展望は無し。展望は無いが、ちょっと贅沢なヱビスビールで乾杯する。
 テントに戻ると隣りに1張テントが設営されている。そんなスペースあったかな?と思ったが 這松の隙間の際どいスペースに設営していた。
 長野市から来たソロの女性だった。主に北アルプスを歩いており、南アルプスは今回が初めてとのことだが、明日は大門沢小屋泊まりとのことで、我々とまったく同じコースだった。
 アジの桜干を差し入れしたら、お返しにキュウリの漬け物を頂いた。テント山行ではこうゆう交流が楽しいのだ。
 今回は軽量化のためコッヘルはイータパワーとフライパンのみだが、生卵と野菜を持参したので、そこそこ豪勢なメニューだ。
 夕食は焼き鳥缶→アジの桜干し→オムレツ(玉ねぎ、シシトウ、ハム入り)→炊き込みおこわ→ みそ汁→コーヒーという豪華版だ。一人暮らしで普段ろくなものを食べていないであろう聖にとってはいつもよりまともな食事だと思う。
 19:00過ぎに就寝する。Tシャツ+フリースでシュラフカバーに潜るが、ジッパーを閉めなくても寒くない。外気温は12℃前後だが、意外に寒さを感じない。6月の双子池では今回と同じ装備だったが、寒くて眠れなかったのに・・・・。
 21:30頃目を覚まして、ふと外を見ると満天の星だった。寝る時はガスで何も見えなかったの に、たった2時間ほどで別世界になっていた。
 聖を起こし、カメラと三脚とレリーズを持って稜線に登る。仙丈ヶ岳だけはガスに隠れている が、北岳、間ノ岳ははっきり見える。空には無数の星が瞬き、南の間ノ岳方面から天頂にかけては天の川が素晴らしい。雲のように白く光り、まさにミルキーウェイだ。暗黒星雲もクッキリと見てとれる。
 1時間ほど星の鑑賞と写真撮影をした。息が白くなるほどだったが、風が無いせいか、フリー スとインナーダウンでも寒さは感じなかった。
 22:30再度就寝。

8月15日 晴れのち曇りのち雨

 北岳山荘5:35(35)6:10中白根山6:25(50)7:15間ノ岳7:50(1:00)8:50農鳥小屋9:15(50)10:05西農鳥岳10:25(35)11:00農鳥岳11:20(40)12:00大門沢下降点12:15(1:00)13:15 2,355m 13:30 (1:15)14:45大門沢小屋(計6:45)

