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Yamareco

記録ID: 416637
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾

タワ尾根から長沢背稜、酉谷山、ヨコスズ尾根(ノートレース)

2014年03月15日(土) ~ 2014年03月16日(日)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
14:59
距離
48.3km
登り
7,484m
下り
7,448m
歩くペース
とても速い
0.30.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:15
休憩
1:37
合計
8:52
9:09
0
9:09
8
スタート地点
9:17
9:17
8
9:25
9:33
21
9:54
10:10
44
10:54
11:05
24
11:40
11:48
35
12:23
12:29
29
12:58
13:06
58
14:04
14:11
21
14:31
14:50
7
14:57
14:57
23
15:20
15:20
71
16:30
16:34
40
17:14
17:16
35
17:51
17:51
7
17:59
2日目
山行
4:40
休憩
1:24
合計
6:04
17:59
0
6:13
6:30
0
6:30
6:30
28
6:59
6:59
16
7:14
7:14
56
8:11
8:16
41
8:57
8:59
7
9:06
9:18
9
9:27
9:31
13
9:43
10:06
13
10:19
10:32
36
11:08
11:11
13
11:24
11:24
48
12:12
12:18
0
12:18
ゴール地点
※このルートはGPSロガーで記録していますが、
 精度が悪く、ところどころで飛んでいます。
 そのため歩行距離が40km以上になっていますが、実際は20km強です。

3/15(土)
累計時間   区間時間   時刻     場所
00:00    0:00    0904     東日原バス停
00:22    0:22    0926     一石山神社(入山 〜0934)
01:51    1:29    1055     一石山
03:12    1:37    1122     1046m三角点
(途中休憩1回 1146〜1155)
04:01    0:49    1220     金袋山
04:39    0:38    1258     篶坂ノ丸
05:40    1:03    1401     ウトウの頭
07:07    1:27    1528     長沢背稜合流
(しばらく付近の夏道をラッセルしてみるもほとんど進まず 〜1625)
08:31    1:24    1749     酉谷山
08:44    0:13    1802     酉谷避難小屋

3/16(日)
累計時間   区間時間   時刻     場所
00:00    0:00    0620     酉谷避難小屋
00:52    0:52    0712     坊主山
01:51    0:59    0811     七跳山
02:48    0:57    0908     ハナド岩(〜0917)
03:21    0:33    0950     三ツドッケ(〜1004)
03:37    0:16    1020     一杯水避難小屋(〜1031)
05:35    1:58    1218     東日原バス停(下山)
天候 3/15
10時まで 快晴
15時まで 晴(雲量3〜7)
15時から 快晴
9:30 一石山神社 1.2度 18:00 酉谷避難小屋 氷点下2度

3/16
終日快晴
5:00 酉谷避難小屋 氷点下2度 10:30 一杯水避難小屋 3度

両日とも風はほぼなし
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
 ↓(青梅線)
奥多摩駅
 ↓(西東京バス 東日原行き)
東日原

奥多摩駅前の観光協会、
青梅街道に出て左すぐのビジターセンター、
青梅街道に出て右すぐの交番で登山計画書が提出できます。
コース状況/
危険箇所等
【落とし物拾いました】
3/16午前11時前ごろ、一杯水避難小屋からヨコスズ尾根を下っている途中、
滝入ノ峰のトラバースに移る手前の標高1300〜1350m付近で、
6本刃軽アイゼン(右足用、バンド赤)を拾得しました。
状況からして、3/15、あるいは3/16に落としたものと思われます。
爪先が上を向いた状態だったので、登っているときに外れたようです。
下山後に奥多摩駅前の交番に届けましたので、
お心当たりがある方は管轄の青梅警察署(0428-22-0110)に連絡してください。

【酉谷避難小屋について】
雪が吹きだまって塞がっていた入口は除雪しました。
中はトイレを含め普通に使えます。
利用する方々のマナーがいいので、相変わらず快適な小屋です。
しかし、小屋の前の転落防護柵などは雪で倒壊しています。
付近の積雪は1mくらいあり、小川谷に向かって傾斜しているので、
スリップしないようご注意ください。
小屋内のサンダルを履いてちょっと水場まで、と安易に外に出ないように。
今後しばらくは融雪しなさそうです。
また、雪の下に埋まっていた水場も掘り出しました。
豊富に湧水しており、受けのプラスティック容器も無事です。
注意書きがしてありますが、水場の導線は動かさないでください。
せっかくの湧水が出なくなります。
なお、水場は大きな穴になっており、ぱっと見では判別しづらいので、
目印として木の枯れ枝を2本立ててあります。
以上、写真も併せてご参照ください。

