日本アルプスのスーパースター〜聖岳.赤石岳〜無補給伝説
- GPS
- 44:42
- 距離
- 54.3km
- 登り
- 6,552m
- 下り
- 6,532m
コースタイム
- 山行
- 9:08
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 10:07
- 山行
- 10:25
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 11:22
天候 | 晴れから雷雨まで取り揃え |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
水
食糧
行動食
バックパック
使い捨てカイロ
アンダーシャツ
サポートタイツ
シャツ
パンツ
ダウンジャケット
ダウンパンツ
靴下
ウインドブレーカー
レインパンツ
レインジャケット
帽子
ピンチ缶
ヘッデン
予備電池
メガネ
GPS
笛
コンパス
ナイフ
非常食
登山靴
ツェルト
ゲイター
ストック
グローブ
無線機
チェストバッグ
マット
燃料ガス
テント
シュラフカバー
シュラフ
クッカー
着替え上下
ガスストーブ
インナーシュラフ
モバイルバッテリー
ヘルメット
|
---|
感想
この夏は南アルプスがアツイ!
と言って、八ヶ岳やら光岳茶臼岳やらと続けてきた。
アツイ理由はコロナ禍で北やら中央が中途半端な小屋運営状況だから…。
かつて南は泊るのにある種の儀式的な手順が必要だったが(東海フォレストさんの親心的と理解してますよ)今年は「まぁ、好きにやってくれや。但し全部自己責任な。」と、これまた親心的な方針。
また、北、中央と比較して天然水の南だ、水が汲みやすい。
ノーエイドを信条とする自分としては(テン場と水は別ね)今行かなくていつ行くの?って状況なのだ。
さて、ともかくとしてタイトルだ。
スーパースターがゴンドラのお方でないのは間違いない。
BBGに関与した以上、イジラれるのは覚悟の事と思うので、この扱いはご了承願いたい。
では伝説の男とは…?
他の方のレコで既にネタバレとは思うが、詳細を以下語ろう。
二日目の朝、日の出直前に兎岳避難小屋を出た。
すぐに兎岳の登りに掛かり、日の出直後に登頂。
そこには一人の登山者が既に到着していた。
ランドレ(以下ラ):「おはようございます。どちらから?」
登山者(以下登):「おはようございます。赤石ですよ。」
私は赤石方面から見えたと言う意味で百瞭胸海硫箸鯀當出発したと解釈した。
ふと、その登山者の雰囲気に覚えがあってどこかで会ったような気がした。
ラ:「どちらかでお会いしましたかね?あちこち登られてますか?」
登:「ウーンどこかな?あちこち行ってますから…」
私は南アに来た回数が少ないので、その登山者が北や中央に良く行く事があったのかと思ったのだ。
装備に見覚えがあるかもしれないとチラ見するとシナノのトレランポールにX-PACっぽいライトなバックパック、切り詰めた感のあるトレラン装備…。
ここで、ふと自分の記憶に疑問を感じた。
会った事があるんじゃない…見た事があるんだ。
まさか…そういえば花谷さんとのインタビュー記事で見た…。
ラ:「あの…メディアとか出られてますか…?」
登:「あ、私日本海からのレーsラ:「やっぱり望月さんですよねッ!」(完全に被りで反応したわw)
登(以下望月さん):「ハイ望月です。」
いやもうビックリしましたよ。
お一人だったのでプライベートだったと思うのですが、山中でお会いするとはね。
イベントとかレース中ならいざ知らず、更には望月さんが止まっていてお話が出来る状況でとなると、その確率はどれほど低いか。
その後、コース状況をお聞かせ頂いて参考にさせていただいたり、こちらからもノーエイドを信条としているので望月さんの無補給TJARに感動をした事をお伝えしたり。
いやぁ、この夏は無補給の南アルプスで無補給伝説を残した山岳王である望月さんにお会いできるとは…。
やっぱりアツイいぜ南アルプス!
