二日前に思い立ったけど、なんとかなった二泊三日 快晴の飯豊山あたり (大日杉~地蔵岳~切合小屋~草履塚~飯豊山~駒形山~御西岳~大日岳~御西岳~駒形山~飯豊山~草履塚~切合小屋~種蒔山~三国岳~剣ヶ峰~地蔵山~牛ヶ岩山~五段山~大日杉)


- GPS
- 50:14
- 距離
- 39.8km
- 登り
- 3,117m
- 下り
- 3,116m
コースタイム
- 山行
- 5:07
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 5:38
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 9:00
天候 | 晴れ たまに曇り 風は微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※登山ポストと専用の記入用紙も登山口に準備されています。 下山時にも記入するようにしましょう。 ※水場とトイレも登山口の大日杉小屋にあります。 ※今回のルートは、きちんとそれなりに整備されており、特に危険と思われるところはありませんでした。 ※五段山方面の入山者は極端に少ないので、何かあっても通りがかりの人は当てにできません。 ※岩場が数か所ありますので、荷物が重い場合や、疲労が蓄積されている時などは、ゆっくり確実に進みましょう。 ※下山後の温泉は「白川荘」を利用しました 日帰り入浴 大人400円 シャンプー・ボディーソープの備付あり http://shirakawaso.jimdo.com/ |
写真
装備
個人装備 |
雨具 1 レインウエア
防寒着 1
帽子 1
タオル・手拭い 各1
手袋 2
スパッツ 1
ザックカバー 1
ストック 1
ヘッドランプ 1
ナイフ・スコップ(小) 各1
サバイバルブランケット 1
笛・鈴 各1
カットバン・包帯・テーピング 1式
トイレットペーパー・ティッシュ 各1
携帯トイレ 2
身分証明書・保険証 1式 コピー
ハンディー無線機 1 50/144/430MHz
予備電池 1式
地図・コンパス 1式
筆記用具 1
計画書 1
時計 1 高度計測付
デジカメ 1
携帯電話 1 ドコモ
コッヘル 1
マグカップ 1
ガスストーブ 1
ガスカートリッジ 2 230g+110g
水 1 3Lハイドレ
おやつ(非常食) 1式 ソイジョイ・飴等
食事 8 アルファー米・ラーメン
ツェルト 1
GPSロガー 1
水筒 1
着替え 1式
|
---|
感想
お盆休み最終の土日に仕事が入り、気分的にお盆山行の事はふてくされて考えていませんでした。(笑)
しかし、よーく考えてみると、二泊三日+予備日一日で行ける事が二日前の日曜日の午前中に、少し残った仕事を片付けた時に気が付き、慌てて行く場所を考えて行く事にしたのが飯豊山 あ た り です。
前に誰かの記録か何かで見た、飯豊山山頂から大日岳への緑の稜線。
そこを歩いてみたいと思っていた所でした。
超特急のパッキングを済ませ、月曜日の仕事が済んだ所で移動開始です。
出発して高速道路に乗った時に一つ気が付いた忘れ物・・・・・靴下(爆)
あちゃー、やっちまった(;´▽`A``アセアセ
戻ろうかとも思いましたが、考えてみると着替え用の物がザックに入っているハズ!
今回の靴下はそれでいく事にし、そのまま車を南下させていきました。
車中泊の場所は高速を降りる寸前の山形蔵王パーキング。
お盆と言う事もあってソコソコの賑わいでしたが、しっかりと睡眠をとって朝一に登山口に向けて移動再開。
結構、遠い登山口でしたが、なんとか予定より一時間早く登山口に着く事ができました。
登山口の駐車スペースには2~30台の車が既に停めてありましたが、まだ余裕がありました。
ナンバーを見ると東北はもちろんの事、広島など日本各地から訪れているようです。
さすがに9時頃ですので、今から入山しようとしている人はいなく、一人で最終準備をし、登山口の大日杉小屋で水を確保してから入山用紙で入山届けを書いて出発しました。
出発してザンゲ坂に差し掛かったところで、せっかく朝コンビニで仕入れてきた塩飴を忘れてきたのに気が付きましたが、重いザックを背負っていて戻る気力は無し(笑)。
しょんぼり気分でヒタスラ急登をジワジワと登っていきました(-_-;)。
この登りが辛かったです。地蔵岳まで全く先が見えないため、いくら登って行っても目標も何もありません。
高度計の標高も思ったようには増えて行かないし、ただただ苦痛の時間が過ぎるばかりでした。
そんな苦痛も何とか終り、地蔵岳の山頂に到着!