【装備について】
雪山フル装備で行きましたが、気温が高めだったので、
ハードシェルはオーバースペックでした。
アイゼン(12本)はほんのわずかに使用しただけ。
わかんは1日目の長沢背稜のみであとはツボ足でした。
ピッケルはウトウの頭から先はずっと使用していました。
ストックはかえって危険なので不要。
凍った岩場や雪面トラバースでは何の役にも立ちません。

1.東日原〜一石山(いっせきやま)神社
ただの舗装路歩き。
一石山神社から先、小川谷林道は東日本大震災による崩落の危険性が高いため、
車両、歩行者とも通行止め。
よって、七跳尾根、酉谷避難小屋へ直接上がる、あるいは下山することはできない。
必要な場所には必ずロープが張ってあるが、
酉谷へのアプローチが楽だからと言って入ってしまう輩も少なくないらしい・・・。

2.タワ尾根(一石山神社〜ウトウの頭まで)
一石山神社の左脇から入る。
最初は急な登りで雪が詰まっているが、すぐなくなる。
一石山までは夏道に沿って単調な急斜面。
そこからぼちぼち雪が出るが、ウトウの頭まで夏道とほぼ同じ。

3.タワ尾根(ウトウの頭〜長沢背稜/滝谷ノ峰合流)
岩に雪が張り付いており、あちらこちらで凍結しているミックス帯で、
その上に木の根が張り出しているので、非常に悪い。
細かいアップダウンがあるので、かなり神経を使う。
1か所、稜線上にロープが張っており、
左下にトラバースしながら下りる場所があるが、ここが特に危険。
木材を運ぶトロッコのレールに合流するところまでが核心部。
そこからはレール沿いを歩くが、ところどころ雪が深く、
ひどいところは股下まで。タワ尾根は終始ノートレース。

4.長沢背稜(タワ尾根からの合流点〜酉谷避難小屋〜坊主山)
稜線通しで歩く。午後はわかん必要。
少しでも南側を歩くとすぐ膝上まで落ちるので、なるべく北側を歩く。
稜線はアップダウンは多いが、南斜面である夏道は大量の積雪があり、
特に午後は雪が緩んでいるため、歩行不能。わかんも無意味。
試しに数10mほど歩いてみたが、ユルユルズボズボ、場所によっては胸まで。
無理矢理変なところに入り込むと、
特に沢の頭のようになっている箇所は雪崩のリスクも考えられるので、
素直に稜線まで上がったほうが良い。
午前中は凍結していてもモナカであると予想され、同様に歩行不能の可能性大。
酉谷避難小屋へは酉谷山と日向谷ノ頭(次のピーク)との
鞍部まで歩くと標識が雪面から出ているので、
右下(南斜面)を見ると、斜面の50mほど直下に小屋の屋根が見える。
そこからキックステップでクライムダウンする。
急斜面なのでかなり危険。不安なら灌木に支点を取ってロープで下りたほうが吉。
灌木はこれでもかというほどある。

5.長沢背稜(坊主山〜三ツドッケ〜一杯水避難小屋)
ピーク上で南に延びる尾根がいくつか目につき、間違いやすい。
紛らわしければコンパスで方角をきちんと確認する。
三ツドッケに近づくにつれ、だんだん雪が減ってくる。
各ピークも場所によっては夏道(南側)をトラバース可。
ただし雪が締まっている午前中だけと思われる。
七跳山を過ぎると稜線沿いは岩場がしばらく続くが、
ところどころ凍結していて、悪い。
長沢背稜は三ツドッケまでノートレース、誰とも会わず。
芋ノ木ドッケ、雲取山方面も、見たところノートレース。
三ツドッケから一杯水避難小屋へ下り、蕎麦粒山方面は1人分のトレース有。
一杯水避難小屋はごく最近の使用形跡があった。水場は未確認。

