剱岳 〜雲中の山頂でも☆心は晴天なり〜
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,778m
- 下り
- 1,772m
コースタイム
《2013年08月27日(火)》
08:20 室堂ターミナル
09:05 浄土橋
10:25 剱御前小舎
11:20 剱沢キャンプ場
【往路:03:00】
【08月28日(水)】
04:25 剱沢キャンプ場
04:50 剣山荘
05:15 一服剱
06:15 前剱山頂
06:50 平蔵の頭(鎖場:7)
07:25 剱岳山頂 08:30
08:55 平蔵のコル(簡易トイレ場)
09:00 平蔵の頭
09:20 前剱トラバース
09:55 一服剱
10:15 剣山荘
10:35 剱沢小屋
10:50 剱沢キャンプ場 13:10
13:50 剱御前小舎
14:55 浄土橋
15:45 室堂ターミナル
【剱岳往路:03:00】
【剱岳復路:02:20】
【山頂休憩:01:05】
※鎖場での渋滞もなく概ね順調に登下降できましたが
天候待ちの時間をたっぷりとって小休憩をこれ程とったことが無いくらいに
非常にゆっくり登りました。天候や渋滞状況によって大きくコースタイムが
変わってくることを実感。
【テン場天気待ち:02:20】
【復路:02:35】
天候 | 【富山県東部(富山)の当日天気】 《2013年08月27日(火)》 天 気:晴れ 最高気温:29.7℃ 最低気温:21.3℃ 露点温度:17.8℃ 湿 度:52% 風 向:北 風 速:2m/s 現地気圧:1003.5hPa 海面気圧:1005.4hPa 降 水 量:0.0mm 積 雪 深:--- 日 の 出:5:18 日の入り:18:27 《2013年08月28日(水)》 天 気:晴れ 最高気温:28.4℃ 最低気温:21.1℃ 露点温度:18.7℃ 湿 度:61% 風 向:北北西 風 速:3m/s 現地気圧:1006.8hPa 海面気圧:1008.8hPa 降 水 量:0.0mm 積 雪 深:--- 日 の 出:5:19 日の入り:18:26 【当日気候】 《2013年08月27日(火)》 ●清々しい晴れから雨に 空を見ているだけでは夏の装いですが 日差しに指すような強さは無くその風はすでに初秋を感じさせます 剱沢に到着時から剱岳山頂部はガスで終日展望なし。 17:45より粛々と雨が降り始め徐々に雨は強くなりテントに当たる 雨音が大きなり00:00頃より風が強くなりテントを時折強く揺らし始めました 《2013年08月28日(水)》 ●ガス、ガスから展望はないけど晴れに 03:00雨が止み、星空が見える時があったがすぐに見えなくなる。 剱岳の登っている時は終始ガス。山頂からも展望なし。しかし雨にはならず 下山時10:00過ぎより剱沢もガスが晴れる。日差しが戻ってテントを乾かしくれる 室堂へ向かい雷鳥坂を下っている時から小雨が降り始めるがレインウエアを 着込むほどではなく、大きく濡れることなく室堂ターミナルに着くことができました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
《発:05:00 着:06:10》 【コ ン ビ ニ】 立山駅まで最後のコンビニエンスストアは、 県道沿いの道路のアルペン村にセブンイレブン 【立山駅から室堂】 07:10ケーブルカー立山駅発-07:17高原バス美女平07:25-08:15室堂着 基本:立山ケーブルカー:07分 1.3km 立山高原バス :50分 23km 【駐車場】 立山駅近くには大小多くの駐車場ありすべて無料です http://www.alpen-route.com/access/access/access04.html 【混雑状況】 すでにお盆も過ぎているし06:10頃に着けば始発に乗れるんじゃないかと余裕のプランのつもりが 富山県民デーが関係あるのか無いのかわかりませんが、06:10着で駅前のメイン無料駐車場は満車状態 辛うじて駐車スペースを確保しチケット売場へ、予想外のお客さんの多さに臨時便07:10になりました。 