しかし、見えたそこからの先も遠かった(爆)。
もうそこからはホボ無心で歩いていました。たまに下山の人とすれ違い、こんにちわの声を出すのが励みになっていたりして、ちょっと精神的にもイカレ気味だったかもしれません(笑)。
そんな惰性で歩いている時に目を覚まさせてくれた生き物が目の前に登場!
ヘビです\(◎o◎)/!
さすがにいつもの大声が出てしまいました(笑)
あれはたぶんヤマカガシかな?ニョロニョロとすぐに逃げてくれましたから何とかなりましたが、その場に鎮座されていたら、戻ったかもしれません(爆)
そこで大声を出してサッパリしたのか、いつもの「ホ~イ」の声を時折出しながら歩いて行き、予定の切合小屋に着く事ができました。
時間は午後2時半でしたので、先にある本山小屋に行こうと思えば楽勝だと思いましたが、先の見えない長い登りと、先が見えてからの長いアップダウンで完全に気力を失っていて、素直に今日の予定を終わらせる事にしました。
小屋に入って受付を済ませると、冷えた缶ビールがあるとの事!
350mlで一本800円とのことでしたが、汗ダラダラで乾ききった体は我慢できるもんじゃありません(爆)。
ありがたくプシュっとやって、大日岳を見ながら喉と体をクールダウンしました。
クールダウン後は、少し酔った勢いで昼寝に突入(笑)。
気持ちよく目覚めたのが4時過ぎだったと思います。何をするにしても時間を余しそうだったので、早々に夕食としました。
夕食後は大日岳の稜線に沈んでいく夕日を眺め、明日はどこまで戻ってこれるかをボーっと考えていました。
標準コースタイムの予定では御西小屋に泊まるつもりでいましたが、どうも軽身になって切合小屋まで戻る人もいるそうです。
切合小屋まで戻ってくれば、最終日の行程は数段楽になりますが、ちょっと頑張りが必要でしょう。
明日の頑張りを取って明後日に楽を持って行くか、ほどほどの頑張りを明日と明後日に分配するか?
これで悩みながらシュラフに入りましたが、答えが出る前に何故か4時過ぎに目が覚めました。
こうなったら荷物を全部背負い、大日岳まで行って、戻ってこれるところに泊まるしかないでしょう!
朝食を食べながらようやく気持ちを固め、なんとか5時には小屋を出発する事ができました。
歩き出すと結構順調ではありましたが、気持ち的に微妙に落ち着きが無いような感じでした。
約二時間で飯豊山に着き、予定より一時間前倒しで歩いているにも関わらず、先に進まなくてはいけない気持ちが心の中を占めていました。
飯豊山から大日岳へと続く気持ちの良さそうな稜線を目の前にし、ここを歩きたいと思って来たんだぞ!ここくらいは落ち着いて歩こう。
そう思って歩き出すと、上から見ると気持ちが良さそうな景色でしたが、実際に歩いてその中に入ると・・・・・それほどでもありませんでした(爆)
何というか目線が同じになると、やっぱりちょっと視界が狭くなりますからねぇ(笑)
まあ、それでも周りに見える山々はサスガ飯豊連峰です!地元の八甲田や岩木山からは見る事が無い景色でした。
そう思いながら歩いていると、やはりどこまで戻れるかのプレッシャーが気になって行きます。
御西小屋に着いて行動食を食べ、気を引き締めて大日岳に向かい、最後のキツイ登りの前でザックをデポし、雨蓋に最低装備を入れてヒップバックにして登り出しました。
ここも結構な急登です。飯豊山は百名山なので登山者はソコソコですが、大日岳は飯豊山よりも標高が高く、ましては飯豊連峰最高峰にもかかわらず、百名山はおろか、二百にも・・・・・三百にも入っていない山です。
そのためか登山者も少なく、道も今までとは少し違ってかわいそうな感じでした。
そんな登山道を息を切らせて一人チンタラ登っていき、なんとか山頂に立つ事ができました。
さすが飯豊連峰最高峰!飯豊山よりも眺めは一段上です。
しばしその眺めを一人で味わい、下山する事にしました。
下山を始めると、もうそこからは明日の楽との葛藤です。
時間的に日没まではまだまだ余裕はあり、そんなに焦らなくとも切合小屋までは戻れそうな感じではあるのですが、さすがに距離はそれなりに伸びるはずです。
気持ちを落ち着けさせるために、御西岳で三角点の捜索ごっこをしましたが、こんな時に限って冴えまくる地図読みとカンでアッサリ発見(笑)。
そうこうしながら飯豊山へと向かって歩いていくと、微妙に長く続く登り斜面で疲労もジワジワと蓄積されていきました。
それでも飯豊山に戻ったのが丁度お昼でした。広いとは言えない山頂スペースに、他の登山者一人と一緒に座り込んで昼食タイムです。