 2:45起床。空には満天の星が輝いているが、風が強い。テント内は11℃とかなり低いが、不思議に寒くは感じなかった。まだ真っ暗なのでテント内で朝食。朝食はコーヒー、赤飯、ツナ缶、 みそ汁とシンプル。
 天気は快晴、眼下には見渡す限りの雲海が広がり、富士山が山頂部だけ頭を出している。
 雨は降らなかったが、テントは夜露でビッショリになっていて、かなり重くなってしまった。
 5:00出発の目標だったが、なんだかんだで5:35になってしまった。
 今日は素晴らしい天気の下、快適な稜線漫歩が楽しめそうだ。これこそ白峰三山縦走の醍醐味 だ。起床時は強かった風も出発時には無風になっていた。
 出発時の気温は8℃だが、風が無くTシャツ1枚でOKだ。
 山荘の前を100箸らいの大きなザックをパンパンにした6人パーティーが出発していった。大学の山岳部のようだが、6人のうち3人が大鍋を背負っている。6人に3つの大鍋とは・・・・?
 稜線からは仙丈ヶ岳、北岳、中白根、間ノ岳が間近で堂々として素晴らしい。中白根の手前か らは端正な甲斐駒も見えるようになる。雲海も次第に下がり、富士山の背が伸びている。
 仙丈のうしろには槍・穂高連峰がきれいに見える。中央アルプスも間近に見えるが、特徴が少 なく、見慣れていないので山座同定が出来ない。
 7:15間ノ岳に登頂。北岳山荘から正味1時間25分だ。三角点には「相ノ岳」の名称が付いている。
 間ノ岳からは農鳥岳はもちろん、塩見岳、荒川岳、赤石岳など南アルプス南部の山々が手に取るように見渡せ、とても素晴らしい。富士山も雲海に浮かぶ島のようだ。
 間ノ岳と農鳥岳の鞍部には赤い屋根の農鳥小屋が見える。
 北岳山荘で見掛けた大鍋6人パーティーは三峰岳方面に行くようだが、全員が麦わら帽子を被っている。山荘出発時はキャップを被っていたのだが、今時麦わら帽子とは珍しい。彼らは間ノ岳山頂下でラジオ体操を始めた。出発時にも体操していたが、何かとユニークなパーティーだ。
 間ノ岳からはガレた急斜面をジグザグに下っていく。北側の斜面とはまるで様相が違う。
 間ノ岳からの下りで久しぶりに雷鳥を見た。親子の二羽で、岩の色に似ており、とても見にくい。流石の保護色だ。
 農鳥小屋が近づくと二重山稜地形が現れてくる。氷河の痕跡らしいが、ガスの時は要注意だ。
 8:50農鳥小屋着。農鳥小屋は小さな建物が多数並んだユニークな小屋だが、120人収容と意外にキャパが大きい。テン場は100mくらい間ノ岳寄りにある。
 農鳥小屋からは平行して走る仙塩尾根にある熊ノ平小屋が良く見える。
 農鳥小屋に着く頃からガスが出て、農鳥岳は次第にガスに囲まれて行く。
 西農鳥岳を経て農鳥岳に着くころにはすっかりガスに包まれて、展望が無くなってしまった。
 3,025.9mの農鳥岳よりも3,050mの西農鳥岳の方が高く、標高ベスト100には西農鳥だけが記載されている。山頂間は500m以上離れているが、ほぼ平坦なせいか両者あわせて農鳥岳になっているようだ。
 農鳥岳から40分ほど下ると大門沢下降点に到着。下降点には鐘の付いた4mほどの櫓がある。これは、昭和43年1月4日に吹雪のため下降点が見いだせずに遭難死した銚子市の若者の両親が昭和43年7月に建立したものであるが、登山者にとって良い目印になっている。
 2,825mの下降点から825mの奈良田まで標高差2,000mの大下りが始まる。今日は1,800mの大門沢小屋までの1,000mだが、この区間がとりわけ急斜面なのである。
 ものすごい急斜面を延々と下り、丸太の橋を二本渡ると大門沢小屋に到着した。下降点から正味2時間15分で、コースタイム2時間30分より少し早かったが、脚はガクガクで小屋の手前で転んでしまった。過去二度の白峰三山縦走では二日目に奈良田まで下ってしまったが、今の脚力では到底無理だ。我々の後を降りてきたトレイルランナーは1時間10分で下ったそうだが、信じがたい!
 大門沢小屋は100人収容の伝統的な山小屋で、沢沿いにあるので水が豊富である。
 テン場は33張分だが、先行パーティーのテントでほぼ埋まっていた。奥のほうにやっとテントが張れる場所を見付けたが、張綱を張るスペースが無く、張綱は張らなかった。
 テント設営後、とりあえずビールで乾杯。しばし休憩の後、夕食開始。ビール、アジ桜干、ソーセージ炒め、オムレツ(玉ねぎ、シシトウ入り)、中華丼、中華スープ。
 食事の途中、17:00頃から小雨が降り出したが、たいしたことは無く、外での食事は無事終了。
 食後、18:00頃トイレなどで小屋に行ったところで雨が本降りとなり、15分ほど戻れなくなってしまった。やや小降りになったときにテントに戻ったが、その後も雨は一晩中降り続いた。こんなはずではなかったのだが・・・・
 小屋に掲示してあった明日の天気予報は「晴れ時々曇り」だった・・・・
 小屋の中を覗いてみたが、一階の大部屋は30人くらいでほぼ満員だった。テントは約30張でオ ーバーフローぎみ。通路のスペースにまで張られている。小屋の前にはシャワールームが2室あり、汗を流せるようになっていた。
 19:10頃就寝体勢。テント内24℃、外は雨が降り続いている。