実はこの071便がねらい目だと思っています。 【料金】 立山〜室堂往復:4,190円(片道:2,360円) (購入日より5日間有効) http://www.alpen-route.com/ webきっぷ予約は11月10日で終了してました。 有料手回り品(1個あたり) ・重量が10kgを超える荷物 ・スキー(1m超)・スノーボードなど 高原バス(美女平〜室堂):300円 アルペンルートの交通・運賃・時刻表です http://www.alpen-route.com/access/index.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 室堂ターミナル 階段踊場 山岳情報板隣 【ト イ レ】 ・室堂ターミナル ・剱岳御前小屋前 ・剱沢キャンプ場 ※室堂ターミナル以外のトイレは有料です 【水 場】 室堂 玉殿湧水 剱沢キャンプ場 ※剱沢キャンプ場の水場は野営管理所受付近くの2箇所のみ消毒済み飲料可で キャンプ地内にある水場は生水にて飲料不可のことです。 テント泊者じゃなく、剱御前小舎から剱沢小屋に向かい降りてきた登山者が 飲料不可としらない水場の生水を美味しそうに飲んでいました。 【足洗い場】 室堂ターミナル 【キャンプ場】 ●剱沢キャンプ場 ・テントの管理は剣澤小屋ではなく 山岳警備隊の剱澤派出所、診療所と同施設内の剱澤野営管理所の管理。 野営の受付は野営管理所 ・お問い合わせ:剱沢野営管理所 TEL:090-1632-9140 富山県立山センター TEL:076-465-5765 ・収容区画:300張り ・料金:無料、ただし清掃協力金として 1泊1人500円、2泊以上1人1000円 ・管理棟、水場、トイレあり ※水場は野営管理所受付近くの2箇所のみ消毒済み飲料可で キャンプ地内にある水場は生水にて飲料不可のことです。 ・開設期間:7〜9月 【登山道】 ●室堂ターミナル〜別山乗越〜剱沢キャンプ場 室堂ターミナルから遊歩道を辿って行く手には、別山から西に延びる稜線の後に僅かに顔を出す 剱岳を望む事が出来きますが、今回は雲で展望できませんでした。テント場である雷鳥平を過ぎて 浄土沢を渡ってすぐに左に折れて、新室堂乗越へ向かう道と分かれて右に入る。ここが雷鳥坂の取 付で、別山乗越まで標高500mの登り。ガレた沢筋の登りから尾根上へ出て、ハイマツ帯の九十九折 りが続く急登を行く。雷鳥沢上部で細かい九十九折りを繰り返して登り続けると剱御前小舎の建つ 別山乗越に着く。 別山乗越から剱沢上部を別山側へ巻くようにして下る。途中小さな岩場を通過して下っていくと やがて、傾斜が落ちて別山からのルートが右手から合流する。ガレた登山道を辿ると剱沢キャンプ場 ●剱沢キャンプ場〜剣山荘〜一服剱〜前剱 キャンプ場からガレた登山道を剱沢へ下る。岩が点在し、登山道と見分けが付き難い。特に暗い 時間帯や視界不良時には気をつけて下さい。僕も27日の偵察で一服剱帰りのガス立ち込める中で 何処が何処だかわかなくなりました。事前に偵察しておいて良かったって思いました。やがて剱御 前小舎から下ってくるルートが左手から合流し剣山荘に着く。 一服剱へ登ってピークに立つと前剱が大きく迫っている。なお、一服剱の登りから剱岳山頂にか けては、登下降合わせて13箇所のクサリ場にそれぞれプレートが付けられている。一服剱までは 鎖場:2まで、前剱山頂まで:4、剱岳山頂まで鎖場:9 鎖場10〜13は下降路にあります。 一服剱から前剱に下ったところが武蔵のコル。ここから稜線の右手、剱沢側のルートを辿る。登る ほどに足場の不安定なガレ場の急登となり、スリップや落石に注意。