南アの中央部縦走(広河原→北岳→間ノ岳→両俣→仙丈→北沢峠)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 27.2km
- 登り
- 3,194m
- 下り
- 2,675m
コースタイム
広河原6:00−二俣(休)8:20−草スベリ分岐(休)−小太郎分岐10:30−
肩の小屋(休)11:00−北岳山頂12:00−北岳山荘(泊)13:00
2日目
北岳山荘5:25−間ノ岳6:45−三峰岳7:25−野呂川越9:00−両俣小屋9:30
3日目
両俣小屋5:00−野呂川越5:51−横川岳6:20−独標6:50−
伊那荒倉岳7:35−大仙丈ケ岳9:50−仙丈ケ岳10:30−北沢峠12:40
天候 | 1日目:晴れ→霧(一時大雨) 2日目:晴れ(夜間雨) 3日目:ピーカン |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
往路 5:10乗合タクシーで広河原まで1時間ほど ¥1000+¥100 復路 13:30北沢峠からバス ¥750 14:00広河原から乗合タクシー ¥1000+¥100 15:00芦安駐車場 日帰り温泉¥700 |
コース状況/ 危険箇所等 |
北岳からの下りは岩場が不安定。 間ノ岳→三峰岳も岩場が不安定でCTよりも時間を要した。 三峰岳→野呂川越は道標なし、リボンあり。 仙塩尾根の標高2600m以上はハイマツと岩稜帯で転落の危険大 仙丈ケ岳から北沢峠までは分岐が多いため地図確認要 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
南アは、甲斐駒(黒戸尾根1泊2日)、鳳凰三山(夜叉神日帰りピストン)を
過去にやっていて、北岳と間ノ岳を歩こうと思いました。
広河原から入っても日帰りは時間的に難しいし、両俣小屋の評判を聞いて
泊まってみたいと前から思っていた。
両俣まで行ったら、ついでに仙丈ケ岳までセットにして、
白根三山+仙丈ケ岳にしようと考えたが、
天候と体力と気分で決めようと思っていた。
芦安には前日の夜に入って駐車場で車中泊の予定だったのに
カーナビの設定を間違えて、気付いたら夜叉神駐車場に居ました。
慌てて芦安の駐車場に移動して、シュラフなしで車中泊。
トイレはあり、快適でした。
朝4時に誘導員とタクシーと登山者の車が続々到着し
4時半には乗り込みが始まっていました。
出発は5時10分、観光説明を簡単にしながら広河原まで1時間ほど、
料金は1000円+環境協力金100円
肩の小屋まで高度順応できず、
2時間に20分の休憩が入り、コースタイムどおりの7.5時間行動になった。
高山植物はそこら中に生えており、写真をバシバシとりまくりました。
山岳会のツアーで岩場をクライムダウンの練習と称して
渋滞を引き起こしていました。私が通過しようとすると、
「そっちが通れる」と悪気を全く感じていない言葉、困ったもんです。
北岳山頂付近では、霧によるミストシャワーを受け、体温を奪われた。
しかし、その2時間後に雨となり、雷鳥も登場したとのこと。
雨を取るか、雷鳥を取るか、悩ましいですが雨は辛すぎる。
午後2時と午後4時に雨が降って夜中にも通り雨があったらしい。
夜中にはきれいな星空が見えました。
北岳山荘は布団の空きスペースがあり、快適な睡眠環境となりました。
夕食は白身魚と野菜がメインのヘルシーメニュー(肉が欲しかった。)
朝食は鶏肉が少しと、野菜メインです。(カロリーが欲しかった。)
2日目は午後から天候が崩れるとの情報が小屋からあり、
5時間のショートコースにしました。
間ノ岳までは歩きやすい道のり、ピークだと勘違いしてしまうような
立派なケルンが立ち並んでします、騙されないように!(笑)
間ノ岳から三峰岳と野呂川越までの森林限界上部は、転落に注意が必要。
熊ノ平の小屋も人気だったようで、何人かとすれ違いました。
1日目と違い、高度順応は十分に出来ていたので、
コースタイムの8掛けの4時間で、両俣小屋に到着。
そのとき、9時30分だったので、林道を2時間かけて野呂川出合まで歩いて、
その日のうちに、北沢峠まで入った方がいいか、
ここでゆっくりまったりした方がいいか悩みまくり
小屋番の星さんに相談したところ、「ここに泊まればいいじゃん!!」
と大歓迎な言葉を頂き、熊や登山道、天気の情報を収集させて頂いた。
この小屋に泊まりたいと思ったのは
沢で頭と体と衣類を洗いたい、小屋番さんと色々話したいからでして
20時間も滞在させて貰って、非常にうれしかったです。
その日の朝に間ノ岳で追い越したおじさん2人が夕刻に小屋に到着したので
農鳥経由で歩いてきたのかと聞くと、
間ノ岳をピストンして北岳の西尾根を降りてきたという。
そこは登山道の崩落が進み、通行禁止になっているコースでした。
が、ネット情報にはこの記載がありましたが、
