大キレットを超えて53キロ大縦走
- GPS
- 44:29
- 距離
- 47.1km
- 登り
- 5,383m
- 下り
- 5,483m
コースタイム
- 山行
- 9:24
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 10:43
- 山行
- 8:36
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 9:57
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 7:27
- 山行
- 9:24
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 10:30
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
1日目は上高地→重太郎新道→前穂高岳→奥穂高岳→穂高山荘です。
先週の三連休に行こうと思っていましたが台風のため急遽変更。
中房温泉からではなく上高地からのルートで行く事になりました。
仕事を済ませ夕方の成田行きの飛行機に飛び乗りバスタ新宿から上高地に。
朝5時過ぎに上高地に到着。
バスでの浅い眠りに不安になりながら用意しているとお猿さんがお出迎え。
飛行機にはガス缶を持ち込めないため、上高地食堂の上の売店で購入しなくてはならず6時開店なのでのんびり用意しました。
河童橋を渡って登山開始。
寝不足のせいか 高所のせいか 荷物が重いせいか フラフラするのでゆっくり登ります。
岳沢小屋までは看板もあり普通の歩きやすい登山道でした。
フラフラが止まらないまま重太郎新道へ。
急登でドンドン足が上がらなくなってきます。
12時 紀美子平まで登るともう少しで今回の旅、一つ目の山頂です。
カバンをデポして岩岩の聞きしに勝る急登でしたが、なんとか12:40前穂高岳到着
山頂からはガスで見え隠れする槍ヶ岳の雄姿に興奮しました。
前穂高岳からの下山途中、すぐ目の前で雷鳥を見ることができました。
その後の吊尾根は特に危険な個所はなく ガスがかかっていて下が見えなくなっていたので難無くクリア。
15:50 奥穂高岳に到着 すぐ目の前にジャンダルムが迫っていましたが体調が戻らず、時間的にもタイムアップと判断してジャンダルムを諦め、穂高岳山荘を目指すことにしました。
しかし課題としていた馬の背やロバの耳を目前に捉えることができたので次回必ずリベンジしたいと思います。
山荘手前の下りは急でフラフラの足にはこたえました。
17:00穂高岳山荘到着 本日は常念岳を眺めながらテント泊をすることにしました。
結果的にはこの日だけテント泊ができましたがあとは小屋泊りでした。装備の重量を考えると大変に大きな重しを詰めて歩くことになりました。
2日目は穂高山荘⇒涸沢岳⇒北穂高岳⇒北穂高小屋⇒大キレット⇒南岳小屋⇒南岳⇒中岳⇒大喰岳⇒槍ヶ岳山荘
体調を考慮して少し遅めの7:25 穂高岳山荘を出発しました。
8:00涸沢岳に到着 涸沢岳はテント場の裏の斜面を登るとすぐです。
涸沢岳から北穂高岳のルートは鎖や梯子が整備されていますが、いきなり高度感のある凹状の岩場を下りなければならず鉄杭を頼りに下るのですがザックが大きくて岩と擦れてひっかかるし 途中でお話しした方に命を大切に。と言われどんどん怖くなりました。
慎重に進みオダマキのコルを過ぎて滑りやすい一枚岩を注意して進み涸沢槍は山頂を踏まずに飛騨川から巻いて鎖のあるスラブ状の一枚岩を下ると最低のコルです。
そこからの登りは奥壁バンドをトラバースする部分が深く切れ落ちた高度感のある岩壁がで100mほど続き緊張しました。
滝沢ドームを越えてアップダウンが連続するハードなルートを進むと北穂高岳に辿り着きます。
9:17最低のコル 10:25北穂分岐 10:35 北穂高岳到着
そこには憧れていた大キレットが眼下にうねるように南岳へと延びていた。
北穂高岳からジャンダルムの方を見るとヘリコプターが飛んでいました。
後から来た方に聞くと落ちた方がいて救助要請してきたと言っていました。
北穂高岳小屋にてカルビー丼を頂きました。
11:11北穂高岳小屋出発 北穂高岳小屋の脇を数歩進むと明らかに空気が違っていて、ほぼ垂直と思われるような壁を鎖や梯子で下りて滝谷展望台を越え足場の悪いルンぜを落石に注意して進み、飛騨泣きの岩峰を5mほど垂直に下るとA沢のコルに辿り着きます。