狭い溝のようなガレ場に入る と、上部に今にも落ちそうな大岩が見えてくる。これが前剱大岩で、岩の左側をクサリに導かれて 越えていく。岩溝を抜けたところから、滑り易い岩場を登りつめると稜線へ出て、そこから岩稜 を辿ると前剱です。 ●前剱〜平蔵ノ頭〜平蔵のコル〜剱岳山頂 前剱の東大谷(左側)を巻いていく道があるが、下山時に自然にこの巻道を通ることになり、前剱 頂上は通過しています。前剱の先で登下降路が分かれるので、行き先は前剱経由、帰りは巻道を通っ た方が、ルートがわかりやすい。前剱からは頂稜の剱沢側(右側)を辿り、すぐに東大谷側へ稜線を 乗り越えて、足場の不安な急な岩場を下る。次に現われる岩峰の手前で4mの鉄橋を渡り、この岩峰 に右肩からこれを鎖場:5、約20mクサリで巻き、平蔵谷側を鎖場:6、約20mクサリで下る。 下りくると前剱ノ門とよばれる鞍部に出る。ルートは一旦稜線に出てから東大谷側へ回りこむ。 稜線から東大谷側へ出て、岩峰にぶつかったところで登下降が分かれる。登りは右側からでゴツゴツ した岩場を鎖場:7、約10mクサリで越えて、高度感抜群の平蔵ノ頭。その高度感のある一枚岩の 下り約20mクサリ。稜線を行くと短い鎖場:8、クサリを過ぎ平蔵谷側に巻いて平蔵のコルにでます。 ここから始まる急な岩場の登りが鎖場:9、カニのタテバイだ。平蔵のコルから平蔵谷上部を少し 本峰南壁より横切った先が取付で、垂直に近い50mほどの岩場が立ちはだかる。クサリ場整備あるが 慎重に難所のカニのタテバイを越えると、傾斜の落ちたガレ場の登りとなり、早月尾根との分岐部を 過ぎしばらく行けば剱岳山頂です。 ●剱岳山頂〜一服剱 下りは急なガラ場の凹角を抜けて下降路の鎖場:10、カニのヨコバイへ。クサリ場を過ぎると、 すぐに約15mのハシゴも下り。ガレたクサリのあるルンゼを下ると、ガレ場に出て平蔵のコルに着く。 最後のクサリを下った先に簡易トイレがある。平蔵のコルからは平蔵谷側の岩場をバンド沿いに辿り 短いクサリ鎖場:11を下る。次に登下降路の分かれた平蔵ノ頭を鎖場:12、約20mクサリで下り、 そのまま岩稜の東大谷側へ下る急な岩場で約10mクサリで下りて東大谷側に巻いて通過していく。 一度稜線に出てから平蔵谷側の道を辿り、前剱ノ門に出る。ここから鎖場:13、約20mクサリの急な 傾斜を登り、東大谷側に凹角沿いに岩場の約15mの下り東大谷側に巻いて前剱の頂上を巻いて前剱大岩 を下り一服剱まで気を抜かず下る。 【剱岳『つるぎだけ』(2999m)について】 『雪と岩の殿堂』と称される立山連峰の中心をなすお山。日本アルプスのシンボル的存在。 山頂から四方への鋭い岩稜を張り出し、天を貫く絶頂。それを支える両肩の高い緊張感を常に 漲らせているお山です。 富山県の上市町と立山町にまたがる。中部山岳国立公園内にあり、1934年(昭和9年)12月4日に 指定を受けた。山域はその特別保護地区になっている。日本百名山および新日本百名山に選定され ている。立山とならび、日本では数少ない、現存する氷河を有する山である。山頂を通って南北に 走る主稜線が早月川と黒部川の流域を分ける、黒部川側が立山町早月川側は上市町に属する。 前者は東面、後者は西面と呼ばれ富山平野かた仰ぎ見るのは後者の西面です。 東面には平蔵谷、長次郎谷、三ノ窓谷などが並ぶ。これらは剱沢にまとまり、剱ノ大滝(幻の滝) を経て、黒部十字峡にそそぐ。どの谷も豊富な万年雪をとどめ、『岩と雪の殿堂』と言われる由縁 となっている。東面の尾根はとしては源次郎尾根と八ッ峰がある。 西面は早月川の上流の白荻川と立山川の流域になる。山頂から早月尾根が西にのび、これが両流 流を分ける。立山連峰の山並みのうち、剱岳以北を、剱岳北方稜線とも言う。剱岳を構成する岩は 飛騨変成岩類の花崗岩、片麻岩など。冬季は日本海からの季節風をもともに受け、気象条件は日本 の山では最も厳しいとされる。 