分岐の道標にはその注意看板はないので、そりゃ歩くよねって思いました。
2人のうち1人は、セミプロの登山家で昔から登攀や沢登をしており、
3年前に16日間遭難した女性を発見した人でもありました。
http://blog.goo.ne.jp/co-liritto/e/b0eb7219ca18ebab860979a14b42a786
とても貴重なお話を色々聞けて、楽しい夕暮れのお酒でした。
(お腹の調子が悪くなりそうで、ビールを控えていたのはナイショ)
夕方には青空が出てきたので、このまま天気は回復だと思っていたら
夜10時頃から4時ごろまで雨が降り続き、足場とか不安でしたが
先行者により雨粒は草木から落ちて、そんなに濡れることはありませんでした。
三峰岳から野呂川越までには道標が1つもありませんでしたが、
野呂川越から仙丈ケ岳方面には道標がピークごとにあります。
歩きにくいのは、横川岳手前の茨の道(痛い)、
森林限界突破時のハイマツの密集地帯(足場が見えない)
小仙丈ケ岳周辺の岩場(転落要注意)
2日目に両俣小屋でテント泊していた大阪からの兄さんに仲良くさせて頂き
仙塩尾根の森林限界を越えた辺りからご一緒させて頂きました。
正直、単独で転落したらと考えると、発見できない岩稜帯であったので
非常に心強く助かりました。
また、楽しい会話で疲れを感じず、ペースも同じで(荷物は兄さんの方が重い)
とてもいい山旅が出来ました。
唯一の失敗は、頭部の脱水症状に気付くのが遅れたこと、
藪沢の水で何度も頭を冷やして歩きました。
あっ、藪沢小屋のコースには雪渓横断が2箇所あり、1箇所は不安定な状況でした。
3日目はコースタイム10時間のところ、7.5時間で歩きました。
予定では北沢峠発15時半のバスに乗るつもりでしたが、
13時半のバスに乗り、途中で初めてカモシカを見て、
芦安に15時に着き、日帰り温泉に入って帰路に着きました。
いつもなら足の裏が炎症で痛くなり、
終盤はやけになってダッシュしているアホなのに、
炎症どころか筋肉痛もありませんでした。
これは、筋力がアップしたからなのか、歩き方が良かったのか
アミノバイタルのクエン酸が利いたからのか。
足裏の炎症は靴紐の緩みに気をつけたのが良かったのだと思います。
毎回のように靴ズレを起こす踵には伸縮性のキネシオテープを張ってました。
帰宅すると郵便物が届き、確認すると両俣小屋に忘れた帽子でした。
星さんにはご面倒をかけてしまいました、
後日近所の美味しい煎餅をお礼に送ります。
小屋を出て2時間後にザックに入っていないことに気付きましたが
完全に手遅れでした、ザックのどこかにあるだろうと思っていたのに。。。
最後に、両俣小屋は水が豊富で、トイレもきれいで、
小屋番の星さんも素敵な女性で、テント泊でも小屋泊でもオススメです。
ただ、猫を飼っていますので、アレルギーの方は小屋泊できないと思います。
お盆連休は予約が空いているそうです、興味持って頂けたら、迷っていたら
ぜひ訪れてみてください。
北岳、間ノ岳はガスってしまったり、道中雨に降られたりしたけれど、それが功を奏して温かな人とのふれあいができましたね。
とっても素敵な山行です
ゆっくりと私も小屋泊したいです
3000mの稜線で霧に揉まれるだけで
あんなにも体温を奪われるとは思っていなかったので
凄くいい経験ができたと思います。
歩いている最中はポツポツっと一瞬来ただけだったから
かなり幸運があったのだと思います。
今回の山旅は三日間の3000m縦走という目的以外に、
人との出会いに恵まれたことが思い出になりました。
小屋泊は保養所扱いにできて、
年間四泊までなら6000円の補助が
会社から支給されるのですよ♪
だから…使わないと損(笑)
12日に両俣小屋に泊まった者です。宿泊名簿に記入していた時、星さんが、アルバイトに、これは先日帽子を忘れた御礼のお菓子だと手渡していました。 これを見て自分は、忘れ物しないようと思いました。
翌日早朝、野呂川越30分登って、気づきました、又ストック忘れた。これまでも度々休憩の時などで、5分、10分後に気づき取りに戻っていました。
北岳経由で連絡し、着払いで、お盆の空けた暇な時に
送って貰う様お願いしたのに、元払いで送られて来てビックリしました。
あの帽子の忘れた方と同じパターンを繰り返してしまったと思いながら、、、、ヤマレコ見ていたら発見して思わずコメントさせて貰いました。
星さん本当に有難うございました。
あはは、やってしまいましたね。
私なんか連絡していないのに、送ってくれましたから。
あの規模の山小屋だからこその対応ですよね。
数百人の山小屋だったら、誰かが持っていきそうですし。
親切で本当に助かります。
ご連絡ありがとうございます。
ちゃんとお菓子が届いてよかった。
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