6.ヨコスズ尾根
トレース有。雪はあるが、ラッセルを強いられる状態ではなく、
少し下ると夏道が出ているところが増える。
途中で6名ほどとすれ違ったので、
上部積雪部のトレースはこの日で十分ついたと思われる。
滝入ノ峰付近からの東側トラバースは樹林で日陰になっており、
雪が詰まっている上に一部ルートが狭いので要注意。
ということだそうです。
そもそも鍾乳洞が今月末まで改修工事でおやすみだから、あんまり関係ないんですけどね。
ということだそうです。
そもそも鍾乳洞が今月末まで改修工事でおやすみだから、あんまり関係ないんですけどね。
大雪の影響か、いつもは大混雑の東日原行き、席が半分も埋まらないほどガラガラ、川乗橋で誰も降りないという驚き。
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大雪の影響か、いつもは大混雑の東日原行き、席が半分も埋まらないほどガラガラ、川乗橋で誰も降りないという驚き。
稲村岩。いつみても壮大。
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稲村岩。いつみても壮大。
一石山神社で入山のご挨拶をします。今回も安全に歩けますように。
2
一石山神社で入山のご挨拶をします。今回も安全に歩けますように。
一石山神社の脇から梵天岩。その下の小川谷林道は大震災以来大規模落石の危険性ありで通行止が続いています。もしあんなのが崩落してきたら・・・。早く開通しろと文句言ってる人もいるようですが、いやいやいやいや・・・。
一石山神社の脇から梵天岩。その下の小川谷林道は大震災以来大規模落石の危険性ありで通行止が続いています。もしあんなのが崩落してきたら・・・。早く開通しろと文句言ってる人もいるようですが、いやいやいやいや・・・。
同じく燕岩。まずはこの高さまで上がるのか・・・。
同じく燕岩。まずはこの高さまで上がるのか・・・。
看板が取り払われています。タワ尾根は一般登山道ではないということなんでしょうね。
1
看板が取り払われています。タワ尾根は一般登山道ではないということなんでしょうね。
樹林帯の合間から雲取が見えています。
樹林帯の合間から雲取が見えています。
1000mくらいから雪が増えてきましたが、先般の雨でだいぶ溶けているようです。
1000mくらいから雪が増えてきましたが、先般の雨でだいぶ溶けているようです。
一石山。下に神社があるということは、信仰の対象となっているお山でしょうか。
一石山。下に神社があるということは、信仰の対象となっているお山でしょうか。
ケルン。積みたくても石は雪の下・・・。
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ケルン。積みたくても石は雪の下・・・。
遥かなる長沢背稜。蕎麦粒山かな?
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遥かなる長沢背稜。蕎麦粒山かな?
左の平ったいのが酉谷山。その右の鞍部付近が1日目の目的地、酉谷避難小屋です。
左の平ったいのが酉谷山。その右の鞍部付近が1日目の目的地、酉谷避難小屋です。
振り返って。自分のトレースしかないと、何だか冬を越す動物たちの仲間になったような気持ち。
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振り返って。自分のトレースしかないと、何だか冬を越す動物たちの仲間になったような気持ち。
篶坂ノ丸(すずさかのまる)。ここまでは結構余裕があります。ちなみにこの漢字は「えん」と入力したら出ましたが、「すず」と入力しても出ませんでした。
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篶坂ノ丸(すずさかのまる)。ここまでは結構余裕があります。ちなみにこの漢字は「えん」と入力したら出ましたが、「すず」と入力しても出ませんでした。
さて、前のデカいのがウトウの頭。ここからが本番です。
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さて、前のデカいのがウトウの頭。ここからが本番です。
この樹は何だろう?青々とした気になる樹。
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この樹は何だろう?青々とした気になる樹。
急登を登り切ってようやくウトウの頭。これであとは標高差少ないし・・・などと思っていましたが、ここからが本当に大変でした。
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急登を登り切ってようやくウトウの頭。これであとは標高差少ないし・・・などと思っていましたが、ここからが本当に大変でした。
左に見えているのが滝谷ノ峰。タワ尾根はあそこまで。長い。そしてルートもハードでした。
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左に見えているのが滝谷ノ峰。タワ尾根はあそこまで。長い。そしてルートもハードでした。
これ、核心部のひとつです。直進は詰まります。左下の急斜面トラバースをしないといけないのですが、下るので相当神経を使います。
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これ、核心部のひとつです。直進は詰まります。左下の急斜面トラバースをしないといけないのですが、下るので相当神経を使います。
そしてやっと有名なトロッコレールまで到達。ここまでくればあとはダラダラとした登りなのですが・・・。
そしてやっと有名なトロッコレールまで到達。ここまでくればあとはダラダラとした登りなのですが・・・。
遠くの芋ノ木ドッケ。ちょっと雲行きが怪しくなりましたが、この後また快晴になりました。