開山の歴史としては、1907年(明治40年)、陸地測量部の柴崎芳太郎らが、山頂で発見した錆び 付いた鉄剣と銅製の錫杖が当時の鑑定では奈良時代後半から平安時代初期のものと鑑定。そして 山頂近くの岩屋には古い焚き火跡も発見されていることから剱岳も立山とほぼ同じ10世紀初頭前後に 登頂されたものと思われます。その山名については、連峰の全体的な名称だった『たちやま』が 登頂、開山の過程で一方は『立山』に、または一方は、『太刀山=剱』と分化独立していったと 思われます。その後、立山はは広くいっぱんてきに登拝され親しまれていったのに対して、剱岳は 登攀の困難さ、山容の冒し難い威厳などから一般人による登拝の習慣は育たず、立山や大日岳を 遥拝所として仰ぎ崇める山として歴史を刻むことになったと思われます。 【日帰温泉】 よしみね温泉 グリーンパーク吉峰 料 金:600円 場 所:〒930-1362 富山県中新川郡立山町吉峰野開 12 電 話:TEL 076-483-2828 FAX 076-483-3255 開館時間:午前10時〜午後8時30分 定 休 日:23年度4月より年中無休になったとのこと。 H P:http://www.yoshimine.or.jp/relax/01.html 立山駅に降り立ってすぐに入浴したくて、入浴者も少なく静かでゆっくり入浴できる下記の温泉ですが 臨時休業日があり、しっかり日帰り温泉をやっているか調べて下さい。 でも、まあ臨時休業日であれば吉峰に行くだけの事。 立山山麓 アルペンルートの温泉旅館 -森の雫 電話番号: 076-481-1510 ファックス: 076-481-1570 930-1454 富山県富山市原57 日帰り温泉時間 10:30〜18:00(日によって15:00で終了する場合があります。) (ランチは11:30〜14:00) 平成23年6月1日改定料金 温泉のみ大人1名様700円 (こども400円) 温泉+ランチ1名様 大人・こども同額 1,600円より (詳しくはお電話または当日フロントでご確認下さい) http://www.morino-shizuku.co.jp/index.php?l=ro |
予約できる山小屋 |
|
写真
このあと先行した
高齢女性者が落石させます
とてもビックリしました
※下降路の
前剱トラバース路から下山で
ホッとしたのか、気が抜けて
事故多発区間だそうです
最後まで慎重に歩きましょ
感想
深田久弥氏曰く
『北アルプスの南の重鎮を穂高とすれば、北の俊英は剱岳であろう』
強大な岩塊の鎧を纏いし剱岳 その文字通り
剱岳の頂を目指すには岩尾根に登路を求めます
一般的な登山ルートとして別山尾根と早月尾根ルートがあり
今回登った別山尾根は剱岳への登山ルートで最も一般的なルートですが、
急峻な岩場の登下降に気の抜けないルートであるこに変りはありません
その風格風采から豪毅にして颯爽な巨岩峰の剱岳に憧れを抱く人は多いと思います
斯く言う僕も強い憧れを抱くひとりです
そんな憧れの山頂 眺める峰から登る峰 万感の思いを込めて 今 剱岳へ
とにかく、今回の山行の目的は剱とじっくり対峙すること
27日に余裕を持って剣沢キャンプ地へ
しかし終始、剱岳山頂部は雲の中でその雄姿を余す所なく披露してくれませんでしたが
三田平周辺の散策と、ちょっと別山尾根偵察に一服剱まで登った時に刹那、雲が晴れて
突然、剱岳本峯が姿を現してくれたのです
今まで万感の思いを込めて見上げてきた峰がすぐそこに
荘厳さたるや、これが畏敬の念かと思わされるほどに全身に鳥肌が立ちました
実際に一服剱から剱岳を望むとそこに登山道があるとは思えないほど、岩峰が急峻に
せり上がりピークや尾根が連なり合って巨大な巨大な岩の塊に見えてくる
よぎる一抹の怖さと憧れに伴う高揚感と程よい緊張感。再びその雄姿を雲に隠すまで眺め
高鳴る小さな胸に明日への大きな期待を詰め込みます