ココまでくれば切合小屋は確実なところですが、逆にこうなると次の欲が見え隠れしてしまう始末(^^ゞ
それは、そのまま帰るか、足を延ばして三国小屋まで行くか。
三国小屋まで行けば、ピストンではなく地蔵山経由で帰る事ができるので、少し縦走の気分も味わえるはず。
そんな事をダラダラと考えながら歩いて切合小屋まで戻ると、さすがにソコソコの距離を歩いていた疲労のためか、ひえひえのビールの魔力か(爆)、今日も切合小屋に泊まる事にしてしまいました(笑)。
ビールを飲んでからの行動は前日と似たようなものですが、さすがに14日ともなると、小屋の利用者は昨日とは違って多めです。
ツアーの団体さんもいるし、4~5人のグループ登山者も多くいました。
それでも単身登山者の独特の雰囲気をかもし出しているのか(笑)、私のスペースに入り込んで来る人もなく、二畳弱のゆったりスペースでぬくぬくと過ごすことができました(爆)。
ただ、普段地元では聞く事のない標準語による山談義に違和感を感じたり、はぁ?と思う山自慢話に耳を傾けながら昨日とは違う時間を過ごしていきました。
日も暮れて賑やかな会話もおさまりましたが、人が多いため会話じゃない騒音も今日は多め(笑)。
今一つ熟睡はできなかったものの、とりあえず下山するだけの気楽さで、朝は前の日に比べて一時間ほど遅く行動しだしました。
団体さん達が次々と出発して行き、小屋が静かになってきた頃に私も出発します。
ほとんどの登山者は飯豊山方面に向かってしまったため、下山方向に向かう人はいません。
小屋を少し離れて、大日岳がよく見える所で大日岳を見て、その姿を脳裏に焼き付けていましたが、実はこの時点で帰りのルートはまだ決めていませんでした(笑)。
そこに一人の登山者が通りかかり、その人の後に続くと、するするっと分岐を三国小屋の方に進んで行きました。
ようやくこの日の行動に踏ん切りがつきました。そっちに着いていきます(笑)。
ざっと考えても6~7時間あれば十分下山可能なはずですが、問題は登山道の状況です。
事前にHPで見た感じでは歩いている人はいるものの、気になるのは山と高原地図では点線ルートであることです。
三国小屋に向かう途中ですれ違う人に、挨拶がてら前日にどこから入山したかを聞いて情報を収集して行きました。
4~5人の人とすれ違いましたが、私の期待に反して誰一人大日杉から来た人はいませんでした。
そればかりか、ほぼ全員から大日杉はコッチじゃないよ!と注意をされる始末です(^^ゞ
そのたびに、三国岳から地蔵山の方に行くと、ちゃんと大日杉に行けるんですよと説明し、あらー、そうなんですかと言われ続けました。
これで私の今日の不安が朝からドンドン増していきました(^_^;)
戻って素直なルートで下山しようか?。いや、次の情報に期待してみようか?
そう考えながら結局三国岳に到着すると、なんと地蔵山方面への道には紐が張られています!(@_@;)
慌てて三国小屋の小屋番さんに聞くと、川入方面への通行を止める紐であって、大日杉には行けるとの事でした。
ホッとしたのもつかの間、行けるには行けるし、今年の刈り払いも済んではいるけど・・・・・
「年に何人通るかの道だよ」のとどめの一言が出ちゃいました(爆)。
まあ、先日の山行で白神の神秘的な山中をうろついた経験もあるし、ここまで来たら行っちゃうしかないでしょう!
「あんたも好きだね、それも独りで! 気を付けて帰るんだよ」の小屋番さんの言葉に押され、通行を止めている紐をまたいで帰路につきました。
最初は昨日の御秘所の岩場がかわいく感じる剣ヶ峰でした。
ちょっと出鼻をくじかれ、気分が少し不安になったところですが、慎重に進んでいきます。
なんとか難所をクリアーできた所で振り返ると、三国小屋の小屋番さんが手を振ってくれていました。
とてもうれしかったです!
私も元気に手を振り返し、先に進むことにしました。
まあこれで、何かあっても小屋番さんの頭に私の存在があると言う、たったそれだけですが少しの安心材料になったのは確かでした。
そこからはいつもの「ホ~イ」の掛け声を定期的に出しながら進んでいきます。
確かに刈り払いはされていて、八甲田や岩木山のメジャーコースよりは数段歩きやすい登山道でした。
だた、本当に人が歩いた形跡が少ないのも事実で、残っていた足跡は下りで2名くらい、登りもそんな感じなのがハッキリわかっちゃいます。
いつから雨が降ってないんだろう?この足跡はいつのだろう?今日は誰か私以外の物好きがいるのかな?