遠くの芋ノ木ドッケ。ちょっと雲行きが怪しくなりましたが、この後また快晴になりました。
これは標高じゃなくてレールの全長です。
これは標高じゃなくてレールの全長です。
至るところでレールが埋まっています。雪の固さがとても不安定で、クラストしているところもあれば、ひどいところでは腿までズボズボ。
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至るところでレールが埋まっています。雪の固さがとても不安定で、クラストしているところもあれば、ひどいところでは腿までズボズボ。
これが出たら長沢背稜まであと少し。
これが出たら長沢背稜まであと少し。
ようやく見えてきました。タワ尾根、なかなか侮れませんでした。
2
ようやく見えてきました。タワ尾根、なかなか侮れませんでした。
長沢背稜の縦走者が誤ってタワ尾根に入り込まないようにロープが張ってあります。
長沢背稜の縦走者が誤ってタワ尾根に入り込まないようにロープが張ってあります。
長沢背稜は両方向ノートレース。夏ならここから1時間足らずで酉谷避難小屋なのですが、夏道が完全に埋まっており、わかんを履いて30分ほどトライしましたが、全く埒が明かず・・・。予想はしていましたが、本当にひどかったです。
3
長沢背稜は両方向ノートレース。夏ならここから1時間足らずで酉谷避難小屋なのですが、夏道が完全に埋まっており、わかんを履いて30分ほどトライしましたが、全く埒が明かず・・・。予想はしていましたが、本当にひどかったです。
だんだんと陽が西に傾いてきてしまいました。12月に大苦戦した両神が静かに佇んでいます。まあラッセル地獄もあの時の苦しさを考えれば楽なもんです。
だんだんと陽が西に傾いてきてしまいました。12月に大苦戦した両神が静かに佇んでいます。まあラッセル地獄もあの時の苦しさを考えれば楽なもんです。
結局夏道は諦め、滝谷ノ峰方面の稜線に乗ります。
結局夏道は諦め、滝谷ノ峰方面の稜線に乗ります。
あの酉谷山を越えれば、避難小屋まですぐです。何とか暗くなる前には辿り着けそうです。
あの酉谷山を越えれば、避難小屋まですぐです。何とか暗くなる前には辿り着けそうです。
鞍部でまた標識発見、夏道は何処に道があるんだか全くわからないくらいに埋まっています。当然稜線通し。
3
鞍部でまた標識発見、夏道は何処に道があるんだか全くわからないくらいに埋まっています。当然稜線通し。
疲れました。タワ尾根後半からは相当ハード。
6
疲れました。タワ尾根後半からは相当ハード。
また鞍部に下りると避難小屋方面の標識がありますが、避難小屋は急斜面の遥か下(写真で見るよりずっと急です)。キックステップで夏道あたりまでクライムダウンです。
また鞍部に下りると避難小屋方面の標識がありますが、避難小屋は急斜面の遥か下(写真で見るよりずっと急です)。キックステップで夏道あたりまでクライムダウンです。
ようやく着いた酉谷避難小屋。案の定埋まっていました。
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ようやく着いた酉谷避難小屋。案の定埋まっていました。
そのことを見越し、用意しておいたイグルー設営秘密兵器、のこぎりのゴム太郎と小さくて頑丈な街のスコップの出番です。
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そのことを見越し、用意しておいたイグルー設営秘密兵器、のこぎりのゴム太郎と小さくて頑丈な街のスコップの出番です。
えっちらほっちらと20分ほど掘っているうちに、暗くなってしまいました。
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えっちらほっちらと20分ほど掘っているうちに、暗くなってしまいました。
翌朝。耳をすませると水の流れが聞こえたので、掘ってみたら水場から豊富に湧水していました!おかげで水を作る手間が省けました。ありがとう!
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翌朝。耳をすませると水の流れが聞こえたので、掘ってみたら水場から豊富に湧水していました!おかげで水を作る手間が省けました。ありがとう!
夜明け前の石尾根。
1
夜明け前の石尾根。
雲取も長沢背稜もくっきりです。
2
雲取も長沢背稜もくっきりです。
「来た時よりきれいにしていく」これが酉谷避難小屋の利用ルール。どこの避難小屋でも同じことですが、特にこの小屋はそれが徹底されています。
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「来た時よりきれいにしていく」これが酉谷避難小屋の利用ルール。どこの避難小屋でも同じことですが、特にこの小屋はそれが徹底されています。
夜が明けました。石尾根も気持ちよさそうだなー。
夜が明けました。石尾根も気持ちよさそうだなー。
樹林帯の長沢背稜も石尾根と違った、自然なままの気持ちよさがあるよ。
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樹林帯の長沢背稜も石尾根と違った、自然なままの気持ちよさがあるよ。
坊主山。稜線の南側を歩く夏ではまず立つことのないピーク。冬だから来られたと思うと、嬉しさがこみ上げてきます。
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坊主山。稜線の南側を歩く夏ではまず立つことのないピーク。冬だから来られたと思うと、嬉しさがこみ上げてきます。
たまに聞こえる鳥やカモシカの鳴き声以外、誰にも触れられていない道。奥多摩最奥部の長沢背稜の雰囲気が最もよく出るのが冬でしょう。
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たまに聞こえる鳥やカモシカの鳴き声以外、誰にも触れられていない道。奥多摩最奥部の長沢背稜の雰囲気が最もよく出るのが冬でしょう。