キャンプ地に戻って大好物の厚切りベーコンのカルボナーラの夕食を済ませて
片づけしている頃から雨。シュラフに潜り込んでイメージトレーニング開始
剣山荘で頂いた富山県自然保護課が発行ている剱岳別山尾根ルート安全登山マップと
自分で作ってきたお手製の別山尾根ルート地図をにやけ顔で確認しながら就寝
03:30に起床。雨は止んでいるようですが空に星の瞬きはありません
でも漆黒の空の向こうに剱岳のシルエット。僕の中で出立の鐘が鳴りました
僕の山での定番クリームサーモンのお粥の朝食を済ませて予定通り04:00過ぎに出発です
日の出前の暗闇の中、すでに一服剱付近でしょうかヘッデンの明かりが揺れています
一服剱に着いた頃よりヘッデンが無くても周囲が目視できるほどに明るさが出てきましたが
雨はふっていないもののガスに包まれた別山尾根。視界不良の状況下は続きます
一服剱から前剱、平蔵の頭、カニノタテバイと高度感のある岩稜が続く
各難所には鎖や梯子や整備されていいますが基本となる三点支持を忠実に守り登りました
期待の岩稜を歩き、大岩を攀じ登って、スラブ状の岩壁にへばり付く、その行為自体が憧れ
もちろん恐怖心はありますが、それ以上に夢心地の楽しさが僕の足を軽くしてくれます
アッという間に過ぎ去る3時間 7時25分に念願の剱岳山頂 この足で一歩を刻みます
やった!! ちょっとスッキプ気味に剱岳道標付近に歩み寄りました
もちろん、山頂も雲中
社もなく、展望もなく、モヤで濡れた岩に冷たい風に暗い空
それでも僕の心は大晴天 青空の下 清涼感のある風が吹き込んできます
剱岳山頂で今までにないほど右手拳を高く突き上げました
適当な岩場に腰かけて地図とコンパスを出して雲の中の山座同定
こんな雲の中で地図を広げている僕が珍しかったのか
『何か見えますか?』ソロの男性登山者さんが話掛けて来られて
『何も見えませんね。でもきっとここに立山雄山その奥に鷲羽に穂高でしょうか』
なんて僕が話すと
『うん。きっとそうだね。あっちが富山平野に能登半島だね。』って笑顔で返され
二人で地図を見ながら話していると
『後立山がイイんだよ』『霊山礼拝ってね、立山と富士山と白山とね』と周囲にいた
登山者さん数名も僕の地図を指さしながら話に加わって、いつの間にか笑顔の山談義
こんな山座同定もあるんだ 展望の無い雲の中で山座同定
憧れの剱岳山頂からの瞼に浮かぶ素晴らしい山座同定でした
山頂滞在1時間。徐々にガスが濃くなりレインウエアが必要になる程にしっとり
身体が濡れて来るので温かいコーヒーを飲んで8時半に後ろ髪引かれながら下山開始
登りより下山に事故が多いのはもちろん剱も同じ登り以上に慎重に下降路を辿ります
下山途中に携帯電話で話しながら人の手を踏んでくる男性高齢登山者や
落石させながら自分に必死で周りの見えていない女性高齢登山者と遭遇しましたが
無事に剱沢まで戻ることが出来ました
振り返ると剱岳は雲中。しかし、下山してなお収まらない胸の高鳴り
心の底から沸々と湧き上がる高揚感と達成感が僕の身体を熱くさせます
10時50分テントに戻って昼食に焼きそばを食べながら時間の許す限り雲の剱岳を眺めて
室堂発美女平行の最終バスに間に合うように13時過ぎに剱沢キャンプ場を後にしました
雨にも合わず、雷にも遭遇せず、大怪我することなく、下山できたことに感謝
とてもゆっくりとした時間の流れに身を委ね、剱岳に抱かれている充実感
憧れの岩稜を攀じ登って、雲の中の山頂なれど心が晴々とする達成感
下山後も、ヤマレコの感想を書きながらも思い起こされる高揚感
雲の中の山頂で瞼の浮かぶ山座同定と山談義の楽しい歓喜感
どれをとっても、重厚なる印象を残す山行となりました
万感の思いを込めて
ありがとうございました
剱岳さん
kennkenさん 初めまして
naotosasと申します。
ちょうど一年前の8月27日に剱に登った
あの万感の思い!