8月16日 曇りのち晴れ

 大門沢小屋5:10(55)6:05 1,515m 6:15(1:00)7:15取水口7:25(1:15)8:40奈良田(計3:10)

 奈良田9:10-10:00広河原(バス)
 広河原10:15-10:55芦安(乗合タクシー)

 芦安12:10-15:25足立15:45-17:00君津(走行距離:240km)

 2:30起床。外は依然として雨が降り続いている。テント内は18℃。寒くはない。
 雨だし、外はまだ真っ暗なのでテント内で朝食。コーヒーとカレーだけのシンプルな朝食。
 朝食なのか夜食なのか判らないような時間だが、カレーなら食欲をそそるのでしっかり食べられた。
 カッパを着て、ザックカバーを付けてからテントを撤収したが、撤収時には雨は上がっていた 。しかしテントはズブ濡れで、かなり重くなっている。
 小屋から東を見るとモルゲンロートに染まる富士山が真正面に見えている。昨日はガスで判らなかったが、なかなかのロケーションだったのだ。谷間にあり、東側だけが僅かに開けているだけなのだが、こんなに素晴らしい景色とは驚きだ!
 5:10小屋を出発。雨は上がっているが、また降るかも知れないのでカッパのズボンをはいて出発した。
 小屋からしばらくは急斜面の下りが続く。もの凄い急斜面を九十九折りで下るところもある。丸太の橋を4本渡るが、雨で濡れており掴まるところも無いので、かなり緊張を強いられる。
 こんな急登を登る気には到底ならないが、奈良田までの間で5人の人とすれ違った。
 4本目の丸太橋を渡ると傾斜が緩くなり、最初の吊橋を渡ると発電所の取水口があり、管理施設らしい建物とトイレのあるところで休憩した。
 吊橋を3本渡ったところで林道に出た。林道を2kmほど行くと、広河原に通じるバス道の南アル プス公園線(県道37号線)に出る。トンネル入口があり、ゲートで閉鎖されていて、バスやタクシーだけが通れるようになっている。トンネル入口にバス停があるが、次のバスまで1時間あるので 奈良田まで2km歩くことにした。ビールを飲むために!
 早川沿いのバス道を1kmほど行き、橋を渡ると大きな駐車場があった。100台以上駐車できそう な駐車場には50台ほどの車があり、バス停もある。大門沢コースを登る人は数えるほどなので、 大半の人はここからバスで広河原に移動してから、白峰三山を縦走するようだ。その手には気付かなかったが、君津から芦安までの所要時間より奈良田までは1時間多く掛かるので、どっちもどっちだ。
 奈良田バス停には10人以上の人がバスを待っていたが、みな身延行きの人達だった。
 バス停近くの自販機でビールを買おうとしたが、なんとビールの自販機が無かった。とほほ。
 9:10奈良田発のバスで広河原へ。料金は1,000円+協力金100円だ。始発の奈良田からバスに乗ったのは我々2人ともう1人の3人だけ。駐車場で釣り師2人と登山者1人が乗り、トンネル入口で 登山者が3人乗ったが、釣り師はトンネルを出てしばらくしたところで降りた。
 バスは50分で広河原に到着。広河原で乗合タクシーに乗り継いで芦安へ。
 10:55芦安着。駐車場はどこも満車だった。
 車に戻って荷を降ろし、南アルプス温泉ロッジ向かいの白峰会館の温泉で汗を流し、そばを食べた。温泉ロッジと白峰会館はともに南アルプス市営で道路下をくぐる地下道で繋がっていた。
 12:10に芦安を出発。お盆休み最終日なので大渋滞が予想されるが、時間が早いのでたいした ことはなく、笹子トンネルでの12km、45分の渋滞があっただけで、3時間15分で足立に到着。
 聖のアパートでしばらく休憩してから君津に帰った。アクアラインの上りは海ほたるから袖ヶ浦ICまで渋滞していたが、下りは空いていた。17:00に我が家に到着。
 明るいうちに帰れたので、とりあえずテントをベランダに干し、汗まみれの衣類の洗濯をした。
 ガスの中を登り、雨にも降られたが、満天の星を堪能し、絶景の縦走が出来てとても素晴らしい山行だった。

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