赤牛岳狙って祖父岳で撤退・・・(折立よりワンデイ)
- GPS
- 17:26
- 距離
- 36.0km
- 登り
- 2,564m
- 下り
- 2,549m
コースタイム
- 山行
- 14:33
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 16:52
天候 | 晴れのちガスのち晴れのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
亀谷ゲートの最終通過は20時なので注意!! |
コース状況/ 危険箇所等 |
祖父岳まで危険箇所はありません。 ●折立〜太郎平小屋 一部、大雨の影響で道が崩れているところがありますが、ちょうど補修作業が行われていました。 ●太郎平小屋〜薬師沢小屋 登山道の両脇にクマザサ等が張り出していますので、早朝の通過の際はカッパ着用のほうが身体を冷やさず良いです。 ●薬師沢小屋〜雲ノ平〜祖父岳 雲ノ平への登り&下りは苔で滑るため細心の注意を払って下さい。 祖父岳は夜明け前&ガスの際には目印がわかりにくい場合があります。 注意下さい。 |
その他周辺情報 | 特になし |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|
感想
ようやく天候が安定してきたので、赤牛岳に再挑戦。
日曜日よりも土曜日の天気予報が良いので土曜日実施に決定。
このコースはほぼ一日がかりなので深夜発である。
前日の金曜日に有峰林道に入り、折立から20時にスタート。
同行者はYoshi_KSK氏。二人とも仕事があり寝てないが頑張るしかない。
駐車場はほぼ満車。晴れてきて星が瞬く。
序盤は粘土質の柔らかい道を登るが蒸し暑い。
稜線にでて木道区間に入ると涼しくなる。
音楽を鳴らしながら飽きないようにして標高を上げる。
星空がきれいで市街地の夜景が素晴らしい。やがて、薬師岳山頂付近から下弦の月が昇る。
23時前の太郎平小屋通過。草の露は付いているが多くはない。
今日は条件が良さそうだと思われたが、後で大逆転であった。
予定通り、小屋を過ぎ露対策でカッパを身に着けて薬師沢小屋へ向かう。
木道も結露で濡れ始めていたのであまり飛ばすことはできない。
薬師沢小屋手前の笹は両脇が草刈りされていて、露は大したことはなかった。
木道にも滑り止めの横木が打ち付けられていて、感謝しかない。
薬師沢小屋手前では暗闇に雲ノ平の姿を拝む。
薬師沢小屋から吊り橋を渡り薬師沢に降り休憩。
帰りに備えて食料をデポ。栄養補給して急登スタート。
ここからが本番である。
相変わらず岩に付いたコケで滑りやすく、体力を削ぐような道が続く。
それでも登りなので確実に斜面を選びながら高度を稼ぐ。
標高差300mをこなすと斜度が緩くなり木道が現れる。
黙々と進むが疲れが出て歩が重い。
アラスカ庭園など景色が見えないので写真を取り通過。
雲ノ平も笹や小枝が切られて手入れされ露は大したことは無かった。
今日は条件がいいし時間も予定通り。
まだ暗い雲ノ平小屋辺りで雲が出始まる。いやな予感がしたがしばらく様子を見よう。
雲ノ平は葉っぱが色づき始め秋の気配が漂う。
写真を取り乍ら足早に通過。空が明るくなりだす。
雲がどんどん増えて稜線はガスが掛かり始めた。予報は外れたようだ。
これから向かう祖父岳もガスがかかる。
祖父岳・三俣蓮華方面の分岐を祖父岳に向かう。ガレ場の道を登る。
ガスが濃くなり、まだ暗いのでルーファイしながら進む。
闇夜・岩場・ガスでの道探しは探索しながらの歩きとなる。
慣れてくると道が明瞭になり山頂のケルンに到着。
稜線に出ると強風が加わり条件はさらに悪化した。
幸い、スマホが繋がり天気予報を見てもうと午後から雨予報らしい。
ここから尾根歩きが4時間ほどあるので厳しいだろう。
天候回復を待つと後の行程がずれてしまうだけだ。
山頂で作戦会議したが、答えはここで撤退とすぐに決まった。
自分たちの山行では天候、時間、体調などすべての条件が揃わないと
無理がかかってしまうのである。このチェックは日の出の時に必ず必要だ。
今回は天候がミスマッチでした。決まれば早い。トレーニング山行に切替。
ついでに祖母岳、スイス庭園に寄り、太郎平ラーメンを食べよう。
雲ノ平に戻るとガスからは逃れることができたが雲行きは怪しい。
今年の長雨で池塘は素晴らしい。写真を取りながら西へ進む。
スイス庭園はガスガスで山並みは見えず。
本道に戻り少し西へ行くと雷鳥家族と遭遇。来て良かったです。
撤退ですが神様のプレゼント。
その後、途中で同じく撤退を決めた方と挨拶、祖母岳に一緒に行く。
ここは本道から外れていてきたことがなかったが、いい雰囲気です。
祖母岳で簡単に補給を済ませ薬師沢に向かう。
スイス庭園を過ぎる頃から雲が切れ始め青空が広がりだす。
今年の天候は本当に読みにくい。
薬師岳や水晶岳はガスの中、黒部五郎は肩から上が見えず、北の俣は雲なし。
やがて薬師沢小屋までの下りにかかる。
ストックを仕舞い、木の枝や岩を掴みながら下るとリズミカルだ。
滑りやすいところもあったが当初心配した緊張を感じることなく下れた。
薬師沢に出て、デポした食料を回収、水分を補給して太郎平まで登り返し。
周囲は完全に青空が広がっていて山々が姿を見せていた。
おかげで暑い登り返しとなったがペースを抑え確実に登り上げたのでダメージはなかった。
いいトレーニングでした。
早速、層雲が出てきたかと思うと急速に雲量が多くなる。
さて、太郎平小屋前は大勢の人で賑わう。マスクを付け太郎平ラーメンを頂く。
西側には雨雲が黒々としている。マジですか。
太郎ラーメン、疲れた体に利きました。もう一杯食べたかったがタイムリミット。
雨に合う前に下山しよう。周囲の山は次々に雲で覆われていった。
早々と三人で下山し、樹林地帯に入り一安心。
霧みたいな雨が降り出し、折立では本格的な雨になった。
赤牛岳・・・昨年水晶岳の山頂で見た美しい山容。
今年行きたいなと考えていたところ、osamuinさんから「どう?」とお誘いが。
当然OK!!