樹林の合間から見える山々もまた美し。
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樹林の合間から見える山々もまた美し。
七跳山(ななはねやま)。ここも夏では通ることがないピークでしょう。
2
七跳山(ななはねやま)。ここも夏では通ることがないピークでしょう。
坊主山から先は尾根が別の方向に伸びていて紛らわしいです。長沢背稜はこの看板が一定間隔で設置してあります。
坊主山から先は尾根が別の方向に伸びていて紛らわしいです。長沢背稜はこの看板が一定間隔で設置してあります。
七跳山から先は雪に埋まった夏道をどうにかトラバースできる箇所があります。あくまで慎重に。
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七跳山から先は雪に埋まった夏道をどうにかトラバースできる箇所があります。あくまで慎重に。
ここからはハナド岩からの絶景をお楽しみください。長沢背稜で数少ない眺望ポイントです。石尾根と御前山、大岳山。
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ここからはハナド岩からの絶景をお楽しみください。長沢背稜で数少ない眺望ポイントです。石尾根と御前山、大岳山。
石尾根一望。左下からの線がタワ尾根です。長い・・・。
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石尾根一望。左下からの線がタワ尾根です。長い・・・。
手前中央が天祖山、奥が芋ノ木ドッケ、雲取。
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手前中央が天祖山、奥が芋ノ木ドッケ、雲取。
さあ、巻き道の看板を尻目に最後のピークです。もっとも、この様子では巻きたくても巻けませんが(笑)
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さあ、巻き道の看板を尻目に最後のピークです。もっとも、この様子では巻きたくても巻けませんが(笑)
三ツドッケ、別名天目山に登頂。ここからの眺望も素晴らしいです。蕎麦粒山、川苔山が見えます。
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三ツドッケ、別名天目山に登頂。ここからの眺望も素晴らしいです。蕎麦粒山、川苔山が見えます。
三ツドッケから七跳尾根、タワ尾根、天祖山への名無し尾根、そして石尾根。飽きるほど見ても飽きません。
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三ツドッケから七跳尾根、タワ尾根、天祖山への名無し尾根、そして石尾根。飽きるほど見ても飽きません。
延々と続く長沢背稜。この懐の広さは石尾根にもない魅力です。
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延々と続く長沢背稜。この懐の広さは石尾根にもない魅力です。
何と、北には武甲山まで見えました。
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何と、北には武甲山まで見えました。
存分に景色を堪能したら、後ろ髪を引かれる思いですが下山を開始します。ちなみに酉谷山も別名天目山というので、ヤヤコシイ。
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存分に景色を堪能したら、後ろ髪を引かれる思いですが下山を開始します。ちなみに酉谷山も別名天目山というので、ヤヤコシイ。
ここからは今回の山行で初めてのトレースを発見。おかげで下りで迷うことがありませんでした。ありがとうございます。
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ここからは今回の山行で初めてのトレースを発見。おかげで下りで迷うことがありませんでした。ありがとうございます。
一杯水避難小屋。夏ならこの先に水が湧いているはずですが、今はどうかな・・・(未確認)
一杯水避難小屋。夏ならこの先に水が湧いているはずですが、今はどうかな・・・(未確認)
ヨコスズ尾根方面に1人分のトレース。
ヨコスズ尾根方面に1人分のトレース。
蕎麦粒山方面からもトレース1人分。
蕎麦粒山方面からもトレース1人分。
一杯水避難小屋の中。どうも使用した形跡がありました。酉谷避難小屋と比べると、臭いし雑然としています・・・。
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一杯水避難小屋の中。どうも使用した形跡がありました。酉谷避難小屋と比べると、臭いし雑然としています・・・。
ヨコスズ尾根の稜線上は雪がすぐになくなり、夏道剥き出し。
ヨコスズ尾根の稜線上は雪がすぐになくなり、夏道剥き出し。
途中からは稜線の東側を巻きます。巻いている間はずっと雪があります。要注意。
1
途中からは稜線の東側を巻きます。巻いている間はずっと雪があります。要注意。
この辺は石灰岩が採れるそうです。
この辺は石灰岩が採れるそうです。
標識の奥に倒壊した建物が。石灰岩採掘のための作業小屋だったんでしょうか。
標識の奥に倒壊した建物が。石灰岩採掘のための作業小屋だったんでしょうか。
ようやく日原の街が見えてきました。
ようやく日原の街が見えてきました。
お手製の看板に下山を迎えられてほっこり。
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お手製の看板に下山を迎えられてほっこり。
そして無事に下山。今回も安全に歩けて良かった。
3
そして無事に下山。今回も安全に歩けて良かった。

