遅めの夏休み 大キレットから紆余曲折 中房温泉へ
- GPS
- 34:36
- 距離
- 46.0km
- 登り
- 3,828m
- 下り
- 3,888m
コースタイム
- 山行
- 2:47
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 3:13
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 7:14
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 9:31
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 8:13
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 5:21
天候 | 1日目:晴れ 2日目:晴れのちくもり 3日目:ガス時々小雨 4日目:晴れ(穂高連峰は午後ガス) 5日目:晴れのちくもり |
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過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
9/24(金)中房温泉12:30発のバスでJR大糸線の穂高駅へ。 穂高駅には13:30少し前に到着。松本行の電車が13:33に連絡良くありますが お腹がすいたので1本見送り、近くのお蕎麦屋さんで昼食。 14:23発の松本行に乗りました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
9/19(日)夕方の地震により東鎌尾根の一部に崩落があるようです。 9/22時点の登山道情報(ヒュッテ大槍スタッフブログ) https://www.enzanso.co.jp/staff_blog/70432 私たちは北穂から大キレット通過後、槍ヶ岳方面へ向かいヒュッテ大槍で宿泊予定でしたが、9/20(月)のスタート前の時点で東鎌尾根の槍ヶ岳〜ヒュッテ大槍間が通行困難という情報があり、ルート変更して天狗原へ下山し槍沢ロッジに宿泊する計画に変更しました。 |
その他周辺情報 | 中房温泉 湯原の湯(大人850円) https://nakabusa.com/ 一休庵(穂高駅近くのお蕎麦屋さん) https://localplace.jp/sp/t200439248/ 横尾山荘 https://www.yokoo-sanso.co.jp/ 北穂高小屋 http://www.kitaho.co.jp/ 槍沢ロッジ https://www.yarigatake.co.jp/yarisawa/ 大天荘 https://www.enzanso.co.jp/daitenso |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ヘルメット
ハーネス
120スリング
カラビナ
インナーシーツ
マスク
消毒用アルコール
体温計
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感想
遅めの夏休みを取り、川崎拓平ガイドと私+2名の4人パーティーで念願の大キレット縦走が出来ました。9/19(日)の地震の影響があり、当初の予定から変更が入りましたが無事に下山しました。
■1日目:上高地BT⇒横尾山荘
上高地BTで出発前に情報収集。川崎ガイドの情報網を駆使して登山道の状況などを確認。大キレット通過後のヒュッテ大槍宿泊を槍沢ロッジ宿泊に予約変更しました。横尾山荘では、夜中に何度か地響きと揺れを感じました。
■2日目:横尾山荘⇒北穂高小屋
北穂高岳までは涸沢から南陵を登ります。昨年1人で歩いたルートです。南陵取り付きのハシゴまでこんなに長かったっけ?と思いながらも、昨年と同じく天気に恵まれ周囲の山々の景色を楽しみながら登れました。北穂の山頂からは翌日に歩く大キレットから槍ヶ岳方面のルートの全容を見渡すことができました。その後、小屋のテラスでくつろいでいると徐々に雲が湧き出しすぐにガスに覆われてしまいました。結局翌日もガスが取れることなく大キレットへ向かうこととなりました。
■3日目:北穂⇒大キレット⇒南岳⇒天狗原⇒槍沢ロッジ
当初の予定では大キレット通過後は槍ヶ岳方面へ縦走しヒュッテ大槍に宿泊予定でしたが、川崎ガイドの判断で南岳登頂後、槍方面は近づかず天狗原へ下り槍沢ロッジ宿泊へと計画変更しました。
ロープに繋がれ、私が先頭になって北穂から下降。ガスと風(予報では10〜14m/s)の中、岩も濡れていてなかなか困難なコンディションでした。そして実は・・・下り歩行中に2回ほど転倒しました。
1度目は浮石です。足を足場に乗せる際に、手で掴んでいた岩がゴロリと動き、やばいと思って掴んだ隣の岩も浮いていて二進も三進もいかなくなり、結局足も滑らせ背中から落下。崖ではなく、さほど落差のない登山道への落下だったためロープとザック、ヘルメットのおかげで無傷で済みました。落ちるときに咄嗟に岩から手を放しましたが岩を掴み続けていたら大きな岩ごと落ちて大怪我をしていたかもしれないと考えるとゾッとします。
2度目は登山道の岩場の段差を後ろ向きに下降中でした。ここも大して危険と思われない1.5m〜2.0mくらいの岩壁だったと思います。岩を両手で掴んでいましたが、濡れていて両手とも滑らせ再び背中から落下。これもロープ、メット、ザックに助けられました。
反省点として、どちらの場合も足の荷重移動時に手の補助に頼り過ぎていたことと、手をかける岩場の状態をしっかり把握していなかったことが挙げられます。まだまだ未熟と再認識し気を引き締めて南岳への登りに向かいました。
南岳への登り返しも鎖やハシゴの連続。切れ落ちた岩壁など気を抜けません。ただ緊張する場所では意識的に気を付けるため事故は少ないと言います。なんでも無さそうなところで、体の動きが雑になったり気が緩んだりして事故になりやすいということを身をもって理解しました。
大キレットをなんとか無事に通過し南岳小屋で小休止。下山途中に知りましたが、この日小屋のスタッフさんのコロナ感染が判明し宿泊営業が取りやめになったとのこと。宿泊予定だった人はルート変更等大変だったと思います。私たちは雨具を脱ぐのが面倒だったため小屋の中には入らず、外トイレ利用のみだったのは良かったのかな。
その後、天狗原へ下りる頃には疲労困憊。槍沢ロッジ到着が16時頃になりましたが17時までやっているお風呂につかることができ助かりました。
■4日目:槍沢ロッジ⇒水俣乗越⇒西岳⇒大天井岳(大天荘)
私以外の3人は上高地へ下山ですが、私は槍沢ロッジで離団し1人大天井岳へ向かいます。水俣乗越へ登り返し東鎌尾根、喜策新道を大天井岳へ向かいます。槍ヶ岳近くの東鎌尾根は崩落があったようですが、こちら側は登山道への大きな影響はありませんでした。このルートも痩せた岩尾根、ハシゴ、鎖などがあり少し緊張するルートです。私が嫌だったのはハシゴや鎖よりも、道幅の狭いトラバースでした。足元は岩だったり、花崗岩の砂礫状だったり・・・大天井岳下のトラバース道は地震が原因の落石があったかもしれませんが、もしかしたら小屋の方が復旧作業をして、歩きやすくしてくれていたかも。そんな大天井岳下トラバース道のハイマツの陰からライチョウが2羽現れた時は癒されました。
■5日目:大天荘⇒燕山荘⇒中房温泉
この日は表銀座の人気コースを歩き、中房温泉へ下山です。朝早いうちは天気が良く、歩く人が少なく、槍〜双六〜鷲羽〜水晶、そして立山・剣・後立山連峰へ続く山並みを独り占め状態でした。そして登山道が(前日までと比べて)とても歩きやすい。燕山荘でコーヒーとケーキのセットをいただき、この山行の締めくくりとしました。そして合戦尾根を駆け下りて無事下山。12:30発の穂高駅行きバスの出発前に速やかに温泉へ。風呂上がりビールはひとまず我慢してバスに乗車。駅前のお蕎麦屋さんでビール+もり蕎麦大をいただいた後、電車を乗り継ぎ無事帰宅しました。
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