お盆は天気が悪くNGとなり、先週は私の都合が悪くなりNGと3度目の正直。
深夜の山行のため、行きの赤牛は水晶経由にして大東新道、温泉沢を使わないルート取りでのスタートとなりました。
●折立〜太郎平小屋〜薬師沢小屋
全国的な緊急事態宣言、まん延防止が発令されているわりに県外ナンバーの車が多く、折立の駐車場に到着した時点でほぼ満車。
コンビニで買った夕飯をかき込み、人が出発する気配すらない20時スタートで山行スタート。
折立は満天の星空。
美しい星を見ながら、折立より高度を上げていきます。
樹林帯は暑いですが、森林限界を超えてしまうと涼しく気持ち良い。
お盆の大雨の影響か、登山道のいくつかの箇所で彫り込みが深くなっていたり、階段が壊れてたり・・・が見られました。
順調に太郎平小屋まで到着、ここでも満天の星空。
黒部源流の山々がしっかり見える!今日は期待できそう。
薬師沢小屋までの道はクマザサ等が登山道まで張り出しているため、カッパを着用し濡れを防ぐ。
また道の至るところから水がしみ出していて、お盆の雨で山が沢山の水を含んでいることを改めて実感。
薬師沢小屋で帰りに使う大東新道を確認して、雲ノ平を目指すこととしました。
●薬師沢小屋〜雲ノ平〜祖父岳
薬師沢小屋から雲ノ平は悪名高き岩岩&苔苔のツルツルな道。
日中に通っても大変な道をヘッデンを頼りに登っていきました。
あくまでも滑らないこと!ケガしないことが第一!!
1時間ちょっと格闘した後、雲ノ平のアラスカ庭園に到着。
西側(黒部五郎、北ノ俣方面)は星空、向かう東側(赤牛、水晶方面)にはガスが・・・
あれ、てんくらAで天候も晴れだったんですけど・・・と思いながら祖父岳を目指しました。
雲ノ平山荘を通過するとガスがどんどんひどくなってきて、祖父岳付近では風も強くなってきました。
祖父岳山頂に到着すると強風とガスで視界はほぼない。
天気予報とてんくらを確認すると、午後から雨でてんくらB・・・
無理する日じゃないということで、午前4時30分に早々の撤退が決定!
●祖父岳〜雲ノ平〜薬師平小屋〜太郎平小屋〜折立
祖父岳まで来ると、帰りもとにかく長い長い道のり・・・
帰りは写真を撮りながらのんびり帰ろうということで、雲ノ平で写真撮影会。
雲ノ平は紅葉がスタートしていて、秋味満載!
こちらの悔しさを知ってか知らずか、ライチョウ4羽(うち2羽は子供)と遭遇!!
子供は随分大きくなっていました。
雲ノ平では初めてライチョウを目撃できました。
また、雲ノ平山荘付近で撤退を決意した登山者1名と臨時3名パーティーを結成し折立までの道のりを一緒に帰りました。
雲ノ平からの下りは・・・岩苔のツルツル祭りでとにかく転ばないように進みました。
その途中から青空が!!
撤退決めたら晴れる・・・・登山あるあるですね!!
薬師沢小屋に着く頃には雲一つない青空となりました。
ただ、太郎平小屋まで戻る途中、黒部源流の山々にはカサ雲がかかりはじめ、どんどん成長していき次第に山を覆い始めました。
太郎平小屋で太郎ラーメンをすすっていると、いつ雨が降ってもおかしくない状態に・・・
やはり山の天候は移ろいやすい。
折立への下りの際は、ところどころで小雨(ミストで気持ち良かったですが)。
折立到着後は大雨となり、良いタイミングで撤退したことに安堵しました。
若干悔しさは残りましたが、また行けば良いですしね!
富山もまん延防止等重点措置地域に指定され、当面は富山から出ない山行をしていこうと思います。
早くコロナ収まってほしいですね!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する