(その後、2ショット写真お願いして良い思い出になりました。写真の掲載はご本人に確認をしていないので非公開御免です。)
さて、本題のヤマに移ろうか。
ランドレのヤマなんぞエーわと言う方はここまでで。
計画段階からギリギリを攻めた状況だった。
余裕を見るなら4日計画。
聖平、百瞭供兎岳避難小屋に泊る。
水の補給も問題ない。
しかし、それでは挑戦的要素が足りない。
やり残している3000m峰を2座獲るのだから、それで十分挑戦的だと思えなくも無いが、もう一歩踏み込んだ頑張りをしたい。
そこで3日計画。
でもリスクマネジメント考えて予備日予備食を設定。
出来るか?ぶっつけ本番は不安なので、事前確認山行で光岳茶臼岳。
そこまでして臨んだ今回の挑戦。
結果は何とか達成、しかし本当にギリギリ。
天候の悪転で残された余力を全て持っていかれた。
初日、いつもより重い荷物に戸惑いながらチャリを漕ぐ。
途中にあるタイヤ嵌りの鉄橋も事前にチェックしているので無事クリア。
ゴンドラは先出のBBGのお方に助けられ体力消耗僅か。
薊平までの登りは先々週の易老度から易老岳への登りでシム済。
薊平で隠された水場のありかを聞き出し、アドバンテージ確保。
聖兎のコルから兎岳避難小屋までの登りは雨にヤられたが、小屋に到着すると無人だったのでザックを放り出して30分ほど倒れるように眠った。
その間に雨があがり、テント設営やら翌日の支度やらがスムーズに。
二日目、当初は全装備担ぐ事も想定していたが、初日のヘタレ具合からアタックスタイルに変更。
ビバーク装備などのみとした。
兎岳では早朝から勇気をチャージしていただき、大沢岳のピークも攻める。
二日目は水場が二か所あり、都度補給できたので初日の水不足を改善できた。
しかし、赤石岳は遠く、主峰手前の大斜面下からの登りは、初めて槍ヶ岳に登った時の飛騨沢のように永遠に続くザレ登りに感じた。
それでも、程よく日が陰り暑さにヤラれる事が無かったのが幸いして予定通りの進捗で登頂。
赤石岳登頂時には、nyorotan15さんとの無線交信計画もあったのだが、東西南の方角からの電波はやたら入るが、北方は南アルプスの峰々が電波を阻み残念ながらnyorotan15さんのCQは聞こえてこなかった。
余り時間を過ごしても帰路に影響するので諦めて下降に移る。
下降とは言ってもアップダウンがそれなりにあり、この日の行程の最後に中盛、兎岳と二つのピークが止めを刺しに来る。
おまけに百瞭兇魏瓩た辺りから雷雨に見舞われ、レインウェアも効かない状況。
しかも、兎岳の登りは水を3リットル汲んだ後であり、キツイ登りの最中「なんで幾らでも水降ってくるのにオレは3リットルも水を担いでいるのか?」と禅問答の様な心境であった。
結果、予定から1時間遅れでのBCへの帰還となった。
三日目、下山のみの行程であるし、便ヶ島まで降りれば亜空間航法が使える。
非常に気が楽なお楽しみ日となった。
気持ちに余裕が生まれたか、奥聖岳にも立ち寄ってルート近辺のピークを取りこぼすこと無く行程を進める事ができた。
天候がハッキリと回復せず、展望がイマイチな日であったが、それでも南アルプスの原生林に心を癒しながら、三日間の登山を振り返りながら満足できる下山日であった。
総括:反省点も多々ある山行だったが、納得できるヤマを仕留める事ができた。
怪我の前と比較すると明らかに強くなっている。
山スキーに真剣に取り組むようになり、リスクマネジメントを強く意識するようになった事も良い結果を生んでいる。
周囲の方々からの刺激も大いにプラスに働いてジム通いや深夜徘徊などの結果が実を結んだ三日間となった。
とは言えギリギリであった事は反省材料であり、今後の計画の再考を必要と考え直した。(鳥倉から高山裏BCで荒川三山3daysは今回の二の舞になるか?)
食糧計画も甘さがあった。ガッツギアを3つも担いではイカン。
さて、盆までは山は休もうか…。
今年の盆休みは長いんだよな…。
計画をしっかり練ろう。
今回の感想も長いんだよな…。
ここまで読んだ人居るのかな?
もし居たら長文お付き合いありがとうございました。
さて、まだ成しえぬ目標が残っている。
挑戦できるって素晴らしい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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光岳に続いて、すごいとしか言いようがありません。
あとは悪沢岳?きっと簡単に制覇されるんでしょうね。
うらやましい限りです。
本当にお疲れさまでした。
記録を数値だけなら頑張ったかに見えますが、実態はヨレヨレで半泣きですよ。
テン場に着いた後も余力無くて食べて寝るだけで山を楽しむには程遠い有り様でした。
写真の質に現れてますよねw
午前中は景色や花の写真あるけど午後は記録写真しかないです。
悪沢岳はね…再考してます。
涼しくなってからが楽か?
でも水場が涸れるか?
そこらの駆け引きも無補給山行の面白さですけどね。
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