感想

昨秋に初めて歩いて以来、
雪の季節に歩きたいと思っていた長沢背稜を歩きました。

2月の大雪以来、どこをどう調べても長沢背稜の記録がなかったので、
誰も歩いていないだろうと思っていましたが、
取付のタワ尾根からしてノートレースでした。
先週の雨でかなり融雪が進んでいたのは、幸運でした。

雪のない季節でさえ静かな長沢背稜ですが、
この時期の静かさは際立っていました。
何と言うか、人工的な気配が感じられない。
自分さえもこの深いお山で冬を越す
カモシカやウサギ、イノシシたちと一緒になったような、
そんな不思議な気持ちで歩き続けました。

ハナド岩からの眺望




前週の浅間山のときに、小学校低学年のお子さんとともに歩いたのですが、
その子の歩き方から下りの歩行技術に関して学ぶべき点があり、
それを早速練習してみました。
無雪時と積雪時の足の運び方と運動生理学的な相違を感じ取れたので、
そのうち別項にて備忘として記したいと思います。

-----

雪の塊が
何かの拍子でほどけ
斜面を滑り落ちてゆく音とか
背の高い樹々が
青い空の上で風に揺られ
枝同士が当たる音とか
鳥や動物が縦横に動きながら
甲高く上げる伸びやかな声とか
そのような音にひとつひとつ耳を澄ませた

冬の澄んだ空が見せる白い山々は
誰もが目を見張るほど美しいのだけど
耳に入ってくるいろいろな音もまた美しい

ぼくたちが普段あまり顧みることもないほど
奥深い場所に位置するこのお山で
動物も
植物も
伸びやかに生きている
そのような営みを
音は教えてくれる

そこにちょっとばかり仲間入りさせてもらえたかな

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コメント

頭が下がります!!!
たいへんたいへんお疲れ様でした。
まさか小屋が雪で埋まっているとまでは思いませんでした。
いままで様子見をしていました。
それにしても貴重な情報をいただいて助かります。