コルで休憩して長谷川ピークのある岩峰を太い鎖と固定されたステップを頼りにHピークを越えると比較的歩きやすい大キレット底部の岩稜をゆっくりと進むと巨大な獅子鼻岩が立ちはだかっています。
この大キレット最後の難関は130mくらいありますが2段の梯子と太い鎖があるので体力だけの問題でした。
14:20 大キレット通過してに南岳小屋に辿り着いた達成感は大変に大きいものでした。
今日は槍ヶ岳山荘までの行動を予定でしたので、南岳小屋で天気の情報などを確認して先に進みます。
14:43南岳到着 16:03中岳到着 16:53大食岳到着 17:14飛騨乗越通過 17:30槍ヶ岳山荘到着
残念ながら中岳あたりからガスが雨に変わり飛騨側から真冬のような冷たい風が吹いていましたがレインウエアーに着替えるとすぐに雨は止みました。
天気が悪くなってしまったので暗くなるのも早くまだ明るいうちに山荘に着き良かったです。
3日目は槍ヶ岳山荘⇒槍ヶ岳⇒ヒュッテ大槍⇒西岳ヒュッテ⇒西岳⇒大天井ヒュッテ
6:50 ガスが薄くなってきたので槍ヶ岳山荘出発
7:17槍ヶ岳到着 ガスで山荘が見えたに隠れたりしていたがお目当ての穂高方面は望遠することはできませんでしたが ブロッケン現象が現れ山頂はとても賑わっていました。
8:00槍ヶ岳山荘出発 うっすらとガスがかかり幻想的な表情を見せる東鎌尾根をどんどん下ります。
東鎌尾根も整備されていて注意していれば問題ないが梯子や鎖が連続するような部分もあり気が抜けなかったです。
8:40 ヒュッテ大槍通過 10:15水俣乗越通過 11:30 西岳ヒュッテ到着 ヒュッテの前でランチしました。
11:58 西岳到着 このころからガスが晴れ北アルプスを望みながら天空のトレッキングとなりました。
13:47ビックリ平通過 14:17 大天井ヒュッテ到着
早く着いたのでテン泊と思っていたのですが大天井ヒュッテはテント場は無く大天荘に行けばあると言われたのですが昨日からの長距離の移動で疲れていたので今日も小屋泊まりとしました。
夕方まで休んでヒュッテのすぐ前の牛首展望台に登り、陽が傾くまでのんびり北アルプスの山並みを眺めていました。
そこには今日まで歩いた道程が立体模型のように再現されていて穂高から槍ヶ岳までの稜線と槍ヶ岳から伸びる東鎌尾根の稜線がハッキリと確認できました。
この圧倒的な迫力の北アルプスに自分の足跡が確認できたことは大きな自信となり、私にとって人生の大事な一瞬となりました。
4日目は大天井ヒュッテ⇒大天荘⇒大天井岳⇒常念岳⇒常念小屋⇒大天荘⇒燕山荘
6:00 大天井ヒュッテ出発 今日、明日の天候も体調も心配なかったのでサブザックに簡単な装備を詰め込んで常念岳へピストンすることにしました。
常念岳へのルートは紅葉には少し早かったようですが、北アルプスの美しさを十分に堪能できました。
9:00常念小屋通過 10:00常念岳到着 11:00常念小屋でランチ 11:40常念小屋出発 13:50大天荘到着
大天荘に戻りザックを回収して早秋の表銀座を楽しみながら燕山荘を目指して進みます。
何といっても表銀座の美しさは花崗岩でできた山体が遠くから見ると雪山のように見えることだと思います。
その白い山体に紅葉の赤と樹木の緑、空の青が一体となって見たことの無い景色を作り出していました。
16:35燕山荘到着 燕山荘の夕食後赤沼オーナーの登山や地球環境について興味深いお話やアルプホルンの演奏もあり、山旅の最後の夜に思い出になりました。
5日目は燕山荘⇒燕岳⇒燕山荘⇒合戦小屋⇒中房温泉⇒穂高駅⇒上田城
4:45 燕山荘出発 燕岳からのご来光を拝しました。
5:15燕岳到着 5:35 日の出 6:55燕山荘再出発 7:40合戦小屋到着 名物のスイカがとてもおいしかった。
合戦尾根を下りながら何度も何度も振り返り槍ヶ岳の存在を確認しました。
下山するにつれ小さくなる槍ヶ岳がついに大天井岳の尾根に隠れて見えなくなりました。
合戦尾根は登りの登山者が多くすれ違いに時間がかかりましたが無事に計画を実行できたことに感謝しながらゆっくりと下山しました。
9:25 中房温泉到着 帰路は穂高駅から乗り継いで上田城まで足を延ばし娘たちに不落城の合格お守りを買い、新幹線に飛び乗って、京成線に乗り換え、バニラエアの最終便で帰りました。
3000m峰 8座登頂(2度目も含む)
大キレット逆走
100名山 3座登頂(2度目も含む)
200名山 2座登頂
全歩行距離52,940m
累積標高(登り)5,586m
累積標高(下り)5,642m
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