この素晴らしいレコを拝見して思い出させて戴きました
ありがとうございます
霧中の山座同定で広がる笑顔のつらなりも素敵ですね
kennkenさんの万感の思いを
拝見できて、また行きたくなりました。
これからのレコも楽しみしております
kennkenさん
剱岳登頂お疲れさまでした
素晴らしいレコですね。
いつもkennkenさんのレコは詳しくて丁寧で
とっても参考になるのですけど
(私のお気楽レコとは大違い
今回の別山尾根ルートは思わずお気に入りに登録させて
いただきましたよん
今回はニアミスでしたねーーー
そのうち、きっと会えそうな予感〜
naotosasさん
こんばんは
コメントありがとうございます
雲の中の山座同定も楽しかったぁ〜
山頂でご一緒したみなさんの山に対する思いとか
楽しいひと時でしたよ
naotosasさんの一昨年のレコ拝見致しました
早月尾根からの日帰りコースですね
展望ももあり素敵なレコです
いつかは早月尾根からも登ってみたいですね
naotosasさんのこれからのレコ楽しみにしています☆
kazumi_hiさん
こんばんは
初めての歩く山は自分なりに準備して望みます
小心者の単独行者なので準備を怠ると危険リスクが高まると思うの
ルート把握にレコで登山計画を使わせて頂いています
別山尾根は僕の中でも特別なものになりました
今度は素晴らしい展望を頂に
また、ここに来たいと思います
とうとう剣岳ですね。
カッコいいですねー、でも、おっとろっしーわ。
やはり、読んでるだけで緊張します。あちこちいろんな所を登られてきましたが、難易度はもちろん、気持ちの面でも、何か考えさせられるものがあったのではないでしょうか。
天気よかったら、最高だったね。晴れ男どうしたの?
改めて、写真一枚一枚見てて、
やっぱり、おとろしや。
考えた事がなかったのですが
早月から登ると、橋渡りやカニさんはないんですね。。
早月も下から登らなければならないし、大変なんだろうけど。
今度は、早月からのレコ楽しみにしています。(わが身は行かない)
(゚O゚)
私は、たまりにたまって、ランニングマシンを買っちゃいました。
おばはんですが、夜道は危ない?徘徊に間違われる?と、困るんで。
とやまマラソン頑張るぞ!なーんてね。
(´-`)
usavichさん
おはようございます
天気は水物
晴れると思いきや曇りでした♪
それもまた、よし!!
おとろしい場所であることに変わりないですね
でも楽しかったッス
早月尾根はかなりの体力勝負の尾根ですよね
機会があれば
みなさんが試練と憧れの石碑横を通って行くように
僕も早月尾根から剱岳山頂を目指したいですね
ランニングマシーン自宅にもあります
ちょと最近は誰も使っておらず
オブジェ化していますが
usavichさんはそんなことが無いように
ガンガン使ってあげて下さい
とやまマラソン頑張って☆
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