などと考えながら歩いていくと、気持ちが沈んできた時に現れる生き物が今日も元気に登場!
まいっちゃいますよ、ヘビさん! (--;A ...アセアセ
今日もすぐに逃げ出してくれたので、その場をそそくさと通り過ぎ、そのままの勢いで登りを一つクリアーさせましたが(笑)私の沈み気味の気持ちがわかっちゃうんでしょうかね?(爆)
その後はシッカリと刈り払いがされた、さみしーい登山道を独り順調に歩いて行き、五段山にある最後の分岐まで来ました。
時間は標準コースタイムよりだいぶ早めです。
この分で行けば昼頃には下山できると思いましたが、一旦休んでもうひと踏ん張りする事にしました。
ここからの道はガイド地図を見ても長めのコースタイムですし、地形図を見てもナカナカの下り斜面です。
踏ん切りをつけて立ち上がり、一人で気合を入れて歩き出しました。
どんどん斜度が増していき、登りで歩いたザンゲ坂に匹敵するか、またはそれ以上かと思う斜度の下りがポンポン出てきました。
これは登りには使いたくないぞ!と思いながら下って行き、なんとか沢の音が大きく聞こえ、杉の植林がされている所まで下りてきました。
少し暗めの杉の植林地の中を歩くと、ブルーシートで地面を覆い、その端に黄色い大きなタンクが有るのを発見しました。
タンクに黒いホースが取り付けられていたので、大日杉小屋の水の取り込み場だと言う事がわかりました。
そこから溢れている水で喉をうるおし、杉林の中を歩くと、あら?踏み跡を見失った(^^ゞ
まあ、ここまで来れば登山口はスグそばだろうと思い、適当に藪漕ぎ開始(笑)
比較的アッサリと水のパイプが沢を渡っている所に出て、膝程度まで深そうな沢ではありましたが、後は濡れても車に戻るだけだと思い、全く躊躇しないで沢に入ってジャブジャブと渡りました。
沢を渡るとすぐに大日杉小屋が見え、小屋の水場で頭と顔を洗い、サッパリして下山用紙に名前を書き込みました。
そしてゆっくりと車道を歩いて行き、車が見えた時です!
今回の山行で一番の達成感が感じられました(大笑い)
初日は先が見えない長い登りに疲れ果て、
二日目は時間とのプレッシャーと戦い、
最終日は誰にも会いそうもない道での不安と戦い、
短いようで長かったような、長かったようで短かったような、
なんとも微妙な心境でばかりいましたが、なんとか下山する事ができました。
これもいい経験になったと思います。
ほとんど思い付きで始まったイキナリ山行でしたが、一応念願の稜線歩きもできたし(笑)
何と言っても一人で無事に歩ききれたのでよかったと思います。
突然山行計画を出して、ちゃっちゃと行っちゃったので御心配された方もいらっしゃると思います。
なんとか無事に帰ってきておりましたので、この場でお詫びとお礼を申し上げておきます。
ありがとうございました。
※記録の題名が長くてごめんなさい
こうやっておけば、山名での記録検索にひっかかりやすいと思ったもんで(^^ゞ
素晴らしい山行ですね。
一人も楽しかったでしょう。
長い道のりを一人ぼっちでヘビと闘いながら、よく頑張りましたね。
一人も楽しいと言いますか、孤独感は相当なもなでした
最終日が特に(;^_^A
せめてヘビの恐怖心が何とかなればいくらか楽なんでしょうが
それも無理っぽいです(^_^ゞ
久しぶりの稜線歩き、2泊の山歩きでしたね!
帰りはよくばりコース、大変そう
今回は山ボーイ風ね
沢やさん風もいいけど、こういうのもいいですね
そのうち食事も立派にしましょうね
たぶんですが (^^ゞ
こんな感じの稜線歩きは初めてかな?
二泊の山行は、初の泊まり山行以来です
やっぱりツバの大きい帽子は日差しを避けるにはイイ感じですね
さらに、その大きいツバで汗を吸い取ってくれるので、
これまたイイ感じなんですよ
ちなみにですが、最近私は意識して明るめの色の物を身につけるようにしています。
やっぱり違いますよ
虫が寄ってくる具合がね
しょ、食事ですか?
いやぁー・・・・・
苦手なんですよね
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する