この小屋の素晴らしさは、綺麗さと、その綺麗さを保つ皆さんの
温かい思いやりですね。
いい記録をありがとうございました。
2014/3/18 21:55
Re: 頭が下がります!!!
chiroro_さん

はじめまして、コメントありがとうございます。
ひょっとして、小屋をいつもきれいにしてくださっている、
あのお方ではありませんか?
すみません、HPの掲示板の方にも状況報告をしてしまいました。

大雪以来、日原のエリアから入山するところは、
ほぼ誰も歩いていないようでしたが、
最近はバスも通るようになってぼちぼち歩き出された中で、
一番最後まで歩かれないのは長沢背稜の西部、
つまり今回のエリアだろうと思っていました。

たまたま、山梨の親類の家(空き家)へ
大雪の2週間後に様子見に訪れたところ、
門扉にものの見事に吹きだまって
入口が塞がってしまっていたこともあって、
下でこうならあの奥地にある酉谷小屋は・・・、
と考えてスコップとのこぎりを持っていった次第です。

酉谷小屋は本当に素晴らしいですね。
昨秋と今回訪れて、完全にファンになってしまいました。

いつか小屋でお会いできたらよいですね。
2014/3/18 23:46
お疲れ様でした!!
奥多摩で静かなお山歩き、ラッセルも含めて羨ましい限りです。
何故このようなレコにもっと沢山の拍手が・・・というのはさておき、

>無雪時と積雪時の足の運び方と運動生理学的な相違

 今のところ私の中では、泥濘や砂礫・浮き石だらけの道・フカフカの落葉といった滑りやすく歩きにくい道の延長に積雪路、という感覚・・・ツボ足で歩く、という動作に限定した場合ですけれども。おそらく子供も同じ感覚です。
 ストック無しに慣れてしまっているということも、体の使い方に大きな違いがあるのでしょう。大人が訓練して真似できるのかどうか?私じゃ無理ですねぇ(w
2014/3/19 14:15
Re: お疲れ様でした!!
1955さん

ありがとうございます。
ラッセルはそう長い時間でもありませんでしたし、
稜線のアップダウンも地形図を見てイメージしたほどでもありませんでした。
昨年末の四阿山から両神への名無し尾根でのイメージがあったのが、
随分と今の自分に力をくれているように思います。

歩き方ですが、ぼくの場合、
点で力をかけるとトラクションが強くなるフェイスと、
面でかけると強くなるフェイスとに分類しています。
もちろん2通りではなく、その間にヴォリュームが存在します。

また、積雪と無雪で脚の上げ方、
つまりは股関節の動作自体には違いはありませんが、
足の裏をつける瞬間と、つけた直後の体重移動が全く異なっています。
まあ詳しく話すと長くなってしまいますので、
ここではほどほどにしておきます。
2014/3/19 22:24
渾然一体
motchさん こんばんは

今頃のコメントで失礼します

身近に感じていた奥多摩の山も人を寄せ付けなくなるほど
今回の白い猛威はすさまじかったですね

まだまだ人を拒絶しているように見えますが、
溶け込むように入っていくmotchさんはさすがです
お山と渾然一体になれるところにmotchさんの強さを感じます

坊主山、七跳山の尾根通しはレアですね
貴重なレコを楽しませていただきました

私の出番は春待ちになりそうです
2014/3/22 0:54
Re: 渾然一体
doppoさん

こんばんは。

奥多摩がこれほど遠く感じたのは初めてです。
鴨沢ですら、この前の週に警察の訓練隊だかが入るまで、
ノートレースだったそうですからね。

今回は山行の2日前くらいにまとまった雨が降ったおかげで、
雪が融けてくれたのが良かったのだと思います。
晴れが続いていたら、もっと苦しかったでしょう。
そう思うと、天気の巡り会わせとは、不思議なものです。

渾然一体だなんて、とんでもない、僭越です。

夏にはまず坊主山や七跳山は歩くこともないでしょうが、
雪だと下りがグリセードで行けるので、
思ったより時間がかかりませんでしたよ。
機会があれば是非お試しあれ(笑)
2014/3/23 21:23
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無雪期ピークハント/縦走 奥多摩・高尾 [2日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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